転生したらキメラだった件   作:仮面大佐

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第35話 EとSとの邂逅/渦巻く陰謀

 ヴェルドラが復活して、妖気(オーラ)を抑える特訓をする中、俺は新たに獲得した究極能力を確認していた。

 

奇才之王『解。究極能力(アルティメットスキル)暴風之王(ヴェルドラ)”の権能は、『暴風竜召喚』、『暴風竜復元』、『暴風系魔法』となっています。』

レイト『暴風竜召喚と暴風系魔法は分かるけど、暴風竜復元って、何なんだ?』

奇才之王『解。魂の回廊の確立により、主様(マスター)と個体名リムルに、個体名ヴェルドラの記憶が複製されます。よって、何らかの要因でヴェルドラが死亡したとしても、主様(マスター)と個体名リムルより復元可能となります。』

 

 なるほどな。

 つまり、ヴェルドラが俺とリムルをバックアップに利用するって事か。

 そんな中、奇才之王が報告する。

 

奇才之王『告。至急、報告すべき事案が発生しました。』

レイト『どうした?』

奇才之王『クローンライダー製造装置が動き始めています。』

レイト『えっ!?嘘っ!?すぐに向かう!』

 

 何でクローンライダー製造装置が動き出してるんだよ!?

 俺、指示してないぞ!?

 俺はリムルに向かって叫ぶ。

 

レイト「リムル!クローンライダー製造装置が勝手に動き出してるんだ!」

リムル「えっ!?分かった!俺も行く!ヴェルドラは大人しくオーラを抑える特訓をしてろよ!」

ヴェルドラ「お、おい!?」

 

 俺とリムルは、ヴェルドラにそう言って、クローンライダー製造装置がある場所へと向かう。

 念の為、プラナリアとカメレオンのバイスタンプも作っておいた。

 カメレオンはマッハで、プラナリアはチェイサーらしい。

 魔王に進化して、目覚める前に見たリバイスの記憶で、ジョージ・狩崎とオルテカが使っていたバイスタンプだ。

 俺とリムルが、クローンライダー製造装置の方に着くと、クローンライダー製造装置が動いていた。

 

リムル「おい、どうなってんだ!?お前が動かしてるのか!?」

レイト「さっきも言ったけど、勝手に動き出してるんだ!どうなってんだ……………!?」

 

 俺とリムルがそう話す中、クローンライダー製造装置が動きを止める。

 そこから出てきたのは、エターナルとスカル、サイクロン、ヒート、ルナ、メタル、トリガーのドーパントだった。

 どうなってんだよ……………!?

 すると、エターナルたちの変身が解ける。

 

???「ここは……………?」

???「あら!?私、あのイケメンに斬られた筈!?」

???「京水!お前マジで黙ってくれ!頼むから!!」

???「どうなっている……………?」

???「え………………?」

???「何がどうなって…………!?」

???「何……………?」

 

 そう。

 そこに居たのは、大道克己/仮面ライダーエターナルを始めとするNEVERの面々と、鳴海荘吉/仮面ライダースカルだった。

 まさかのご本人。

 それには、驚きを隠せずにいた。

 俺は、克己達に話しかける。

 

レイト「やあ。大道克己。NEVERの皆さんに、鳴海荘吉さん。」

荘吉「……………お前、何者だ?」

レイト「俺はレイト=テンペスト。この世界の魔王……………かもね。」

リムル「俺はリムル=テンペストだ。」

 

 俺とリムルは、説明した。

 ここは克己達の世界とは違う世界である事、今の克己達は、ある意味でクローンである事を。

 

克己「違う世界…………フッ。面白い。このクローン技術を利用して俺達の新たな目標を作ってやる。」


レイト「やはり話し合ってくれないよな。ならば。」

 

 

 俺はそう言って、ジュウガドライバーを取り出す。

 せっかくだ。

 ジュウガがどういう物か、確かめてみるか。

 



克己「俺とやるのか?…………面白い。」

 

 

克己もそれを見て、ロストドライバーを取り出す。


 そして互いに変身する。

 

ジュウガ!

エターナル!

 

 それぞれの変身アイテムを起動して、ドライバーに装填する。

 その際、俺の背後には、十体の生物が現れる。

 その生物は、リバイスが初期に集めていた十個のバイスタンプの最強生物だった。

 

レックス!メガロドン!イーグル!マンモス!プテラ!ライオン!ジャッカル!コング!カマキリ!ブラキオ!

 

 待機音が流れる中、俺と克己は叫ぶ。

 

「「変身!」」

 

 そう言って、ドライバーを操作する。

 

エターナル!

スクランブル!

十種の遺伝子、強き志!

爆ぜろ、吼えろ、超越せよ!

 

 克己がエターナルに変身する中、俺の背後にいた十体の生物が光となり、黒いスーツを纏った俺に吸い込まれる。

 そして、黄金の波動を周囲に発する。

 

レイト「仮面ライダー…………ジュウガ!」

 

Go Over…!

 

 俺は、仮面ライダージュウガの部分を自分で言った。

 ジョージ・狩崎がしたみたいに。



 

克己「さぁ...死神のパーティータイムだ!」

レイト「行くぞ…………!」



 

 激しい戦闘を繰り広げる。

 その戦闘は、周囲に衝撃波を放つ。

 俺がジュウガバイスタンプを一回倒す中、克己はユニコーンメモリを取り出す。

 

ユニコーン!

 

 克己は、ユニコーンメモリを、マキシマムスロットに装填する。

 

ユニコーン!マキシマムドライブ!

インパルスゲノムエッジ!

 

レイト「ハァァァァァ!」

克己「ふっ!」

 

 お互いの必殺パンチがぶつかり合う。

 しばらくのぶつかり合いの末、お互いに吹っ飛ばされる。

 流石はエターナル。

 そう簡単にはいかないか。

 そんな中、克己はヒートメモリを取り出す。

 

ヒート!

 

 克己は、ヒートメモリを、マキシマムスロットに装填する。

 それを見て、俺はプラナリアバイスタンプを取り出す。

 

プラナリア!

 

 そして、プラナリアバイスタンプをジュウガドライバーのスキャン部分にスキャンする。

 

アブゾーブ!チェイサー!

 

 ジュウガドライバーからその音声が鳴り、俺はジュウガバイスタンプを一回倒す。

 

ヒート!マキシマムドライブ!

ヒッサツ!マッテローヨ!

 

 え、この音声が流れんの?

 そう思う中、克己はヒートメモリの力で、炎を纏ったエターナルエッジの斬撃を放とうとする。

 俺はそれを何とか抑える。

 すると。

 

イッテイーヨ!

 

 その音声が流れる。

 

克己「何?」

レイト「よし!」

 

 克己が反応する中、俺は攻撃する。

 

プラナリアイッテイーヨアタック!

フルスロットル!

 

 俺は、ブレイクガンナーとシンゴウアックスのエフェクトで銃撃とアクロスブレイカーを発動する。

 それを見ていたNEVERの面々は。

 

レイカ「あいつ……………強い!」

京水「何なのあのイケメン!克己ちゃんと互角にやり合うなんて!」

賢「ああ……………。」

剛三「マジかよ……………!?」

マリア「………………。」

 

 NEVERの面々はそう話していた。

 そんな中、リムルは荘吉に話しかけていた。

 

リムル「荘吉さん。」

荘吉「リムル=テンペスト…………だったな。」

リムル「ああ。」

 

 リムルと鳴海荘吉が話す中、俺と克己は、掴み合いとなる。

 



克己「やるじゃないか!」

レイト「あんたもだ。流石はエターナル!ミーナの信じた仮面ライダーだな。」


克己「ッ!?貴様、なぜその名を!」


レイト「…………彼女は生きていたんだよ。」


克己「なっ!?」


 

 それを聞いた克己は、動揺する。

 無理もない。

 ミーナは、克己達が去った後で、意識を取り戻したのだから。


 俺は克己に話す。



 

レイト「あんたは確かに、風都を地獄に変えた死神だが、同時に真の仮面ライダーでもあった。俺はそう認めているんだ!」

 

 そう。

 克己は、ビレッジに囚われていたクオークスの人たちを救おうとしたのだ。

 それを知った左翔太郎にフィリップも、英雄……………仮面ライダーである事を認めた。

 それを聞いた克己は、頭を抑える仕草をするが、すぐに叫ぶ。

 

克己「……………ふざけた事を言うなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 そう言って、攻撃が激化していく。

 激化する攻撃に、俺は押されていく。

 それを見ていた荘吉とリムルは。

 

荘吉「凄まじいな。」

リムル「ああ……………アンタは、何で仮面ライダーになったんだ?」

荘吉「……………それを知ってどうする?」

リムル「気になっただけだよ。」

荘吉「………………俺は、別になりたくてなった訳じゃない。」

 

 リムルに聞かれ、荘吉は語りだす。

 かつて、風都で、マツこと松井誠一郎という相棒と共に、探偵をしていた。

 メリッサという歌手に届いた、蜘蛛男からの脅迫状を調査をしていた際、シュラウドこと園崎文音によって、スカルに変身した。

 この時は、まだ迷いがあり、スカルクリスタルという不完全な状態だった。

 調査を進める中、蜘蛛男…………スパイダー・ドーパントの正体が、マツだと分かった。

 マツは、何事も強く決断できる荘吉を強く羨み、そして自分の愛するメリッサが荘吉に好意を持っていることを強く妬んでいた。

 そして、ある決断を下した。

 それは、ガイアメモリを使って、メリッサを守る事。

 それにより、スパイダーメモリを購入して、使用した。

 だが、ガイアメモリに心を喰われ、次第に暴走していく。

 その結果、風都に住む人々が爆殺されていく。

 それを見た荘吉は、決断をする。

 マツを止めると。

 だが、ガイアメモリの暴走によって、メモリを砕けば、マツは死んでしまう。

 それにより、荘吉は一度、決断が鈍ってしまう。

 それでも、歩みは止めなかった。

 例え、ガイアメモリの暴走により、マツが死ぬ事になろうとも、マツを止める。

 相棒として、友として。

 

荘吉『一つ。俺はいつも側にいる仲間の心の闇を知らなかった。二つ。闘う決断が一瞬鈍った。三つ。そのせいで街を泣かせた。』

マツ『何を言ってやがる…………。」

荘吉『俺は自分の罪を数えたぜ…………マツ。さあ、お前の罪を……………数えろ。』

 

 そう言って、マツを止める。

 だが、マツは命を落とし、メリッサからも糾弾され、荘吉の心は、深い傷を負った。

 

リムル「そんな事が……………。」

荘吉「………………ああ。」

リムル「……………俺たちも、似たようなもんかな。」

荘吉「……………何?」

リムル「俺たちが甘かったから、仲間達を悲しませてしまった。」

 

 リムルは、思い返していた。

 自分がレイトの言葉を聞いて、対策を立てるべきだったと。

 その甘えが、ファルムスの蹂躙に繋がり、仲間達を悲しませた。

 それを荘吉はただ黙って聞いていた。

 

荘吉「………………そうか。」

リムル「あいつは、相当気にしてたんだ。その事を。」

 

 そう言うリムルは、ある事を思い出していた。

 それは、ファルムスの反撃に転じる前のことだ。

 

リムル『……………本当に済まない。お前の言葉をちゃんと聞いとくべきだった。』

レイト『……………それは気にするな。俺だって、具体的な対策を取れなかったんだし。』

リムル『…………本当に、やるんだよな?』

レイト『……………ある探偵が、その弟子に言った言葉がある。『男の仕事の8割は決断だ。そこから先はおまけみたいなもんだ』ってな。』

リムル『え……………?』

レイト『俺たちは、その決断が鈍ったから、仲間達を悲しませてしまった。それは、俺たちの罪だ。だからこそ、その罪を背負う。ファルムスへの反撃で生じる罪を、俺は背負う。それが、それこそが、俺たちの償いだ。』

 

 リムルとレイトは、そんな風に話していた。

 それを聞いた鳴海荘吉は。

 

荘吉「その言葉は……………!?」

リムル「やっぱり、アンタの言葉だったんだな。」

荘吉「………………。」

リムル「あいつは、その罪を背負って生きていく事を決意したんだ。……………正直、そういう所は凄いと思うぜ、あいつは。」

 

 リムルは、そう語る。

 一方、俺と克己の戦いは、終盤に向かっていった。

 

レイト「やっぱり、強い…………!」

克己「俺にその事を信じさせたいのなら、俺を倒してみせろ!」

 

 克己はそう言って、マントであるエターナルローブを脱ぎ捨てながら、ゾーンメモリを取り出す。

 

ゾーン!

 

 克己は、ゾーンメモリを、マキシマムスロットに装填する。

 

ゾーン!マキシマムドライブ!

 

克己「ハァァァァァァァ!!」

 

 すると、T2ガイアメモリが、克己の方へと向かっていき、エターナルの体にたくさん付いているマキシマムスロットに装填されていく。

 

アクセル!バード!サイクロン!ダミー!エターナル!ファング!ジーン!ヒート!アイスエイジ!ジョーカー!キー!ルナ!メタル!ナスカ!オーシャン!パペティアー!クイーン!ロケット!スカル!トリガー!ユニコーン!バイオレンス!エクストリーム!イエスタデイ!マキシマムドライブ!

 

 これが、26連マキシマムドライブ状態のエターナル……………!

 やっぱり、圧が凄い。

 流石は、白ウォズから、世界の一つや二つを容易く破壊できる存在だと評価されてるだけはある。

 だが、俺だって負けてられないんだ。

 

レイト「こんな所で、くたばってたまるかぁぁぁぁぁ!!」

 

 俺はそう叫んで、イーグルバイスタンプを取り出して、起動する。

 

イーグル!

 

 そして、イーグルバイスタンプをジュウガドライバーのスキャン部分にスキャンする。

 

アブゾーブ!W!

 

 すると、俺の周囲に風が吹く。

 その風は、緑と紫だった。

 そして、金色の風も混じる。

 俺と克己の中間地点で、お互いのエネルギーがぶつかり合い、火花が散る。

 

克己「終わりだぁぁぁぁぁ!!」

レイト「行くぜ!」

 

 克己はエターナルメモリをエターナルエッジに装填して、俺はジュウガバイスタンプを一回倒す。

 

エターナル!マキシマムドライブ!

イーグルマキシマムアタック!

 

克己「ハァァァァァァァァ!!」

レイト「ハァァァァァァァ!!」

 

 俺は、緑、紫、金色の風を纏った両足のキックを、克己は、蒼炎を纏ったキックを放つ。

 お互いのキックがぶつかり合い、拮抗状態になる。

 

克己「ハァァァァァァァ!!」

レイト「ハァァァァァァァ!!」

 

 お互いに叫び、力を込める。

 すると、拮抗していたエネルギーが爆発する。

 そして、俺と克己は反対側に着地した。

 皆が固唾を飲む中。

 

克己「ぐっ……………!」

レイト「ううっ……………!」

 

 お互いの体から火花が出てくる。

 俺と克己は、お互いに膝を地面につけ、変身解除する。

 すると、奇才之王が報告する。

 

奇才之王『告。マスターの戦闘データを元に、ジュウガドライバーのアップデート及び、最適化の必要性を提案。』

レイト『分かった。頼む。』

奇才之王『了。』

 

 結構、ドライバー側に負担がかかったんだな。

 ジュウガとアルティメットバイスの戦いの時も、調整が必要だと分かったからな。

 無限収納にジュウガドライバーを仕舞い、克己の方に向かう。

 

レイト「大丈夫ですか?」

克己「……………大丈夫だ。」

 

 俺は克己に手を差し伸べて、克己は手を取り、立ち上がる。

 NEVERの面々や、鳴海荘吉にリムルも近寄る。

 

克己「……………なるほどな。貴様の言葉に、偽りは無いみたいだな。」

レイト「そいつはどうも。」

克己「……………ならば聞こう。貴様はなぜその事を知っている?ビレッジは、財団Xの施設の筈だ。」

荘吉「そうだな。俺も聞こう。なぜ、あいつに言った言葉を知っている?」

リムル「レイト………………。」

レイト「………………。」

 

 やっぱりか………………。

 追求されるだろうなとは思っていたが…………。

 ここで、自分が仮面ライダーWの世界の住人だと言う事も出来るだろう。

 だが、風都に住んでいた鳴海荘吉に大道克己を相手にその嘘をつくのは、いずれボロが出るだろう。

 それでは、信頼関係が崩れてしまう。

 俺は、リムルに頷いて、話をする。

 

レイト「……………確かに、俺はその事を知っている。でも、それは、俺がNEVERの皆や荘吉と一緒の世界の出身だからじゃない。更に別の世界の出身だからだ。」

 

 俺は、その事を話す。

 俺が住んでいた世界は、仮面ライダーが、テレビの特撮として放送されていた世界で、その時に、ダブルの事を知ったのだと。

 そして、俺はその世界で死んで、今はギフだが、キメラとして転生した事。

 その際に、仮面ライダーの力を手に入れた事。

 それは、リムルも同じでいる事。

 この世界の事に関しても、事細かに伝えた。

 それを聞いていた克己達は、驚きこそすれど、すぐに順応していた。

 

荘吉「まさか…………そんな事があるとはな。」

レイト「あんまり驚かないんだな。」

克己「俺たちは、一度死んで蘇った。そんな事があっても、おかしくはないだろう。」

レイカ「まあ、驚きはしたけどね。」

マリア「ええ。」

京水「でも、私たちは、克己ちゃんが居れば十分だから!」

賢「ああ。」

剛三「その通りだな!」

リムル「そっか………………。」

 

 まあ、NEVERって、一度死んだ人の集まりだからな。

 そういうもんかな……………。

 すると、克己が真剣な表情で俺を見てくる。

 

克己「それで、貴様が俺たちに求めるものはなんだ?」

レイト「……………そうだな。俺としては、君達をスカウトしたいと思ってる。」

克己「何?」

リムル「レイト………………。」

克己「なぜだ?」

レイト「NEVERの皆の実力と人柄を評価しているんだ。だから……………頼む。」

 

 俺はそう言って、頭を下げる。

 NEVERの人たちの実力は凄い。

 だからこそ、今度こそ、あんな悲劇を起こさない為にも、力を貸して欲しいと思っている。

 すると。

 

克己「……………良いだろう。」

レイト「良いのか?」

克己「ああ。悪くない。この世界を楽しむのに拠点が必要だったしいいだろう。この町を楽しませてもらう。お前達もそれで良いか?」

レイカ「問題ないわ。」

京水「克己ちゃんが言うなら、私たちは問題なしよ!」

賢「構わない。」

剛三「良いぜ!これから世話になるぜ。」

マリア「よろしく頼むわ。」

レイト「ああ。」

 

 こうして、NEVERの面々が仲間になった。

 一方、リムルは鳴海荘吉に話しかけていた。

 

リムル「荘吉さん。俺はアンタを探偵としてスカウトしたい。」

荘吉「ほう?その理由は?」

リムル「俺の街には、探偵職が居なくてさ。アンタのような優秀な探偵を雇いたいんだよ。」

荘吉「………………良いだろう。高くつくがな。」

リムル「ありがとうな!」

 

 そして、鳴海荘吉も仲間になった。

 その後、俺たちは、ヴェルドラの方へと戻り、妖気(オーラ)を抑える特訓を見守っていた。

 2日後、無事に妖気(オーラ)を抑える事に成功したそうだ。

 

ヴェルドラ「能力の把握は済んだか?リムル、レイトよ。」

リムル「まあな。」

レイト「そっちも妖気(オーラ)を上手く制御できるようになったじゃん。」

ヴェルドラ「クァーハッハッハッハ!我にかかれば、この程度のこと、造作もない事よ!」

レイト「じゃあ、外に行こっか。」

 

 俺たちはそう話して、外に出る。

 もちろん、NEVERの面々や、鳴海荘吉も連れて。

 

リムル「しかし、急に出来るようになったな。コツでも掴んだのか?」

ヴェルドラ「うむ。実はな、ヒントは聖典(マンガ)の中にあったのだよ。アレには、この世の全ての叡智が納められておる様だな!」

レイト「漫画の知識かよ。」

ヴェルドラ「む?いかんのか?」

リムル「いや、別に良いけど、俺たちの感慨を返して欲しいと思っただけ。」

 

 漫画の知識で妖気(オーラ)を抑える事に成功したのかよ。

 感慨もへったくれもねぇな。

 すると、スフィアの叫び声が聞こえる。

 

スフィア「そこをどいてくれ!」

 

 なんの騒ぎだと思っていたら、封印の洞窟に入ろうとしているスフィアを、紅丸達が抑えていた。

 ヴェルドラの影響か?

 

ディアブロ「お断りします。リムル様とレイト様は、付き添いは不要だと仰ったのです。」

ガビル「そうであるぞ!獣王国(ユーラザニア)の方々!我輩は誰も近づけないように命じられたのである!

ディアブロ「洞窟に篭っておられるのは、お考えがあってのこと。我らが邪魔をするわけにはいきません。」

スフィア「しかし、もう3日だぜ!?あの伝説の暴風竜が復活したんだろ!?主達が危険かも知れねぇってのに、手をこまねいてるつもりかよ!?」

ディアブロ「煩い猫ですね。大人しくしないと潰しま………………。」

紅丸「やめろ、ディアブロ!それじゃあ、仲裁になってねぇ!」

 

 本当だよ。

 ディアブロの言い方は、相手に喧嘩を売っている様なもんだぞ。

 やめろって。

 まあ、気持ちはありがたいが。

 

紅丸「リムル様とレイト様がご無事なのは、間違いない。」

火煉「ただ、ヴェルドラ様が復活なされたとなると、私たちも、迂闊には動けないのよ。」

紅丸「とにかく、ここは我々に任せ…………。」

 

 紅丸たちがそう言う中、俺たちはアイコンタクトをして、紅丸達に話しかける。

 

リムル「あ〜……………皆、すまん。」

レイト「心配かけたな。」

リグルド「リムル様!レイト様!と………………誰?」

 

 まあ、そうなるのも無理はない。

 いきなり、知らない人が現れたんだからな。

 すると、アルビスとシズさんが話しかける。

 

アルビス「とにかく、ご無事で安心致しましたわ。何せ、あの暴風竜ヴェルドラの気配が復活したのです。一体、何があったのかと………。」

シズ「2人とも、大丈夫?」

レイト「心配ありがとう。皆に、紹介するよ。」

リムル「こちら、ヴェルドラ君です!ちょっと人見知りだけど、皆も仲良くしてあげて下さい!」

 

 アルビスがそう話しかける中、俺とリムルはそう言う。

 すると、皆は驚いた表情を浮かべ、ヴェルドラが抗議する。

 

ヴェルドラ「ば、バカを言うな!我は人見知りなどではないぞ!?ただ単に我の前に生きて辿り着ける者が少なかっただけなのだ!」

 

 まあ、魔物が多いしな。

 とはいえ、さっさと自己紹介をさせるべきだろう。

 半信半疑の人が多い。

 

レイト「ほれ、自己紹介をしとけって。」

リムル「妖気(オーラ)を抑えられる様になったおかげで、かえって皆、半信半疑だからさ。」

ヴェルドラ「む。そうか。まあ、良かろう。」

 

 俺らがそう話すと、ヴェルドラは一度咳払いをして、叫ぶ。

 

ヴェルドラ「我は暴風竜、ヴェルドラ=テンペストである!我が貴様らの主のリムルとレイトとどういう関係なのか気になっておる事だろう!知りたいか!?知りたいであろう!」

 

 ヴェルドラがそう言うと、頷く人がいた。

 それを見て、ヴェルドラはニンマリと笑う。

 

ヴェルドラ「そうか!では、教えてやろう!」

 

 すると、俺とリムルを腕に寄せて、右の人差し指を天に向ける。

 そして、叫ぶ。

 

ヴェルドラ「リムルとレイトとは、心の友!魂の片割れ!盟友である!!」

 

 ヴェルドラはそう叫ぶと、周囲にこだまする。

 すると、少しの静寂の直後。

 

一同「盟友!!」

 

 そう言って、周囲の人たちから歓声が上がる。

 やめろって!

 そういうのは、俺たちが一番恥ずかしいんだから!!

 すると、トレイニーさんが話しかける。

 ちなみに、その際、ヴェルドラは俺とリムルを放る。

 

トレイニー「我らが守護神ヴェルドラ様。ご復活を心よりお祝い申し上げます。」

ヴェルドラ「おう、樹妖精(ドライアド)か。懐かしいな。我が森の管理、ご苦労であったな!」

トレイニー「勿体無いお言葉です。精霊女王(エレメント)より逸れた私どもを拾っていただいた御恩は、返し切れる物ではございません。」

 

 ヴェルドラとトレイニーさんは、そう話す。

 そういえば、トレイニーさん達は、元々はラミリスの所に居たんだったよな。

 そう思う中、ドリスという樹妖精(ドライアド)がヴェルドラに話しかける。

 

ドリス「それで、その……………そのお姿は?」

ヴェルドラ「うむ。これはリムルが用意してくれた依代だ。リムルとレイトは、我の妖気(オーラ)を抑え込む修行にも付き合ってくれたのだぞ?」

 

 ドリスの質問に、ヴェルドラはそう答える。

 それを聞いていたディアブロに紅丸は。

 

ディアブロ「ほう。あの強大な妖気(オーラ)を抑え込む修行とは……………。流石はリムル様とレイト様。あとでその方法をお伺いしましょう。」

紅丸「……………俺は、暴風竜と友達になる方法を聞きてみたい。本当、なんでもありだ、あの人達。」

 

 ディアブロは、妖気(オーラ)を抑え込む修行に興味を示し、紅丸はそう呟く。

 そんな中、火煉が話しかける。

 

火煉「レイト様。」

レイト「おん?」

火煉「ヴェルドラ様は分かりましたが、そちらの方達は……………?」

レイト「ああ。俺がスカウトしたNEVERという傭兵集団だ。大丈夫。信頼できるから。」

火煉「レイト様がそう言うのなら…………。」

 

 そう言って、火煉は不安げな表情を浮かべる。

 あれ?

 なんか火煉の気に障る事でも言ったかな?

 すると、蒼影が現れる。

 

蒼影「リムル様、レイト様。ただいま戻りました。」

リムル「蒼影。」

レイト「何かわかったか?」

蒼影「クレイマンの動向ですが…………。」

 

 蒼影がそう報告しようとすると、ヴェルドラが目に入る。

 それを見て、察したのか、耳打ちしてくる。

 

蒼影「後にした方がよろしいでしょうか?」

リムル「いや、むしろこの恥ずかしい空気を変えたい。調査結果は会議室で聞こう。」

レイト「この場に居ない幹部全員を大会議室に招集してくれ。あと、ヨウム達やカバル達を呼んでくれ。」

蒼影「承知。」

 

 俺たちがそう言うと、蒼影は影移動で移動する。

 すると、ヴェルドラが話しかけてくる。

 

ヴェルドラ「リムルにレイトよ。何かあったのか?」

リムル「ああ。今後の方針を決める準備が整った。」

ヴェルドラ「ふむ。我にも手伝える事はあるか?」

レイト「もちろん、あるよ。」

 

 ヴェルドラの質問に、俺とリムルはそう答える。

 こうして、今後の方針を決める会議が始まろうとする。

 一方、傀儡国ジスターヴでは、クレイマンがワイングラスを地面に叩きつける。

 

クレイマン「くそっ!たった2人の魔人に殲滅させられるとは……………!所詮は脆弱な人間の軍隊か!(その上、偵察任務中のピローネが殺された。まさか、あの悪魔、狙って上空に逸らしたのか!?)」

 

 クレイマンは、そう言って割れたワイングラスの破片を靴で踏み潰す。

 そう。

 ディアブロがラーゼンの熱収束砲(ニュークリアカノン)を捻じ曲げた際、曲げられた先にいた魔人は、クレイマンの配下だったのだ。

 

クレイマン「(だが、四万の人間の魂をあの2人の魔人が掌握した所までは確認できた。奴らが覚醒に至ったか否かはともかく、私自身の覚醒は失敗だ。)あのお方のお膳立てを無駄にしてしまうとは……………!」

 

 クレイマンは、苛立っていた。

 すると、ドアがノックされ、フレイが中に入ってくる。

 

フレイ「荒れてる所悪いんだけど、良いかしら?」

クレイマン「……………フレイですか。なんです?下らない要件なら、後にしなさい。」

フレイ「指示を出しておきながら、その態度?あなたの配下には同情するわ。嬉しい知らせよ。魔王ミリムが魔王カリオンを一蹴。獣王国ユーラザニアは消滅したわ。」

 

 クレイマンは苛立ちながらそう聞くが、フレイの言葉を聞いて、機嫌がなおる。

 フレイの後に入ってきたのは、ミリムだった。

 それも、殺気まみれの。

 

クレイマン「……………そうですか。(そうとも。計画の失敗は痛手だったが、私は力を手に入れた。絶対的な力(ミリム・ナーヴァ)を。)」

 

 クレイマンは、上機嫌になった。

 それを見ていたフレイは、退出しようとする。

 

フレイ「報告は以上よ。これで借りは返したわね。」

クレイマン「待ちなさい、フレイ。その殺気まみれのミリムをここに置いていく気ですか?連れ帰って世話をしなさい。」

フレイ「……………これ以上、協力する義理は無いのだけれど?」

 

 フレイが退出しようとすると、クレイマンはそう言う。

 フレイは、クレイマンにそう反論すると、クレイマンは新しいワイングラスにワインを注ぎながら言う。

 

クレイマン「勘違いをしている様ですね、フレイ。ミリムはもはや、この私の傀儡。貴女は獣王国(ユーラザニア)が消し飛ぶその様を、魔王随一と言われるその美しい目で見たのでしょう?」

 

 クレイマンがそう言うと、フレイはクレイマンの意図を察する。

 逆らうのなら、ミリムを差し向けて、フレイの国を吹き飛ばすと脅しているのだと。

 それを察して、フレイはため息を吐きながら言う。

 

フレイ「……………そう。最初からそういう目的だったのね。分かったわ。私もまだカリオンの様にはなりたく無いもの。」

クレイマン「聡明ですね、フレイ。行ってよろしい。」

フレイ「…………………。」

 

 クレイマンは笑顔でそう言って、フレイはミリムを連れていく。

 その際、フレイはクレイマンを睨んでいた。

 クレイマンは、ワインを飲みながら思う。

 

クレイマン(私は切り札を手に入れた。もはや、他の魔王を恐れる必要はない。そして、ミリムの力があれば、数万の魂を刈り取る事など、造作もない。労せずして、私は真なる魔王へと覚醒出来るだろう。)

 

 クレイマンはそう思いながらワインを飲み終えると、笑みを浮かべる。

 

クレイマン「クックックッ……………!これでようやく、魔王レオンを始末出来ます。(ですが、その前に、目障りな西方聖教会には消えてもらいましょうか。生憎、あそこは謎が多く、実態を掴めずにいますが…………。一先ず、あの方の任務で潜入しているラプラスの報告を待つとしましょう。)」

 

 クレイマンの目的は、魔王レオンの排除だった。

 その為に、西方聖教会を潰そうと画策する。

 一方、神聖法皇国ルベリオスの霊峰の奥にある大聖堂。

 そこが光りだし、扉からラプラスが転げ落ちる。

 

ラプラス「うおああああっ!?…………ってぇ、なんやねんあんた!?神聖な筈のこの場所に……………なんで吸血鬼族(ヴァンパイア)がおんねや……………!?」

 

 ラプラスはそう叫ぶ。

 一方、大聖堂から出てきた男は、ラプラスに向かって叫ぶ。

 

???「口をきくな、神の座を汚すゴミ虫が!余が自ら裁くのだ!光栄に思いながら死ぬが良い!!」

 

 一体、何が起こっているのか。




今回はここまでです。
大変長らくお待たせしました。
サプライズとは、NEVERの面々に、鳴海荘吉が登場する事でした。
色々と考えたり、相談したりして、出来ました。
そして、レイトが、仮面ライダージュウガに初変身しました。
次回は、中庸道化連や、エドマリス関連の話になります。
あと、キララの処遇に関しても、明かします。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
なぜ、NEVERの面々に鳴海荘吉が現れたのか。
それは、電王編にて明かします。
魔王達の宴も近づいてきました。
ジュウガのアブゾーブ必殺技は、どんな感じにやって欲しいというのがあれば、受け付けます。
これからも、応援の程、よろしくお願いします。

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