魔王ミリムがやって来たその翌日、ミリムはポテチを抱えながら寝ていた。
朱菜「食べるだけ食べて、寝ちゃいましたね。」
紫苑「仕返ししましょう。」
火煉「やめて。地獄になるだけだから。」
リムル「おいおい。」
レイト「やれやれ……………。」
俺たちは、紫苑を止めて、会議室の方に向かう。
一方、ミリムは寝ていたが、目が覚める。
ミリム「あ?うー……………!せっかく良いところで……………!ん?ん?」
ミリムはそう言って立ち上がり、周囲を見る。
俺たちは既に移動していて、居なかった。
ミリム「皆、どこに行ったのだ。」
ミリムはそう言いながら、ポテチを食べる。
すると、ミリムのアホ毛が動き、会議室の方に視線が向く。
ミリム「そこだな。」
ミリムはそう言う。
会議室には、俺、リムル、火煉、紫苑、朱菜、紅丸、蒼影、白老、リグルド、シズさんが居た。
ミリムの世話役に関して、抗議していたのだが………………。
紅丸「……………という事で、ミリム様の担当に相応しいのは、マブダチのリムル様とレイト様に……………。」
リムル「ドキッ!」
レイト「え?」
白老「賛成ですじゃ。」
朱菜「私も賛成です。」
紫苑「賛成ー!」
火煉「賛成です。」
シズ「私も賛成。」
リグルド「賛成。」
蒼影「賛成。」
紅丸「賛成。」
こんなふうに、俺たちが世話をする事になりそうだった。
リムル「えっ…………うわっ、ちょい待って……………!」
レイト「うそ〜ん……………。」
朱菜「賛成多数で決定ですね。」
白老「それでは今後、ミリム様のお世話担当は、リムル様とレイト様という事で。」
マジかよ……………。
俺とリムルが呆然としている中、ミリムが入ってくる。
ミリム「リームルー!レーイトー!魔王になる気はなったかー!?」
そう言って、押し飛ばそうとしてきたので、俺は躱すが、リムルは突き飛ばされ、リムルの一部が紅丸にくっつき、リムル本体は、壁にぶつかる。
まるで、トマトが壁に当たり、潰れたみたいに。
ちなみに、蒼影は避けていた。
リムル「うひゃっ!」
紫苑、リグルド「り、リムル様!」
火煉「レイト様!大丈夫ですか!?」
レイト「大丈夫だ。」
リグルド「何というお姿に……………!」
紫苑「は、剥がれません……………!」
それを見た紫苑とリグルドは、リムルを剥がそうとする。
そんな中、俺とリムルは、ミリムに言う。
レイト「悪いが、ミリム。今は国づくりで忙しいんだ。」
リムル「あと、俺の体自体も大変だ。それに、魔王なんて、余計な敵やしがらみを増やすだけだろ?」
俺とリムルはそう言う。
紅丸は、顔に張り付いたリムルの一部を剥がして、本体に戻す。
それを聞いたミリムは叫ぶ。
ミリム「えー!そんな事はないのだ!魔王は………えーっと……………えーっと…………自分で考えた必殺技名を大声で叫んでも、皆、何となく納得してくれるのだ!魔王だから!」
紅丸「おお……………!」
絶対、今考えただろ。
それを聞いた紅丸達は、満更でもない表情を浮かべる。
それを見たリグルドが叫ぶ。
リグルド「ちょちょちょ!いやいやいや!」
シズ「鬼人って、そういうのが好きなのかな……………。」
リムル「おい、どうする。場の空気が微妙になったぞ。」
ミリム「私は悪く無いのだ。」
レイト「アハハハ………………。」
それを見ていたリグルドが慌てる中、シズさんはそう呟き、俺たちはそう言う。
すると、チャイムが鳴る。
ミリム「あ?」
レイト「もう12時か。」
ミリム「あー!この音は、お昼ご飯の時間なのだ!」
リムル「分かった、分かった。お前、そもそもご飯食べなくても平気だろ?」
ミリム「ここのご飯はうまーだから、何度でも食べるのだ!」
レイト「そう言ってもらえて、嬉しいよ。」
朱菜「フフフッ。では、お持ちしますね。」
魔王も気に入ってくれるとは。
ありがたい物だな。
そうして、お昼ご飯を摂る。
しばらくして、紫苑と火煉は食べ終える。
紫苑「ごちそうさまでした。」
火煉「ごちそうさまでした。」
2人はそう言って、食器を片付ける。
だが、紅丸とミリムは食べる手が止まっていた。
何故なら、人参が残っていたからだ。
朱菜「ミリム様。お野菜もきちんと食べてくださいね。」
ミリム「うぇー!これ、人参そのままではないか!」
紅丸「うんうん。」
朱菜「ちゃんと料理してありますよ。甘くて美味しいですから。」
ミリム「いやなのだ!人参は匂いがきつくて、口に合わないのだ。」
紅丸「うんうん。」
朱菜「好き嫌いしてると、大きくなれませんよ。」
ミリム「平気なのだ!人参など食べなくても、魔王にだってなれるのだぞ!」
紅丸「はぁ……………!」
朱菜「フフ………………。」
紅丸って、人参が苦手なんだな。
美味しいのに。
すると、朱菜が何かを思いついた笑みを浮かべて、ミリムと紅丸の皿を預かる。
戻ってくると、人参は、色んな形にカットされていた。
朱菜「ほら!色々な形に切ってみました。」
ミリム「ほう!可愛いのだ!はむっ。美味しいのだ!これならいくらでも食べられるのだ!」
ミリムは、あっさり人参を食べた。
星とかの形にカットしただけなんだがな……………。
一方、紅丸は。
紅丸「………………。」
蒼影「さっさと食え。」
シズ「……………紅丸さん?」
紅丸「ひっ!?」
シズ「食べ物を粗末にするなんて……………ダメだよ。ね?」
紅丸「………………すいません、食べます。」
紅丸がミリムがあっさりと人参を食べた事に呆然としていると、蒼影とシズさんはそう言う。
シズさんは、太平洋戦争の頃に生きていたからな。
食べ物を粗末にするのはダメなのだろう。
シズさんの気配に怯えた紅丸は、大人しく人参を食べる。
無敵の侍大将の面影は、消えていた。
ミリム「ふー……………美味しかったのだ。今日は天気もいいし、街の探検に行ってくるのだ!」
朱菜「まあ!良いですね。おやつを作っておきますから、また後で顔を出して下さいね。」
ミリム「おやつ!凄いのだ!待ちきれないのだ!」
朱菜「フフフッ……………その前に探検、ですよね?」
ミリム「あっ、そうだったのだ!行ってくるのだ!」
ミリムはそう言って、部屋から飛び出す。
ドアを倒して。
それを見たリグルドが震える中、俺は声をかける。
レイト「リグルド。俺が直しておくよ。」
リグルド「いえ!自分が!」
レイト「大丈夫だよ。」
リグルド「は、はぁ……………。」
俺は、ミリムが破壊した扉を直す事に。
やれやれ。
魔王の力は凄まじいよな。
一方、待機中の嵐牙の元に、ミリムがやって来ていた。
嵐牙「ん?」
ミリム「遊んでやるぞ、嵐牙とやら!アハハハ!」
嵐牙「んっ……………!有無を言わせぬ構えですな。しかし、我はリムル様とレイト様に…………!」
ミリム「遠慮するな。ペットは好きなのだ。」
嵐牙「はっ、はぁ……………。」
嵐牙がそう言う中、ミリムは嵐牙の背中を撫でる。
ミリム「よく思い出せんが、昔、こうやって撫でてた気がする。」
嵐牙「いや……………ですから……………今は待機中で……………ひっ!」
ミリムが撫でると、嵐牙はそんな風に言う。
嵐牙「(な……………なんという巧みな手捌き…………!)ああ…………あああ…………!(まさに魔王!)」
ミリム「ここか?ここか?ウリウリウリウリ〜!」
嵐牙「ああ〜!(このままでは流される!溺れてしまう……………!リ……………リムル様〜!レイト様〜!)」
ミリムが撫でると、嵐牙は気持ちよさそうな表情を浮かべる。
すると。
火煉「浮気をしましたね。」
嵐牙「ふはっ!?」
紫苑「フフッ。これはこれは…………リムル様とレイト様にご報告ですね。」
嵐牙の視線の先には、紫苑と火煉が居て、そのまま逃げる。
以前の仕返しが出来ると言わんがばかりに、二人はにやけていた。
嵐牙「ああ………………!」
ミリム「えーい!モフモフ〜!」
嵐牙「くぅん……………。」
嵐牙が冷や汗を流しまくる中、ミリムは嵐牙に頬擦りをしていた。
俺とリムルが街を歩く中、とんでもない音が聞こえてくる。
その方に行くと、ゴブタが建物にめり込んでいたのだ。
リムル「ああっ!どうした?」
レイト「またゴブタが何かやらかしたのか?」
ゴブタ「ちょっ……………!開口一番、何すかそれ!?」
ミリム「おおっ!お前、意外とタフだな。」
ゴブタ「自分はただミリム様の為に…………!」
お前がやらかしてる確率が高いからだよ。
ゴブタ曰く、ミリムの服装に関して、言ったそうだ。
ミリムが来た時に着ていた服は、もっと豊満な人向けだと。
おい、原因それだろ。
ゴブタ「ふっ。皆を代表して、紳士的なアドバイスをしただけっす…………!?」
ゴブタがそう言うと、ミリムに殴られて、再び壁にめり込む。
余計なことを……………!
多分、ミリムは、胸が小さい事を気にしているんだろう。
すると、俺たちの方を向いて聞いてくる。
ミリム「……………そうなのか?」
俺たち「いやいやいやいや……………!」
ミリムがそう聞くと、俺、リムル、黒兵衛、ガルムたちは、全力で否定する。
肯定したら最後、命はない。
それを聞いたミリムは、笑みを浮かべる。
ミリム「フフン…………はっ!そろそろ朱菜の所に行かねば。へへっ!どゅわっ!おやつが出来てるはずなのだー!」
ミリムはそう言うと、ジャンプする。
その際、地面が割れた。
ミリムが動くだけで、周囲に被害が出るよな。
ミリム「おやつー!」
ミリムは部屋に入る際、再びドアを外しながら中に入る。
朱菜「あら。おかえりなさい、ミリム様。」
ミリム「おやつー!おやつー!おやつー!」
朱菜「はい、どうぞ。」
ミリム「ほほ〜!やったのだー!」
朱菜が出したのは、コーン蒸しパンだった。
ミリム「はむっ!これもうまーなのだ!」
朱菜「ふふっ。ん?」
朱菜が麦茶を入れる中、ミリムの方を向くと、ミリムはコーン蒸しパンを全て食べ終えて、寝ていたのだ。
朱菜は、ミリムに布団をかける。
朱菜「ゆっくりしていってくださいね。」
朱菜はそう言う。
しばらくして、俺たちが戻って来て、口を開く。
ミリム「人参……………人参……………生は嫌なのだ……………。ミッドレイ。火を通せ………。」
レイト「どんな夢を見てるんだか。」
リムル「朱菜はよくミリムにはっきりものが言えるな。人参食えとか。一応ソレ、魔王だぞ。やばい級の。」
レイト「
朱菜「それだなんて失礼ですよ。確かに、ミリム様は、無茶苦茶な所もありますけど、ちゃんとお話しすれば、道理を通してくださる聡明さを持ち合わせたお方です。だからこそ、リムル様もレイト様もお友達になれたのでしょう?」レイト「まあ、一理あるな。」
リムル「確かに。意外と物分かり良かったし。」
朱菜「ええ。」
確かに、無茶苦茶だよな。
ドアの修理とかも必要だし。
でも、物分かりがいいよな。
朱菜の言う通り、聡明さは持ち合わせているのかもな。
朱菜「無茶しかしなくて、考えなしな娘をずっと見てきたので、分かるんです。」
紫苑「へぇ…………そうなんですか。朱菜様も意外と苦労してるんですね。」
火煉「何をやってるの……………!?」
朱菜「そうですね。」
絶対に、無茶しかしなくて、考えなしの娘って、紫苑だろ。
現に、ミリムに落書きしてるし。
知らないぞ。
俺とリムルが執務室に向かうと、紫苑達が口を開く。
リムル「んで、どうした?」
紫苑「実は、私はミリム様の事を快く思っていないのです。」
火煉「私は………………若干ですが。」
レイト「紫苑に火煉らしくもないな。出会った時にのされた事をまだ根に持ってるのか?」
紫苑「あの時、私にもっと力があったなら……………リムル様とレイト様がミリム様の行いに頭を悩ます事など…………。」
火煉「そうですね。」
二人なりに、俺たちの事を思ってるのかな。
そう思う中、紫苑は口を開く。
紫苑「だって……………リムル様を困らせちゃう系女子は、この私だけですから!この立ち位置だけは譲れません!」
火煉「紫苑………………。」
紫苑「聞いてます!?」
いい話だと思ったのに。
ていうか、困らせてる自覚はあるのか。
そう思う中、リムルは紫苑を外につまみ出す。
やれやれ。
その後、ミリムは外に出て、散歩をする。
すると、ガビル達と会う。
ミリム「お?お〜!」
ガビル達「わっ!」
ミリム「また会ったな!
ガビル「こ……………これはミリム様。」
ミリム「確か、ガビルと言ったか?凄いだろ!覚えているのだ!」
ガビル「なっ、なんと!我輩の名前を覚えて!えっへへへへ……………!」
ミリム「お前のように
ガビルが浮かれる中、ミリムはそう言う。
どうやら、ミリムにとって、頑丈な奴は面白い奴だと思っているようだ。
ヤシチ「さっすがガビル様!」
スケロウ「あんた大物だぜ!」
カクシン「然り!」
ヤシチ達「ガビル!ガビル!」
ガビル「え?いや〜ハハハハハ…………!」
ミリムとの解釈違いを起こす中、そんな風に煽てられる。
そんな中、ミリムはある存在に気づく。
ミリム「あ?あいつはクレイマンの…………。」
ガビル「あああああ!!」
ミリムが駆け出すと、ガビルを押してしまい、ガビルは上空に吹っ飛ばされる。
ヤシチ達「ガビル様ー!えいっ!」
ガビル「羽出ない!羽出ない!焦ったら羽出ない!」
ヤシチ「ガビル様!」
カクシン「こっちだ!」
スケロウ「南無三!」
ヤシチ達は、ガビルを受け止めようとする。
だが、太陽の光が目に入ってしまった。
ヤシチ達「あっ、眩しい!」
太陽の眩しさに目を眩ませてしまい、ガビルは建国記念碑に命中してしまい、破損してしまった。
その夕方、現場では、ゲルドとグルドの二人が資材を運んでいた。
そこに、ミリムが現れる。
ミリム「お前達は、
ミリムはそう問う。
ミリムからしたら、それだけの力を持っているのに、工事をしている事が気に食わないのかもしれない。
それを聞いたグルドは、答える。
グルド「何かを作り出し、残すのは甲斐がある。」
子供「アハハハ!」
ミリム「あ……………。」
子供「今日も沢山採れたね!」
父親「ああ。うちに帰ろう。母ちゃんが待ってる。」
子供「うん!」
セルドがそう答えると、親子が通る。
ミリムが親子を見ている中、今度はゲルドが答える。
ゲルド「これが……………。」
ミリム「あ……………。」
ゲルド「今の私たちに与えられた仕事です。」
ミリム「ふーん……………よく分からないのだ。もうちょっと見てていいか?」
グルド「どうぞ。」
ミリムはそう言うと、ゲルドとセルドはそう言って、作業に戻る。
それを、ミリムは眺めていた。
一方、俺たちの所に、リグルドがやってくる。
リグルド「リムル様、レイト様。今、少しよろしいですか?」
レイト「リグルドか?良いぞ。」
リムル「どうした?」
リグルド「ええ。本日までに取りまとめた、ミリム様による被害報告をさせて頂こうかと…………。」
リムル「リグルド……………怒ってる?」
リグルド「いえいえ。滅相もない。」
なんか怒っているような気がするが。
俺たちは、報告を聞く事に。
レイト「ドアノブ、窓ガラス、食器その他……………。」
リムル「まっ、まあ、
リグルド「実はそれは、今朝の物で……………こちらが、昼過ぎの被害報告です。」
レイト「え?リグルド、怒ってる?」
リグルド「滅相もない。」
リグルドが机に木の板を強く置くのを見て、俺はそう聞くと、先ほどよりも目力が強くなったリグルドの姿があった。
絶対に怒ってるよな!?
リグルドの心の中を覗いても、怒りの気配を感じるんだけど!?
リグルド「ドア更に追加で5枚、中央通りで店舗の半壊二軒、建国記念碑破損。」
レイト「建てたばっかなのに……………。」
ミリムの奴、建国記念碑まで躱したのか!?
俺が驚く中、リグルドが追加の木札を置く。
レイト「げっ!?スナック樹羅の看板!?」
リムル「わ…………分かった!俺たちから言っとく!国の代表として、ミリムの友人として、ちょっと強めに……………!」
リグルド「そしてこれが、さっき届いた被害報告です。」
レイト「やっぱり……………怒ってる?」
リグルド「滅相もない。」
絶対に怒ってるよな!?
目力がやばいって!
その後、スナック樹羅の看板の修理をしに来たのだが。
リムル「ミリム〜。釘だぞー。」
レイト「って、寝てるな。」
そう。
ミリムは寝ていたのだ。
ハルナが毛布をかける中、俺たちは口を開く。
リムル「本当だ。魔王の癖に。」
トレイニー「興奮して疲れたんですよ。真新しい物や、多くの住人に囲まれましたから。」
レイト「子供か。」
トレイニー「子供でいいんですよ。長い長い時間を生きるには、心を老いさせない事です。自由に生き、感情を昂らせ、退屈を嫌う。リムル様とレイト様のお好きな生き方ですよね?」
リムル「そうだけど、今は国の盟主だから、自由の前に責任って奴があるんだ。」
まあ、長い時間を生きるには、そういうのが大事なのだろう。
とはいえ、そんな経験はないのだが。
トレイニー「立派になられましたね。リムル様、レイト様。では、責任をもって、看板を直してくださいね。」
レイト「やっぱりか……………。」
リムル「いや、壊したのは俺たちじゃ…………。」
トレイニー「盟主兼、ミリム様係ですよね?」
そう言われると辛いんだがな。
俺たちは、スナック樹羅の看板を直していく。
そして、ミリムを連れて帰る事に。
ちなみに、俺がミリムを背負っている。
それをリムルの胃袋から見ていたヴェルドラとイフリートは。
ヴェルドラ「ぐぬぬぬ……………!よもや、こんな光景を見る羽目になるとは…………!」
イフリート「しかし、ミリム様は自由奔放な方ですね。寝落ちされておんぶされて帰宅とは。さしものヴェルドラ様も、同じ
ヴェルドラ「当然であろう!こんな所に封じられておらなんだら、今すぐひっぺがして叩き起こして、ゲンコを落として、説教をくれてやるわ!」
イフリートがそう言う中、ヴェルドラは大きく叫ぶ。
ヴェルドラ「そこは我の場所であろうがー!…………とな。」
イフリート「おんぶ…………されたかったんですか?」
ヴェルドラ「ふふん!微笑ましい友情の図であろう?」
イフリート「シュールです。というか、潰してしまいますよ。」
ヴェルドラ「クァーッハッハッハッハッ!」
イフリートがそう突っ込む中、ヴェルドラは笑う。
イフリートのヴェルドラに対する尊敬度が、少し下がった。
一方、俺たちが歩く中、ミリムが口を開く。
ミリム「リムルとレイトは、そんなにこの国が大切なのか?」
リムル「なんだ、聞いていたのか。」
レイト「そりゃあ、ゼロから始めて、一から作った国だしな。街も皆も残らず大切だよ。」
ミリムの問いに、俺とリムルはそう答える。
ミリムは、再び口を開く。
ミリム「怖くはないか?」
レイト「ん?」
ミリム「そんなたくさんの大切な物が…………繋がりが、一つでも無くなると考えたら………私は怖いのだ。大切な物はいつだって、小さくて、呆気ないほど脆い。きっと後悔する。作った事を後悔するのだ。その時、お前達は、今のままでは居られなくなる。」
リムル「寝てろよ、もう。寝てろ。」
ミリムはそう言う中、リムルはそう言う。
ミリムの過去に、一体何があったのか。
そして、遠くない未来、その言葉が現実になってしまう事は、今の俺には分からなかった。
分かるだけの経験が無かった。
その時、俺はどうなってしまうのかも、まだ暗闇の中だ。
もしかしたら、ミリムの深層心理が、寝言の形で現れたのかもしれない。
その翌日、客室に向かうと、そこはもぬけの殻だった。
あの言葉の意味を、ミリムを客室に戻してから、ずっと考えていた。
何が起こるのかというのを。
すると。
ミリム「ただいまなのだー!リムルとレイトも食べるか?採れたてだぞ!」
リムル「お前、それ……………!」
ミリム「農場の柵を直したらくれたのだ。ちゃんとごめんもしたぞ!」
レイト「そっか……………。でも、大切な物とか、繋がりとか、思わせぶりに語っておいて…………。」
ミリム「あ?何の話なのだ?」
やっぱり、覚えてないんだな。
という事は、ミリムの深層心理が寝言の形で現れたのだろう。
嵐は、まだまだ続きそうだった。
今回はここまでです。
今回は、転スラ日記の話です。
魔王ミリムがやってきて、波乱の日常のテンペストです。
この時のミリムの言葉が、後に現実になるとは、この時のレイトは、思ってもいなかった。
次回の転キメは、本編の話を投稿します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
レイトのジュウガの強化形態の案は、現状、ミリムの悪魔の力を使った形態か、ライジングアルティメットを模した形態か、魔王達の力を集めた力など、色々な案があります。
もし、こんなのが良いというのがあれば、活動報告にて受け付けます。
あと、クレイマン戦でリクエストがあれば、受け付けます。
コラボに関しても、気軽にメッセージを送ってくれれば、対応します。