転生したらキメラだった件   作:仮面大佐

23 / 76
第20話 精霊の棲家

 リムルがイングラシア王国に旅立った。

 その間、俺は忙しかった。

 例えば、シズさんのリハビリの手伝い。

 

レイト「シズさん、大丈夫か?」

シズ「うん。少しずつだけど、歩ける様にはなってきたよ。」

レイト「少しずつでも、リハビリをやっていこう。」

シズ「ええ。」

 

 そんな感じに、シズさんのリハビリは続く。

 リハビリといっても、新しい体に、シズさんを馴染ませる為だ。

 少しずつ、シズさんの動きも良くなっていた。

 その間、クウガの事も教えた。

 科学者曰く、シズさんは、マイティフォームとライジングフォーム、アメイジングマイティにはなれるらしい。

 無論、アルティメットにも。

 ただ、アークルが制限しているが。

 まあ、初っ端からアルティメットになるのは、危険だしな。

 究極の闇の力に呑まれてしまう可能性があるからな。

 それと、大同盟に関する仕事もだ。

 それに関しては、火煉や朱菜がサポートしてくれるのもあり、何とかなっている。

 

レイト「ふぅ…………流石に疲れるな………。」

 

 これまでは、リムルと共同で作業をしていたから、あまり疲れなかったが、流石に疲れるな…………。

 そんな日々を過ごしていると、ガンデフォンに連絡が入る。

 俺は、ガンデフォンを取り、対応する。

 

レイト「お、どうした、リムル?」

リムル『いやぁ。イングラシア王国に着いて、シズさんの生徒達と会ったんだけどさ………。』

 

 リムルは語った。

 イングラシア王国にある自由組合(ギルド)のギルドマスター、神楽坂優樹と出会ったそうだ。

 神楽坂優樹もまた、シズさんの教え子らしい。

 当初は、シズさんを勝手に魔物にした仲間として、攻撃してきたが、何とか和解したらしい。

 その際、日本の娯楽がどうなったのかを教えて、漫画をあげたらしい。

 それを聞いて思ったのが…………。

 

レイト「……………リムル。それって、能力の無駄遣いな上に、買収じゃないのか?」

リムル『バッカ!能力の有効な使い方だよ!買収に関しては…………黙秘させて貰う。』

 

 おい。

 仮にもギルドマスターを買収するなよ。

 まあ、それはどうでも良い。

 ギルドマスターとのコネが出来たのなら、それで良いか。

 そして、神楽坂優樹が語ったのは、召喚者に関してだ。

 シズさんが教えていた子供達。

 その子達は、各国が召喚した子供らしい。

 各国が勇者召喚で失敗したそうだ。

 しかも、10歳未満は、例外なく5年以内で死に至るそうだ。

 そうなる理由としては、10歳未満は、成長途中だ。

 能力の獲得には、体に莫大なエネルギーを注がれるらしい。

 そんな事を、成長途中の体に行うと、やがて行き場を無くした莫大なエネルギーが、その体を焼き尽くす。

 それを聞いて、俺は召喚を行った各国に、憤りを感じた。

 10歳未満なんて、まだ親に甘えたがりの頃だろう。

 それなのに、無理矢理親から引き離され、命の危機に晒させる。

 そんな事は、到底許される事ではない。

 

レイト「そんな事…………到底許される事じゃないぞ…………!」

リムル『そうだな…………。』

 

 俺は、何とか憤りを抑えた。

 今は、この怒りを出す時ではない。

 だが、その怒り自体は、すぐに霧散した。

 何故なら、生徒たちの事を聞いたからだ。

 そのシズさんが教えていた生徒達は、やんちゃな奴らばっかりだったからだ。

 それぞれ、三崎剣也、関口良太、ゲイル・ギブスン、アリス・ロンド、クロエ・オベールというらしい。

 その子達は、リムルを認めなかった為、リムルはその子達と戦い、勝ったそうだ。

 

レイト「……………リムル。お前、少し大人気なくないか?」

リムル『し、しょうがねぇだろ!そうするしか無かったんだから!』

 

 やれやれ。

 まあ、何はともあれ、上手くやっているそうで良かった。

 

リムル『それで、頼みがあるんだけどさ。』

レイト「うん?」

 

 リムルの頼みというのが、上位精霊の居場所…………精霊の棲家を調べて欲しいとの事だ。

 実は、ベスターに教えてもらった拠点移動(ワープポータル)で一度、こっちに戻ってきたそうで、トレイニーに聞いたが、知らないそうだ。

 

レイト「なるほど。シズさんのイフリートみたいに、上位精霊をその子達に宿らせるという事だな。」

リムル『ああ。そうすれば、あの子達も救える筈だ。』

レイト「確かに。シズさんもそう言ってたしな。分かった。精霊の棲家の入り口に関しては、こちらでも調べておくよ。」

リムル『助かるよ。』

 

 そう言って、連絡が切れた。

 

レイト「さて…………精霊の棲家か………。」

 

 やるべき事が一つ増えたな。

 まあ、その子達を救う為だ。

 その翌日から、シズさんのリハビリとシズさんにクウガの事を教えるだけでなく、精霊の棲家の入り口を探すというのも加わった。

 だが、そう簡単に見つかる筈もなく。

 途中、完全に動ける様になったシズさんと加えて、捜索を行ったが、見つからなかった。

 というより、精霊の棲家の入り口が、どういう物か知らないから、探すのも一苦労だ。

 その間、カイジンに頼んで、シズさんの為に武器を作ってもらった。

 シズさんのクウガは、通常のドラゴン、ペガサス、タイタンには変身出来ないが、ライジング状態なら、変身出来る事が分かったのだ。

 クウガは、モーフィングパワーを使って、物を武器に変化させるからな。

 ちなみに、シズさんも無限収納を手に入れて、そこに収納している。

 そんなこんなで、1ヶ月が経過した。

 未だに、精霊の棲家に関する手がかりは見つかっていない。

 リムルも、教師として上手くやれていると連絡が入っている。

 どうにか、その子供達を救ってやりたいもんだが……………。

 すると、ガンデフォンに連絡が入る。

 リムルだ。

 

レイト「どうした、リムル?」

リムル『精霊の棲家の入り口の場所、見つかったぞ!』

レイト「マジか!?」

 

 リムル曰く、イングラシア王国の王都に、天空竜(スカイドラゴン)が現れて、リムルが倒した。

 その際に知り合った商人、ミョルマイルが、お礼として食事に誘い、取り引きをする事になったそうだ。

 その時に、精霊の棲家の場所を知っている女性とも知り合い、精霊の棲家の場所を教えてくれた。

 その位置は、辺境の国のウルグレイシア共和国の最北に位置するウルグ自然公園。

 そこに、精霊の棲家の入り口があるらしい。

 

レイト「マジか!それは大した収穫だ!」

リムル『ああ!だから、出来れば、レイトは、シズさんを連れて、そこに向かってくれないか?』

レイト「分かった。仕事も粗方片付いた。シズさんにも教えて、そこに向かうから、後で合流する感じでいいか?」

リムル『ああ!』

 

 俺は、通話を切って、シズさんに話しかける。

 

レイト「シズさん。どうやら、リムルが精霊の棲家を見つけたみたいだ。」

シズ「本当!?」

レイト「ああ。だから、これから、ウルグレイシア共和国の最北に位置する、ウルグ自然公園に向かうぞ。」

シズ「うん。」

 

 こうして、俺とシズさんも、ウルグ自然公園へと向かう事にした。

 その際、徒歩で行くのは辛いので、科学者の協力のもと、バイクを作成した。

 その名も、キメラストライカー。

 形状自体は、ハードボイルダーやカブトエクステンダーの物と似た様な感じになっている。

 ただ、草原に関しては、それで爆走して、自然公園に入ってからは、流石に徒歩で行く事にした。

 

シズ「この先なのかな…………?」

レイト「ああ。リムルのガンデフォンの反応は、近づいているな。」

 

 そう。

 念のために、リムルのガンデフォンの座標を確認する事が出来るのだ。

 そんな中、シズさんが俺に質問をしてくる。

 

シズ「ねぇ、キメラ君。」

レイト「うん?」

シズ「君って、前世はどんな感じだったの?」

レイト「唐突だな。」

シズ「少し、気になって。」

 

 俺は、少し考えて、答えを出した。

 

レイト「良いよ。」

 

 そう言って、俺は前世の事を語る。

 まあ、シズさんの前世の事は、聞いていたからな。

 別に良いか。

 

レイト「……………俺、母さんの事を覚えてないんだ。」

シズ「えっ……………?」

レイト「母さんは、俺が物心がつく前に、病気で亡くなっちゃって。」

シズ「……………ごめんね。」

レイト「大丈夫だよ。…………亡くなっちゃったもんは、しょうがないからさ。そこからは、父さんが俺を1人で育ててくれたんだ。仕事もあって、大変だったろうに……………。」

シズ「良いお父さんだね。」

レイト「ああ。父さんには、凄く感謝してる。俺を育ててくれた事に。」

 

 そう。

 父さんは、母さんを亡くした。

 それなのにも関わらず、父さんは1人で俺を育てた。

 本当に良い人だよ。

 大学生になってからは、父さんの負担を減らすべく、一人暮らしを始めたが。

 

シズ「そういえば、君のお父さんは、どんな仕事をしてたの?」

レイト「科学者だよ。」

シズ「どんな事を研究してたの?」

レイト「それは………………あれ?」

シズ「どうしたの?」

レイト「いや…………思い出せないな。多分、事故のせいで、記憶が無くなったかな。」

 

 俺はそう言う。

 父さんが研究をしていたのは覚えている。

 だけど、何の研究をしていたかは、思い出せない。

 そんな風に首を傾げる。

 すると、リムルのガンデフォンの動きが止まった。

 恐らく、目的地に着いたからだろう。

 俺たちもすぐに向かうと、リムルと嵐牙、子供達の姿が見えた。

 

レイト「リムル!」

リムル「お、やっと着いたか。」

レイト「悪い。待たせたな。」

リムル「良いって、良いって。」

 

 俺とリムルは、そう話す。

 すると、生徒の1人が、シズさんを見て、驚愕の表情を浮かべる。

 その子は、アリス・ロンドという生徒だった。

 ちなみに、ガンデフォンで写真を送って貰ったので、生徒達の事は把握している。

 

アリス「シズ先生……………!?」

シズ「久しぶり。皆。」

ケンヤ「シズ先生!」

 

 そう言って、子供達は、シズさんに駆け寄る。

 良いシーンだな。

 俺の存在感が薄くなるくらいには。

 

レイト「なあ…………俺、存在感薄くなってないか?」

リムル「大丈夫だって。」

 

 俺は、不安げにそう言う。

 すると、子供達が、俺の方に来る。

 

レイト「どうした?」

ゲイル「シズ先生を助けてくれて、ありがとうございます!」

ケンヤ「すっげぇな!」

アリス「まあ、やるんじゃない?」

 

 そんな風に、子供達からお礼を言われる。

 まあ、こんなのも、悪くないか。

 そして、いよいよ精霊の棲家に入っていく事になった。

 

リムル「この奥に精霊の棲家があるんだな。」

レイト「そうだな。」

リムル「覚悟は出来ているか?入ったら2度と戻れないかもしれない。」

子供達「ああ……………。」

 

 あんまり、そういう不安を煽る様な事を言わない方が良いんじゃ…………。

 すると、子供達は口を開く。

 

ケンヤ「も…………勿論だぜ!」

ゲイル「はい!」

リョウタ「大丈夫です。」

アリス「こ…………怖くなんてないんだからね!」

クロエ「はあ…………。」

リムル「え?」

 

 すると、クロエという子が、リムルの腕を掴む。

 そして、クロエは頷く。

 

リムル「うん。嵐牙、レイト、シズさん。何かあったら、皆を頼む。」

嵐牙「主の生徒は、我が生徒も同じ。この命に懸けて、守り抜いて見せます。」

レイト「ああ。」

シズ「スライムさんも、無理しないでね。」

リムル「うん。……………行くぞ。」

 

 リムルはそう言って、扉を開こうとする。

 だが、手を向けた途端、勝手に扉が開く。

 俺たちは、中へと入っていく。

 

ケンヤ「…………ずっと一本道だな。」

アリス「何よ…………迷宮っていっても、大した事ないわね。」

リョウタ「で…………でも、なんか変な感じ…………。」

クロエ「ん…………。」

リムル「絶対に逸れるなよ。」

子供達「は………はい。」

 

 子供達はそう言って、リムルはそう呼びかける。

 確かに、一見、一本道に見える。

 だが、あちこちに方向感覚を狂わせる罠が仕掛けられている。

 これは、人間の感覚だけでは、進む事も、戻る事も叶わないだろう。

 科学者が、脳内マップを用意してくれて助かった。

 すると。

 

???「フフフフ…………。」

レイト「ん?」

 

 突然、笑い声が聞こえてきて、俺たちは立ち止まり、周囲を見渡す。

 笑い声は、脳内に直接聞こえてきている。

 しかも、複数の。

 

ケンヤ「何だ?この声。どっから………!?」

ゲイル「頭に直接響いてるみたいだ。」

レイト「リムル、これって…………。」

リムル「強力な念話…………いや、テレパシーか。」

シズ「皆、気をつけて。」

 

 俺たちは、周囲を見渡し続ける。

 すると。

 

???「つまらぬぞ、客人よ。もっと怖がれ。もっと怯えよ。」

クロエ「あ…………。」

アリス「ん…………。」

???「良いね、良いね。もっと怖がってくれないとつまらない。」

 

 その声は、そう言う。

 俺とリムル、シズさんは、その声に呼びかける。

 

リムル「ここに住んでる精霊さんかな?」

レイト「俺たちは、上位精霊に用があるんだ。」

シズ「出来たら、邪魔しないで、案内して欲しいな。」

 

 俺、リムル、シズさんの言葉に、その声は笑う。

 

???「アハハハハ…………!面白い事言うね。良いよ、良いよ。教えてあげる。」

リムル「おっ、案外あっさり。」

???「で、も、ね。その前に………。」

レイト「その前に…………何だ?」

クロエ「あっ…………先生、レイトさん、シズ先生。あれ…………。」

 

 クロエはそう言って、前を指さす。

 すると、光が出てきて、周囲を照らす。

 俺たちは、目を守る。

 すぐに光が弱まり、俺たちは前を見る。

 すると、光の一本道が生まれていた。

 

リムル「どうやら、お誘いの様だな。」

レイト「だな。行くしかないよな。」

シズ「そうね。皆、私たちから離れないでね。」

 

 俺たちは、その光の道を進んでいく。

 しばらく進むと、途中で道が途切れていた。

 

リムル「ん?行き止まりだぞ。」

レイト「本当だ。」

???「慌てない、慌てない。迷宮創造(ちいさなせかい)。」

 

 その声と共に、周囲に光が照らされ、部屋が出来る。

 それを見て、子供達は周囲を見渡す。

 

???「フフフフ…………どう?凄いでしょ。」

ケンヤ「すっげ〜。」

レイト「リムル、あれ。」

リムル「ん。」

 

 ケンヤが感嘆の声を出す中、俺とリムルは前を見ていた。

 そこには、ゴーレムが三体居た。

 

???「さあ。試練の時間だよ。」

 

 その声がそう言うと、三体のゴーレムが動き出し、目を赤く光らせる。

 それにしても、怪しい奴って、目が赤く光るよな。

 

リムル「おい。試練って、こいつらを倒せば良いのか?」

???「ピンポ〜ン。その通り。」

 

 どうやら、試練は意外と簡単そうだな。

 俺は、そう思いながら、腰にキメラドライバーを装着する。

 すると、嵐牙が前に出る。

 

嵐牙「我が行きましょうか?」

リムル「いや。お前は、こいつらを守っててくれ。俺に何かあったら、こいつらを連れて逃げろ。」

シズ「スライムさん。私も行って良い?」

リムル「シズさん?」

レイト「俺も行こう。三体を1人で相手するのは、辛いだろ?」

リムル「…………分かった。無理すんなよ。」

レイト「分かってる。」

 

 巨大化した嵐牙の足に、子供達が行く。

 俺、リムル、シズさんは、前に出る。

 

???「おやおや〜?おやややや〜?三体を1人ずつでやるの?自信過剰は危ないよ。」

 

 その声は、そんな感じに煽る。

 まあ、放っておくか。

 俺はすぐに、科学者に解析鑑定を頼む。

 

レイト『科学者。解析鑑定。』

科学者『解。全身が魔鋼で作られた魔人形(ゴーレム)です。』

レイト『なるほど…………。』

 

 まあ、ダイモンで行ってみるか。

 ただ、あのゴーレムの魔素エネルギー量が凄まじいな。

 あまり油断は出来ないな。

 すると、三体のゴーレムが動き出し、俺たちに向かってパンチをする。

 

リムル「わっ!」

レイト「下がるぞ!」

シズ「ええ!」

 

 俺たちは、すぐに躱す。

 そのパンチは、凄まじい威力で、殺す気満々な感じだった。

 

リムル「おいおい!殺しにかかってるじゃねぇか!どこが試練だよ!」

レイト「落ち着け。」

シズ「確かに…………。」

???「その通り。油断してると死んじゃうよ。勝ってるっかな?勝ってるっかな?」

 

 なんか、バカにされてるような…………。

 俺たちは、パンチの第二波が来たので、すぐに躱す。

 まあ良い。

 変身するか。

 俺は、トライキメラバイスタンプを取り出して、シズさんは、腰にアークルを出現させる。

 そして、俺はバイスタンプを起動する。

 

トライキメラ!

 

 俺は、トライキメラバイスタンプを、キメラドライバーに装填する。

 

オク!サイ!ムカ!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!

オク!サイ!ムカ!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!

 

 すると、俺の周辺にタコ、クロサイ、オオムカデが現れる。

 シズさんは、クウガの変身ポーズを取る。

 そして、俺とシズさんは叫ぶ。

 

「「変身!」」

 

 そう言って、俺はバイスタンプを倒し、シズさんはアークルを操作する。

 すると、三体の生物が砕け散り、俺の体にまとわりつく。

 

スクランブル!

オクトパス!クロサイ!オオムカデ!仮面ライダーダイモン!ダイモン!ダイモン!

 

 砕け散った破片が、ギフの棺の様な形状に変化して、俺は、仮面ライダーダイモンへと変身する。

 仮面ライダーダイモンへと初変身したので、やっぱり、あのセリフを言っておかないと。

 

レイト「Great Power!」

リムル「…………何言ってんだ?」

レイト「いや…………ちょっとテンションが上がっちゃってさ…………。」

 

 あれ、滑った?

 まあ良いか。

 シズさんも、仮面ライダークウガ・マイティフォームに変身する。

 俺たちは、身構える。

 すると、リムルは聞こえてくる声に言う。

 

リムル「おい。今のうちに謝るなら、許してやる。だが、そうしないなら、こいつらを壊すけど、良いんだな?」

???「アハハハハ…………!面白い!良いよ。良いともさ。やってごらんよ。」

レイト「後悔すんなよ。リムル、シズさん!行くぞ!」

シズ「うん。」

 

 俺たちは、それぞれのゴーレムに向かって駆け出す。

 ゴーレムは、パンチを繰り出すが、俺はそれを受け止め、逆に腕をもぎ取る。

 シズさんも、パンチを躱して、攻撃する。

 リムルは、操糸妖縛陣を使って、ゴーレムの動きを止める。

 

???「なっ…………あたしの精霊の守護像(エレメンタルコロッサス)達が!」

リムル「お別れの挨拶を言っときな。」

レイト「ジャッジを下そう。」

シズ「フッ!」

リムル「黒炎獄(ヘルフレア)!」

 

 リムルは黒炎獄を放ち、シズさんはマイティキックの体勢を取る。

 俺は、トライキメラバイスタンプを倒して、もう一回倒す。

 

オクトパスエッジ!

 

レイト「ハァァァァ!!」

シズ「でやぁぁぁ!!」

 

 俺とシズさんのライダーキックが、ゴーレムに命中する。

 シズさんの場合は、足に炎を纏ったキックで、俺の場合は、左足にタコの足を模したエフェクトと共に蹴りを放ち、蛸足でゴーレムを包み込む様に攻撃する。

 俺とシズさんのキックを喰らったゴーレムは、爆発する。

 リムルの黒炎獄を喰らったゴーレムは、そのまま消滅する。

 

???「ウ…………嘘だ!そんな…………たった一撃で?」

 

 その声は、驚いていた。

 リムルの方には、何も残っておらず、俺とシズさんの方は、残骸が残っていた。

 

リムル「まっ、こんなもんだ。」

レイト「ざっとこんなもんかな?」

シズ「お疲れ様、2人とも。」

 

 俺とシズさんは、変身解除する。

 すると、子供達がやって来る。

 

ケンヤ「リムル先生もシズ先生もレイトさんもすっげ〜!」

クロエ「うん!うん!」

ゲイル「リムル先生も、レイトさんも、シズ先生と同じくらい強いんだね!」

アリス「あのくらい当然よ!」

レイト「アリス君?何で君が誇らしげなの?」

リョウタ「シズ先生がクウガになるなんて…………。」

シズ「私も、なれるなんて思わなかったよ。」

 

 そんなふうに、和気藹々とした空気が流れる。

 さてと。

 

リムル「さてと…………。」

子供達「ん?」

レイト「そこに居るんだろ?ライダーキックを喰らいたくなかったら、さっさと出てこいよ。」

リムル「ああ。隠れている場所はお見通しなんだぜ。」

???「はい!はいはいはいはい…………!」

 

 すると、空間が歪んで、黄色い光が現れる。

 その光は、高速で移動したと思ったら、俺とリムルの前で止まった。

 

???「たった今、恥ずかしながら、呼ばれてやって参りました!」

 

 それは、小さな妖精だった。

 

ゲイル「…………妖精?」

クロエ「可愛い。」

リムル「お前は?」

???「ジャジャ〜ン!我こそは偉大なるじゅ…………げっ!」

 

 その妖精は、何かを言おうとしたが、舌を噛んだ。

 

クロエ「噛んだ。」

アリス「痛そうね。」

ゲイル「テレパシーばっかりで、久しぶりに喋ったんじゃない?」

レイト「大丈夫か?」

???「らいじょうぶ。らいじょうぶ。」

 

 俺はそう声をかけるが、大丈夫そうだった。

 というより、こいつ、どこかで似たような奴を見た様な気がする。

 

ラミリス「我こそは、偉大なる十大魔王が1人、迷宮妖精のラミリスである!」

ケンヤ「あ?」

リムル「魔王?」

レイト「お前が?」

ラミリス「頭が高いぞ!跪くがい…………うぴよっ…………!」

 

 最後の方が、変な風になったのは、リムルがチョップしたからだ。

 

ラミリス「な…………何すんのよさ!?」

リムル「チョップ?」

ラミリス「そうじゃなくて!」

レイト「大体、何が魔王だよ。吐くならもう少しマシな嘘にしろ。」

リムル「レイトの言う通りだぞ。お前みたいなガキが、魔王になれる訳が無いだろ?」

 

 俺とリムルがそう言うと、ラミリスは周囲を飛び回る。

 

ラミリス「ガキ言うなや!ほんま失礼な奴ら!あたしが魔王以外の何だって言うのさ!」

「「…………アホの子?」」

ラミリス「誰がアホの子や!」

ゲイル「お馬鹿さん?」

ラミリス「そうそう。お馬鹿さんやで。………って、丁寧に言えば良いってもんやないわい!」

 

 ゲイル、結構な毒を吐くね。

 すると、リムルが唸りながら言う。

 

リムル「う〜ん。ミリムっていう魔王の友達がいるが、お前、そいつと比べようも無いほど弱そうだが?」

レイト「右に同じく。」

ラミリス「ふんぬ!バ〜カ!バカバカバカバカバカ〜!あんたらはバカじゃ〜!ハァ、ハァ、ハァ…………。」

 

 ラミリスは、そんな事を叫んだ事で、息を切らしていた。

 すぐに復活したが。

 

ラミリス「…………あのね、あんたら。ミリムって、理不尽魔王って呼ばれてるの。何でも力で解決しちゃいま〜すって。そんな理不尽の権化と可憐なあたしを比べるなんて、失礼なんてもんじゃないよ〜!そこんとこちゃんと理解してくれないと困るわけ!困るわけ!こ〜ま〜る〜わけ〜!!」

 

 ラミリスは俺たちの耳元でそう叫ぶ。

 うるせぇな。

 すると、ラミリスは呆れた表情で言ってくる。

 

ラミリス「あんた達もちょっとおかしいんじゃなくて?何なの?何であんな出鱈目な技使えんのよ?ふぅ〜!無茶しないで欲しい訳!あんた達、ほんとにミリムと知り合いなの?」

レイト「つい最近、友達になった。」

ラミリス「ふ〜ん。」

 

 俺の言葉にそう言うラミリス。

 すると、何かに気付いたのか、声を大きくする。

 

ラミリス「ちょっと待って。あんた達、もしかして、ジュラの大森林で新しく盟主になったっていうスライムとキメラなんじゃ?」

リムル「そうだけど。」

レイト「よく分かったな。」

ラミリス「ああっ………やっぱり!」

 

 どうやら、魔王間でも、俺たちの事は知れ渡っているみたいだな。

 という事は、こいつが魔王なのは、間違いないという事か。

 すると、突然思い出した。

 そうだ。

 こいつ、ミリムの記憶を見た時に、赤髪の男とミリムが戦った際に、2人を仲裁した精霊女王と似ている。

 リムルと子供達が話しているのを見ながらそう考えていると。

 

ラミリス「ちょっと!あたしの事忘れてない!?」

リムル「悪い悪い。」

レイト「それで…………何で俺たちの事を知ってるんだ?」

ラミリス「ミリムの奴がちょ〜久々にやって来て、マブダチが出来たって自慢しやがったの!鼻で笑ってやったのに、ほんとだったなんて!」

 

 ミリムが来たという事は、やはり、ラミリスは魔王という事だな。

 外見からしたら、そうは見えないが。

 すると、ラミリスが俺たちを睨む。

 

ラミリス「あんた達、その疑いの眼差しは何?あたしが魔王だって信じなさいよね!」

 

 疑ってたのがバレてたか。

 こうして、ラミリスという魔王と出会い、話をする事になったのだった。




今回はここまでです。
ラミリスが登場しました。
そして、レイトが仮面ライダーダイモンに変身しました。
やっぱり、アヅマのあのセリフは言わせたかったので。
ダイモンに変身した事で、ギフの瞳の力を使う事が出来るスキルも獲得しました。
ただ、そのスキルは、今は使いません。
次回は、子供達に上位精霊を宿らせる話になります。
昨日から、『劇場版転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が公開開始しましたね。
私は昨日見ました。
良い映画でした。
この小説でも、電王編の直後に、紅蓮の絆編のエピソードをやろうかなと思います。
まあ、かなり先になると思いますが。
シズさんが変身するクウガは、マイティフォームとライジングフォーム、アメイジングマイティ、アルティメットになる事が出来ます。
あと、レイトは、父親が研究していた事を思い出せずにいます。
どういう理由なのかは、いずれ明かされます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。

ジュウガのオリジナルフォームは必要か

  • 必要
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。