TS遊城十代ちゃんとエンタメすこすこ転生者   作:難攻不落顕如盤石岩山破竹

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頭からっぽにして読んでね。



1─入学試験を受ける転生者

 

 

「こんにちは、私が今回の実技試験を担当させてもらうアクリル・スタンドよ。学園では実技の教官をやってるわ」

 

 

 試験官としてやって来たのは、銀髪ウルフヘアの美人な教官さんだった。

 ……学園の実技担当教官ねぇ。

 正直に言って、最高責任者であるはずのクロノス教諭がアレだったからなぁ。

 

 

「あら、これでも私、元プロデュエリストだから腕前の事なら心配しなくてもいいわよ?」

「………声に出てましたかね?」

「そんなあからさまにクロノス教諭が運ばれていった通路を見てたら誰でも気付くわよ」

 

 

 …さいで。

 

 

「受験番号4番、遊城夏名(ゆうきなつな)です。よろしくお願いします」

「ヨロシク、正直者の受験番号4番くん♪」

 

 

 気を取り直してこちらが名乗り返すと、アクリル試験官から茶目っ気たっぷりなウインクを飛ばされる。

 色気のある美人さんがお茶目な感じでウインクとかやめてほしい。

 精神年齢がおじさんでも肉体はまだまだ青臭いくらいなんだから、すぐに活力が漲っちゃう。

 

 

「それじゃあさっそくやりましょうか」

「はい」

 

 

 待ちきれないとばかりにデュエルディスクが展開されるのを見て、身体から浮ついた気分を捨て去る。

 そして同じように、試験用に持ってきていた私物のデュエルディスクを展開して構えた。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 お互いに手札を5枚揃えて、デュエル開始の合図を叫んだ。

 

 

 アクリル・スタンド試験官 LP / 4000

 遊城夏名 LP / 4000

 

 

 デュエルディスク上に表示されたライフポイントは4000。

 ここ10年近くで随分と見慣れてしまった数字を確認してから、対面のアクリル試験官を見据える。

 

 

「私の先攻よ、ドロー!」

 

 

 デュエルディスクの表記に従い、アクリル試験官からターンが始まった。

 ちなみに先攻後攻はデュエルディスクのシステムでランダムに決められているのであって、決して言ったもの勝ちではない。

 ああしてわざわざ宣言しているのは、所謂ひとつのパフォーマンスである。

 

 この世界におけるデュエルとは、すなわちエンターテインメント(・・・・・・・・・・)だからな。

 

 

魔法(マジック)カード《二重召喚(デュアルサモン)》を発動。このターン私は通常召喚を2回まで行う事ができるようになる! 私は《神獣王(しんじゅうおう)バルバロス》を生贄なしで通常召喚、同じく生贄なしで《可変機獣(かへんきじゅう) ガンナードラゴン》を通常召喚するわ!」

「へぇ、妥協召喚か、懐かしい(・・・・)

 

 

 口元を手で覆い隠して、小声でそう呟く。

 

 ホントに懐かしいな《スキドレ》デッキ。

 いや、違う可能性も微レ存だが、《バルバロス》はともかく《ガンナードラゴン》まで出てくるんだ、十中八九《スキドレ》デッキだろう。

 

 こう言っちゃ十代(とよ)に怒られるかもしれないが、オレにとってはもはや嫌な思い出しかないデッキだ。

 転生初期の頃に意気込みながらデュエルしては、よく十代にボコボコにされて意気消沈してた思い出しかないからなぁ。

 数日してからいくらなんでも負け過ぎじゃね? って事に気付いて、何故か街中を実体化して歩いていたマナ(・・)とかいう精霊から聞き出した事実を確かめる為、野良デュエルで何回か使って以降それっきり使ってもいない、うん。

 

 しかし、オレにとって嫌な思い出のあるカードでも、この世界の連中が使えばかなり強力なカードである事には違いない。

 同時にレアなカードであり、高額なカードでもあり…………う~む…正直、入学試験に使うデッキとしては少しレベルが高い気がする。

 もしかしてだけど、試験でのデュエルとはいえクロノス教諭を倒すようなデュエリストだった十代と、割と仲良さげだったから私的に試されてたりするのかね?

 

 ……………だとしたらある意味好都合、か?

 

 

「受験番号4番くん、どうかしましたか?」

 

 

 ソリッドビジョンで現れた懐かしいモンスターの姿を見ながら考え込んでいると、オレの体調が良くないとでも思ったのかアクリル試験官が心配するような声音で問いかけてくる。

 

 もちろん体調は悪くないので、すぐに手を振って問題はないと示した。

 

 

「いえ、なんでも。イイカードを使ってるなと思って」

「ふふっ、ありがと。でもこの効果で召喚した《バルバロス》の攻撃力は1900に、《ガンナードラゴン》の攻撃力、守備力は半分になるけどね」

 

 

神獣王(しんじゅうおう)バルバロス》レベル8

 攻撃力 / 3000→攻撃力 / 1900

 守備力 / 1200

 

可変機獣(かへんきじゅう) ガンナードラゴン》レベル7

 攻撃力 / 2800→攻撃力 / 1400

 守備力 / 2000→守備力 / 1000

 

 

「それでもいきなり上級モンスターが2体!」

「攻撃力は下がっているが…あのアクリル教官の事だ、それだけで終わるかな」

「……………」

 

 

 遠目に聞こえる丸藤(まるふじ)くんと三沢(みさわ)くんの会話に、思わず横目で見て頷く。

 彼の言う通り、《スキドレ》デッキの真骨頂はここからだ。

 デメリットを消せる強力なルール介入型の永続(トラップ)に、高火力をひたすらに叩き出し続ける攻撃的な戦術。

 己の不利を返し、有利を相手に押し付ける。

《スキドレ》デッキの魅力とはまさにそこにあるのだから。

 

 ただ一口に《スキドレ》デッキと言っても、属性や種族、特定のカテゴリや次元型など様々な型があるわけだが、《二重召喚(デュアルサモン)》を使ったモンスターの出し方を見るにアクリル試験官のデッキは最も基礎的な速攻型だろう。

 自信満々の表情からして、次のターンあれ(・・)が出てくるのはほぼ確実と言っていい。

 以前までのオレならさぞ絶望してた状況……それでも、今のオレとこのデッキなら…。

 

 

「手札より装備魔法《デーモンの斧》発動。《バルバロス》に装備する事で攻撃力を1000ポイントアップさせる!」

 

 

 デュエルに集中すべく視線を戻すと、ちょうどアクリル試験官が魔法カードをセットしているところだった。

 どうやら装備魔法で《バルバロス》を強化したらしい、実に時代に合った戦い方だ。

 だが、これでアクリル試験官の残り手札は2枚。

 1枚はあれで確定だとして、もう1枚が何なのかだが……何であろうと現時点でイーブンはほとんど確定しているわけだし、気楽に行くか。

 

 

《神獣王バルバロス》

 攻撃力 / 1900→攻撃力 / 2900

 

 

「攻撃力2900!? そんなぁ…」

「やはり、これで《バルバロス》の攻撃力はほぼ元通りだ。《ガンナードラゴン》を倒せたとしても突破はかなり難しくなったぞ!」

 

 

 ごめんちょっとデュエルに集中できないわ。

 え、なに、めっちゃ聞こえるじゃん?

 なんでさっきまで静かに会話してたっぽいのにいきなりハッキリ喋るんだよ、ビックリしたわ。

 

 しかもスッゴイ険しい顔してこっち見てくるし。

 なんでデュエルしてる当人差し置いて泣きそうになってるんだ丸藤くん。

 

 

「あの程度なら問題ないよ」

 

 

 2人のやり取りに苦笑いしている中、透き通るような彼女の声が聞こえてくる。

 

 

 

 

「だってナナは────強いもん」

 

 

 

 

 …………うむ、我ながら実に単純だとは思う。

 んなセリフ一つでやる気がアガるなんてさ。

 

 これも身体が子供にまで戻った影響か。

 

 あるいは────。

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンド! 悪いわね受験番号4番くん、さっきのクロノス教諭のデュエルを見てたら私も熱くなっちゃって……負けても努力点はあげるから許してね」

「オレのターン、ドロー!」

 

 

 ────ターンが回ってきた。

 

 衝動のままにデッキからカードをドローして、手札を確認する。

 

 ファーストステップはクリア、次は……。

 

 

「むっ、キミのスタンバイフェイズ時に罠カード発動、永続罠《スキルドレイン》! ライフを1000ポイント払う事で、このカードが存在する限り、フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される! これにより私の《バルバロス》と《ガンナードラゴン》の攻撃力は元に戻るわ!!」

 

 

 やっぱり伏せカードの1枚はあれだったか、合法ルール介入カード《スキルドレイン》。

 予想通りとはいえ、引きの差を見せつけられてるようで悲しくなってくるねぇ。

 

 

 アクリル試験官 LP / 4000→LP / 3000

 

《神獣王バルバロス》

 攻撃力 / 2900→攻撃力 / 4000

 

《可変機獣ガンナードラゴン》

 攻撃力 / 1400→攻撃力 / 2800

 守備力 / 1000→守備力 / 2000

 

 

「そんな!? ただでさえ攻撃力の高かった《バルバロス》がさらに強く!」

「《デーモンの斧》の効果で攻撃力は4000、《ガンナードラゴン》も2800にまで戻ってしまった。それだけじゃない、《スキルドレイン》が破壊されない限り、彼のモンスターカードは効果を発動しても使うことができない……1番くん、キミはあれを見ても彼が最強だと言えるのかい?」

「………………」

 

 

 外野のざわめきを耳にして、思わず顔をしかめそうになる。

 

 残念ながらこれよりも悪い状況から、イーブンどころか勝利まで巻き返す程のドロー力と運命力を備えた主人公がいるんですよ。

 君達の横に無言で佇んでる遊城十代(ゆうきとよ)って奴の事なんですけどね?

 

 つかお前、丸藤くんと三沢くんに何言ってんだよ。

 なんだ彼が最強って、オレ今のところお前に負け越してるんだが??

 

 

「…フゥ」

 

 

 アガったやる気に勝手に水を差された気になりつつも、当初の気楽にを思い出しながら息を吐く事で気持ちを落ち着ける。

 そうしてセカンドステップはクリアした事を確認し、手札から1枚のカードをデュエルディスクに差し込む。

 

 

「メインフェイズへ移行。オレは手札から魔法カード《ライトニング・ストーム》を発動。相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!」

「させないわ! カウンター罠《魔宮の賄賂(まきゅうのわいろ)》発動! 相手の魔法・罠の発動を無効にし破壊する!」

 

 

 ソリッドビジョンとして発生した雷が、罠カードから弾かれた金貨によって防がれる。

 

 願わくばこれで全部除去できればと思ってたけど、そこまで上手くはいかないか。

 なんにせよラストステップはクリア、アクリル試験官のフィールドから伏せカードはなくなった。

 あとはあの厄介な《スキルドレイン》だけをどうにかするだけであり、オレの手札にはその手段もある。

 

 これにてイーブン確定だ。

 

 

「なるほど、その伏せカードは妨害カードでしたか。では《ライトニング・ストーム》は墓地へ。代わりに《魔宮の賄賂》の効果でデッキから1枚引かせてもらいます」

「ええ、どうぞ」

 

 

 しっかし、今の時代ではまず見ないだろうカードを使ったはずなんだが見事なまでに無反応である。

 天よりの宝札みたいなぶっ壊れカードがあるくらいだし、大嵐と似た効果程度のカードじゃあインパクトに欠けるのも仕方ないんだけどさ。

 この世界のカードプールがオレの知らないアニメ時空だからか、オリジナルカードが多数あるせいでオレでも未だに把握しきれてないしなぁ。

 

 けどな、この世界に来たからこそ使えるカードってのも確かに存在する。

 

 その内の1枚を今、使おう。

 

 

「オレは魔法カード《強欲な壺(ごうよくなつぼ)》発動。デッキから更にカードを2枚ドロー」

 

 

 ドローするパワーカード《強欲な壺》。

 カードを2枚ドローするという、単純な効果のように思えて、何の発動条件もコストも必要とせずにデッキ圧縮と手札の補強、増強を同時に狙えるガチカード。

 どんなデッキにも入るトップクラスの性能を誇り、昔から十代がよくピンチを巻き返す瞬間に出してきていたのを覚えている。

『困った時は壺と泡男だよナナ』みたいな。

 前世では有名な《死者蘇生(ししゃそせい)》や《ブラックホール》、《ハーピィの羽根帚(ハーピィのはねぼうき)》が出禁を解除されたのにも関わらず、OCGではついぞ抜け出す事が叶わなかった哀しいカードでもあった。

 

 

「…ハハッ」

 

 

 そんな《強欲な壺》で引いたカードを横目で見て──────オレはイーブンをすっ飛ばして勝ちへの青写真を確信した。

 

 

「速攻魔法《サイクロン》! フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動、そのカードを破壊する。オレが選ぶのは《スキルドレイン》!」

 

 

 指定した瞬間、フィールドに竜巻が起こり 《スキルドレイン》を巻き上げて破壊した。

 

 

「くっ、でも《スキルドレイン》の効果は消えたけど、《バルバロス》と《ガンナードラゴン》の攻撃力は下がらないわよ!」

「承知の上ですよ。ですがそのカードさえなければ、オレのデッキは回ります」

 

 

 手札からカードを1枚引き抜いて、観客に見せつけるようにして振りかぶる。

 

 

「2人とも、よく見ておいて……あれがナナの戦い方だよ」

 

 

 遠めに聞こえる十代の言葉に、ニヤリと笑って返す。

 

 

 悪いな、十代。

 

 

 ─────ここからの戦い方は、お前の知るソレじゃあないんだ

 

 

「手札の《フォトン・スラッシャー》の効果発動。このカードは自分フィールドにモンスターが存在しない場合、特殊召喚できる。来い、《フォトン・スラッシャー》!」

 

 

《フォトン・スラッシャー》レベル4

 攻撃力 / 2100 守備力 / 0

 

 

 ソリッドビジョンを通して現れたのは、十字に刻まれた仮面に近未来的な姿形の装甲を着た光の戦士。

 剣を振るい、威風堂々とした立ち住まいを披露するコイツは、このデッキにおいての基本的なカードであり、この時代にはまだ存在していないはずの、未来のカード

 

 サイバー流が主流とされている今の時代において、同じような効果とはいえ、ハッキリと見てわかるカテゴリ化(・・・・・)された未知のカードだ。

 さっきの《ライトニング・ストーム》とは違い、コレはさぞ驚きに値するだろう。

 

 事実、先程まで静かにデュエルを見守っていた観客達からは大きなざわめきが聞こえてくる。

 

 

 ハハハッ! その新鮮な驚愕こそ、エンタメデュエルに対するこれ以上にない称賛だ。

 

 

 ─────────────────────

 

 

 さっきまで静かに会話をしながら実技試験(デュエル)の様子を見ていた、受験生や在校生、一般の見学者が明らかにざわついている。

 

 

「あの効果は!」

「サイバー・ドラゴンと同じ…」

 

 

 原因はわかりきってる。

 今、デュエルをしているナナの影響だ。

 

 

「ネットで調べてもあんなカードどこにも載ってないですよ! 万丈目さん!」

「馬鹿なッ、誰1人として知らないカードだと!?」

「アイツ、どこ中出身だぁ?」

 

 

 ナナは常日頃、『デュエルをするならエンターテインメントじゃないとな』って言ってた。

 

 今回のこの騒ぎも、ナナにとってはみんなを楽しませるためのアプローチで、演出なんだろうなっていうのが楽しそうな表情から伝わってくる。

 

 

「サイバー・ドラゴンと同じ効果、攻撃力まで!」

「《フォトン・スラッシャー》、聞いた事がないカードだ。だがなるほど、サイバー流と似ているという事はかなり強力なデッキに違いない。そうだろう、1番ちゃん……1番ちゃん?」

 

 

 みんながみんな、ナナに注目してる。

 

 普段の十代(ワタシ)なら誇らしくて、嬉しくて、飛び上がって喜んでたかもしれない。

 

 

「なに、あれ」

 

 

 だけど、そんな中でワタシは。

 

 

 

 

 

 

「…あんなカード、知らない……なんでHEROじゃないの…?」

 

 

 

 

 

 

 1人、目を見開いていた。

 

 

 ─────────────────────

 

 

 会場の反応を見て、聞いて、アクリル試験官は1人納得したようだった。

 

 

「《フォトン・スラッシャー》……なるほど、サイバー流に似た新しいカテゴリカードというわけね」

「確かに似てはいるかもしれません。でもそれだけじゃないってところをお見せしますよ」

 

 

 そう、それだけじゃダメだ。

 

 既知と似ているだけじゃあエンターテインメントとして二流、三流もいいところ。

 驚かすだけなら虫でもできるんだから。

 

 見る人に驚愕と期待、そして楽しさを提供するのがエンターテイナーだ。

 

 一流のエンターテインメントは、ここから始まる。

 

 

「更にオレは手札の《フォトン・バニッシャー》の効果を発動。このカードは通常召喚できない代わりに、自分フィールドに《フォトン》モンスターが存在する場合特殊召喚できる」

「また特殊召喚!?」

「攻撃表示で《フォトン・バニッシャー》を特殊召喚!」

 

 

《フォトン・スラッシャー》がそのまま剣を銃に持ち替えたかのような見た目の戦士が現れて、《フォトン・スラッシャー》の横に並ぶ。

 

 

《フォトン・バニッシャー》レベル4

 攻撃力 / 2000 守備力 / 0

 

 

「攻撃力2000超えがいきなり2体! この戦術って…っ!」

「驚いたな、本当にサイバー流みたいだ……だが、いくら中級モンスターを揃えたところで攻撃力4000の《バルバロス》には届かない」

 

 

「ねえ、あの戦い方ってことは…」

「ああ……ナニカ来る」

 

 

 更にざわつき始めた観客達の声を背景に、前世で見慣れたモンスター達がソリッドビジョンで見れた事に感動を覚えつつ、オレは効果を発動すべくデュエルディスクのボタンを押し込んだ。

 

 

「特殊召喚に成功した《フォトン・バニッシャー》の効果発動、デッキから《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》1体を手札に加える」

「《ギャラクシーアイズ》、聞いたことのないドラゴンだけど、名前から察するにそれがキミの切り札のようね。でも私の《バルバロス》の攻撃力は4000! 果たして超えられるかしら?」

 

 

 アクリル試験官の自信に満ち溢れた表情を見て、口角を上げて見せる。

 

 

「アクリル試験官」

「あら、なにかしら受験番号4番くん」

 

 

 隙を見せず、自負を以って己が背を支える。

 不敵な笑みで覇気を滲み出させ、優麗な仕草によって注目を一点に集めた。

 

 観客達はオレの雰囲気から何かを感じ取ったのか、シンッと静まり返る。

 

 会場の様子(それ)を確認してから、1枚のカードを顔の横に掲げ会場中に響かせるように告げた。

 

 

 

 

「オレの勝ちです」

 

 

 

 

「えぇ!?」

「この状況から勝てるだって!? いったい、何が出てくるんだ…っ!」

「………………」

 

 

 

 

「なんですって!?」

「最後まで残っていて正解だった。もしかしたら、まだ見ぬ伝説のカードが拝めるかもしれない」

 

 

 

 

「オレは、手札の《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》の効果発動! このカードは自分フィールドの攻撃力2000以上のモンスター2体を生贄に、手札から特殊召喚できる! フィールドに存在する《フォトン・スラッシャー》と《フォトン・バニッシャー》を生贄に、特殊召喚!」

 

 

 2枚のカードを墓地に送り、勢い良くカードを天に掲げてデュエルディスクに叩き付ける。

 

 突如、地面から光が溢れ、中から赤い十字架を形取った大きなモノがフィールドに現れた。

 それは青白く発光した粒子を宙へ撒き始めると、独りでに天へと昇っていく。

 

 

「闇に輝きし逆巻く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!」

 

 

 口上と共に十字架が光を放ち、形は解け、青白い粒子を集約し、竜と成っていく。

 

 

「光の化身、ここに降臨!」

 

 

 光に装甲を纏い、尾を揺らし、鉤爪を開き、翼を広げ、首をもたげる。

 

 

「現れろ────銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)

 

『キシャァアアアアアアアアア!!!!』

 

 

 満を持して、銀河を瞳に宿した竜が産声を上げた。

 

 

銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》レベル8

 攻撃力 / 3000 守備力 / 2500

 

 

 

「攻撃力3000!」

「あれがあのデッキの切り札」

「でも……」

 

 

 

 

「《バルバロス》の攻撃力4000には届いてないッス」

「まだだ、まだなにかがある」

「なにかって?」

「わからない…わからないが、あのカードからは何か圧倒的なパワーを感じられる。たぶん今からそれがわかるはずだ」

 

 

 おお、さすが三沢くん、わかってるねぇ。

 ステータス主義の今の時代において、そういう柔軟な考えができるところは本当に凄い。

 

 半分感覚っぽいけど、事実、オレのプレイはまだ終わっちゃいない。

 

 

「続けて手札の《銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》の効果発動。このカード以外の手札の光属性モンスター1体を墓地へ送る事により、手札から守備表示で特殊召喚する」

 

 

銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》レベル5

 攻撃力 / 2000 守備力 / 0

 

 

 近未来的な騎士甲冑を着た戦士が、《ギャラクシーアイズ》の横に並び防御の構えを取ると、それを見たアクリル試験官の表情が訝しげに歪む。

 

 

「勝ちを宣言した割にはまた特殊召喚を……いったい何がしたいの、キミは?」

「最後まで見てもらえればわかりますよ。特殊召喚に成功した《銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》の効果発動、デッキから《ギャラクシー》モンスター1体を手札に加える」

「そのモンスターまでサーチ効果を!?」

 

 

 驚愕の声を華麗に流して、デッキからカードを1枚手札に加える。

 

 さあ、左に置いたならバランス的に右にも置かないとな。

 

 

「魔法カード《銀河遠征(ギャラクシー・エクスペディション)》を発動。このカードは自分フィールドにレベル5以上の《フォトン》モンスター、または《ギャラクシー》モンスターが存在する場合に発動できる。デッキからレベル5以上の《フォトン》モンスター、または《ギャラクシー》モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。オレはデッキからもう1体の《銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》を特殊召喚!」

 

 

銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》レベル5

 攻撃力 / 2000 守備力 / 0

 

 

「ここでもう1度《銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》の効果を使えたらよかったんですが、このカードのサーチ効果は1ターンに1度までなので使用はできません。でも条件は揃いました」

「条件? 攻撃力2000のモンスターが2体……まさかっ!?」

「説明は不要のようですね。フィールドに存在する《銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》2体を生贄に、手札から特殊召喚! 現れろ、《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》!!」

 

 

 オレはついさっき加えたばかりの《ギャラクシーアイズ》を、容赦なくフィールドに呼び出した。

 

 会場に、もう1つの銀河が生まれる。

 

 

銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》レベル8

 攻撃力 / 3000 守備力 / 2500

 

 

 これでオレの背後と右側に2体の《ギャラクシーアイズ》が揃ったわけだが、これじゃあせっかく盤面を整えたのにまた見栄えが悪くなった。

 

 だからこそ、最後の1枚をプレイする。

 

 

「オレは最後の手札、魔法カード《死者蘇生》を発動! 自分または相手の墓地のモンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。オレが選ぶのはッ! 墓地に存在する《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》!」

「なっ、いつの間に墓地に……まさかさっきの!」

「さすが元プロデュエリストのアクリル試験官、察しがいいですね。最初の《銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》のコストの時に墓地へ送ったのがコイツですよ」

 

 

 墓地から回収したカードを見せながら、そのままデュエルディスクへと設置する。

 

 三度(みたび)銀河が生まれた。

 

 

銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》レベル8

 攻撃力 / 3000 守備力 / 2500

 

 

 まさに圧巻の光景。

 驚き過ぎて在校生らしき人達は絶句しているが、受験生や一般の見学者達、特に小さな子供達は目を輝かせてくれている。

 

 うんうん、《ギャラクシーアイズ》カッコイイよねぇ。

 光子の竜って時点でカッコイイのに、赤や青のド派手な装甲色に、銀河の色を瞳に宿したドラゴンとか、子供受けにはバッチリなカードだ。

 それが3体もフィールドに並んでるんだから、子供達の目はもうキラッキラよ、キラッキラ!

 やっぱりデュエルってのはこういうのじゃないとな!

 

 

「攻撃力3000が3体! 凄い、これが彼のデッキ…」

「素早い展開スピードに加えて高火力。普通ならここで終わっててもおかしくはないレベルのデュエルだ。しかしあの戦い方は…」

 

 

 

 

「あのモンスターって、あれはサイバー流というよりはむしろ……」

「伝説のデュエリスト、海馬瀬人(かいばせと)が愛用していた《青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)》に似ているな。名前やレベル、攻撃力や守備力からして明らかに意識されたデザインのカードに見える」

「でもいつあんなカードが生まれたのかしら?」

「さあな…1つ確かな事は、こんなデュエルは滅多に見られないということだ」

「そうね、だけど…」

 

 

 

 

「だ、だけど、状況は依然こちらが有利よ! いくら攻撃力の高いモンスターが並んだところで私のバルバロスの攻撃力は4000、突破できなければ意味はないわ!」

 

 

 確かに、アクリル試験官の言う通りだ。

 突破できなければいくら横に並べようが意味はない。

 

 ただ…。

 

 

こんなデッキ(・・・・・・)使ってる自分が言うのもなんですが、攻撃力が全てとは限りませんよ──────バトルフェイズ!」

「っ!」

「《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》で《神獣王バルバロス》に攻撃!」

「どういうつもりか知らないけど! 迎え撃って《バルバロス》!」

「…………ハハッ!」

 

 

 予想通りの展開に、笑みを深める。

 

 

「バトルの瞬間、《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》の効果発動!」

「このタイミングで発動する効果ですって!?」

「このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ、その相手モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターとフィールドのこのカードを───除外する!」

「なッ!?」

 

 

 キラキラと黄金の粒子となって消えていく《ギャラクシーアイズ》と《バルバロス》。

 当然、持ち主のいなくなった装備魔法は破壊、墓地へ行き、残るは《ガンナードラゴン》だけとなる。

 

 

「もう1体の《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》で《ガンナードラゴン》へ攻撃! バトルステップ時、《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》の効果発動、バトルする相手モンスターとこのカードを除外する!」

「そんなっ、私の《ガンナードラゴン》まで…」

 

 

 最後の壁である《ガンナードラゴン》も光に分解されて消えていく。

 

 残ったのは、オレの背後に悠々と佇んでいる《ギャラクシーアイズ》1体のみ。

 

 

「これで貴女のフィールドはガラ空きですね」

「っ!!」

 

 

 息を呑むアクリル試験官を前に、大仰に手を振り上げて眼前に突き出す。

 

 

「やれ、《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》───────破滅のフォトン・ストリーム!!!」

 

 

 破滅の光が、無防備となったアクリル試験官へと降り注いだ。

 

 

「きゃああぁぁぁぁ!!」

 

 

 アクリル試験官 LP / 3000→LP / 0

 

 

 ライフポイントはピッタリゼロ。

 デュエルはオレの勝利となり、ソリッドビジョンが消えていく。

 一般の見学者用の席から聞こえてくる子供達の歓声に対して手を振りながら、オレはゆっくりとアクリル試験官へと向けて足を進める。

 

 やっぱりというかなんというか、パワーカードの連打はシンプルながら強いと感じる1戦だった。

 デュエル中に『強靭、無敵、最強!』とか言って高笑いしてみてもエンタメ的にはよかったかもしれない、とか思えるくらいには余裕があったし、二番煎じになるからやらないけど。

 

 そんでもって、ソリッドビジョンなのに何故か盛大に吹き飛ばされてたアクリル試験官はというと。

 

 

「大丈夫ですか? アクリル試験官」

「くっ、うぅ…やるわね、受験番号4番くん」

 

 

 呻くアクリル試験官に手を差し出して引っ張り上げる。

 うむ、上から下まで余すことなく見たが、特に目立った怪我とかはなさそうだな。

 結構ド派手に吹っ飛んでたから心配だったけど、相応のデュエルマッスルがあるのか大した怪我もないのはさすがである。

 エンタメで大怪我とか事故だからな、事故……ソリッドビジョンだから怪我とか普通ないんだけどさ。

 

 

「な、なによ、なにか気になるの?」

 

 

 精霊が宿ってるわけでもないのになんで普通のデュエルで吹っ飛んだんだろうなぁ、とか考えていると、ジッと見つめられていると思ったのかアクリル試験官が首を傾げる。

 

 美人が首を傾げる仕草は可愛いねぇ………じゃない。

 

 危ない、そのまま言葉に出るところだった。

 いきなりそんなこと言うとかセクハラ以外のなんでもないわ。

 こういう事には気を付けないと、ま~た十代に睨まれる。

 かといって精霊が云々とか言うのもヤベェ奴認定されるだけだから、ここはなんかテキトーに言い訳しておこう。

 

 

「いや~、初手であそこまでやられた時はひやひやしたなと」

「ワンターンキルしてきた人にひやひやとか言われたくないわね」

 

 

 即行で返された。

 ハイ、ごもっともです。

 ただ図らずもワンキルみたいになってしまっただけで、本来ならこのデッキの使い方はこんなゴリ押しのゴリラ戦法ではなく、エクストラデッキを活用したテクニカルなエンタメデッキなんです信じてください。

 まあこの世界のライフポイントが前世の半分である以上、短期決戦型である事には違いない。

 というか今世のライフ設定に関係なく、オレが今持っているデッキの半分以上はワンターンキル、ないし短期決戦型である。

 

 理由は言わずもがな、ドロー力や運命力のなさが原因だ。

 ちょっとした解決の(すべ)を手に入れたおかげで、今では日に数回くらいならちゃんとしたデュエルができるようになったものの、今回みたいに神引き連発しちゃうとす~ぐまともなデュエルができなくなるからなぁ。

 おちおちゆっくりデュエルもできやしない。

 

 しかも聞くところによるとデュエルアカデミアは本国から離れた孤島らしいから、今までみたいな無法者のデュエリスト狩り(・・・・・・・・・・・・)なんてのもできないし…う~む、悩ましい。

 実は学園の地下にお宝が埋まってるとかで、外部からハンターみたいな無法者連中が来てくれないもんか。

 そしたら遠慮なく────。

 

 

「ねぇ」

 

 

 ────くだらない事で頭を悩ませていると、いつの間にかかなり近くに立っていたアクリル試験官がこちらの顔を覗き込んでくる。

 

 

「話は変わるけど、元プロの私でも見たことないカテゴリのカードを、アナタ(・・・)はいったいどこで手に入れたのかしら。参考までに教えてくれない? コッソリとでいいから」

「それは、えーっと…あ、あははぁ~」

「笑って誤魔化すんだ」

 

 

 苦笑いで誤魔化しを試みるが現実は無情なり、アクリル試験官にとげとげしいジト目で見られるだけに終わる。

 普段なら美人にジト目で見られるなんて役得か? とかふざける余裕もあるが、この話題に関してだけはダメだ。

 

 まさか『腰にあるデッキケースが前世のカードプールに繋がってて、そこからカード持ってきてデッキ作ってます』とか言えないから、言ったら最後、絶対取り上げられて徹底的に調べられるから。

 なんならオレ自身が吐くまで監禁されて拷問されるまである。

 この世界の人間、誰も彼もカードに対する執念半端ないんだ。

 土下座や脅しなんかの行為は可愛いもんで、トランクいっぱいの札束とか、果ては子会社とはいえ利権て……時として金は命以上に重いんだぞ、怖えよ。

 

 

「ふぅ~ん」

「は、はははっ」

 

 

 うん、間違いなく誤魔化せてないけどとにかく笑っておく。

 笑顔の本来の意味は威嚇だというけれども、まったく威嚇できてる気がしない。

 それでも笑って誤魔化すしかない、下手な言い訳は絶対後でバレるからなぁ。

 

 人目のないところで数回しか使ってなかったのに、何故か5枚目の《青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)》が信憑性のある都市伝説になって騒がれるくらいには、この世界のカードに対する情報収集能力は異常なんだ、犬の嗅覚かよと。

 いきなり家に乗りこまれた時は心底焦った。

 あの時ほど前世で扱き使われてて良かったと思った事はない。

 

 

「………………」

「はぁ、どうにも聞けそうにはないわね」

 

 

 どうやらだんまりを決め込んでいたのが幸いしたのか、アクリル試験官がようやくジト目をやめてくれる。

 よかった、これ以上の対向は視覚情報的に身体に毒だったから助かった。

 

 

「私が負けたのもあるから、大人しく諦めてあげるわ………今日のところは、ね

「今日だけじゃなくて明日も明後日も諦めてください」

「あら、聞こえてたの? ごめんなさいネ♪」

 

 

 聞こえる距離でニヤニヤしながら呟いておきながらなんとわざとらしい事か。

 あとウインクはやめろと、おじさんは美人に弱い生き物なんだ。

 

 

「ふふっ、貴方の今後の活躍に期待しているわ」

「頑張ります。対戦、ありがとうございました」

 

 

 最後にお互い手を握り合い、軽くお辞儀をしてからオレはそそくさとフィールドを離れていく。

 

 長く熱い戦いに勝利したオレは、とりあえず家に帰ったら滝行を始めることを決めた。

 

 

 

 

 

 

「今年の1年は荒れそうね」

「…フッ、面白い。アイツとはいずれ戦ってみたいものだな」

「あら、クロノス教諭を倒した女の子は眼中にないってこと? やっぱりカイザーは違うわね」

「そ、そうは言っていない」

 

 

 

 

 

 

「凄い、凄いよあの人! まさかあの状況から勝っちゃうなんて!」

「あれが1番ちゃんの言う最強か。状況に臆する事のないメンタル、タクティクスも凄いデュエリストだった………ところで1番ちゃんはどこに行ったんだ?」

「そういえば、さっきから姿が見えないっスね」

 

 

 

 

 

 

 この時のオレは、前世から愛着のあったカードを使えた喜びで気付かなかった、気付けなかった。

 

 

 

 

………ギャラクシーアイズ……フォトン、ドラゴン…

 

 

 

 

 狂気を孕んだ昏い瞳が、自分のカードに向けられていたことに。

 

 





マスターデュエルで銀河眼暴れさせてたらここだけ思い付いたので書いた。
割と暴れさせてた(勝率68%)けどネクロフェイスにワンキルされた時はドン引きした。
スゲェや(素直な賞賛)。

続きはいつか書くかもしれない。
もしくは誰かが書いて…。

あ、原作主人公のTSは趣味です。

↓以下登場人物紹介。

遊城夏名(ゆうきなつな)
本作のオリ主、原作アニメ未視聴勢転生者。
遊城十代とは幼い頃からの顔馴染みであり、十代のHEROを魔改造したヤベェ奴。

書き始めた頃はあだ名で主人公にママ呼びさせてぇなぁとかいう業の深そうな感情があったけど、さすがに呼ばんかってなってナナに落ち着いた。
転生初期はスキドレデッキとかでブイブイいわせようとしてたけど、遊戯王時空特有のドロー力とか運命力とかが一切なかったせいで、その辺の子供でもまとまったデッキを持った子には勝てるかどうか怪しく、何故か転生初期からずっと傍らにあった未来のパワカに頼らざるを得なくなった哀しい転生者。
入学試験頃にはその問題もある程度解決してるものの、MP的なサムシングなのでごりごり削れる。
故に日にまともにできるデュエルの回数は限られてくる。
尚デュエルはエンタメだと思ってる(ガチはもうソリティアなんよ)。

幼馴染の十代の気持ちには薄々気付いてるものの、己の精神年齢がお父さんな事もあり目を逸らしてるのが現状。
捕食者から目を逸らすとかお前さぁ…。

遊城十代(ゆうきとよ)
TSした原作主人公、HERO大好き。
過去に色々あって幼馴染のオリ主に並々ならぬ感情を抱いてる。
具体的には「もし結婚しても苗字は変わらないね♪」を冗談(ガチ)として言うくらい。
夏名の手によってデッキが魔改造され、融合HERO大召喚祭が開催できるようになった。
本人は大喜びしてる。
それ以外はだいたい原作通り。
え、なんかちょっとヤンデレになってるって? 原作通りだよ(俺とお前で超融合)。

10年近く一緒に《HERO》デッキ使ってたのに、今回の実技試験で突然《フォトン》に浮気した夏名を見て目ぇガン開きしてる、怖い。

●アクリル・スタンド。
元プロデュエリストのオリキャラ試験官、最初は男性だった。
けどクロノス(男性)VS十代(女性)ならアクリル(女性)VS夏名(男性)にするかってなって女性になった。
名前もクロノスにちなんで英名っぽくしようと思って、目の前にあった謎のアクリルスタンドから取った、ちょっとテキトー過ぎたかもしれない、ごめんよ。
あとなんとなく性格がムッツリっぽい。

丸藤翔(まるふじしょう)
後々アネキと呼び慕うほどの人と運命の出会いを果たした。
でもその人の運命の相手はもう決まってるんだ、ごめんよ。

三沢(みさわ)
下の名前忘れた。
エアーマンって事だけは覚えてる。
ここではチョイ解説役で活躍させる予定だった。
そんなに活躍しなかった。

万丈目(まんじょうめ)じゅん。
下の漢字忘れた。
一文だけしか出なかった悲しきサンダー。
取り巻きにメガネとアゴがいる。

天上院明日香(てんじょういんあすか)
確かこんな名前だったはず(うろ覚え)。
デッキは覚えてない。
やたら十代に惹かれてたなぁ程度の記憶。
チョロインめ。

丸藤亮(まるふじりょう)
確かこんな名前だったはず(うろ覚え)。
カイザーとか闇堕ちカイザーが記憶に濃い。
当時見てた時は卒業バトルの接戦が熱かっただけにその後の闇堕ちには納得してなかった、でも闇堕ちがカッコよくて悔しくなってた。
闇堕ちサイバー流にはしっかりハマった(大会で電池メンだったかに負けた)。

●クロノス・デ・メディチ。
めっちゃ印象深い。
語りきれないくらい面白いキャラ。
でも今回は話の流れ上名前しか出せなかった、無念。
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