転生したらキメラだった件   作:仮面大佐

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第6日記 うつろいかわる

 ある夏の日。

 俺とリムルは、逃げ回っていた。

 

リムル「うわ〜〜〜っ!!」

レイト「何でこんな服装ばっかなんだよ!!」

 

 バニーガール姿で。

 その背後には、女物の服を持った朱菜、火煉、紫苑が居た。

 

朱菜「よくお似合いですよ!リムル様〜!レイト様〜!」

火煉「お次はこれを〜〜〜っ!!」

紫苑「まだまだありますよ〜!」

「「や〜だ〜〜〜〜っ!!!!」」

 

 俺たちは逃げ回る。

 どうしてこうなったのか。

 それを語るには、かなり遡らなければならない。

 ある日、皆を広場に集めて、俺たちは言う。

 

リムル「という訳で、明日と明後日は、”お盆休み”という街の祝日にする!」

 

 そう。

 リムルがお盆休みを制定しようとしていた。

 それを聞いたゴブタが質問する。

 

ゴブタ「お盆休み?何すか?それ。」

レイト「お盆ってのは、ご先祖様に感謝して、家族や一族の絆を確認する日だ。」

リムル「レイトの言う通りだ。うちは歴史の浅い街だが、暮らしている皆には、歴史があるだろう?」

カイジン「おお……………確かにな。」

ゲルド「うむ。」

グルド「そうですね。」

 

 まあ、この街の住人は、最初に会った時に居たゴブリン達を除くと、移り住んできた者が多いからな。

 リムルが口を開く。

 

リムル「一年に一度くらいは、家族や一族で宴を開き、自分たちの種族の成り立ちや家族、兄弟同士の昔話をしたりしてみてくれ。」

リグルド「一族で!」

リグル「宴!」

レイト「そして、別々の種族でも、今は同じ街の家族だ。自分たちの過去を知ったら、それを教え合い、今の仲間達とも絆を深めて欲しい。」

 

 リムルがそう言うと、リグルドとリグルがそう叫び、俺がそう締めくくる。

 すると、皆が歓声を上げる。

 

女性「流石、リムル様にレイト様!」

男性「リムル様〜!レイト様〜!」

 

 どうやら、受け入れそうだな。

 すると、ゴブタが口を開く。

 

ゴブタ「リムル様、レイト様。ところで、お盆ってどういう意味っすか?」

 

 そういえば、お盆ってどういう成り立ちだったんだ?

 前世では、自然と定着してたし。

 すると、リムルが口を開く。

 

リムル「えーっと……………あれだ!お盆にたくさんの料理を乗せて、家族と楽しむ!的な!」

男性「素晴らしい!なんて分かりやすいんだ!」

 

 まあ、分かりやすいのも良いかもな。

 すると、科学者が口を開く。

 

科学者『告。お盆とは、太陰暦の7月に、先祖の霊を迎え、もてなし、送るまでの行事です。』

レイト『へぇ〜……………。』

 

 そんな感じか。

 まあ、詳しくは知らなかったけど、知れて良かったよ。

 その後、俺とリムル、火煉と紫苑は、ある場所に向かっていた。

 そこは、リムルの庵とレイトの庵があり、それの受け渡しがあった。

 隣同士にあり、俺は片方の庵に入る。

 

レイト「良いねぇ……………こういうの。」

火煉「街のどの家よりも小さくないですか?レイト様に相応しいんですか?」

レイト「良いんだよ。こういう場所でのんびり過ごすのも。」

 

 そう。

 こういう場所が欲しかったのだ。

 それにしても、この狭さは、一人暮らしを始めた時に住んでたアパートみたいな感じがするよな。

 もしかしたら、忘れられないのかもな。

 あの感じを。

 

レイト「良いねぇ………………。」

火煉「レイト様?なんでそんな切なげな表情なんですか?」

 

 俺がそう呟く中、火煉はそう聞く。

 一方、ゴブタと白老は、川で釣りをしていた。

 カワセミの鳴き声が響く。

 そんな中、ゴブタがぼやく。

 

ゴブタ「あ〜あ。せっかくの休みなのに、師匠と釣りなんて……………。さっきから、全然当たりが無いっすよ〜。」

白老「それは、お主に邪念があるからじゃ。」

 

 ゴブタがそう文句を言うと、白老は釣り糸を垂らしながらそう言う。

 

白老「剣の道と釣りは、通ずる物がある。己を自然と一体化し、魔力の流れに溶け込むのじゃ。さすれば、魚はおろか、目の前の敵すらも、お前を捉えられは……………ん?」

 

 白老はそう言いながら、空を見上げる。

 ふと気づき、ゴブタの方を向くと、そこには、胸元に『オサラバっス』と書かれた板がぶら下げられている案山子があった。

 それを見て、白老は目を見開き、驚く。

 

白老「なっ………………!?あのゴブタが、わしの目を欺くとは……………。」

 

 白老はそう言いながら、手を顔に当てる。

 

白老「はぁ……………弟子の成長は、嬉しくもあり、寂しくもあるのう……………。明日からの修行の量は、成長に合わせ、10倍じゃな。」

ゴブタ「冗談っす!ここに居るっす!!」

 

 白老がそう言うのを聞いて、ゴブタが草むらから出てくる。

 一方、俺たちは、部屋に入る。

 そこには、紅丸が木の板と睨めっこをしていた。

 紅丸も、随分と変わったよな。

 最初に会った時は、野武士みたいな感じだったのに、今や、立派な軍司令官だな。

 そう思っていると、リムルが紅丸に声をかける。

 

リムル「よっ。何してんだ?」

紅丸「部隊の編成を見直しています。」

レイト「大変だな。」

紅丸「街も大きくなって、人員も増えましたし。」

 

 紅丸はそう言って、木の板を揃えて、カップを持って、洗い場に行く。

 

紅丸「白老のしごきのおかけで、皆の腕もメキメキ上がっています。大きな戦のない今こそ、小さな穴も見逃さず、無敵の軍団を!」

 

 紅丸はカップを洗い、机を拭く。

 紅丸も、頼もしいよな。

 すると、ドアがノックされる。

 

朱菜「失礼します。」

リムル「ん?」

朱菜「お茶をお持ちしました。」

レイト「ありがとう。」

 

 朱菜が入ってきて、洗い場の方に向かう。

 リムルは、紅丸に向かって言う。

 

リムル「お前、変わったな。」

紅丸「ハッハハ。俺は今も昔も変わらず、俺ですよ。」

レイト「そっか。」

 

 リムルの言葉に、紅丸はそう返す。

 すると、朱菜が笑う。

 

朱菜「フフフ。」

紅丸「ん?」

 

 朱菜の反応に、紅丸が振り向くと、朱菜は棚の上を指で擦る。

 埃が溜まっていたようだ。

 

紅丸「うわぁー……………!!」

 

 紅丸がそれを見ると、即座にその棚の方に向かい、布巾で拭く。

 

レイト「いや、変わったよ。」

 

 それを見て、俺はそう呟く。

 確実に朱菜の尻に敷かれてるよな。

 突然だが、隠密の仕事は多岐に渡る。

 護衛、密偵、そして調査と暗殺。

 私情を挟まず、音もなく、冷徹に、完璧に。

 全ては、主人のために。

 それが、隠密の定め。

 そんな蒼影は、蒼華と蒼月を連れて、歩いていた。

 

蒼影「コボルトの集落の抗争だが……………会話のニュアンスも正確に報告する必要がある。内容は覚えているか?」

蒼華「はっ!」

蒼月「一言一句、漏らさずに。」

蒼影「では、西の族長と東の族長。お前達はどちらをやる?」

 

 蒼影の質問に、蒼華と蒼月がそう答えると、蒼影はそう聞く。

 

蒼華「は?え?えっと……………では、西の族長を。」

蒼影「……………ツッコミ役か。随分と自信家になったな。では、蒼月はボケを頼む。語尾はワンだ!」

蒼月「え?分かりました。」

蒼華「ツ……………ツッコミ?は…………はい!ですワン……………。」

 

 そう言って、蒼影達は、俺たちがいる部屋の中に入る。

 ちなみに、俺とリムルには、大ウケした。

 その後、鬼人達が集まっていた。

 そこには、大鬼族の里の同胞達の墓があった。

 墓の前には、途中で折れ、ボロボロの刀が飾ってあった。

 紅丸達は、お供えをした後、お酒を飲み、朱菜が作ったおせちを食べる。

 白老は、酒を飲み終えると、口を開く。

 

白老「うんっ…………はぁ……………若のお姿、亡き殿に似てまいりましたな。」

黒兵衛「んだ。紅丸様は、里にいた頃より、ずっと逞しく見えるだよ。」

紅丸「煽てるなよ。全て、リムル様とレイト様のおかげさ。」

 

 白老と黒兵衛がそう言う中、紅丸はそう答える。

 紅丸は、置いてある刀を見て、白老に質問する。

 

紅丸「なあ、白老。父上は若い時、どのようなお人だったのだ?」

白老「……………あの頃は、まだ里も小さく、そして殿は……………ホホホホホ。若とは比べ物にならぬほど、とんでもないワルでした。」

 

 紅丸の質問に、白老はそう答える。

 それを聞いた紅丸と朱菜は、驚きながら口を開く。

 

紅丸「えっ!?」

朱菜「あっ………………そんなお話、聞いたこと……………。」

白老「無いでしょうなあ。何せ、お二人が生まれるずっと前の話じゃ。フッホホホ……………。いやあ、まったく。良い日和じゃ。」

 

 紅丸と朱菜がそう言うと、白老は笑う。

 そして、そう言う。

 何を思ったのか。

 一方、ブルムンド王国のカフェでは。

 

エレン「ふぅ………………。」

ギド「どうしたでやんす?」

エレン「うーん…………なんだろ。シズさん、元気かなあって。久しぶりにシズさんの夢を見たから。」

カバル「そうだな…………。レイトの旦那が頑張っている筈だぜ。夢に関しては、俺も見た。」

ギド「あっしもでやすよ。」

エレン「あ……………。」

 

 三人はそう話す。

 しばらくして、三人は歩き出す。

 

カバル「そういや、夢ん中のシズさん、どうだった?」

エレン「えーっとねぇ。バニー姿で、魔物に追っかけられてた。」

カバル「あ〜。ふっ。似合ってたな。」

ギド「そういう趣味だったんでやんすね〜。」

 

 三人は、そんな風に話していた。

 一方、シズさんの魂が入ったバイスタンプが揺れた。

 

シズ「っ!?」

レイト「うん?どったん、シズさん?」

シズ「なんか………………とんでもない風評被害を受けた様な気がして……………。」

レイト「うん?」

 

 シズさんがそう言うのを見て、俺は首を傾げた。

 一方、シス湖にある蜥蜴人族(リザードマン)の里では、蒼華と蒼月が帰省していた。

 

アビル「ほう。お盆とな。素晴らしい祝日だな。」

蒼華「はい。」

蒼月「そして、我が一族の逸れ者より、こちらを。」

アビル「近う寄れ。」

「「はっ!」」

 

 アビルがそう言うと、蒼月が持ってたフル・ポーションを渡す。

 

アビル「そうか。元気でやっているのだな。」

蒼月「はい。相変わらずですが、イキイキと働いています。」

アビル「ふん。全く、あいつは……………。大儀であった!」

蒼華「はっ!それでは、私達はこれにて。」

 

 アビルはフル・ポーションを見て、そう思う。

 蒼華達が下がろうとすると、アビルが声をかける。

 

アビル「待て。時に蒼華。」

蒼華「あっ………………!」

蒼月「あっ。」

アビル「そなたに縁談が。そなたに縁談が……………。」

 

 アビルがそう言うと、蒼華は振り返る。

 ただし、蒼華の目から、光が消えていた。

 アビルは、配下から木の板を受け取り、蒼華に見せる。

 

アビル「ほれ!この男など、どうだ?」

 

 アビルが見せた絵には、薔薇の花を咥えた蜥蜴人族が居た。

 それを見た蒼華は。

 

蒼華「ご辞退申し上げます。」

蒼月(即答だなぁ……………。)

アビル「んんんん!?それなら……………これで!」

蒼華「結構です。」

アビル「ダメか!じゃあ、こっち!やっはー、いやいや、こいつもなかなか……………!うーん……………あっ、えーい!もう好きなの一枚抜いてみいよー!!」

 

 蒼華が即答したのを見て、アビルは別の人の絵を見せるが、断られる。

 アビルがそう叫ぶ中、蒼華は思った。

 

蒼華(これだから帰りたくないんだよなあ………………。)

蒼月『蒼華。モテモテですね。』

蒼華『揶揄わないで。』

 

 蒼華がそう思う中、蒼月は思念伝達で揶揄う。

 一方、傀儡国ジスターヴでは。

 

クレイマン「(この世界には、魔物を統べる王、魔王が居る。そう。私こそが、このジスターヴを統べる……………王だ。)フフフフ……………。」

 

 クレイマンが笑う中、雷鳴が轟き、時計が不気味な声を出す。

 クレイマンは、時計を止める。

 

クレイマン「そろそろ、魔王達の宴(ワルプルギス)の企みの時間です。」

 

 クレイマンはそう言って、部屋から出る。

 しばらく歩くと、厨房に入る。

 中に入ると、自動的に灯りが灯される。

 クレイマンは、お茶の準備をしながら思う。

 

クレイマン「(魔王カリオンは、粗野だが、本物を見極める目と、素直な感性がある。急遽参加のフレイ。女性らしさと繊細さは、私と共感出来るだろう。そして……………ミリム・ナーヴァ。最古参の魔王とはいえ、既にその嗜好は念入りに調査済み。)対策は万全だ。さあ、早く来い魔王達よ。私の野望の為に!」

 

 クレイマンはそう言いながら、ミトンとエプロン、バンダナを付ける。

 

クレイマン「ふ〜んふんふん。(お手製の美味しいスコーンも、もうじき焼きあがる。)」

 

 クレイマンは鼻歌を歌いながら、スコーンを焼く。

 それを見ていたティアは。

 

ティア「……………楽しそうだね、クレイマン。」

 

 そう呟いた。

 一方、武装国家ドワルゴンでは。

 

ガゼル「う〜ん……………。魔物を統べるスライムにキメラ……………であるか。」

 

 ガゼル王達が集まり、話し合っていた。

 そんな中、ガゼル王は呟く。

 

ガゼル「スライム……………酢ダレ……………であるな。」

ドルフ「は?」

アンリエッタ「恐れながら、私は黒蜜派です。」

バーン「ガッハハハハハ!俺は王に賛成だ。よーく冷やして、一味も欲しいな。」

 

 ガゼル王がそう言って、ドルフが呆気に取られると、アンリエッタとバーンの2人も、そう言う。

 ドルフは、机を叩きながら言う。

 

ドルフ「待て、貴公ら!私は、スライムとキメラの話をしているのだぞ!ジェーン殿!何か言ってやって欲しい!」

ジェーン「ヒッヒッヒッヒッ……………!あたしゃ昔っから黒蜜だねえ!」

ドルフ「あっ、ああ……………!?」

 

 ドルフがそう言うと、ジェーンはそう答える。

 ドルフが呆気に取られる中、ガゼル王が椅子から立ち上がりながら言う。

 

ガゼル「決まりだな。」

 

 すると、壁が開き、光が差し込んでくる。

 ガゼル王は、目を細めながら言う。

 

ガゼル「よかろう!余自らが見極めてやろうでは無いか!スライムと、ついでにキメラとやらを!」

ドルフ「えっ……………あの……………ペガサスナイツを招集致します……………。」

 

 ガゼル王がそう言うと、ドルフもそう言う。

 一方、俺は震えがした。

 

レイト「っ!?」

シズ「どうしたの、キメラ君?」

レイト「なんか……………気に入らない扱いをされた気がするな……………。ちょっと、水を飲んでくる。」

シズ「うん?」

 

 なんか、ついでみたいな扱いをされた気がするな。

 喉も渇いたので、井戸水を飲みに行くことに。

 途中、リムルと合流して、井戸の方に向かう。

 井戸には、リグルが居た。

 

リムル「あっ!リグル〜!」

リグル「ん?あっ、リムル様、レイト様!」

レイト「水をもらえないか?」

 

 俺たちがそう言うと、リグルはコップに水を入れて渡す。

 

リグル「どうぞ。地下水だから、冷えてますよ。」

リムル「サンキュー!」

レイト「ありがとう。」

 

 俺たちは、水を飲む。

 暑い日には、冷たい水は良いよな。

 すると、リグルが口を開く。

 

リグル「いやぁ……………街も立派になりましたね。」

リムル「ん?」

リグル「ちょっと前からは、考えられない光景ですよ。」

 

 リグルはそう言う。

 確かに、この街は発展していっている。

 すると、リムルが口を開く。

 

リムル「なあ、思ったんだけど………。」

リグル「ん?」

レイト「どうした?」

リムル「森でお前達に最初に出会った時にさ……………。あの時、リグルが俺たちに話しかけてくれなかったら、この街は出来てなかったかもしれないんだなあって。」

リグル「そう言われれば、そうなんですかね?」

 

 確かに。

 森で俺たちと会った時、口を開いたのはリグルだった。

 そういう意味では、リグル達との出会いが、この街を作ったんだなと思うな。

 

レイト「そう思うと、面白いよな。」

リグル「そうですよね。」

リムル「アッハハハハ……………だろ?大事にしなきゃ。」

リグル「ええ。何せ、今日はゴブリン邂逅祭ですから。」

レイト「そうだったな。」

 

 そういえば、そんな感じだったな。

 その夜、俺たちは宴会を始める。

 俺とリムルは、挨拶をする。

 

リムル「えーっと……………今日はなんだっけ……………。」

レイト「第一次都市計画完了!大浴場開設!第三農場開墾!」

リムル「あと、黒兵衛鍛治工房新設!ヒポクテ草栽培ノルマ達成!第6回ゴブリン邂逅祭!えーっと…………その他諸々の記念で……………まあ、とにかく乾杯だ!」

 

 リムルが言う事を忘れる中、俺がフォローして、乾杯の音頭をする。

 祭りの会場からは、賑やかな声が多く響く。

 それを、シズさんはにこやかに見守っていた。

 その翌日、俺たちは鏡を見ていた。

 シズさんの肉体は、リムルが取り込み、俺はそれをコピーさせてもらった。

 シズさんの新しい肉体は、作成は順調に進んでいる。

 そう思う中、俺とリムルはある事に気づく。

 

リムル「うわっ……………って!」

レイト「なんだこの服!?」

 

 そう。

 バニーガール姿だった。

 俺たちが戸惑う中、朱菜、火煉、紫苑が現れる。

 

朱菜「とーってもよくお似合いですよ!」

火煉「まだまだありますよ!」

紫苑「もっとたくさんお着替えしましょうね〜!」

 

 そう言って、朱菜はメイド服、火煉と紫苑は、スク水を持ちながら迫ってくる。

 それを見て、俺たちは。

 

リムル「いや!や〜だ〜!!」

レイト「無理だって!!」

 

 俺たちはそう叫んで逃走する。

 それを見ていたシズさんは。

 

シズ「やめて…………………。」

 

 バイスタンプの中で、顔を赤くしていた。

 シズさんの外見に似ているので、ある意味で自分が着せ替え人形になっていると感じて、悶えていた。

 その後、俺たちはお供えをしていた。

 これは、シズさんからのお願いで、シズさんのお母さんと、シズさんが出会い、殺めてしまったピリノという少女を弔う物だそうだ。

 

リムル「シズさん、これで良いかな?」

シズ「うん。ありがとうね。2人とも。」

レイト「線香に似た物は作れたよ。」

シズ「うん。」

 

 俺たちはそう話して、手を合わせて、目を閉じる。

 

シズ(お母さん、私、元気でやってるよ。ピリノちゃんも、ごめんね。私のせいで、あなたを死なせてしまった。あなたの分まで、私は生きていく。スライムさんとキメラ君の為にも。)

 

 シズさんがそう思っていると、俺たちの背後に何かが居る気配がした。

 その気配は、2人いて、その2人は、シズさんの方を笑顔で見ていた…………気がした。

 すると、シズさんは振り返る。

 

シズ「……………っ。」

リムル「シズさん?どうしたんだ?」

シズ「今……………誰がいたような…………。」

レイト「……………………。」

 

 シズさんはそう言う。

 もしかしたら、お盆で来ていたのかもしれない。

 2人の魂が。

 そんな不思議な事があった、お盆の日だった。




今回はここまでです。
今回は、お盆の日の出来事です。
シズさんの近くに、お母さんとピリノの魂が現れ、シズさんを見届ける。
2人は、何を思ったのか。
それは、分かりません。
次回の転キメ日記は、ミリムが登場します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
転スラのスマホゲームであるまおりゅうが、『この素晴らしい世界に祝福を!』とコラボするみたいですね。
果たして、どんな感じになるのか。
そして、転キメも、自分が投稿しているこのすばとギーツとコラボさせようかなと考えています。
どんな話になるのかは、未定ですが。
もし、意見がある場合は、活動報告にお願いします。
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