三獣士達は、クレイマン軍の強敵と戦闘を開始していた。
アルビスは、ヤムザの前に現れていた。
ヤムザは、口を開きながら降りる。
ヤムザ「仕方ない。本気で相手をしてやるとするか。(ここを生き延びて、私は必ず返り咲く!)」
ヤムザはそう言いながら降りると、そう思いながら、氷結の魔剣を抜刀する。
そして、アルビスに話しかける。
ヤムザ「アルビスよ。獣王カリオン配下きっての魔人。勇猛なる三獣士の貴様なら、私との一騎打ちを引き受けてくれような?」
アルビス「ええ、良いですわよ。魔王クレイマン配下、五本指筆頭、氷結魔剣士ヤムザ殿。あなたに格の違いを教えて差し上げますわ。それこそが、クレイマンとカリオン様の格の優劣を証明するでしょう。」
ヤムザとアルビスはそう話すと、お互いに睨み合い、かけだしていく。
アルビス「はぁぁぁぁ!!」
ヤムザ「ぐっ……………!ぬおおお!」
アルビスが手に持ってる杖で攻撃する中、ヤムザも攻撃していく。
お互いに互角。
ヤムザとアルビスの鍔迫り合いで、周囲に火花が散る。
2人は離れる。
すると、ヤムザが笑う。
ヤムザ「ふっ。」
ヤムザが笑った次の瞬間、アルビスの背後から、敵兵が現れる。
敵兵達「ハァァァァ!」
アルビス「バカめ!その様な下策が通用するか!!」
敵兵が攻撃しようとする中、アルビスの目が光る。
アルビスのエクストラスキル、《
これは、見た者にあらゆる状態異常をもたらす。
それにより、敵兵は石化して、地面に落ちて砕け散る。
だが、それにより、ヤムザから意識が離れてしまう。
ヤムザ(取った!)
ヤムザはそう思いながら、攻撃を叩き込もうとする。
すると、攻撃が阻まれる。
ヤムザ「なっ!?」
アルビス「あっ……………。」
???「そういう卑怯な作戦は、男らしくないっすね。」
ヤムザとアルビスが驚く中、その声の主は、ヤムザとアルビスの間に降り立つ。
ヤムザ「ちっ…………!何者だ!?」
ゴブタ「ゴブタっすよ!こういう場合に備えて、隠れ潜んでいたっす!」
そう。
そこに居たのは、ゴブタだった。
すると、アルビスの影から、
アルビス「あら?私にも内緒で?道理で何か変な気配を感じると思っていましたわ。」
ゴブタ「へへっ!紅丸さんから命じられていたんすよ!……………っていうか、最初からオイラ達に気付いてたっすよね?」
アルビスがそう言うと、ゴブタはそう返す。
ヤムザが口を開く。
ヤムザ「雑魚が!邪魔するな!!」
ヤムザはそう言って、剣から魔法を放つ。
ゴブタも、鞘の方から魔法を放つ。
2人の魔法は拮抗して、砕け散る。
ヤムザ「この氷結の剣と同等の威力だと?雑魚のくせに生意気な……………!」
ヤムザはそう言う。
一方、ゴブタは。
ゴブタ(やばいっすね……………たまたま魔法だったから助かったけど、剣で突かれたら1発でアウトっすよ。これはもう、逃げても良いっすよね?)
そんな風に思っていた。
ゴブタは口を開く。
ゴブタ「敵の魔人達を掃討するっすよ!ヤムザは強いから、手を出しちゃダメっす……………ひっ!」
ゴブタがそう言う中、ヤムザが攻撃を仕掛けてくる。
ゴブタは、それを回避する。
ヤムザ(この私の攻撃を躱しただと!?)
ゴブタ(やばかったっす……………。)
お互いにそんな風に驚いていた。
すると、ヤムザが口を開く。
ヤムザ「フハハハハハ!」
ゴブタ「ん?」
ヤムザ「一騎打ちに助っ人を潜ませるとは、三獣士も落ちたものよ!」
ゴブタ「それじゃあ、自分は、この一騎打ちの立会人を務めるっす!(やったっす!これでこの危険な魔人と戦わなくても済みそうっすね!)」
ヤムザがそう言うと、ゴブタはそう言う。
ゴブタは、そんな風に考えていた。
すると、アルビスが口を開く。
アルビス「あら。何なら、譲っても良いわよ。」
ゴブタ「いえいえ!ここは、自分が遠慮するんで!どうぞ、お好きに戦って下さいっす!邪魔して失礼したっす!」
アルビス「ふっ。」
アルビスがそんな風に言うと、ゴブタはそう言って、他の魔人の掃討に入る。
アルビスとヤムザは、お互いに向かい合う。
竜を祀る民の神官戦士団と、スフィア達の方は、ガビルはヘルメスと、トリシューラはトートと応戦していた。
ヘルメス「くっ……………!」
トート「この……………!」
ガビル「我輩達の……………。」
トリシューラ「勝ちだ!」
ヘルメスとトートが2人の攻撃を捌く中、ガビルとトリシューラはそう言って、それぞれの武器を、相手に突きつける。
それを見ていたミッドレイが口を開く。
ミッドレイ「お。あの
ヘルメス「ちょっ!?ミッドレイ様!?」
トート「笑ってないで助けて下さいよ!?」
ミッドレイ「バカめ。貴様らの負けじゃい。そこで大人しく反省しておれ。」
ミッドレイがそう言うと、ヘルメスとトートが助けを求める。
だが、ミッドレイはそう一蹴する。
そんな中、スフィアが叫ぶ。
スフィア「俺を……………無視してんじゃねーよ!!」
ミッドレイ「無視などしておらんよ。」
スフィアはそう叫びながら、ミッドレイの方に向かい、攻撃をする。
だが、ミッドレイは慌てずにそう言って、一本背負いをする。
スフィア「ぐぅ……………!」
ガビル「スフィア殿!」
トリシューラ(半人半獣化した三獣士を、ああも手玉に取るとは……………!)
スフィアが地面に叩きつけられる中、ガビルとトリシューラはそんな風に反応する。
すると、ミッドレイが話しかける。
ミッドレイ「さあ、立て。貴様の様に投げ甲斐のある相手は久々だ。」
スフィア「くっ……………!テメーみたいなのがクレイマン軍に居たとはな……………。てっきり、ヤムザとかいう野郎が一番なのかと思ったぜ。」
ミッドレイがそう言う中、スフィアはそう言う。
すると、ミッドレイが口を開く。
ミッドレイ「ヤムザ……………ヤムザ殿ね。あの御仁もそれなりではあったが、比べられては釈然とせぬな。こう見えてワシ、ミリム様の
スフィア「ミリ……………え?」
ガビル「ま、まさか、魔王ミリム様であるか!?」
トリシューラ「という事は、あんたらが竜を祀る民って事か。」
ミッドレイがそう言うと、スフィアは驚き、ガビルとトリシューラはそう言う。
ミッドレイ「いかにも。我らは竜を祀る民。神官長ミッドレイとは、ワシの事よ!」
ヘルメス「いや、そりゃ知らんでしょ。」
トート「皆ご存知みたいに言われても。」
ガビル「はっ!?」
トリシューラ「いつのまに……………。」
ミッドレイがそう言う中、ヘルメスとトートはそう突っ込む。
ガビルとトリシューラは、いつの間に脱出していた事に驚いていた。
ガビルは、ミッドレイに話しかける。
ガビル「竜を祀る民……………戦う前から感じていたのであるが、貴殿達はもしや……………。」
ミッドレイ「気づいていたか。さすが、同族よな。」
トリシューラ「…………………。」
ミッドレイ「我らはガビル殿と同じく、
ヘルメス「まあ、本来の姿に戻れる者なんて、殆ど居ないし、ほぼ人間と変わんないすけどね。」
トート「竜体変化とか、竜戦士化とか、誰も獲得してませんからね。」
ガビル「なんと……………。」
ガビルがそう言う中、ミッドレイ、ヘルメス、トートはそう説明する。
それを聞いていたスフィアが口を開く。
スフィア「……………ほぼ人間、か。確かに、アンタの強さは、魔素の多さってより、鍛え上げられた技って感じだ。」
ミッドレイ「ほう……………よく見ておる。その通り。多くの魔人は、とかく魔素量の大小で、その”格”を測りたがる。確かに、目安にはなるだろう。だが、生来の強さに頼り切った強さなど、たかが知れている。真の強さとは、目に見えぬものなり!!
スフィアがそう言う中、ミッドレイはそう熱弁する。
それを聞いたスフィアは、笑みを浮かべる。
スフィア「……………なるほどな。勉強になったぜ。つまり、俺はもっと強くなれるって事だ。」
ミッドレイ「そうとも。実に将来有望。さて、中々に気の合う相手と分かったものの、ここは戦場で、ワシらとお主らは取り敢えず、敵同士。どうするかね?」
スフィア「決まってるだろ。続きだ。」
スフィアがそう言うと、ミッドレイも笑みを浮かべながらそう言う。
そうして、戦闘が続行される。
一方、アルビスとヤムザは、戦いを続けていた。
クレイマン軍、ユーラザニア軍、
その周囲には、冷気が漂っていた。
2人が下がる中、ヤムザは口を開く。
ヤムザ「はははっ!流石は三獣士。この私と互角とは恐れ入ります。だが、これで私の勝利は確定した!」
アルビス「何ですって?」
ヤムザ「ふん。切り札がこの魔剣だけだと思ったか?あなたは確かに強い。この私と互角なのだ。それは認めよう。しかし、私が2人いればどうかな?」
ヤムザは笑みを浮かべながらそう言う。
すると、ヤムザの腕についた腕輪が光りだす。
そこから、もう1人のヤムザが現れる。
アルビス「…………………。」
ヤムザ達「
ゴブタ「そんなのアリっすか!?」
ヤムザ達「どうだ?私の軍門に下るのならば、命は助けてやっても……………。」
アルビス「それで?」
ヤムザ達「なに……………!?」
ヤムザは、
それを見たゴブタがそう言う中、ヤムザは降伏を促すが、アルビスは一蹴する。
アルビス「所詮はクレイマン如きに仕える魔人ね。お粗末な切り札です事。」
ヤムザ達「ぬぅぅぅ……………!」
ヤムザA「ならば……………!」
ヤムザB「死ね!」
アルビスはそう言う。
それを聞いた2人のヤムザは、アルビスに攻撃を仕掛けようとする。
だが、アルビスは慌てずに手に持つ杖を空に掲げる。
すると、アルビスに向かって落雷が落ちてくる。
ヤムザ達「ぬわっ!?ぐぅぅ…………!」
ヤムザ達が怯む中、アルビスの姿が変わっていた。
アルビスに帯電している雷は、獣王国の戦士団達の方にまで向かってくる。
ゴブタ「ちょっ!アルビスさん!電気漏れてるっすよ!?味方も居るっす!見えてるっすか!?」
アルビス「許可は出すので、さっさと退避しなさいな。こうなると手加減出来ませんの。」
ゴブタ「言われなくてもそうするっすよ!総員退避!!」
ゴブタがそう叫ぶと、アルビスはそう言う。
ゴブタは、退避命令を出し、撤退する。
獣王国の戦士団も避難して、その場に残ったのは、アルビスとヤムザとクレイマン軍のみだった。
兵士「バカめ!たった1人で我ら全員と相手をするだと!?」
兵士「舐められた物だ!うおおおぉ!」
兵士達はそう言うと、アルビスの方に向かう。
すると、アルビスの角から、雷が放出される。
その雷に当たった者は、消し炭になったり、石化したりしていく。
アルビス「ハハハハハハハ!死ね!愚か者どもよ!!」
アルビスがそう言う中、クレイマン軍の兵士たちは、あっという間に全滅した。
ヤムザ達「き、貴様ぁぁぁぁぁ!!」
2人のヤムザはそう叫びながら、アルビスの方に向かう。
だが、左腕を石化されたり、分身を石化されたりして、一方的だった。
ヤムザ(三獣士筆頭、黄蛇角アルビス。主に指揮を担い、後方支援を得意とすると聞いていたが………………完全に見誤った。これほどとは……………。)
ヤムザはそう思った。
しばらくすると、ヤムザは戦闘不能状態になった。
そんなヤムザに、アルビスが話しかける。
アルビス「降伏せよ。さすれば捕虜として、命だけは保証して差し上げましょう。」
ヤムザ「こ、降伏する。貴様の申し出を……………。」
クレイマン「私がそれを許すはずがないだろう?」
アルビスの申し出に、ヤムザは答えようとすると、ヤムザの頭に、クレイマンの声が響く。
すると、右腕が動き出す。
ヤムザ(麻痺して動かぬ右腕が勝手に…………!?)
ヤムザが驚く中、その右手には、宝珠があった。
ヤムザ「(なんだ、この宝珠は。こんな物を持ってきた覚えは………。)っ!?ま、まさか!?や、やめろ!お止め下さい!クレイマン様ぁぁぁぁぁ!!」
アルビス「?」
ヤムザは、見覚えのない宝珠を見てそう考えていたが、すぐに察しがつき、そう叫ぶが、右腕はヤムザの口に向かう。
それを見て、アルビスは首を傾げる。
ヤムザ「あが……………っ!!(信頼されてなどいなかった。所詮私も、あの方の傀儡の一つに過ぎな……………。)」
ヤムザは宝珠を飲み込む直前、そう悟る。
だが、宝珠を飲み込み、その場に倒れる。
アルビス「一体、どうしたと言うのです!?」
アルビスが困惑する中、倒れたヤムザの肉体が膨張する。
アルビスが下がる中、その膨張したヤムザだった物から、触手が伸び、クレイマン軍の死体や、氷結の魔剣を取り込み、大きくなっていく。
他の場所でも、その異変に気付いた者がいた。
ミッドレイ「っ!?一時休戦だ!まずいぞ、あの気配は……………!!」
スフィア達と戦っていたミッドレイがそう叫ぶ。
一方、フットマンとティアと戦っていたフォビオ達も気づく。
フォビオ「嘘だろ……………。」
ゲルド「この気配は。」
グルド「まさか……………!」
フォビオ達もそう言う。
一方、アルビス達の方は。
アルビス「これは……………!?
アルビスはそう言う。
そう。
そこに現れたのは、以前、テンペストに襲ってきた
それも、二体。
ゴブタ「あれ、知ってるっす!魔法が効きづらい激ヤバなサメ親分っすよ!!皆で戦ったっす!!」
アルビス「それも二体とは…………!
ゴブタがそう叫ぶ中、アルビスはそう分析する。
ヤムザの
一方、紅丸の方に、大道克己が来ていた。
克己「よお、紅丸とやら。」
紅丸「大道克己…………だったな。」
克己「大物が二体も出てきたが、片方は俺に任せてもらおうか。雑魚ばかりで退屈してたんだ。」
紅丸「好きにしろ。俺も、レイト様から与えられたこれを使うか。」
克己がそう話す中、紅丸はそう言う。
そして、ナスカメモリを取り出して、起動する。
『ナスカ!』
ナスカメモリを起動して、メモリが紅丸の中に入る。
すると、紅丸はナスカ・ドーパントに変身する。
だが、ナスカ・ドーパントとしての姿が変わっていく。
青から赤、そして、黒に。
ナスカ・ドーパントは、変身者によって、姿を変える。
園崎霧彦のナスカ・ドーパントに、園崎冴子のRナスカ・ドーパント。
だが、紅丸のナスカ・ドーパントは、冴子のRナスカ・ドーパントを超え、さらなる姿になる。
その姿自体は、ナスカ・ドーパントやRナスカ・ドーパントと変わらないが、黒に赤の差し色が入った姿になる。
のちに、
2人は、
一方、アルビスは。
アルビス「………っ!(この巨体に、
アルビスは、
だが、効いてないように見えた。
アルビス「(ダメだ。再生能力が高すぎる!致命傷を与えられない。このままでは、全滅する!)くそっ!逃げられる者だけでも逃すしか…………!」
紅丸「命令違反だぞ、アルビス。勝てぬと思ったら退けと言っただろ。」
アルビスがそう考える中、思念伝達で紅丸の声が響く。
すると、
紅丸「ふっ!」
克己「はあっ!」
紅丸と克己は、お互いの武器で、
アルビス「えっ……………!?(斬った!?その上、黒炎と蒼炎で再生を防いでいる!?)」
アルビスは、それを見て驚いていた。
ちなみに、克己は、マキシマムドライブ以外でも、エターナルエッジに蒼炎を纏わせる事が出来るようになっていた。
紅丸「
克己「さあ、行くぜ。」
紅丸と克己がそう言いながら、必殺技の準備を始める。
克己は、T3エクストリームメモリを取り出す。
『エクストリーム!』
そして、そのメモリをマキシマムスロットに装填する。
『エクストリーム!マキシマムドライブ!』
エクストリームのマキシマムドライブを発動して、エターナルエッジにエターナルメモリを装填する。
『エターナル!マキシマムドライブ!』
克己は、ツインマキシマムを発動して、大きくジャンプする。
紅丸は、手を翳す。
紅丸「悪いな。完全体になってから遊んでやりたかったがな。消えろ。
克己「ハァァァァァ!」
紅丸は
克己は、エターナルエッジに凄まじい蒼炎を纏わせて、そのまま斬撃する。
2人の攻撃で、
それを見ていた周囲の人たちは、唖然としていた。
アルビス「……………嘘でしょう?」
紅丸「終わりだ。」
克己「さあ……………地獄を楽しみな!」
アルビスがそう呟く中、紅丸と克己は、そんなふうに言う。
かつて、苦戦した相手である
今回はここまでです。
漫画版の区切りに合わせました。
カリュブディスも、強いはずですが、新たな力を得た紅丸と克己の前には、無力でした。
克己も、ツインマキシマムを使いこなしていましたし。
次回は、クレイマン軍との戦いの後始末、ワルプルギスでの出来事、ジスターヴでの戦闘になります。
レイトも久しぶりに登場します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
転キメや、他の転スラの小説でも、11月1日に配信されるコリウスの夢のストーリーはやります。
ちなみに、転キメの場合は、リムルが三上悟になるのに対して、レイトは大谷希望になります。
リクエストがあれば、目次のリンクからその活動報告にて、リクエストを受け付けています。