魔王クレイマンを倒し、真なる魔王であるルミナスが姿を現した。
そこから、会議に戻った。
ギィ「……………さて、今回の
ギィはワインを飲みながらそう言う。
ちなみに、従者は柱沿いに待機している。
まあ、このまま終わるのも別に良いんだけどな。
目的は達成したし。
すると、フレイが口を開く。
フレイ「良いかしら?私から提案…………というより、お願いがあるのだけど。」
ギィ「良いぜ、言ってみろよ。」
フレイ「私はたった今からミリムに仕える事にしたわ。」
フレイがそう言うと、ギィは促す。
すると、フレイはそう言い、周囲の面子が反応する。
ミリム「えっ?ええっ!?」
ダグリュール「何だと?」
ディーノ「えっ?ええっ……………!?」
フレイ「というわけで、魔王の地位は返上させてもらうわね。」
それを聞いたミリム、ダグリュール、ディーノはそんな風に反応する。
ちなみに、俺は少しだけ驚いていた。
一応、フレイの考えている事は読んでいたからな。
すると、ギィとミリムが口を開く。
ギィ「おいおい、いきなりだな。」
ミリム「待つのだフレイ!私はそんな話、初耳だぞ!?」
フレイ「ええ。言ってなかったもの。」
ギィ「理由は何だ?」
ギィとミリムがそう言う中、フレイはそう言う。
ギィがそう聞くと、フレイは理由を説明する。
フレイ「理由は………………そうね。色々あるのだけど、1番の理由は、私は魔王としては弱すぎると思うのよ。さっきの戦いを見ていて確信したのだけれど、クレイマンと戦っても、良くて互角だったわ。ましてや、覚醒したクレイマンには、どうやっても勝つ事は出来なかったわね。」
ダグリュール「だがフレイよ。
フレイはそんな風に言う。
ダグリュールがそんな感じにフォローするが、フレイは口を開く。
フレイ「確かに、空で戦うのなら、私が有利だったでしょう。でも、民を守れなかった時、魔王に『空ならば敗れなかった』という言い訳は通用しないわ。それに、例えクレイマンの様に有利な状況を整えようと、その全てを覆す者が相手では、どうしようもないと知ったのよ。」
フレイはそう言いながら、俺とリムルを見る。
俺たちが原因か?
すると、フレイは再び口を開く。
フレイ「どうかしら?この提案を受けてくれないかしら?」
ミリム「だ、だが………………。」
カリオン「ちょっと待ってくれや。そういう話なら、俺様にも言いたい事がある。」
フレイはミリムにそう聞くが、ミリムは困惑していた。
まあ、無理もないか。
すると、カリオンさんが口を開く。
カリオン「俺もよ。ミリムとタイマン張って負けた身だ。魔王を名乗り続けるのは烏滸がましいってもんだ。だから俺も、魔王の地位を返上させてもらいたい。」
ミリム「ええっ!?」
ラミリス「ひゅ〜!」
カリオン「てわけで、俺は今日から配下になる。よろしくな、大将!」
カリオンはそんなふうに言う。
まあ、ミリムに負けたという事実があるからな。
そうなるのも無理はない。
というより、カリオン、良い笑顔だな。
すると、ミリムは反論する。
ミリム「ちょっと待てカリオン!?あの時の私はクレイマンに操られていたのだぞ!?ノーカンに決まっておるではないか!!」
カリオン「ははは。てめぇ、さっき自分で、『私を支配するのは無理なのだ』って言ってただろうが!!」
ミリムはそんなふうに言うが、カリオンはそう言う。
確かに言ってたな。
すると、ギィがカリオンに聞く。
ギィ「本当にそれで良いのかよ、カリオン。」
カリオン「ああ。建前上、魔王同士は同格だが、ああまで歴然とした力の差を見せつけられたんだ。ここは潔く、軍門に下ろうと思う。」
ギィ「俺はお前を気に入ってたんだぜ?あと数百年もすれば、お前も覚醒するだろうと期待してたんだがな。」
カリオン「期待はありがたいが、身の振り方は自分で決めるさ。」
ギィはそんな風に聞くと、カリオンはそう答える。
ギィはカリオンに期待していたのか。
ギィが少し残念そうにそう言うと、カリオンはそんな風に答える。
それを聞いたギィは口を開く。
ギィ「………………まぁ良いだろう。たった今より、フレイとカリオンは魔王ではない。ミリムに仕えたいと言うのなら、自分たちで説き伏せるが良いさ。」
ギィはそんな風に言う。
すると、ミリムがカリオンに聞く。
ミリム「本気なのか、カリオン?」
カリオン「ああ。
フレイ「良いと思うわよ。獣王戦士団は貴女の戦力として恥じない実力だし。」
ミリムがそう聞くと、カリオンはそう答え、それを聞いたフレイはそう言う。
すると、ミリムは不安げに口を開く。
ミリム「そ、そんな事を言って、私を騙そうとしていないか?」
フレイ「騙す?」
ミリム「だ、だって、部下や配下になると、気軽に話してくれなくなるだろ?一緒に遊んだり、悪巧みもしてくれなくなるんだろ!?」
ミリムはそんな風に言う。
ちょくちょく、ミリムからその手の話を聞いていたが、ミリムは長い時を生きている故、友が出来ても、自分よりも早く亡くなってしまう事が多く、ある意味で配下と言える神官達も、ミリムを敬って、気軽には話してこないそうだ。
だからこそ、俺やリムルが魔王になる様に誘っていたのだろう。
カリオンが言っていた様に、魔王は建前上は同格であり、寿命という点も問題なくなるかもしれないから。
つまりは、友を亡くしたくないという気持ちから来ていたのだろう。
すると、フレイは口を開く。
フレイ「いいえ。いつでも一緒に居られる様になるし、なんならもっと楽しい事が出来ると思うわよ。」
フレイはそんな風に言う。
それを聞いて、ミリムは満更でもない表情を浮かべる。
フレイは、俺たちよりもミリムの扱いが上手いな。
すると、カリオンが口を開く。
カリオン「……………大体だな、お前が俺様の国を吹き飛ばしたのが原因だろうが。お前にも俺たちを養う義務があるんだよ。」
カリオンはそんな風に正論を叩きつける。
まあ確かに。
カリオンの場合は、ゴリ押しする気だな。
すると、ミリムは口を開く。
ミリム「わ、私は民を持たぬ主義だ。仕えると言われても困るのだが……………。」
フレイ「だからこそ、私たちがあなたの役に立てるのよ。貴女だって、いつまでも我儘ばかり言っては居られないでしょう?そろそろ領土の運営も考えるべきではなくて?でないと、貴女を慕う神官達が可哀想じゃない。」
ミリム「うっ!?」
ミリムは悪あがきと言わんがばかりにそう言うが、フレイによって論破される。
それを見ていて、俺とリムルは思念伝達で話し合う。
リムル『なあ、今後、ミリムの国との国交を考えるなら、彼らを相手に交渉する事になるのかな?』
レイト『だろうな。フレイ辺りが手強そうだしな。』
俺とリムルはそう話す。
フレイは頭が切れるので、交渉には打ってつけだろう。
こちらも考えないとな。
すると、頭を抱えていたミリムが叫ぶ。
ミリム「……………えぇい!分かったのだ!もう勝手に、好きにすれば良いのだ!!」
ミリムはそんな風に叫ぶ。
オーバーヒートして、受け入れる事にしたのか。
まあ、良いんじゃね?
それにしても、魔王が二人も減って、残りは俺たちを含めて9人になった。
すると、俺とリムルは口を開く。
リムル「となると……………そうか。
レイト「まあ、俺も入った時点で11人だし、そこから二人減って9人になったからな。」
一同「っ!?」
俺とリムルはそう言うと、場の空気が冷えた。
レオンを除いた全員が苦い表情を浮かべて、俺たちを睨んでくる。
まるで、『余計な事を言いやがって』と言わんがばかりの視線だった。
やべ、やっちまった。
ダグリュール「困ったのう……………威厳的な問題として、また新たな名称を考えねばなるまいよ。」
ルミナス「幸いにも、今は
それを聞いたダグリュールとルミナスはそんな風に言う。
それを皮切りに、他の魔王達も話し始める。
ミリム「ワハハハハハ!私は今回もお前達に任せたのだ!」
ラミリス「押しつけ早っ!?まあ、前回は散々だったもんねー。」
ダグリュール「うむ。幾度、
ディーノ「そうそう。”十大魔王”ってのも、結局は人間が呼び出したんだよな。せっかく俺たちだって必死に考えたってのに。」
ミリムがそんな風に押し付けると、ラミリス、ダグリュール、ディーノはそんな風に言う。
そんな理由で
魔王ってのは暇なのか?
そう思う中、ルミナスが口を開く。
ルミナス「さも建設的な意見を出した様に語るでないわ。貴様は文句ばかり言っておったであろうが。」
ディーノ「何言ってんだよ、バレンタイン。そう言うお前はロイに任せっきりだったじゃねーの。」
レオン「……………噂に聞く悪夢が始まるのか……………。」
ルミナスがそう言うと、ディーノはそう反論し、レオンはそう呟く。
名称如きで大袈裟すぎやしないか?
ギィ「落ち着け、お前達。こんな時こそ、普段は見せない協調性で乗り切ろうじゃねーか。」
ディーノ「俺、寝る。」
ラミリス「アンタ本当、協調性の欠片もないわね!?」
ギィがそう言う中、ディーノは寝始めて、ラミリスが突っ込む。
すると、ヴェルドラが口を開く。
ヴェルドラ「む?名付けの話か?ならば、我が友リムルとレイトが得意としておるわ!頼ってくれても良いぞ?」
リムル「ええっ!?」
レイト「はっ!?」
ヴェルドラはそんなふうに空気を読めない発言をして、俺とリムルはそう叫ぶ。
余計な事をしやがって!!
すると、それを聞いた人たちが口を開く。
ラミリス「そうそう!アタシのベレッタとフランにもサクッと名付けてくれたもんね!」
紫苑「そうです!リムル様とレイト様は名付けを得意としています!」
火煉「お二人なら、良き名称を付けられると思いますよ。」
嵐牙「うんうんうん!」
シズ「二人とも、頑張って!」
ギィ「……………ほう?」
ラミリス、紫苑、火煉、嵐牙、シズさんがそう言う中、ギィまで反応してしまった。
すると、ギィは口を開く。
ギィ「今日、新たな魔王として立つリムルとレイトよ。君たちに素晴らしい特権を与えたい。」
リムル「あ、いらないんで遠慮します。」
レイト「ご辞退申し上げます。」
ギィがそう言う中、俺とリムルは即答でそう言う。
それを聞いたギィは、笑みを浮かべたまま、テーブルに手刀をする。
すると、他の魔王達が下がると、俺とリムルの中間点ぐらいでテーブルが裂ける。
手刀で割りやがった……………!!
すると、ギィはこちらに来る。
ギィ「そうだとも。我らの新たなる呼び名を付ける権利。それを君たちに進呈する。これは大変名誉な事だから、当然引き受けてくれるよな?」
ギィはそんな風に言いながらこちらに来る。
俺とリムルは、必死に顔を逸らす。
すると、ギィはまずリムルの方に向かい、顎を掴む。
ギィ「……………というかよ、お前達が人数を減らしたのがこの問題の原因なんだぜ?勿論、責任取って名前くらい考えるよな?」
脅迫やん。
というより、クレイマンはともかく、カリオンとフレイは自己都合だろうが!?
すると、リムルは観念したのか、口を開く。
リムル「わ、分かったよ!気に食わないからって、文句を言うなよ?」
ギィ「ならばよし。次はお前だ。」
リムルがそう言うと、ギィはそう言う。
あ、俺の方にも来るんすね。
すると、ギィは俺の顎を掴み、耳元で囁く。
ギィ「それで、お前はどうだ?お前も責任をとって名前を考えるよな?」
レイト「ええぇ……………!?っ!?」
ギィ「っ!?」
ギィがそう言うと、俺は困惑する。
次の瞬間、何か光が出て、俺とギィは驚く。
その瞬間、脳裏に何かが浮かぶ。
それは、魔物に襲われる中、赤髪の男に助けられたという記憶だった。
コレがなんなのか分からないが、断ると命がない気がする。
レイト「わ、分かった、分かった!俺も考えるから!」
ギィ「そうか。ならば良し。レイン、テーブルくっつけとけ。」
レイン「はい。」
俺がそう言うと、ギィは満足した様な、どこか納得した様な笑みを浮かべながら、レインにそう指示を出す。
あの記憶は何なんだ?
俺とリムルは思念伝達で話し合う。
リムル『なあ、どうする?』
レイト『どうするかな………………。』
俺とリムルはそんな風に話しながら、自然と天井を見る。
天井には、夜空があり、星が煌めいていて、とても綺麗だった。
すると、ある名前を思いつく。
レイト『リムル、俺、一つ思いついたけど、そっちはどうだ?』
リムル『俺も思いついた。多分、同じ事を考えていると思うし。』
レイト『だな。』
俺とリムルは思念伝達でそんな風に話すと、口を開く。
リムル「九星魔王……………ノナグラム。」
レイト「というのはどうかな?」
俺とリムルはそう言う。
その理由は、星を繋ぐと九角形になり、ちょうど良いかなと思ったからだ。
それを聞いた魔王たちは。
ミリム「いい!コレで勝てる!新たな時代の到来なのだ!」
ラミリス「やっぱね!リムルとレイトならやってくれるとアタシは信じてたさ!」
ダグリュール「流石よな。ヴェルドラが推薦するだけのことはある。」
ルミナス「ふん。まあ良いわね。少しは認めてあげましょう。」
ディーノ「一瞬かよ。すげぇな…………!前回の俺たちの苦労は何だったんだ。」
レオン「文句はない。」
ギィ「ふん。よかろう。九星魔王……………ノナグラム!」
魔王達は、異論はない様だった。
この日より、魔王達は新たな呼称で畏れられる事になる。
その名は
そのメンバーは。
この9人となった。
新月の夜、新たな魔王の時代が幕を開ける。
すると、ギィが口を開く。
ギィ「……………さて、
ギィはそんなふうに言う。
すると、メイドの二人が地図を持ってくる。
俺とリムルの支配領域は、ジュラの大森林全域。
ヴェルドラが封印されていた為、不可侵となっていた一帯が正式に俺とリムルの支配領域になったのだ。
それを見ていた俺とリムルは。
リムル『破格の待遇だよな。新参なのに。』
レイト『まあ、ヴェルドラの影響が大きいだろうな。』
思念伝達でそう話す。
ヴェルドラの影響も大きいんだろうな。
ちなみに、ミリムはというと、自分の領地だけでなく、フレイ領、カリオン領、クレイマン領が統合されて、その全てを支配する事になった。
尤も、領地運営はミリムではなく、カリオンとフレイが行う様だが。
フレイ「傀儡国ジスターヴは、東の帝国と隣接しているわ。改めて防衛線を築く必要があるわね。」
カリオン「ああ。まずクレイマンがどんな管理をしていたか調べねぇと。」
フレイとカリオンがそう話す中、ミリムは飽きたと言わんがばかりの表情を浮かべていた。
すると、地図を見ていたレオンが口を開く。
レオン「……………そういえば、傀儡国ジスターヴは、もともと前の魔王の支配領域だったな。」
レイト「前の魔王?」
カリオン「ああ、そういやそうだ。奴が死んでクレイマンがそのまま地盤を引き継いだって事は、アイツらは裏で繋がっていたんだろうな。二人とも
レオンがそう言うのに俺が反応すると、カリオンはそう言う。
前の魔王ね……………。
ミリム「前の魔王?誰の事だ?」
カリオン「お前と奴が俺を魔王に推薦してくれたんじゃねぇか!何でお前が覚えてないんだよ!!」
ミリムとカリオンがそう話す中、俺とリムルは思念伝達で話し合う。
リムル『
レイト『ああ。今なら復活してるだろうな。黒幕本人か、それに近しい人物なのは間違いないかもしれん。』
俺とリムルはそう話す。
クレイマンと何らかの繋がりがある可能性は高い。
リムルはレオンに聞く。
リムル「教えてくれ、レオン。そいつの名は?」
レオン「……………
レイト「カザリーム………………か。」
リムルはそう聞くと、レオンはそう答える。
カザリームね。
その名は聞いた事がある。
クレイマンが助けを求める名の中に、カザリームという名があった。
という事は、復活している可能性が高い。
警戒するに越した事はないか。
クレイマンを倒した事は、カザリーム側も分かっている可能性は十分にある。
その為、俺とリムルがターゲットにされる可能性も。
そんな風に決意を固める俺だった。
そんな中、俺を見ていたギィは。
ギィ(まさか、あの時の坊やが、今ここに現れるとはな。予想もしていなかったな。これは、ますます面白くなりそうだ。)
ギィはそんなふうに思っていた。
俺は、カザリームの事を考えていた為、ギィの考えている事には気づけなかった。
今回はここまでです。
遂に、ワルプルギスの大まかな話が終わり、九星魔王という名前に決まりました。
そんな中、ギィと接触したレイトが、何かを思い出す。
ギィもそんな風に考えていた。
果たして、それが一体何を意味するのか。
次回は、どうするのかは検討中です。
電王編に入るのか、別の話をやるのか。
少なくとも、転スラの3期の第一話の食事会はやる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
転スラ3期の第二話では、ユウキ達の話とヒナタとルミナス達の話、ファルムス王国側の話が描かれましたね。
紅蓮の絆編の時系列がどこら辺なのかが気になりますね。
少なくとも、ワルプルギスが終わった直後なのは間違いありませんが。
ヒイロ達も、リムルの口から聞かされて、始めて知ったみたいですので、本当に二期と三期の間だと思いますが。
今後の展開でのリクエストは、活動報告から承っております。
レイトの強化とかもリクエストがあれば受け付けています。
ゴジラの力をどこで手に入れるのか、意見があればお願いします。