転生したらキメラだった件   作:仮面大佐

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第31話 魔王誕生

レイト「お前達にジャッジを下す。……………死ね。己の悪意に喰い滅びろ!」

リムル「死ね。神の怒りに焼き貫かれて。”神之怒(メギド)”!」

 

 その宣言と共に、リムルは手を振り下ろし、俺はトライキメラバイスタンプを4回倒す。

 

トライキメラエッジ!

 

 すると、ドライバーから赤黒い波動を放ち、ファルムス王国の兵士共の悪意から生み出された悪魔を強制的に分離して、その本能のままに暴れさせる。

 ギフジュニアが多いが、中にはギフテリアンも混じっていた。

 下衆な考えほど、悪意は強いからな。

 ちなみに、クリスパー達も向かわせた。

 今頃、クリスパー達は、ファルムスの兵士どもを殺戮している頃だろう。

 科学者曰く、必ずしも自らが殺す必要はなく、自分の意思を込もっていれば代行者に行わせる事も可能だそうだ。

 その為、今暴れているギフジュニアとギフテリアンには、本能を解放させると同時に、俺の意思を込めた。

 俺たちの街を荒らし、下衆な考えを持つ連中への復讐の意味合いを持たせた。

 クリスパー達にも、その様にさせた。

 さて、王はどう動くのかな。

 一方、突然の大虐殺に、エドマリス王とレイヒム大司祭は、恐慌状態に陥っていた。

 

エドマリス「レ、レ、レイヒム……………!何だこれは……………!?どうする!?どうすれば良い!?」

レイヒム「落ち着きましょうぞ!落ち着きましょうぞ!」

 

 エドマリス王とレイヒム大司祭は、お互いに抱き合いながらそう言う。

 そんな中、ラーゼンとフォルゲンがやって来る。

 

ラーゼン「エドマリス王はご無事か!?」

フォルゲン「何をしている!王をお守りしろ!」

兵士「はっ、はい!」

 

 フォルゲンがそう指示すると、兵士は前に出る。

 だが、神之怒の光線にすぐに貫かれ、絶命する。

 それを見たフォルゲンは、呆然とするが、エドマリス王の言葉に我に返る。

 

エドマリス「フォ……………フォルゲン!はよ……………早くこの場から逃げようぞ!国に戻り、態勢を立て直すのじゃ!」

ラーゼン「左様ですぞ。何が起きているのか分からん。早く去らねば、我らも巻き添えになってしまいまする。」

 

 エドマリス王がそう言う中、ラーゼンはそう言う。

 エドマリスは一瞬、誰かと思ったが、ラーゼンだと察する。

 

エドマリス「省吾?いや、そちは…………。」

ラーゼン「ラーゼンでございます。王よ。」

エドマリス「おお!ラーゼン!よくぞ!よくぞ戻った!さあ早う、早う帰ろうぞ!お主の転移魔法で……………!」

 

 エドマリスは、ラーゼンが居る事で希望を見出したが、すぐに絶望する事になる。

 

ラーゼン「残念ながら、魔法不能領域(アンチマジックエリア)のせいで、魔法が使えませぬ。」

エドマリス「えっ!?な……………何と!?」

レイヒム「そっ、それでは……………!?」

 

 ラーゼンの言葉に、絶望しかけたエドマリスとレイヒムだったが、フォルゲンが話しかける。

 

フォルゲン「ご安心召され。王、レイヒム大司教よ。」

「「え?」」

フォルゲン「この私のユニークスキル、統率者(ヒキイルモノ)によって、生き残っておる者を強制的に集めます。その者どもを肉の盾として、お二人を守ってご覧に入れましょう。」

エドマリス「おっ、おお!流石、流石じゃフォルゲン!」

レイヒム「頼もしきはフォルゲン殿よ!」

フォルゲン「騎士どもを集めて参ります。皆様方は撤退の準備を。」

レイヒム「承知した!」

エドマリス「ふぅ……………。」

 

 フォルゲンはそう進言して、レイヒムとエドマリスはそう言う。

 だが、この時、フォルゲン達は気付いていない。

 魔法不能領域だけでなく、キメラドライバーのバリアもある為、脱出は不可能であると。

 そんな事を露知らず、フォルゲンは移動を開始するが、光線に撃たれ、死亡する。

 それを見たエドマリスは、更なる絶望に叩き落とされる。

 

エドマリス「ひいいい!ひぃぃ……………!死ぬっ……………!皆、死んでしまう……………!!」

レイヒム「そっ、そんなバカな……………!一体、何が起きておるというのだ!?」

ラーゼン「あ………………!ん?」

 

 頃合いだな。

 そう思った俺たちは、エドマリス王達が居る所にまで降下する。

 

ラーゼン「あれは…………まさか…………!?魔物の国の主達……………なのか?」

リムル「その顔立ちは日本人だな。」

レイト「街を襲撃した異世界人か?」

ラーゼン「ガワだけな。中身は違う。」

レイト「あっそ。」

リムル「まあ、敵には違いないな。」

 

 リムルがそう言うと、光線をラーゼンに放ち、絶命する。

 それを見たエドマリス王は。

 

エドマリス「ひぃぃ〜〜〜!そんな、ラーゼンまでも!(魔物の国になど、手を出したのが間違いだった!どうする……………?どうすれば生き残れる?……………い、いや、これはチャンスかもしれんぞ。ブルムンド如き小国と交渉して、喜んでいる様な奴らじゃ。大国であるファルムスの王たる余が声をかければ、平伏して歓喜するに違いあるまいて……………!)」

 

 エドマリスはそう考えていた。

 まあ、そんな程度の考えなんざ、俺にはお見通しなんだがな。

 どうやら、俺たちを甘く見ているみたいだな。

 なら、後悔させてやるよ………………!

 すると、近くにいた兵士達が言う。

 

兵士「ひっ、ひぃぃぃ!たっ、たす、お助け……………!」

 

 そう言うが、俺は容赦なくギフジュニアとギフテリアンを呼び出し、その二人の兵士を殺す。

 俺たちがそうした後、世界の言葉が聞こえて来る。

 

世界の言葉『確認しました。ユニークスキル、 冷酷者(ヒドウナルモノ)を獲得。成功しました。』

レイト「冷酷者?何だそれ?」

リムル「お前はそうなのか。俺は心無者(ムジヒナルモノ)って言うんだけど。」

レイト「さあ?」

 

 新たなユニークスキル獲得の知らせが来て、俺たちが話していると、エドマリスが話しかけて来る。

 

エドマリス「き……………貴様らが魔物の国の主達だな!余はエドマリス!ファルムス王国の王である!伏して控えよ!貴様らに話があるのだ!」

 

 そう言ってきた。

 俺たちの事を下に見ているな。

 

リムル「ハァ……………影武者か何かか?」

レイト「安心しろ。本物には手を出さないでおいてやる。」

 

 そう言って、俺たちは攻撃しようとする。

 すると、レイヒム大司教が叫ぶ。

 

レイヒム「影武者などではありませんぞ!西方聖教会大司教である私、レイヒムの名に於いて、証明致しましょう!!」

レイト「あっそう。」

リムル「じゃあ、王以外は皆殺しにするけど、良いな?」

 

 俺たちは、レイヒムとやらの発言を聞いて、そう言うと、エドマリス王が叫び、レイヒムが命乞いをする。

 

「「ええっ!?」」

エドマリス「み……………皆殺しじゃと!?」

レイヒム「ひいっ!待って、待って下さい!私も、私だけでもお助け下さい!私ならば、聖教会内部でも、大きな発言力を持っております!あなた様方が決して人間の敵ではないと、証言も致しましょう!」

 

 命乞いか。

 だが、レイヒム大司教の言い分も合ってるな。

 どうしたもんかな。

 そんな中、リムルが光線を撃とうとする中、エドマリスが叫ぶ。

 

エドマリス「ま……………待て!話があると言ったであろうが!」

リムル「何だ?聞くだけ聞いてやる。」

レイト「さっさと話せ。」

エドマリス「ぶ……………無礼な!余は大国であるファルムス王国の王なのだぞ!貴様らなど、本来であれば口も利けぬ存在なのだ!それを……………!ああ……………!」

 

 そんな事を言うので、俺たちはオーラを放出する。

 

リムル「良いか?相手を見て物を言えよ。」

レイト「発言は許すが、言葉は慎重に選んだ方がいい。死にたくなければな。」

 

 俺たちがそう言って、オーラを抑えると、エドマリスは口を開く。

 

エドマリス「ごご……………誤解なのじゃよ!」

リムル「何が?」

エドマリス「よ…………余は、友誼を結びに来ただけなのじゃ!」

レイト「一方的に宣戦布告しておいて、今更何の戯言だ。」

リムル「ああ。俺たちの仲間に犠牲者が出た以上、お前らは敵だよ。」

エドマリス「西方聖教会が魔物を敵視しておったので、本当に友誼を結ぶのに値するのか、確かめようとしただけなんじゃよ!宣戦布告も、異世界人が勝手に暴走しただけじゃ!わ…………分かった!余の国と国交を結んでやろうぞ!良い話であろう?光栄であろうが!その方も鼻が高いであろう?まっ、まあ、今回の我が軍の損害については……………!」

 

 エドマリスは、ファルムス王国軍の損害は、俺たちに押し付けるようだな。

 どうやら、人をイラつかせる才能を持っているみたいだな。

 すると、リムルは光線を容赦なく発射し、エドマリスの左手を吹き飛ばす。

 切断面は、炎で止血している為、そう簡単には死なない筈だ。

 

エドマリス「うっ…………うわ、あがっ!ぎゃああああ!」

レイヒム「あっ、はああ……………!」

 

 エドマリスは叫びながら蹲り、レイヒムは恐怖する。

 そんな中、科学者が報告して来る。

 

科学者『告。ユニークスキル、冷酷者の解析が終了しました。能力は、マスターに対して、恐怖や悪意などのマイナスの感情を抱いた者はマスターに心を掌握される事。』

レイト「つまり?」

科学者『このスキルを前に、悪感情を抱いた場合、その者は、マスターの思うがままになります。』

レイト「なるほどな……………。ところで、必要なだけの魂は集まったか?」

科学者『現在、必要量の57.235%を獲得。』

レイト「まだか…………なら。」

 

 科学者からの報告を聞いた俺は、リムルにアイコンタクトをして、浮き上がる。

 冷酷者ね。

 使い所はそんなに無さそうだが、この時は役に立つな。

 

科学者『問。ユニークスキル”冷酷者”を使用しますか?』

レイト「ああ。レイトの名において命ずる。魂を差し出せ……………!」

 

 俺がそう言うと、兵士から魂が出て来る。

 リムルも、俺と似たようなスキルを使って、残存する兵士達の魂を手に入れていた。

 

科学者『ユニークスキル”冷酷者”と”心無者”にて、この場に生存する全ての人間の魂を刈り取りました。ただし、個体名エドマリスとレイヒムは、対象指定外となっております。』

 

 冷酷者か。

 確かに、冷酷だよな、これは。

 俺たちは、エドマリスとレイヒムの方へと戻る。

 

エドマリス「うう……………!」

レイヒム「うっ……………!」

エドマリス「なっ、なななな何が起こった!?」

レイヒム「うう……………!」

 

 俺たちがエドマリスとレイヒムを見る中、世界の言葉が聞こえてくる。

 

世界の言葉『告。進化条件、種の発芽に必要な養分、人間の魂を確認します。……………認識しました。規定条件が満たされました。これより、魔王への進化(ハーベストフェスティバル)が開始されます。』

 

 そんな声が聞こえて来ると同時に、俺たちに強烈な眠気が襲って来る。

 

リムル「やばい……………なんかめちゃくちゃ眠い。」

レイト「何だこの眠気は……………!?」

 

 そう言いながら、俺たちは地面に着地する。

 気付いたら、ダイモンの変身が解除されていた。

 すると、科学者が報告する。

 

科学者『告。魔力感知にて、生存者1名を確認。』

レイト「何だと……………!?(この眠気をどうにかしねぇと……………!)」

 

 まさか、生きてる奴が居るとは…………!

 そういえば、ラーゼンとかいう奴の遺体が無い。

 そいつか……………。

 すると、世界の言葉が言う。

 

世界の言葉『告。魔王への進化(ハーベストフェスティバル)は、途中で停止不可能です。』

レイト「嘘だろ……………!?」

 

 まじか。

 なら……………!

 

リムル「嵐牙!」

レイト「クリスパー達、集結!」

 

 俺たちが呼ぶと、リムルの影から嵐牙が、周囲からクリスパー達が集まる。

 

嵐牙「はっ!我が主達よ!」

エジソン「どうされましたかな?」

リムル「最重要命令だ。俺たちを守って、街まで連れ戻れ。」

ヒミコ「分かりました。」

レイト「その際、そこの二人は捕虜とする。」

「「ひいっ……………!」」

レオニダス「分かったぞ。」

嵐牙「生き残っている敵の気配を感じますが、いかが致しますか?」

リムル「それは別の者に任せる…………。」

 

 俺たちがそう命令するが、限界が来て、人間への擬態が困難になり、リムルはスライムに、俺はヘルギフテリアンとしての姿に戻る。

 ただ、足から少しずつ、石化しているような気がする。

 まるで、ギフの棺の様に。

 

クフ「レイト様!」

エジソン「そこの人間共は、お前達二人に任せる。私と貴様(クフ)で、レイト様を持つぞ!」

ヒミコ「わかりました。」

 

 そう言って、動く中、俺とリムルは最後の力を振り絞る。

 

リムル「魔法不能領域、解除。」

レイト「キメラドライバーのバリア、解除。」

 

 そう言うと、2種の結界が無くなる。

 そんな中、リムルは悪魔召喚を発動する。

 

リムル「召喚魔法、悪魔召喚を発動。供物はここに転がっている死体、全部だ。餌を用意してやったぞ!出てこい悪魔!俺の役に立ちやがれ!」

 

 そう言うと、魔法が発動して、周囲に転がる遺体が全て消える。

 すると、何か強大な力を持つ存在が割り込んだ様な気配を感じ、三体の悪魔が現れる。

 

レイヒム「あ…………悪魔!?」

エドマリス「ひぃぃぃ…………!」

リムル「おい、お前ら。死んだふりをして隠れている奴が一人いる。そいつを生かして捕らえろ。」

悪魔「クフフフフフ………………!懐かしき気配。新たな二人の魔王の誕生……………実に素晴らしい。大量の供物に初仕事……………光栄の極みで、少々張り切ってしまいそうです。この日を、心待ちにしておりました……………!」

 

 中心に居る悪魔がそう言うと、光が吸収される様な感じがして、翼が収納される。

 

悪魔「今後とも、お仕えしても宜しいのでしょうか?」

リムル「話は後だ。まずは役に立つと証明してみせろ。行け。」

悪魔「容易い事でございます。ご安心下さい、召喚主(マスター)。」

 

 そんな会話が聞こえる中、俺たちは意識を喪失する。

 一方、テンペストでは、俺たちの勝利を信じて、待っていた。

 すると、世界の言葉が響き渡る。

 

世界の言葉『告。個体名リムル=テンペストとレイト=テンペストの魔王への進化、ハーベストフェスティバルが開始されます。』

紅丸「これは……………!」

朱菜「世界の言葉です。」

火煉「という事は……………!」

世界の言葉『完了と同時に、系譜の魔物への祝福(ギフト)が配られます。』

朱菜「リムル様……………!」

火煉「レイト様……………!」

 

 それを聞いて、皆が嬉しそうにする。

 そんな中、紅丸の叫びが響く。

 

紅丸「気を引き締めろ!我らが主達の勝利だ!次は我らがその力を振るう番だぞ!」

 

 紅丸の叫びが響く中、嵐牙とクリスパー達が、広場にやって来る。

 ヒミコとレオニダスは、エドマリスとレイヒムを投げ捨て、嵐牙とエジソンとクフは、紅丸達の前に来る。

 

紅丸「リムル様!レイト様!」

嵐牙「早く主達を!」

紅丸「マントをお持ちしろ。熱変動耐性が機能していないかもしれない。」

部下「はっ!」

 

 紅丸がそう指示する中、朱菜はリムルを、火煉は俺を撫でる。

 

朱菜「ご無事で…………。」

火煉「良かった……………。」

 

 そう言う中、噴水がある所に、俺とリムルを置く。

 一方、エドマリスとレイヒムは、シズさん達とヨウム達に拘束され、連行されていく。

 俺とリムルが置かれる中、紅丸は。

 

紅丸(リムル様、レイト様。魔王になったからって、人が変わった様に暴れ出したりしないで下さいよ。)

 

 紅丸はそう思う。

 そう思う中、俺とリムルは光りだし、世界の言葉は言う。

 

世界の言葉『告。ハーベストフェスティバルが開始されました。身体組成が再構成され、新たな種族へ進化します。』

 

 その声が聞こえる中、周囲の全員が祈る。

 そんな中、世界の言葉は言葉を紡いでいく。

 

世界の言葉『確認しました。種族、キメラから巍骸魔(ギフ)への超進化…………成功しました。全ての身体能力が大幅に上昇しました。物質体(マテリアルボディ)精神体(スピリチュアルボディ)の変化が自在に可能となります。続けて、旧個体にて既得の各種スキル及び、耐性を再取得。成功しました。新規固有スキル、無限再生、万能感知、魔王覇気、強化分身、万能糸、仮面之戦士(オールライダーズ)凄まじき戦士(ジュウガ)を獲得。成功しました。仮面之戦士(オールライダーズ)凄まじき戦士(ジュウガ)の獲得に伴い、ジュウガドライバー、ジュウガ、キングクラブ、オオムカデ、ヘッジホッグ、オクトパス、クロサイ、カンガルー、ネオバッタ、カジキのバイスタンプを作成。成功しました。新規耐性、自然影響無効、状態異常無効、精神攻撃耐性、聖魔攻撃耐性を獲得。成功しました。以上で進化を完了します。』

 

 世界の言葉は、進化の完了を報告した。

 すると、科学者が世界の言葉に請願する。

 

科学者『告。ユニークスキル、科学者より、世界の言葉へ請願。科学者の進化を申請。』

世界の言葉『了。ユニークスキル、科学者の申請を受理。ユニークスキル、科学者が進化へ挑戦。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。失敗しました。再度実行します。』

 

 科学者は、進化に挑戦するが、何度も失敗する。

 そのやり取りがしばらく続くと、流れが変わる。

 

世界の言葉『告。ユニークスキル科学者が、移植者(ウツスモノ)とキメラ細胞を統合(イケニエ)に、魔王への進化(ハーベストフェスティバル)祝福(ギフト)を得て、進化に挑戦。成功しました。ユニークスキル科学者は、究極能力(アルティメットスキル)奇才之王(シェムハザ)に進化しました。』

奇才之王『吸収之王(アブソーブドレイン)の進化を希求。冷酷者(ヒドウナルモノ)と怪人生成とキメラ細胞を統合(イケニエ)に実行。』

世界の言葉『成功しました。ユニークスキル、吸収之王(アブソーブドレイン)は、究極能力(アルティメットスキル)降魔之王(サタン)に進化しました。』

 

 そんな風に続いていく。

 一方、ファルムスの本陣では、ラーゼンが潜んでいた。

 

ラーゼン「はぁ…………。(生存者(イキルモノ)のおかげで命拾いしたわい。まさか、一瞬で脳を貫かれるとは……………。)」

 

 ラーゼンがそう思う中、リムルが召喚した悪魔達がラーゼンの前に現れる。

 

悪魔「クフフフフフ…………。あなたを拘束させていただきます。抵抗したければお好きにどうぞ。ただし、殺しはしませんが、痛めつける事は止められておりませんから、ご注意を。」

ラーゼン「ほう。主がわしの相手をしてくれるのかのう?」

 

 悪魔の言葉に、ラーゼンはそう言う。

 それを聞いた悪魔は、配下に下がる様命じて笑う。

 

悪魔「相手?クフフフッ。これは面白い冗談ですね。」

ラーゼン「何が冗談なものかよ。たかが上位悪魔(グレーターデーモン)ごときが。」

悪魔「クフフフフフ。良いですね。これは楽しめそうです。食後の運動に、少し付き合って差し上げましょう。」

 

 ラーゼンの言葉に、悪魔はそう言う。

 ラーゼンは、魔法を発動させる。

 

ラーゼン「へっ。舐めるでないわ。核撃魔法、熱収束砲(ニュークリアカノン)!」

 

 ラーゼンの魔法が、悪魔に向かっていく。

 だが、悪魔は慌てておらず、息を吹きかける。

 

悪魔「フッ。」

 

 すると、ラーゼンの魔法は捻じ曲げられ、上に向かっていく。

 余談だが、この魔法の捻じ曲げられた先には、腕が翼の魔人が居て、魔法を喰らい、消し飛んだ。

 

ラーゼン(曲げられた!?いや、事前に詠唱を済ませるトリガー式の術は、ごく低確率で誤作動が起きる。)

 

 ラーゼンは、起こった現象をそう分析する。

 すると、悪魔が拍手をする。

 

ラーゼン「くっ。」

悪魔「今の魔法はなかなかお見事でしたね。」

ラーゼン「くっ!ハズレを引いたか!ならば、これはどうじゃ!精霊召喚!土の騎士(ウォーノーム)、来たれ!根源たる大地の上位精霊よ!」

 

 ラーゼンは今度は、精霊召喚を発動する。

 すると、地面から騎士が出てきて、咆哮する。

 それを見ていた悪魔は。

 

悪魔「なるほど、なるほど。確かに、悪魔は天使に強く、天使は精霊に強く、精霊は悪魔に強い。この三すくみの関係から選択するならば、上位精霊を呼び出したのは正解です。ですが……………。」

ラーゼン「なんじゃ。」

悪魔「若すぎます。」

ラーゼン「は?」

 

 悪魔の言葉に、ラーゼンが首を傾げる中、悪魔は土の騎士の攻撃を躱し、精霊の核に攻撃する。

 すると、あっさりと崩れ去った。

 

悪魔「ほらね。蓄積が足りない。力だけの木偶の坊なんて、私の敵ではありませんよ。クフフフフフ……………!」

 

 そう言って、手に持った物を齧って折る。

 それを見たラーゼンは、驚愕した。

 

ラーゼン「ば……………バカな!?精霊じゃぞ?上位精霊じゃぞ〜!」

 

 ラーゼンはそう叫ぶと、あることに気づく。

 それは、上位悪魔ではないという事だ。

 

ラーゼン「はっ!?まっ、まさか!?貴様は 上位魔将(アークデーモン)……………!?」

悪魔「魔法はもう結構。マスターより頂いたこの体をもっと試したいので、次は趣向を変えましょう。」

 

 悪魔がそう言うと、指を鳴らす。

 すると、魔法不能領域(アンチマジックエリア)が展開される。

 

ラーゼン「魔法不能領域じゃと!?なぜ魔法を封じた?悪魔にとって、魔法が最大の攻撃武器のはずでは……………!?」

悪魔「どうぞ。物理的にお好きな攻撃をしてみて下さい。」

 

 ラーゼンは、悪魔にそう問うが、悪魔はそう返す。

 ラーゼンは叫んだ。

 

ラーゼン「貴様が 上位魔将(アークデーモン)であろうと構わぬ!魔法を使わぬ悪魔など、わしの敵ではない!ユニークスキル、乱暴者(アバレモノ)!」

 

 ラーゼンは、乱暴者の力で、悪魔に攻撃するが、悪魔には躱される。

 

ラーゼン「うおおおおっ!」

 

 ラーゼンはキックを入れるが、悪魔は左腕だけで受け止める。

 ラーゼンは、一旦距離を取る。

 その際、悪魔の容姿を見て、悪寒がした。

 

ラーゼン「ぐっ………!その金色の瞳…………赤い瞳孔……………!」

 

 ラーゼンは悪寒がしつつも、ジャンプして、キックを放つ。

 

ラーゼン「ぜやああああ!」

 

 だが、そのキックもあっさり躱され、その悪魔に吹っ飛ばされる。

 そして、ラーゼンは、その悪寒が正しかったことを悟る。

 

ラーゼン「こ……………この圧倒的な強さ………!まっ、まさか!?そんな………!?貴様、もしかして、げっ、原初の…………!?」

悪魔「おや、博識ですね。あなたは相当に賢い様だ。」

 

 そう。

 この悪魔の正体は、この世界に7体しか存在しない原初の悪魔。

 その内の一人の、原初の黒(ノワール)と呼ばれる存在だった。

 それを理解したと同時に、恐怖する。

 

ラーゼン「あっ、あやつらはなんという…………なんという恐ろしい奴をこの世に解き放ちよったんじゃあああああ!!」

 

 実際には、召喚に割り込んだだけなのだが、原初の黒を召喚したリムルに恐怖する。

 その事実で、ラーゼンは戦意喪失した。

 そんな中、原初の黒がラーゼンに近寄ってくる。

 

ラーゼン「あっ!あっ、ああ……………!うっ!うう……………!」

悪魔「おや?もう終わりですか?」

ラーゼン「うう………………!あああ…………。」

 

 悪魔がラーゼンを見ると、ラーゼンは恐怖に負けて、白眼を剥いて気絶する。

 

悪魔「ふむ。では、無事に初仕事を終えた事を、マスター…………我が君に褒めて頂くとしましょう。」

 

 そう言って、ラーゼンを連れて、テンペストに向かう。

 一方、テンペストでは、進化は佳境に入っていた。

 すると、俺の周囲を囲っていた石が弾け飛び、リバイスの世界での悪魔の始祖、ギフの姿が現れる。

 しばらくすると、光が収まった。

 

世界の言葉『告。個体名リムル=テンペストとレイト=テンペストのハーベストフェスティバルが完了しました。』

朱菜「リムル様……………!」

火煉「レイト様……………!」

紅丸「魔王に……………。」

世界の言葉『続いて、系譜の魔物への祝福(ギフト)の授与を開始します。』

紅丸「ギフト?」

 

 紅丸がそう呟くと、眠気が襲ってくる。

 すると、周辺の魔物達が、一斉に倒れる。

 

ミュウラン「あっ……………!」

グルーシス「何だ?」

 

 ただ、ミュウランとグルーシスは何ともなかった。

 

紅丸「うっ……………これは?」

朱菜「ギフト……………リムル様とレイト様の繋がりを……………。」

火煉「強く……………感じる……………。」

嵐牙「我が主達……………。」

 

 周囲の者達はどんどんと倒れる。

 ただ、紅丸だけは強く意識を保とうとしていた。

 一方、影響は意外な所にも及んでいた。

 エドマリスとレイヒムを牢屋に入れていたシズさん達の方では。

 

エレン「ここで良いんだよね?」

シズ「ええ。………………うっ!?」

ヨウム「シズさん?…………うっ!?」

 

 すると、シズさんとヨウムの二人にも、紅丸達に襲う睡魔が襲い、倒れる。

 

ロンメル「ヨウム!?」

カジル「カシラ!?」

エレン「シズさん!?」

カバル「何が起こってるんだ……………!?」

ギド「そういえば、シズさんは、レイトの旦那のキメラ細胞で、新たな体を作ってもらっていたでやんすよね!?」

カジル「カシラも、レイトの旦那に、キメラ細胞を埋められていたな。」

エレン「じゃあ、二人にもレイトさんの進化の影響が?」

 

 その場にいた全員がそう推測する。

 そう、シズさんとヨウムは、俺のキメラ細胞が体に入っている都合上、系譜の魔物という扱いをされたのだ。

 一方、紅丸が必死に意識を保つ中、スライム状態のリムルとギフの状態の俺が浮かび上がり、姿が変わる。

 その姿は、人としての姿と同じだが、目が赤色になっていた。

 

智慧之王「告。あとは任せて、眠りにつきなさい。」

 

 リムルの大賢者が進化した究極能力、智慧之王(ラファエル)がそう言うと、紅丸はそのまま意識を失う。

 智慧之王と奇才之王は、倒れる遺体の方へと向かっていく。

 

ミュウラン「魔王……………。」

グルーシス「やったのか?」

 

 ミュウランとグルーシスがそう話す中、真ん中に立つ。

 

智慧之王「告。智慧之王の名において命ずる。暴食之王(ベルゼビュート)よ。この結界内の全ての魔素を食らい尽くせ。一欠片の魂さえも残さずに。」

奇才之王「告。奇才之王の名において命ずる。降魔之王(サタン)よ。智慧之王を助けるべく、この結界内の全ての魔素を吸収せよ。」

 

 二人がそう言うと、結界内に満ちていた魔素が吸収されていく。

 すると、結界も崩れ、吸収されていく。

 吸収が終わると、遺体の一つ一つに丸いエネルギーが滞空する。

 

ミュウラン「魔素が全部……………吸われた?あれは…………精霊?」

 

 ミュウランがそう呟く中、智慧之王と奇才之王は、紫苑のすぐ横に立ち、作業を始めようとする。

 すると、そこにラーゼンを連れた原初の黒達が現れる。

 それを見たミュウランとグルーシスは構える。

 

ミュウラン「あっ!?」

グルーシス「 上位魔将(アークデーモン)だと!?」

 

 原初の黒は、ラーゼンを放って、智慧之王と奇才之王に跪く。

 それを見た二人は、臨戦態勢を解く。

 

悪魔「ただいま戻りました、我が君。本来ならば、儀式の終わりまで待つべきでしょうが……………失礼ながら申し上げます。どうも、魂の完全なる再生には、魔素量が足らぬ様ですが。」

奇才之王「是。規定に必要な魔素量を満たしておりません。」

智慧之王「生命力を消費し、代用します。」

悪魔「お待ちください、我が君、我が君の友よ。代用にご自身達の生命を用いずとも、良き考えがあります。この者どもをお使い下さいませ。この者達も、あなた様方のお役に立てるなら、光栄です。それこそが、我らにとっての喜びなのですから。」

 

 原初の黒はそう言って、同時に召喚された悪魔達を使う様に提案する。

 それを聞いた智慧之王は。

 

智慧之王「了。規定に必要な魔素量を補填可能。その案を承認します。暴食之王。」

 

 智慧之王は、暴食之王を発動して、その2体の悪魔を取り込む。

 それを見ていた原初の黒は。

 

悪魔「おお、羨ましい…………。」

 

 そう言うと、智慧之王と奇才之王が、原初の黒を見る。

 

悪魔「んっ……………失礼しました。」

 

 悪魔はそう言って、ミュウランとグルーシスの横にまで下がる。

 

智慧之王「規定の魔素量に達した事を確認しました。」

奇才之王「これより、反魂の秘術及び、キメラ細胞の移植を開始します。」

 

 二人はそう言って、秘術を開始する。

 それを見ていたミュウランとグルーシスは声を出す。

 

ミュウラン「究極の……………魂の秘術!」

グルーシス「これが、生まれたての魔王だって?くっ……………!(こんなの、カリオン様でも不可能なんじゃ………………!?)」

悪魔「素晴らしい……………!(クフフフ…………!是が非でも、配下として加えて頂かねば。)」

 

 ミュウラン、グルーシス、原初の黒は、そう言う。

 そんな中、倒れている人たちの傷が癒えていく。

 この時、倒れている人たちにキメラ細胞も埋められていく。

 反魂の秘術、死者蘇生の秘術。

 それらを行使するには、莫大な魔素量が必要となり、それを制御する魔力は、想像を絶する物となる。

 成功確率は3.14%。

 しかし、その数値は、俺とリムルが魔王へと進化する前に算出された物だ。

 作業を終えると、智慧之王と奇才之王は倒れ、元のスライムとギフとしての姿に戻る。

 原初の黒は、抱えて元の場所に戻す。

 そして、紫苑の手が動き、目を開ける。




今回はここまでです。
遂に、レイトとリムルの二人が、魔王に進化して、紫苑達が蘇生されました。
ファルムスとの戦いは、これにて閉幕です。
いよいよ、ヴェルドラの復活も近くなってきました。
お知らせしておきますが、ヴェルドラ復活の下りは、あるサプライズをする為に、アニメ版ではなく、漫画版を参考にした物にします。
そのサプライズが何なのかは、楽しみにしてて下さい。
その為、アニメ版とは順序が逆で、復活祭の後に、ヴェルドラが解放される感じです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
あと、転キメ日記の更新も近いうちに行いたいと思います。
レイトが変身する予定の仮面ライダージュウガですが、オリジナルフォームのリクエストも来ていますが、どうしましょうか?
どんな感じのフォームが良いのか、意見がある場合は、活動報告にて受け付けます。
パーフェクトウイングも届いたので、楽しみます。
あと、近いうちにミッドレイとヘルメスが登場しますが、オリジナルの龍人族も出す予定です。

ジュウガのオリジナルフォームは必要か

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