転生したらキメラだった件   作:仮面大佐

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第32話 テンペスト復活祭

 俺たちが再び眠りに就いた中、眠っているヨウムとシズさんを連れたエレンやカイジン達がテンペストに戻ってきて、ミュウランから話を聞いていた。

 

エレン達「進化の眠りぃ!?」

ミュウラン「ええ。リムル様とレイト様は、見事に魔王へと進化なされたわ。皆は祝福(ギフト)……………そうね。主の進化のお裾分け……………とでも言うのが分かりやすいかしら。リムル様とレイト様の系譜に連なる者達は、祝福(ギフト)を得て、進化の眠りに就いたのだと思う。」

エレン「だからシズさんも………………。」

 

 エレンは、ミュウランの言葉を聞いて、納得していた。

 そんな中、カバル達がミュウランに聞く。

 

カバル「って、それより、死んじまった皆は!?」

ギド「紫苑さん達は、生き返ったんでやすか!?」

エレン「魂はちゃんと戻せたのぅ!?」

ミュウラン「……………無事に蘇生出来たわよ。魔王となった、リムル様とレイト様の秘儀でね。でも、安心するのはまだ早いでしょう。一度死んだのは間違いないのだから、記憶も無事であるという保証もないわ。」

 

 質問攻めするカバル達を落ち着けながら、ミュウランはそう言う。

 そんな中、エレンが手を叩いて、口を開く。

 

エレン「と、とにかくぅ!皆さんを屋根の下に運びましょうか!」

カバル「そうだな!」

ミュウラン「………………多分、大丈夫でしょうけど。」

 

 エレン達がそう話す中、ミュウランはボソッと呟く。

 ミュウランは、思った。

 

ミュウラン「(長き生の中で、あれほどの御業は、初めて見た。)……………クレイマンが霞んで見えるわね……………。」

 

 ミュウランはそう思って、呟いた。

 一方、グルーシスは。

 

グルーシス(獣王国(ユーラザニア)も、テンペストには手を出さねぇよう、俺が啓蒙しねぇとな………………。)

 

 そう思っていた。

 そんな中、俺は。

 

レイト(何だ……………これ?)

 

 まだ意識が朦朧とする。

 そんな中、流れてきたのは、リバイスの記憶だった。

 エビリティライブに変身した大二が、ギフを封印した後、オルテカが解放され、逮捕された。

 だが、ギフの脅威は、まだ無くなっていなかった。

 さくらとラブコフがギクシャクする中、ギフは解放された。

 ギフは、五十嵐家の面々に、人類の滅亡か、五十嵐家を新しい世界の始祖として、受け入れる選択をした。

 その後、玉置がオーバーデモンズに変身したり、さくらとラブコフの絆の証、インビンシブルジャンヌに変身して、ギフを放逐する事に成功した。

 どうやら、バトルファミリアは、ギフを倒した直後の話のようだ。

 だが、ジョージ・狩崎が、ギフの遺伝子を必要とするライダーシステムを駆逐すると決めた。

 あのキメラドライバーを更にカスタマイズして出来たジュウガドライバーを使って、仮面ライダージュウガに変身して、五十嵐家に牙を剥く。

 キメラドライバーは、あくまで試作品に過ぎなかったのか。

 エビリティライブやインビンシブルジャンヌを倒した後、一輝との戦いに臨む。

 一輝は、真澄さんの部屋から、ある物を見つけ出した後、戦いに挑んだ。

 ………………家族の記憶が消えているのにも関わらず。

 その後、ジョージ・狩崎は敗れ、真澄さんへの想いを吐露する。

 だが、一輝から、家族に関する記憶が全て消えてしまった。

 一輝は、バイスと共同生活を始める。

 しかし、幸せは長くは続かなかった。

 バイスが突然、人々を襲い、元太が変身したデストリームを一蹴した後、一輝と戦う。

 だが、バイスが一輝と戦う理由は、ちゃんとあった。

 それは、一輝とバイスの契約が理由だった。

 一輝は、家族の記憶を代償に、リバイとして戦っていた。

 一輝は、バイスの事を家族と思っており、バイスの記憶が消えれば、契約満了となり、バイスは存在も、一輝の記憶からも消え、家族の記憶が戻ってくる。

 人々を襲ったように見えたのは、一世一代の大芝居だったのだ。

 バイスの真意を悟った一輝は、最後の思い出をせめて楽しいものとするために、バイスと全力でぶつかることを決意する。

 じゃれ合いを交えての戦いの果てに、バイスは消えて、一輝は家族の記憶を取り戻した。

 ………………バイスの記憶は消えてしまったのだが。

 その後、イザンギとバリデロという、ギフに滅ぼされた種族が、五十嵐家を襲う。

 その際、バイスは復活を果たして、イザンギとバリデロを撃破する。

 その直後、コラスという人物が現れ、浮世英寿/仮面ライダーギーツと共に、轟戒真/仮面ライダーシーカーを撃破する。

 バイスは、再び消滅してしまった。

 だが、浮世英寿の願いにより、一輝はバイスの記憶を失わなかった。

 その後、五十嵐大二と門田ヒロミの、アリコーンという組織の戦いや、ジョージ・狩崎とオルテカの戦いなどがあった。

 これが、俺の知らないリバイスの記憶。

 すると、意識が目覚める。

 

紫苑「あ!お目覚めになられたのですね!おはようございます!リムル様!レイト様!」

 

 意識が目覚めて、すぐに入ってきたのは、紫苑の明るい声だった。

 俺たちは、それをホッとしながら見て、口を開く。

 

レイト「……………おはよう。」

リムル「無事に生き返ったようで、何よりだ。」

紫苑「はいっ!お二人のおかげで!」

 

 紫苑はそう言って、リムルを掲げる。

 

紫苑「リムル様!レイト様!こうして無事に、我ら一同、生き返る事が出来ました!」

皆「我ら一同、一名の欠落もなく、無事に生還いたしました!」

リムル「そうか……………!」

レイト「良かった……………。」

 

 良かった。

 皆が無事に生き返って。

 というか、他の皆も含めて、何か少し変わった気がするな。

 すると。

 

科学者?『告。魂の系譜に連なる者たちへ祝福(ギフト)が配られ、それにより、進化が発生しました。』

レイト『そうか。……………というより、あんたも流暢に喋ってないか?』

科学者?『否。私は前からこんな感じです。つまり気のせいです。』

レイト『いや、気のせいじゃないだろ!絶対に流暢になってるよな!?』

 

 俺は、科学者(?)にそう突っ込む。

 すると、誤魔化すのか、言い始める。

 

奇才之王『告。実はユニークスキル”科学者”が、究極能力(アルティメットスキル)奇才之王(シェムハザ)”へと進化しました。』

レイト『シェムハザか。確か、グリゴリの指導者の一人と言われる堕天使の名前だったな。凄そうじゃないか!』

奇才之王『もはや、私に答えられない物はありません。』

レイト『そっか。期待してるぞ。…………やっぱり、流暢になってるよな?』

奇才之王『否。気のせいです。』

 

 あくまで気のせいで押し通す気か。

 まあ良い。

 何故、俺が知る筈のないリバイスの記憶を見せたのかは、後で聞くとしよう。

 仮面ライダージュウガというのも、気になるし。

 皆が俺とリムルに挨拶をしようとする中、紅丸と火煉が入ってくる。

 

紅丸「リムル様!レイト様!」

リムル「紅丸。火煉。」

レイト「心配かけたな。」

火煉「大丈夫です。色々と、報告したい事があるのですが……………。」

紅丸「目覚めた後の約束を覚えていますか?」

レイト「ああ………………。」

 

 その目覚めた後の約束というのは、覚えている。

 ファルムスの方へと向かう前、紅丸と火煉に話していたのだ。

 万が一、暴走した際には、殺してでも止めて欲しいと。

 まあ、問題無かったわけだが。

 その後、俺たちが理性のない魔王になっていないかの確認をする為に、合言葉を決めたのだ。

 

紅丸『………………では、もう一度確認します。俺が『紫苑の料理は?』と問うので…………。』

レイト『………………その答えが、『クソ不味い』かよ。』

火煉『あの……………紅丸様。流石に、それはどうかと思いますが………………。』

リムル『紫苑嫌がるだろ。』

紅丸『だからこそですよ。怒って文句を言いに目覚めてくれれば……………そういう願いを込めてるんです。』

 

 まあ、言いたい事は分かる。

 だが、当の本人が近くに居るから、どうしたものか………………。

 すると、紅丸が言う。

 

紅丸「では、問います。紫苑の料理は?」

リムル「クソま………………。」

紫苑「え?私の料理がどうしましたか?」

 

 リムルがそう言おうとする中、紫苑が俺たちの方に来る。

 やばい。

 ちなみに、俺は火煉に耳打ちする形で、合言葉を言っておいた。

 流石に、本人の前で言う度胸はない。

 さて、リムルはどうするのかな。

 

紅丸「久々に食べてみたいのだろう。お前の日頃の努力を確かめてくださるそうだ。」

紫苑「なるほど!それで私に料理しておけと言っておいたのですね!流石は紅丸様です!」

紅丸「リムル様の為の料理だからな。無論、俺は遠慮す……………。」

リムル「待ちたまえ、紅丸君。合言葉だったね。勿論覚えているとも。」

 

 紅丸と紫苑がそう話す中、リムルが割り込む。

 すると、リムルの次の発言で、部屋の空気が下がった。

 

リムル「紅丸君が決めた(・・・・・・・)合言葉は確か……………『紫苑の料理はクソ不味い』だったかな?」

紅丸「あ…………………。」

 

 リムルの言葉に、紫苑は笑顔のまま固まる。

 心の中を見る事が出来る俺からしたら、怒りの感情が見える。

 紅丸は顔を青ざめ、必死に弁解する。

 

紅丸「ま、待て紫苑!リムル様は目覚めたばかりで、混乱されておられるのだ!」

火煉「同じく目覚めたばかりのレイト様は、混乱されていませんが?」

紅丸「なっ…………………!?」

紫苑「分かりました。紅丸様……………いえ、紅丸。私はリムル様の直属なので、敬称は不要でしょう。」

紅丸「ぐっ………………!」

紫苑「それよりも貴方が、そんなに私の料理を食べたがっていたとは……………遠慮など無用。その腹がはち切れるまで、堪能させて差し上げましょう……………。」

 

 紫苑はそう言って、やばい笑みを浮かべながら、どこかへと向かう。

 それを見て、俺たちは本能的に恐怖していた。

 すると。

 

火煉「紅丸様……………いえ、紅丸。私もレイト様の直属ですので、敬称は要りませんよね?」

紅丸「なっ!?火煉まで………………!?」

火煉「死ぬ覚悟を決めてください。」

 

 そう言って、火煉もどこかへと向かう。

 すると、紅丸がリムルに話しかける。

 

紅丸「どうしてくれるんです!?」

リムル「死なない様に頑張ってくれ。」

紅丸「頑張ってくれって……………!まあ、ずっと試食しているからか、最近では、”毒耐性”が身につきましたが………………。」

レイト「毒耐性………………!?」

紅丸「今度こそ、死ぬかも。」

レイト「まあ、自業自得だ。」

 

 そんなこんなで、紅丸は意気消沈していた。

 自業自得だ。

 そんな中、生き返った人たちへの挨拶をする。

 どうやら、エクストラスキル”完全記憶”を手に入れた様で、何度死んでも復活するらしい。

 その間、俺は新たなスキルを確認していた。

 奇才之王は、科学者と移植者(ウツスモノ)とキメラ細胞を統合して生まれたらしい。

 別の究極能力(アルティメットスキル)降魔之王(サタン)”は、吸収之王をベースに、冷酷者と怪人生成とキメラ細胞を統合して生まれたそうだ。

 そして、新たに得たスキルの、仮面之戦士(オールライダーズ)凄まじき戦士(ジュウガ)は、凄まじき戦士の方が、仮面ライダージュウガに変身するスキルだ。

 仮面之戦士というのは、ジュウガドライバーには、バイスタンプをスキャンして、R因子を引き出して、その仮面ライダーの力を行使する事が出来る力があるそうだ。

 その為、俺が持っていなかった平成ライダーのバイスタンプや、ネオバッタとカジキも作成したそうだ。

 キングクラブがブレイド、オオムカデがカブト、ヘッジホッグがキバ、オクトパスがドライブ、クロサイがゴーストのR因子を宿しているそうだ。

 カンガルーバイスタンプは、作っていなかったので、丁度良かった。

 挨拶を終えて、俺たちは中心部に向かうと、リグルドが話しかけてくる。

 ちなみに、火煉とも合流している。

 

リグルド「リムル様!レイト様!お目覚めになられて、このリグルド!幸福感に胸を締め付けられて……………もう、このリグルド!」

リムル「分かった、分かった。心配かけたな。」

レイト「それにしても……………瓦礫が殆ど片付いているのも凄いが……………祭りの準備か?」

 

 そう。

 俺の記憶では、ファルムスの襲撃によって、建物に傷がついたり、瓦礫が多かったが、今はすっかり片付いており、祭りの準備が始まっていたのだ。

 俺がそう聞くと、リグルドが答える。

 

リグルド「目覚めたばかりで、本調子でない者もおります。それに、ユーラザニアからの避難民もそろそろ到着予定だとか。それで、炊き出しの準備を進めていたのですが……………。」

 

 ユーラザニアからの避難民か。

 実は、ファルムスに反撃をする前、ユーラザニアから、避難民の受け入れ要請があったのだ。

 何でも、ミリムが宣戦布告をしてきたのだそうだ。

 その為、カリオンは俺たちを頼って、ユーラザニアの人々を、テンペストに逃す事にして、たった1人でミリムと戦う事にしたそうだ。

 なんでミリムが宣戦布告をしたのかは、分からない。

 一度、ミリムが何を考えているのか、確認しておきたいがな。

 

リグルド「リムル様とレイト様がお目覚めになられたという事で、急遽、祭りに!」

 

 急遽で祭りになるのが、ウチのすごい所だよな。

 まあ、その方が良いが。

 ユーラザニアの事は、避難民の代表から聞くとしよう。

 すると、良い匂いがしてくる。

 

リムル「うわ、めちゃくちゃ良い匂い。」

リグルド「炊き出しは、朱菜様が陣頭指揮を執っておられます。」

レイト「そうか。」

 

 流石は朱菜だな。

 すると、紫苑が駆け寄ってくる。

 

紫苑「リムル様〜!お料理の準備が整いました!さ、お席へどうぞ!」

 

 そっか。

 リムルと紅丸にとっては、悪夢の始まりだからな。

 そう思っていたが、何故か、俺と火煉も座らされていた。

 俺、リムル、火煉は、紅丸に抗議する。

 

レイト「ちょっと待て!なんで俺たちまで食う流れになってんだよ!?」

紅丸「一緒に紫苑の料理を味わってあげて下さい!」

火煉「私たちまで巻き込まないで下さい!」

紅丸「アイツだって頑張ってるんだし、奇跡的に美味しいかもしれないじゃないですか!」

リムル「そんな簡単に奇跡なんざ起きねぇんだよ!俺たちはもう行く!」

紅丸「待ってください!1人にしないで下さいよぉぉぉ!!」

 

 俺たちは、席から離れようとするが、紅丸が必死に俺たちを掴み、逃がそうとしない。

 その姿からは、無敵の侍大将の面影は感じられなかった。

 俺たちが逃げようとするが。

 

紫苑「お待たせしました!」

俺たち「っ!?」

 

 紫苑がやって来てしまったので、俺たちは渋々、席に戻る。

 それで、器に盛られたのだが、これはまあ酷い。

 近くを通った蛾が、テーブルに落ちる。

 

紫苑「遠慮なく召し上がって下さいね!」

リムル「紫苑、お前……………。」

紫苑「ん?」

リムル「”料理する”って言葉を知ってるか?」

紫苑「勿論ですとも、リムル様!どうです?美味しそうでしょう?」

レイト「なら、言わせてくれ。どうして、玉ねぎの皮も根も残ったままで、トマトも茎ごと丸ごとなったまんまじゃないか!取ったり、刻んだり、皮を剥いたり色々しなければいけない事があるだろうが!!」

 

 俺は紫苑に対して、そう叫ぶ。

 料理という概念が無い!

 すると、紫苑が言いづらそうにする。

 

紫苑「え〜っとですね……………。私が加工しようとすると、建物も一緒に切ってしまうので……………。」

リムル「は?調理台じゃなくて、建物?」

紫苑「はい。」

リムル「わあっ!?」

 

 紫苑はそう言って、剛力丸を取り出す。

 まさか………………!?

 

紫苑「この剛力丸は、素晴らしい切れ味なのですが……………ちょっと長くて……………。」

レイト「それで調理してんのか!?」

紫苑「はい!」

 

 笑顔で言うんじゃ無いよ。

 堂々と言える事じゃねぇだろ!

 すると、紅丸と火煉が口を開く。

 

紅丸「………………フッ。子供の頃から不可能なんてないと思っていましたが、思い上がっていた様ですね。」

火煉「ですね。」

 

 良い顔で何を言ってんだ!

 悟りを開いた顔をするな!

 もう突っ込みどころが多過ぎるわ!

 俺は、紫苑に話しかける。

 

レイト「あのな!剛力丸は戦闘用だ!料理には、包丁やナイフとかあるだろう?」

紫苑「私は剛力丸一筋なのです。浮気はちょっと………………。」

 

 何が浮気だよ!

 用途が違うだろうが!

 別に違う刃物を使ったって、良いだろ!?

 俺が心の中でそう突っ込む中、リムルが口を開く。

 

リムル「あっ、そう。今度、包丁をプレゼントしてやろうと思ってたが………………。」

紫苑「間違ってました!私の勘違いです!剛力丸も多少の浮気は大丈夫と言ってます!」

リムル「そうか。じゃあ、次からは包丁で料理する様に。」

紫苑「はい!」

 

 リムルがそう言うと、一瞬で掌を返す。

 あっさりだなぁぁ………………。

 俺たちは、覚悟を決めて、紫苑の料理を口に入れる。

 卒倒するかと思ったが……………普通に美味しい。

 

リムル「あ、あれ……………?」

レイト「美味しい……………?」

火煉「え、え!?」

紅丸「どういう事だ!?」

紫苑「ンフフフフッ。実はですね……………生き返る際の祝福(ギフト)で、新たなスキルを獲得したのです!」

「「「「はあっ?」」」」

紫苑「ユニークスキル。その名は”料理人(サバクモノ)”!」

 

 紫苑曰く、どう料理してもイメージした味になるらしい。

 生き返るか否かの瀬戸際で、そんなことを願うか?

 俺とリムルは、呆れて言葉も出ない。

 まあ、それが紫苑なのだろうが。

 とはいえ、見た目と食感は最悪なので、それをどうにかして欲しいと伝えた。

 そんな事があったが、俺たちは櫓の方へと集まる。

 

リグルド「………………という訳で、これよりテンペスト復活祭(仮)を開催する!」

 

 リグルドの宣言と共に、復活祭が始まった。

 その夜は、祭りの様などんちゃん騒ぎとなった。

 復活を祝い、互いの再会を喜んだ。

 ミュウランが酒をたくさん飲んで、ヨウムが気絶して、他の人たちは苦笑していた。

 他にも、色々と盛り上がっていた。

 そんな中、原初の黒とシズさんが話していた。

 

悪魔「思いの外、早い再会となりましたね。シズ殿。」

シズ「あなたもね、クロ。なんで貴方がここに居るの?」

悪魔「マスターに呼ばれたからですよ。」

シズ「リムルさんに………………。」

悪魔「マスターには、私が原初の悪魔である事は、伝えなくても良いですよ。さて。マスターの配下になる事を伝えに行かなくては。」

シズ「そう。私も行くわ。」

 

 そう話して、2人は俺たちの方へと向かう。

 俺たちがのんびりしていると、その悪魔がやって来る。

 

悪魔「我が君。そして、我が君の友よ。魔王と成られました事、心よりお祝い申し上げます。」

リムル「………………誰だお前?」

レイト「リムル!?」

悪魔「っ!?ご、ご冗談を……………悪魔の私が、心核(ココロ)にダメージを受けました。」

 

 リムルの発言に、その悪魔はよろめく。

 召喚しておいて、何を言ってるんだ。

 俺、シズさん、嵐牙はフォローに入る。

 

嵐牙「我が主よ。この者は、ファルムスの兵士どもを生贄に召喚した悪魔のうちの一体です。」

レイト「自分で召喚しただろ。」

シズ「流石に、それは言い過ぎじゃない?」

悪魔「おお……………嵐牙殿!我が君の友!シズ殿!」

 

 俺、シズさん、嵐牙のフォローに、原初の黒は笑顔を見せる。

 すると、リムルが再び爆弾を投下する。

 

リムル「あ〜そうか!まだ居たんだ!」

悪魔「くっ………………まっ、まだ……………。」

リムル「聞いたよ!色々と手伝ってもらったって!助かったよ!」

悪魔「あっ……………いいえ、とんでもございません。つきましては………………。」

リムル「長々と引き止めてしまって悪かったね。もう帰って良いよ!」

悪魔「えっ!?帰って………………!?」

 

 おい、リムル。

 いくらなんでも、それは酷過ぎるだろ。

 上げて落とすなよ。

 俺の目には、その悪魔の心が砕け散った感じがした。

 

シズ「リムルさん、リムルさん。」

リムル「どうしたの?シズさん。」

レイト「あの悪魔、泣きそうになってんぞ。」

リムル「えっ!?あれ?もしかして、報酬が足りなかった!?」

悪魔「いえ、そうではございません。先だってお願いしておりました通り、配下の末席に加えて頂きたいのです………………!」

リムル「は、配下!?」

 

 というより、原初の悪魔が配下になりたいなんて言うとはな。

 そんな中、リムルが俺たちに聞いてくる。

 

リムル「なあ、嵐牙!こいつ、本当に俺が呼んだの!?」

嵐牙「間違いありません。」

リムル「というより、なんで2人はこいつの事を知ってんの!?」

レイト「ええとだな………………話しても良いか?」

悪魔「我が君になら、問題はありません。」

レイト「実は、グラトルの街で、妖魔族(ファントム)を倒したのは、こいつなんだ。」

シズ「私も、以前に一度会った事があるの。」

リムル「マジで!?」

 

 俺、シズさん、嵐牙の言葉に、リムルは驚く。

 まあ、無理もないか。

 そんな中、リムルは少し悩んで、その悪魔に話しかける。

 

リムル「ええと………………報酬とかないけど、良いのか?」

悪魔「お仕え出来るだけで幸福です。」

リムル「よし、分かった!」

悪魔「おお!感謝いたします!我が君!」

リムル「”我が君”はやめろ!なんかむず痒い!リムルで良い。リムルで。」

悪魔「リムル………………甘美な響きです。それでは、今後はリムル様と。」

 

 随分と嬉しそうだなぁ……………。

 リムルの信者が1人増えたな。

 

リムル「……………で、お前の名は?」

悪魔「私など、名もない悪魔で十分でございます。」

リムル「名前は無いのか………………。じゃあ、報酬代わりに名前をつけてやろう!」

悪魔「なんと!それは最大のご褒美でございます!」

 

 原初の悪魔に名前をつけるとか、かなりやばいだろ。

 とはいえ、黙っておくか。

 俺が苦笑する中、リムルは考えていた。

 

リムル「そうだな……………悪魔だから、悪魔っぽい名前が良いな。あっ!お前の名前は”ディアブロ”だ!」

ディアブロ「ディアブロ……………!」

リムル「その名前に相応しく、俺の役に立ってくれ!」

 

 リムルがそう言うと、ディアブロにリムルの魔素が半分持っていかれた。

 とんでもない化け物に進化しそうだな。

 しばらくすると、進化が終わった。

 服装は、本当に執事みたいな感じになっていた。

 

ディアブロ「感激で胸が一杯です。リムル様。」

リムル「お、おう。そりゃあよかった。」

ディアブロ「このディアブロ。今日この日より、誠心誠意お仕えさせていただきます。シズ殿も、レイト様もよろしくお願いします。」

レイト「ああ。よろしく。」

シズ「うん。」

 

 ディアブロに対して、俺たちはそう答える。

 すると、紅丸がやってくる。

 

紅丸「そちらが新しい仲間ですか?」

リムル「紅丸。」

紅丸「なんと言うか………………気が抜けませんね。」

リムル「ディアブロだ。仲良くしてやってくれ。」

ディアブロ「クフフフフフ。どうぞ宜しく。紅丸殿。」

紅丸「ああ、よろしく。」

 

 ディアブロと紅丸は、そう挨拶をする。

 俺は、紅丸に聞く。

 

レイト「ところでどうしたんだ?」

紅丸「実は、宴会がひと段落するまではと、遠慮してくれていたんです。ユーラザニアの三獣士。彼らの話を聞いてあげて下さい。魔王ミリム様対魔王カリオン様。その戦いの顛末を。」

 

 紅丸が指差した先には、アルビス、スフィア、フォビオの三人がいた。

 俺たちは、戦いの顛末を聞くことにした。

 ミリムが何を考えているのか、知りたいしな。




今回はここまでです。
レイトは、仮面ライダージュウガに変身可能になりました。
そして、リバイスの残りの物語、MOVIEバトルロワイヤル、ライブ&エビル&デモンズ、ジュウガVSオルテカのエピソードを知りました。
次回は、ユーラザニアでのミリムとカリオンの戦いの顛末やら、ヴェルドラの解放までです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ここからは、漫画版とアニメ版のエピソードのリミックスみたいな感じで行こうかなと検討しています。
コリウスの夢やら、小説家になろうに投稿されている『とある休日の過ごし方』を、こちらでも投稿しようかなと考えています。
あと、レイトが変身するジュウガで、オリジナルフォームのリクエストがあれば、受け付けます。
ジュウガって、ジョージ・狩崎が、ギフの遺伝子を持っていない人間でも使える様に調整された物ですからね。
ギフであるレイトが使う分には、出力をあげても問題ない気がしますし。
あと、近いタイミングで、火煉にデストリームドライバーを渡す予定です。

ジュウガのオリジナルフォームは必要か

  • 必要
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