送別会の翌日、俺、リムル、シズさんは、イングラシア王国から旅立つ時が来た。
見送りには、ケンヤ、アリス、リョウタ、ゲイル、クロエ、優樹、ティス先生が来た。
子供達は泣いていた。
クロエ「リムル先生…………!シズ先生………!レイトさん…………!行っちゃやだ…………!」
リョウタ「クロっち…………三人を引き止めるのはダメだよ…………!」
アリス「そうよ!さっさと行きなさいよ!」
クロエ「でも……………!」
リムル「シズさん、レイト。」
シズ「ええ。」
レイト「ああ。」
泣く子供達に対して、俺たちは、抱きしめる。
俺は神楽坂優樹に、シズさんはティス先生に話しかける。
レイト「この子達を頼む。」
優樹「ええ。お任せ下さい。」
シズ「ティスさん、お願いします。」
ティス「はい。」
俺たちはそう話して、リムルと共に、嵐牙の方へと向かう。
クロエ「リムル先生!」
すると、クロエがリムルの名を叫びながら向かい、リムルに抱きつく。
リムルは、クロエの肩を優しく叩いていると、ケンヤ達が近寄る。
ケンヤ「ま…………全く。クロエは泣き虫だな。泣くなよ!」
リョウタ「ケンちゃんだって…………。」
ケンヤ「目から汗が出ただけだ!」
クロエ「リムル先生…………!」
リムル「ん…………。」
ケンヤとかは、素直じゃないな。
すると、リムルはクロエに視線を合わせる。
リムル「よしよし、クロエ。シズさん、良いよな?」
シズ「うん。」
そう言うと、リムルは、シズさんの抗魔の仮面を、クロエに渡す。
リムル「これをやるから、元気出せよ。」
アリス「ああっ!」
ケンヤ「うう…………あっ!」
アリス「あたしも欲しかったのに!」
クロエ「えへへへ………!私が貰ったの。」
ケンヤ「良いな、良いな!」
アリス「ずるい、ずるい!」
クロエがシズさんの抗魔の仮面を貰ったことに、ケンヤとアリスは抗議して、リョウタとゲイルは、お互いを見ていた。
レイト「そうそう。アリス達にも、プレゼントがあるんだ。」
子供達「ん?」
そう言って、俺は、子供達に新しい制服を渡す。
これは、朱菜から受け取った物だ。
子供達にも、ピッタリだな。
ケンヤ「おお〜…………!」
リョウタ「ケンちゃん、カッコいい!」
ケンヤ「リョウタだって!」
ゲイル「素晴らしいですね!」
アリス「か…………可愛い!」
クロエ「ああ〜…………!」
リムル「国に朱菜って手先の器用な子が居てな。作って、レイトに送らせるように頼んだんだ。」
どうやら、子供達は気に入ったようだな。
良かった。
ケンヤ「先生!レイトさん!」
クロエ「ありがとう!」
シズ「皆、ちゃんと勉強するのよ。」
レイト「別れは辛いけど、二度と会えなくなる訳じゃない。」
リムル「ああ。レイトの言う通りだ!嵐牙も連れて、遊びに来るから。」
嵐牙「我らが居なくても、しっかり勉強するのだぞ!」
ケンヤ「か…………必ず、遊びに来てくれよ。」
アリス「そそ…………卒業したら、こっちから行ってあげても良いんだからね…………!」
レイト「ああ、待ってるよ。」
リムル「中央都市リムルの街を挙げて、大歓迎だ!」
俺たちは、そう約束する。
そして、俺、リムル、シズさんは嵐牙に乗って、嵐牙は駆け出す。
ケンヤ「先生!レイトさん!シズ先生!」
リョウタ「またね〜!」
ゲイル「さようなら〜!」
アリス「気をつけて〜!」
リムル「元気でな〜!」
レイト「また、いつか会おう!」
シズ「勉強を頑張ってね!」
俺たちは、子供達にそう返して、イングラシア王国を後にする。
しばらく嵐牙が駆けていると、嵐牙が聞いてくる。
嵐牙「主達にシズ殿よ。なぜ、大切な仮面を渡したのです?」
リムル「ん?ああ……………何でだろうな。」
嵐牙の質問に、リムルがそう答えると、嵐牙は足を止め、リムルの話を聞く。
リムル「俺にも分からない。」
シズ「でも、何でか、クロエにあげるのが、自然な事だと思ったの。それが一番だって。」
嵐牙「なるほど…………。」
レイト「もしかしたら、クロエは英雄に…………もしかしたら、勇者にだってなれるかもしれないしな。」
嵐牙「まさか。」
俺たちがそう言うと、自然と笑みが溢れる。
俺も、クロエに渡す理由を聞いて、納得していた。
クロエなら、大切にしてくれる。
そんな気がする。
リムル「嵐牙。」
嵐牙「はっ、我が主。」
レイト「俺たちの街に…………家に帰ろう。皆が待ってる。」
リムルは、スライム状態に戻る。
街からある程度離れたので、空間転移で帰る事にする。
だが、少し気になる事があり、周囲を見渡す。
レイト「……………っ!?」
リムル「どうした、レイト?」
レイト「いや、殺意を向けられている様な気がするんだが…………。」
リムル「えっ?…………嵐牙、影に入ってろ。」
嵐牙「はっ!」
俺たちは、嵐牙から降りて、周囲を見渡す。
殺意を向けられていると思っていると。
科学者『告。』
レイト「どうした?」
科学者『広範囲結界に囚われました。』
レイト「結界だと!?」
科学者『結界外への空間干渉系のスキルは、封じられました。空間転移は不可能です。』
何故、結界が…………!?
レイト「リムル、どう見る?」
リムル「これは…………嫌な予感がする。」
蒼影「リムル様、レイト様、シズ殿…………。」
シズ「あっ!」
すると、蒼影の声が聞こえてきて、目の前の木の方を見ると、蒼影が居た。
ただ、負傷していた。
リムル「蒼影!」
レイト「分身体か?」
シズ「大丈夫ですか!?」
蒼影「リムル様、レイト様、シズ殿…………お逃げ下さい。」
リムル「何があった!?」
蒼影「敵です。それも、想像を絶する………!」
蒼影がそう言おうとすると、消えてしまう。
リムル「蒼影!」
レイト「何が起こっているんだ…………!?」
シズ「分からない…………!」
リムル「あっ、嵐牙!」
リムルは、嵐牙を呼び出すが、出てこない。
これまで、嵐牙がリムルの呼び出しを無視するなんて事は、一度も無かったはず………!
すると。
科学者『告。』
レイト「どうした?」
科学者『別種の広範囲結界に囚われました。』
レイト「別のだと!?」
リムル「何だ、それ?」
科学者『結界内部でのスキル使用が封印。』
リムル「
レイト「大至急、
俺とリムルがそう叫ぶと、しばらくして、リムルの方には大賢者が、俺の方には科学者が報告する。
科学者『
レイト「マジかよ…………魔法が使えないのかよ!?」
シズ「えっ!?」
まずいな…………!
ちなみに、キマイラやダイモンへの変身自体は、問題なく行える様だ。
これは、かなり面倒な事になったな。
それにしても、蒼影に勘付かれずに結界を張れるとはな。
戦う前から、魔法を封じられるとは。
これは、魔物と戦い慣れているプロという感じがするな。
俺たちが周囲を見渡す中、1人の女性がやって来る。
しかも、見覚えがある。
シズ「ヒナタ……………!?」
レイト「ヒナタ・サカグチ……………!」
ヒナタ「初めまして……………かな?もうすぐさようならだけど。」
マジかよ……………。
すると、脳裏にカイジンとのやり取りが浮かぶ。
カイジン『おいおい、西方聖教会のヒナタ・サカグチじゃねぇか?』
レイト『有名なんですか?』
カイジン『ああ。魔物に対して容赦ないらしいが……旦那。とんでもない人物が運命の相手だな。……殺されるなよ。』
まさか、こんなタイミングで会うとはな。
本当に最悪なタイミングだよ。
これは、俺、下手したら死ぬかもしれないよな。
すると、リムルが口を開く。
リムル「初めましてだと思うけど、何か御用ですか?どなたかとお間違えでは?」
レイト「リムル。多分、無駄だ。」
リムル「え?」
ヒナタ「ふぅん。丁寧なのね。魔物の国の盟主のリムル=テンペスト。それに、レイト=テンペスト。見抜いているなんてね。」
レイト「どうやら、こっちの事はお見通しみたいだな。」
リムル「えっ!?」
ヒナタ「そうね。密告があったもの。」
密告?
誰かが俺たちの事を売ったのか?
となると、最も疑わしいのは……………神楽坂優樹。
何せ、イングラシアから旅立つ直前に、何かを企んでいたような気がしたのだ。
レイト「……………それで、俺たちに何の用なんだ?」
ヒナタ「君たちの街がね、邪魔なのよ。だから潰す事にしたの。」
リムル「何だって?」
ヒナタ「そういう訳で、今、君たちに帰られるのは、都合が悪いのよ。」
シズ「待って、ヒナタ!」
レイト「まさか、既にファルムス王国が動き出しているのか!?」
ヒナタ「さあ?どうかしら。」
マジかよ……………!?
もうファルムス王国が動き出してるのかよ!?
いくら何でも、早すぎる!
いや、早すぎるんじゃないな。
俺はともかく、リムルとシズさんだけでも逃がさないと!
一方、火煉達の方は。
火煉「…………今日は、こんな所にしておきましょうか?」
グルド「そうですね……………。」
蒼月「お疲れ様です。」
3人は、特訓をしていた。
俺から預かった、ライダーシステムを使いこなす為に。
3人が帰ろうとすると。
グルド「火煉殿…………あれは…………!?」
火煉「結界……………!?」
蒼月「しかも、火の手が上がっていますよ!」
火煉「まさか…………!?すぐに戻りましょう!」
テンペストの周囲を、結界が囲い、火の手が上がっているのが見えた。
3人は、すぐに戻ろうとする。
だが。
???「ヒャッハー!」
火煉「っ!?」
そこに、謎の魔物が取り囲む。
その魔物達は、色んな姿をしていた。
モグラみたいな個体も居れば、蜘蛛の様な個体、うさぎの様な個体に亀のような個体がいた。
それらを、俺が見ていたら、すぐにイマジンであると判断しただろう。
グルド「何者だ!?」
グルドは、そいつらに問いかける。
すると、一際大きい個体が言う。
???「貴様らには、テンペストに戻ってもらっては、困るのだよ。」
蒼月「まさか、君たちが差し向けたのか!?」
???「差し向けた?ああ…………あれはあの人間どもが勝手にやっている事だ。俺たちには関係ない。」
火煉「なら、どうして私たちの邪魔を!?」
???「関係ないわ!」
そう言って、イマジン達は攻撃して来る。
3人は、躱して、バイスタンプを構える。
『カブト!』
『スパイダー!』
『クワガタ!』
『Deal……!』
3人はバイスタンプを起動して、それぞれのドライバーの上部に押印する。
そして、それぞれのオーインジェクターに、バイスタンプを押印する。
「「「変身!」」」
『Bane Up!』
『Decide up!』
『Delete up!』
『破壊!(Break)世界!(Broke)奇々怪々!(Broken) 』
『仮面ライダーベイル!』
『Deep.(深く)Drop.(落ちる)Danger.(危機)』
『(仮面)Rider Demons!』
『Unknown.(未知なる)Unlest.(混乱が)Unlimited…(越える)』
『仮面ライダーオーバーデモンズ!』
火煉は仮面ライダーベイルに、蒼月は仮面ライダーデモンズに、グルドは仮面ライダーオーバーデモンズに変身して、謎のイマジン達と応戦する。
だが、イマジン達は、倒しても倒しても湧いてくる。
火煉「くっ…………キリがない…………!」
蒼月「急がないと……………!」
グルド「このままでは……………!」
???「うりゃあ!」
3人は苦戦していた。
テンペストに早く戻らないといけないという焦りから、本調子を出せずにいた。
すると、1人の男性が、イマジンの一体に攻撃する。
火煉「あなたは…………!?」
イマジン「おい、まさか、ゼロノスか!?」
グルド「ゼロノス…………?」
侑斗「ああ。俺は桜井侑斗だ。」
そう。
桜井侑斗が居たのだ。
侑斗「お前らは早く、テンペストに向かえ。ここは、俺がどうにかしてやる。」
蒼月「たった1人で…………!?」
侑斗「心配すんな。」
桜井侑斗はそう言って、ゼロノスベルトを装着して、赤いレバーをスライドする。
すると、待機音が流れてきて、ゼロノスカードを構える。
侑斗「変身。」
そう言うと、ゼロノスカードをゼロノスベルトに装填する。
『アルタイルフォーム』
その音声が流れると、桜井侑斗のオーラがフリーエネルギーに変換され、スーツとなり、胸や顔の線路が黄色くなると、顔に二頭の牛が出てきて、それが変形する。
これが、仮面ライダーゼロノス・アルタイルフォームだ。
イマジン「やっぱりゼロノスだ!」
イマジン「何でここに!?」
侑斗「最初に言っておく。俺はか〜な〜り!強い!」
侑斗はそう言って、イマジン達と応戦する。
火煉達がそれを見ていると。
侑斗「おい!さっさとテンペストの方に向かえ!」
火煉「あなたは、一体…………!?」
侑斗「そんな事はどうでも良いだろ!さっさと行け!」
蒼月「火煉さん。彼の言う通りだと思うよ。早く、テンペストに向かおう!」
火煉「……………頼みます!」
火煉達は、侑斗にその場を任せて、テンペストの方へと向かっていく。
侑斗「行ったか。…………リムルとレイトには、魔王になってもらわないと困るからな。まあ、それはそれとして、お前らの相手は、俺だ!」
そう言って、侑斗はイマジン達と再び戦いだす。
侑斗は、プロレス技やゼロガッシャーを使ったりして、イマジンを倒していく。
侑斗「おりゃ!うらっ!」
侑斗のプロレス技や、ゼロガッシャーでの攻撃で、イマジン達はどんどん減っていく。
一体のイマジンが、侑斗の背後から攻撃しようとするが。
???「侑斗〜!」
一体のイマジンが、指から銃を撃ち、そのイマジンを攻撃する。
デネブだ。
デネブは、侑斗に駆け寄る。
デネブ「侑斗!大丈夫!?」
侑斗「遅いんだよ!デネブ、来い!」
侑斗はそう言いながら、ゼロノスベルトに装填されているカードを抜き、裏返しにして、レバーを操作する。
そして、再び装填する。
『ベガフォーム』
その音声が流れると、侑斗の後ろにデネブが立って、両手を交差して、侑斗の肩に置く。
すると、デネブの手が装甲になり、デネブが侑斗に吸い込まれ、胸にデネブの顔を模した装甲が生まれ、マントも出現する。
電仮面も、牛に似た物が消え、ドリルが現れ、それが星形になる。
これが、仮面ライダーゼロノス・ベガフォームだ。
イマジン「姿が変わったぞ!?」
デネブ「最初に言っておく!胸の顔は、飾りだ!」
侑斗「どうでも良いんだよ!?」
デネブのちょっとズレた発言に、侑斗は突っ込む。
敵側の少し弁慶に似たイマジンは、ゼロノスに攻撃しようとするが、あっさり攻撃を受け止められ、反撃される。
そして、ゼロノスは、ゼロノスベルトのフルチャージスイッチを押す。
『Full charge』
スイッチを押した後、ゼロノスカードを抜いて、ゼロガッシャーに装填する。
すると、大剣状態のゼロガッシャーに、エネルギーがチャージされる。
イマジン「ぬぐわぁぁぁ!!」
デネブ「ふっ!」
イマジンは、ゼロノスの方に向かうが、大剣での必殺技、スプレンデットエンドを食らい、爆発する。
デネブ「倒せたな。」
侑斗「だな。」
ゼロノスは、ゼロノスベルトに装填されていたゼロノスカードを取る。
すると、ゼロノスカードは消滅する。
ゼロノスベルトを外すと、変身が解除される。
デネブ「彼女達、テンペストに辿り着けたかな…………。」
侑斗「まあ、辿り着いたにしても、結界が張ってあるから、入れないけどな。」
デネブ「本当に、これで良かったの?」
侑斗「バ〜カ。流石に、これ以上介入するのはまずい。戻るぞ。」
そう言って、侑斗とデネブは、移動を開始する。
一方、火煉達は。
火煉「早くテンペストに到着しないと!」
グルド「ですな!」
蒼月「はい!」
三人は、テンペストに向かっていた。
だが。
イマジン「ヒャッハー!」
すると、イマジン達が再び現れる。
今度は、ライオンの頭のイマジンや、イカの様なイマジン、サイの様なイマジンなどが現れる。
火煉「また…………!?」
グルド「先程の男が抑えていたのではないのか!?」
蒼月「いや、姿が違う!別の奴が混じっていたとしか思えない!」
イマジン「お前達には死んでもらう!」
青髭を持つイマジンがそう言うと同時に、周囲のイマジンたちも、火煉達に向かっていく。
火煉達は、イマジン達を倒していく。
一方、俺たちは。
シズ「ヒナタ!やめて!」
ヒナタ「シズ先生…………。魔物にされて、記憶を一部操作されたのね。」
シズさんの懇願にも、ヒナタはそう言う。
ダメか……………!
なら。
レイト「リムル、シズさん。先にテンペストに戻ってくれ。」
リムル「ええっ!?」
シズ「キメラ君!?」
レイト「多分、テンペストには、ファルムス王国が攻めてる。ヒナタは俺がどうにか抑えるから、早く行け。」
リムル「でも……………!?」
レイト「良いから、行け!!」
ヒナタ「逃すと思ってるの?」
ヒナタはそう言いながら、剣で攻撃しようとする。
だが、俺はすぐにリバイスラッシャーを取り出して、鍔迫り合いに持ち込む。
俺は、鍔迫り合いをしつつ、リムルとシズさんに向かって叫ぶ。
レイト「良いから行け!俺のキメラストライカーを貸すから!」
俺はそう叫んで、無限収納から、キメラストライカーを取り出す。
リムルとシズさんは、少し戸惑っていたが、叫ぶ。
リムル「……………わ、分かった!レイト、死ぬなよ!」
シズ「キメラ君も、気をつけてね!」
そう言って、リムルとシズさんはキメラストライカーに乗り、外へと向かって行った。
頼むぜ、テンペストに辿り着いてくれよ。
俺とヒナタは、少し離れ、お互いを見る。
レイト「……………さて。アンタは、ファルムス王国の差し金か?坂口日向。」
ヒナタ「詳しいのね。…………まあ、少し違うわね。私は、神聖法皇国ルベリオスにおける神の右手、法皇直属近衛師団筆頭騎士にして、聖騎士団長、ヒナタ・サカグチ。」
ルベリオスね……………。
ファルムス王国の差し金という訳では無さそうだな。
俺は腰にキメラドライバーを装着する。
レイト「まさか、そんなに役職があるなんてな。」
ヒナタ「その態度、物知りね。魔物に名が売れても嬉しくないけど。」
レイト「アンタの事は、警戒してたからな。」
ヒナタ「そう。私が二つ役職を持つのは事実よ。意味は無いけどね。私が仕えるべきは法皇ではなく、神ルミナスなのだから。」
そう言って、再び剣を構える。
俺は、少しでも時間稼ぎをしようと、話しかける。
レイト「待て!シズさんを勝手に魔物にした事に関しては謝る!だが、それしか助ける方法が無かったんだ!」
ヒナタ「魔物の言葉に興味は無い。」
そう言って、突き攻撃をしてきたので、俺はすぐに躱す。
レイト「おい、待て!」
ヒナタ「今のを躱すのね。少し驚いた。」
交渉の余地はないか……………!
なら、仕方ない!
俺は、ツインキメラバイスタンプを取り出して、起動する。
『ツインキメラ!』
バイスタンプを起動した後、キメラドライバーに装填する。
すると、待機音が流れる。
『キング!ダイル!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!』
『キング!ダイル!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!』
待機音が流れる中、俺は叫ぶ。
レイト「変身!」
そう言って、バイスタンプを一回倒す。
すると、蟹の鋏と鰐の顎が、同時に俺を閉めて、変身させる。
『スクランブル!』
『キングクラブ!クロコダイル!仮面ライダーキマイラ!キマイラ!』
俺は、仮面ライダーキマイラへと変身する。
まずは、キマイラでどこまで行けるのか試してみるか。
すると。
ヒナタ「仮面ライダー…………?」
レイト「そうだよ!今は魔物だけど、こう見えても元日本人だ!」
そうだ!
そもそも、こんな世界の中で、仮面ライダーというのは、日本人である証明になる!
仮面ライダーなんて、前世の産物だしな。
ヒナタ「おかしな事を言うのね。……………笑わせないで。」
そう言って、攻撃してくる。
俺は、すぐに躱す。
レイト「嘘じゃない!この仮面ライダーキマイラこそが、その証明だ!この世界に、仮面ライダーは居ない筈だろ!?」
ヒナタ「魔物の言葉に興味は無いと言った筈よ。」
ダメか。
なら、戦うしかない!
俺は、リバイスラッシャーを手に、ヒナタと戦う。
一方、リムルとシズさんは。
シズ「キメラ君は、大丈夫なのかな…………。」
リムル「あいつは強いから、そう簡単にやられないと良いんだが……………。」
リムルとシズさんはそう話しながら、結界の外へと向かっていく。
そんな中、リムルの心境は。
リムル(もう少し……………ちゃんとあいつの言葉を聞くべきだった!あいつは、こうなる事に気づいていたのかもしれないのに!)
リムルの心境は、後悔に染まっていた。
ちゃんと、レイトの言葉を聞いて、対策を立てるべきだったと。
そんな中、リムルの影から、謎の気配が現れ始める。
それには、リムルもシズさんも気づいていなかった。
しばらくキメラストライカーを爆走させると、結界の端に到着する。
リムル「ここか……………。」
シズ「でも、どうやって外に出れば………!?」
リムル「任せてくれ。…………大賢者、解析を頼む。」
リムルはそう言って、結界に触れる。
すると、答えが返ってきた。
大賢者『解。この結界は、
リムル「そうか…………。脱出方法は?」
大賢者『解。多重結界を用いれば、
リムル「でも、シズさんの場合はどうするんだ?」
大賢者『解。個体名シズエ・イザワも、多重結界を用いれば、
リムルと大賢者のやり取りが終わり、リムルはシズさんに話しかける。
リムル「シズさん!多重結界で、脱出するぞ!」
シズ「え、ええ!」
リムルは、シズさんにも多重結界を使い、結界の外に出る。
すると。
嵐牙「我が主!」
リムル「うわっ!?」
嵐牙が影から出てきて、リムルに飛びつく。
リムル「嵐牙…………!そうか、結界の外に出れたから、出れるようになったんだな!」
嵐牙「はい!…………レイト様は?」
リムル「レイトはまだ、結界の中だ。俺たちを逃がしてくれたんだ。」
嵐牙「何と……………!?」
シズ「キメラ君……………。」
リムル「とにかく、今はあいつを信じるしかない!俺たちは、テンペストに戻るぞ!」
嵐牙「分かりました!」
リムル達は、テンペストに戻ろうとする。
その際、少し移動する。
ヒナタ以外の敵を警戒してだ。
しばらく移動すると。
イマジン「ヒャッハー!」
リムル「何だ!?」
イマジンが攻撃を仕掛けてくる。
火煉達を襲うイマジン達とは、違うイマジンの一団だった。
嵐牙「貴様ら!何者だ!?」
シズ「魔物……………!?」
リムル「いや…………こいつらは、イマジンだ!」
イマジン「お前らはここで死ぬのだ。」
リムル達がそう叫ぶ中、牛の魔王の様なイマジンが、そう言う。
シズさんは、リムルに話しかける。
シズ「イマジンって?」
リムル「イマジンってのは、仮面ライダー電王で登場する敵の事だ!何でここに………!?」
リムルが、イマジンだと判断したのは、周囲の敵を見たからだ。
バットイマジンに、クラーケンイマジン、アルマジロイマジン、アルビノレオイマジンなどが居たからだ。
リムルが、イマジンの存在に混乱する中、イマジン達は攻撃してくる。
嵐牙「我が主!どうしましょうか?」
リムル「何とか、こいつらを倒して、テンペストに戻るぞ!」
シズ「分かったわ!変身!」
シズさんは、クウガのマイティフォームに変身して、イマジン達と応戦する。
一方、俺とヒナタは、お互いに剣で攻撃し合っていた。
レイト(くっ……………強い!)
中々隙がない。
こいつ、強いな。
下手したら、白老以上な気がするな。
俺はそう思いつつ、ツインキメラバイスタンプを、リバイスラッシャーのオーインジェクターに押印する。
『スタンプバイ!』
『Here We Go!Let's Go!』
『Here We Go!Let's Go!』
『リバイバイスラッシュ!』
俺は、蟹の爪と鰐の顎を模したエネルギーを纏ったリバイスラッシャーで、ヒナタに攻撃する。
ヒナタは吹っ飛ばされるが、俺の体に攻撃する。
3発ほど当たり、お互いに下がる。
だが、気になる事がある。
レイト(痛覚無効が効かない!?)
そう。
痛覚無効が効いていないのだ。
どういう事だ…………!?
すると、ヒナタも驚いたのか、声を出す。
ヒナタ「ふ〜ん…………たった三撃…………。少し甘く考えていたかな。」
そう言って、再び攻撃を開始する。
俺も、リバイスラッシャーを手に、応戦する。
だが、少し押され気味になっていた。
それでも、何とかヒナタの攻撃を食らわない様にしていた。
流石に、これ以上攻撃を食らうと、まずい気がするからな。
すると、ヒナタが話しかけてくる。
ヒナタ「もしかして、この技の危険性に気づいたの?少しは知恵があるようね。」
レイト「褒められたと思っておくよ。まあ、話を聞いて欲しいんだがな。」
俺とヒナタがそう話す中、科学者が話しかけてくる。
科学者『解。この技術は、物質体ではなく精神体…………
レイト『精神に直接作用するとか、やばすぎだろ。あとどれぐらい持つんだ?』
科学者『告。あと4撃で、絶命に至ります。』
レイト『あと4回…………。』
どうやら、ヒナタを舐めていた様だな。
これは、ダイモンで行くべきだろうな。
そう考えていると、ヒナタが話しかけてくる。
ヒナタ「何をしても無駄よ。君は詰んでいるのよ。この
レイト「なるほどな。その
ヒナタ「そう。この結界内では、魔素が浄化されるのよ。だから、君みたいな上位の魔物でも、存在を維持する為に力の大半を奪われて、本来の力を発揮出来なくなるの。」
だろうな。
あまり、全力を出せないのは事実だしな。
恐らく、キマイラもダイモンも、スペックダウンしてしまっていると考えて良いだろう。
レイト「確かに、全力を出せないのは事実だな。そんなに俺たちを叩き潰したいのか?」
ヒナタ「まあね。本来なら、私が出るまでもない仕事なの。私が出向いた理由はただ一つ。」
ヒナタはそう言って、俺に攻撃してくる。
俺は、何とかリバイスラッシャーで迎撃するが、2発、攻撃を食らってしまった。
レイト「あと2発…………!」
ヒナタ「君が、シズ先生を勝手に魔物にして、記憶を操ったから。」
レイト「だから!それしか助ける方法が無かったし、記憶は操ってない!!」
ヒナタ「私の手で、君を殺しておきたかったの。」
記憶を操る?
変な捏造をしやがって…………!
傍迷惑だな…………!
レイト「何回も言わせんな!それしか方法が無かったんだよ!」
ヒナタ「それが?結果が全てなのだし、どうでも良いわ。この世界で私に優しかった、たった1人の人。…………でも、あのシズ先生は違う。記憶を操られた、哀れな人。これは、自分でもよく分からない感情だね。」
そう言いながら、俺に剣先を向ける。
というより、誰が俺がシズさんをキメラ化させたなんて伝えやがった。
しかも、脚色されまくってるし。
俺が完全に悪者にされてるよ。
ただ、可能性が高いのは、やはり、神楽坂優樹か…………!
だが、そんな事をして、何のつもりだ。
ヒナタ「仲間が心配?」
レイト「当然だ。ファルムスが攻めてきてる以上、アンタと戦うつもりはない。」
ヒナタ「そう。まあ、あなたはここで死ぬの。」
レイト「勝ち誇るなよ。」
俺は、ツインキメラバイスタンプを抜いて、トライキメラバイスタンプを取り出して、ダイモンに変身しようとする。
すると、ヒナタは、俺に向かってくる。
レイト(ヤベッ!?)
俺はすぐに躱すが、間違って、ツインキメラバイスタンプを、ヒナタに押印してしまった。
レイト(あ。)
ヒナタ「っ!?」
ヒナタは、すぐに俺に攻撃する。
何とかリバイスラッシャーで迎撃するが、1発食らってしまう。
俺は、すぐに離れる。
レイト(あと1発…………!)
ヒナタ「君、何をしたの?」
レイト「別に。」
特に、デッドマンが生み出される訳ではないな。
やはり、
だが、悪魔は生まれてはいる。
出てこれないだけで。
すると、ヒナタが話しかけてくる。
ヒナタ「まあ、あなたは終わりね。この結界内でそれだけ動けるのは大したものよ。正直、見くびっていた。でもね、君では私に勝てないわ。」
レイト「あと一撃で、俺が死ぬからってか。」
ヒナタ「へぇ。分かるんだ。…………この剣の特殊能力を用いた
なるほど。
確かに、それはやばいかもしれないな。
だが、まだ付け入る隙はある筈だ。
ヒナタは、俺の事を格下だと思っている。
もう、なりふり構ってらんねぇな。
レイト「いやはや。ここまで勝ち目がない状況になるとは思わなかったよ。だが、俺は、諦めが悪くてな!」
そう言って、トライキメラバイスタンプを起動する。
『トライキメラ!』
俺は、トライキメラバイスタンプを、キメラドライバーに装填する。
『オク!サイ!ムカ!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!』
『オク!サイ!ムカ!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!』
すると、俺の周辺にタコ、クロサイ、オオムカデが現れる。
そして、俺は叫ぶ。
レイト「変身!」
そう言って、俺はバイスタンプを倒す。
すると、三体の生物が砕け散り、俺の体にまとわりつく。
『スクランブル!』
『オクトパス!クロサイ!オオムカデ!仮面ライダーダイモン!ダイモン!ダイモン!』
砕け散った破片が、ギフの棺の様な形状に変化して、俺は、仮面ライダーダイモンへと変身する。
ヒナタ「姿が変わった。」
レイト「悪いな。俺もアンタの事を見くびっていた。だからこそ、この本気の姿で、相手をしてやるよ!」
俺はそう叫ぶ。
下手したら、シズさんも道連れになるかもしんないけどな。
そう思う。
今回はここまでです。
レイトとヒナタが、戦いを始めます。
そして、火煉達とリムル達の方に、イマジン達が現れる。
桜井侑斗が、仮面ライダーゼロノスに変身しました。
何故、イマジン達が現れたのか。
それは、電王編にて、明かされます。
そして、レイトとヒナタの戦いは、果たして、どうなるのか。
楽しみにしてて下さい。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
YouTubeにて、まおりゅうの動画を見て、シンシヤも出そうかなと思い、悩んでいます。
あと、紫苑とディアブロの対決も、入れる予定です。
いよいよ、キメラドライバーのセットと、ベイルドライバーのセットが届くので、楽しみです。
ちなみに、転キメで、いずれ、正妻戦争の話をやろうかなと思っています。
原作と違い、リムルの方には、シズさんも居るので、更に苛烈になるでしょう。
レイトもレイトで、大変かもしれませんね。
現在、テンペストでは、ファルムス軍がテンペストの住人を虐殺している頃です。
ジュウガのオリジナルフォームは必要か
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必要
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いらない