転生したらキメラだった件   作:仮面大佐

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第21.5話 救われるラミリス

 俺たちは、精霊の棲家へと向かい、そこで、精霊女王にして魔王であるラミリスと出会ったのだった。

 彼女の協力のもと、子供達に精霊を宿らせる事に成功して、体内の魔素を安定させる事に成功した。

 これでめでたしめでたし…………。

 

ラミリス「ちょっとアンタら!何か忘れてやいませんか!?」

 

 ラミリスはそう叫ぶ。

 子供達に精霊を宿らせた後、俺たちは帰ろうとした時に、ラミリスにそう言われた。

 

リムル「何か?」

レイト「何だ?」

ラミリス「ほら!約束のあれよ、あれ!アンタ達が壊した魔人形(ゴーレム)の代わりに、新しいのを用意してくれるって話!」

 

 俺たちが壊した…………?

 一瞬首を傾げそうになったが、思い出した。

 そうだ、精霊の守護像(エレメンタルコロッサス)を壊したな。

 それを思い出した俺とリムルは、ほぼ同じタイミングに言う。

 

「「あっ。」」

ラミリス「あっ!ってまさか、アンタ達、本当に!?」

リムル「嫌だなあ、ラミリス君!ちゃんと覚えていたとも!」

レイト「そうだ!忘れてなんかないぞ!」

 

 俺とリムルはそう言うが、心中は。

 

リムル(忘れてた!!)

レイト(そういや、そんな約束してたな!)

 

 俺は、(多分リムルも。)そんな事を忘れていたのだ。

 というより、クロエの事が気になったりと、そんな約束を忘れてしまう様な出来事があったんだから、しょうがないだろ。

 ちなみに、精霊の守護像のパーツに関しては、回収してある。

 ベスターと相談する為だ。

 一応、原理に関しては聞いてあるので、これを使えば、少し考えていたことも再現できるかもしれない。

 

リムル「ちょっと待ってくれよ…………。」

レイト「ゴーレムね…………。」

リムル「ええっと確か、こんな形だったような…………。」

レイト「こんな形だったかな…………。」

ラミリス「ああ……………!」

リムル「ほい!」

レイト「ほれ!」

ラミリス「これじゃな〜い!!」

 

 そう言って、俺とリムルが出したのは、リムルはマクロスFのヴァルキリー、俺は鎧武・スイカアームズだ。

 ちなみに、スイカアームズのサイズは、鎧武のフィギュアであるアームズチェンジシリーズで当時発売した物とほぼ同じだ。

 

ケンヤ「うっひゃ〜!かっけぇ!」

ゲイル「おお…………!」

リムル「何で?ゴーレムだろ?」

レイト「これもある意味ではゴーレムだと思うんだけどね…………。」

 

 まあ、スイカアームズは、ある意味でゴーレムと言える存在だろう。

 だって、自律稼働が出来るタイプもある訳だし。

 

ラミリス「ああ…………いや…………その二つはかっこいいけど…………そうじゃなくて!アンタ達が精霊の守護像を壊したから、あたしの守りが居なくなったのよ!ちゃんとあたしを守れる様な物を作ってくれるまで、絶対にここから出してあげないんだからね!」

リムル「ああ、大丈夫!俺、空間移動を覚えたから、脱出出来そうだわ!」

レイト「ちなみに、俺も。」

ラミリス「ああ、待って!待ってよ!何とかしてよ!!」

 

 俺とリムルが、そんな非情な事を言うと、ラミリスは泣きついてくる。

 ちなみに、俺とリムルが作った物は、子供達に渡している。

 シズさんも、興味深そうに見る。

 

リムル「ああ…………。」

レイト「とはいえ、精霊の守護像みたいな巨大なサイズの物を再現するのは、少し難しいぞ?」

ラミリス「大きくなくても!あたしを守れる様な強い奴なら、何でも良いんだよ〜!」

リムル「となると…………。」

レイト「そうだな…………。」

 

 俺たちは、考えた末に、ゴーレムのパーツを取り出す。

 両方とも、俺とリムルの魔素と魔鋼で作り出した物だ。

 ただ、リムルの場合、口から吐き出すという形になっていたのだが。

 それを見ていたラミリスは。

 

ラミリス「あ、アンタ達…………それを一体どこから出したのよ…………?って、もう良いわ…………。」

 

 ラミリスは、どこか呆れた雰囲気を見せながら言う。

 すると、今度は子供達が口を開く。

 

ゲイル「リムル先生!レイトさん!僕たちも研究したいです!」

アリス「私も!」

クロエ「こういうのが出来るのかな………?」

ケンヤ「リムル先生!レイト!俺を最初に乗せてくれよ!」

ショウタ「僕も乗りたい………!」

ラミリス「ダメ〜!私のゴーレムなんだから!」

子供達「ええ〜!?」

 

 子供達の発言に、ラミリスはそんな大人気ない事を言って、ブーイングを食らう。

 その後、シズさんが何とか宥めて、子供達は、嵐牙を枕にして、寝ていた。

 

レイト「ありがとうな、シズさん。」

シズ「大丈夫だよ。慣れてるから。」

 

 そうこうしているうちに、ゴーレムの本体を組み上げる事に成功した。

 

リムル「よし!完成だ!」

レイト「さてと。ラミリス、シズさん。少し離れててくれ。」

 

 俺の言葉に、ラミリスとシズさんは下がる。

 俺とリムルは、悪魔の召喚を行う。

 俺とリムルの前に、魔法陣が二つ出現する。

 

リムル「来い!上位悪魔(グレーターデーモン)!」

レイト「出てこい!上位悪魔(グレーターデーモン)!」

 

 俺とリムルは、そう叫ぶ。

 すると、悪魔が召喚されていく。

 リムルの前には、黒い服を着て、黒い翼を持つ悪魔が、俺の前には、白い服を着て、白い翼を持って、赤い瞳の悪魔が現れる。

 

「「「おお…………!」」」

シズ「あの黒い悪魔…………以前、会ったのに似てる様な……………。」

 

 シズさんが何か言う中、俺とリムルは人間態となる。

 すると、二体の悪魔が跪く。

 

悪魔1「お呼びでございますか?マスター。」

悪魔2「ご用件をお願いします。」

リムル「君たちに、この妖精の守護者となってもらいたい。」

レイト「この妖精はラミリス。こんなんだが、一応は魔王だ。」

ラミリス「こんなんって…………!?」

リムル「期間は100年。代価は俺の魔素と魔鋼で作った依代のゴーレムだ。契約期間を過ぎても、この体は好きに使ってもらって構わない。」

レイト「俺の方も、リムルとほぼ同じで、期間は100年。代価は俺の魔素と魔鋼で作った依代のゴーレムだ。契約期間を過ぎても、この体は好きに使って良いぞ。」

 

 俺とリムルがそう言うと、二体の悪魔は言う。

 

悪魔1「素晴らしい…………。」

悪魔2「願ってもないです。」

リムル「よし。じゃあ、俺が呼んだ奴は、ベレッタの名を授ける。」

レイト「俺が呼んだ奴は、フランの名を授ける。」

 

 俺とリムルが、その二体の悪魔に名付けをすると、その二体が光る。

 やっべぇ、久しぶりに名付けするから、魔素を吸い取られる事、すっかり忘れてたな。

 ちなみに、フランの名前の由来は、118の元素の一つであるフランシウムから取った。

 すると、近くの柱に置いてあったゴーレムが、二体の悪魔と融合する。

 光が収まると、悪魔が二体居た。

 

ラミリス「おお…………!」

 

 ラミリスはそんな声を出す。

 リムルが召喚したベレッタの方は、仮面を着けていたが、俺が召喚したフランの方は、所謂ロボっ娘みたいな見た目になっていた。

 

ベレッタ「我は魔将人形(アークドール)、ベレッタ。」

フラン「私は同じく魔将人形(アークドール)、フラン。」

ベレッタ「ラミリス様の守護者として、頂戴した命令を遂行する者です。」

フラン「これから、よろしくお願いします。ラミリス様。」

ラミリス「お、おう!お任せするよ、頼んだわね!頑張って…………威厳を保ってくれよ…………。」

 

 ベレッタとフランはそう言う。

 フランに関しては、顔は出ているが、まあ、大丈夫だろう。

 俺たちは、精霊の棲家の外に出た。

 それにしても、色々あったよな。

 この世界の故郷であるテンペストでは、皆は上手くやってるのかな?

 懐かしく感じるよ。

 一方、別の場所では。

 

???「ちょっと良いかしら?」

 

 白髪に赤い瞳の女性が、水晶を見ていると、更に2人ほど入ってくる。

 片方は、肩にもつかない短めの紫の髪をサイドテールにしている。

 もう片方は、金髪に青い瞳の女性だった。

 

???「何かしら?」

???「何………じゃないわよ!」

???「そうね。私たちも目をつけていたのに、どういう事かしら?」

???「私だって、まさか眷属に先を越されるなんて思ってないわよ!」

???「次に召喚されるのはボクだ!」

???「いや、私だ!」

???「あら?何言ってるの?私よ?」

 

 そんな風に、三人の女性が言い争う。

 そんな風になっている事に、レイトは気付く事はなかった。




今回はここまでです。
YouTubeで見る事が出来る、ラミリスとベレッタ、フランとの外交の話です。
ついでに、悪魔三人娘のやりとりも追加しました。
三人とも、レイトに興味を抱いています。
理由は、悪魔としての強い力に興味を持っている感じです。
まあ、三人が本格的に出るのは、かなり先になりますが。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
フランのイメージCVは、早見沙織か、古賀葵を考えています。
一部、黒と仮面の設定も反映しています。

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