プロローグ
2代目死神と死闘を繰り広げる
変貌した2代目は自らの命と引き換えにする事で殺せんせーの2倍の速度マッハ40を叩き出す化け物となる。柳沢との連携と、生徒をも巻き込まんとする攻撃によって殺せんせーを追い詰めていた。
そんな中、単身で彼に挑んだカエデちゃんを手にかけた。殺せんせーの溢れる怒り。全ての力を乗せた砲撃を放ち、2代目と柳沢を吹き飛ばした。
吹き飛んだ2代目は即死こそ免れたが、追いかけてきた
「触手が僕に聞いてきた。『どうなりたいのか』を」
「……あんたに認めてほしかった あんたみたいに…なりたかった」
死ぬ間際に初めて自分の気持ちを吐露した2代目。
変装のスキルを極めるために顔の皮を剥いでおり、骸骨のような素顔を晒した状態だが、心なしか哀しい顔をしているように見えた。
「今なら君の気持ちがよくわかります。
師匠は弟子を慈しむように言うと、程なくして2代目は光って消えた。
誰も歓喜の声は上げなかった。
「ふぃーっ、疲れました」
カエデちゃんの治療を終えると、持てる力は全て振り絞ったとばかりに殺せんせーは仰向けになった。倒れ込んだ殺せんせーは…、いつになく満足気で…、いつになく弱々しかった。
「皆さん。暗殺者が瀕死の
分かっている。もう皆分かっている。…でも、
「わかりませんか?殺し時ですよ」
「楽しい時間は必ず終わるものです。それが…教室というものだから」
ふと空を見上げると、眩い光が差し込んでいた。膨れ上がっていくレーザーの光は予定に変更が無い事を雄弁に、残酷に物語っていた。
「…………!」
今私たちが殺さなくても、もうすぐ発射される
暗殺期限まで30分を切り、今すぐに発射されてもおかしくない時間だった。
この思い出を赤の他人に踏み荒らされたくない。
磯貝くんがクラスの決を採り、E組の総意が決まる。
私たちは殺し屋。
絆を守って卒業するために、恩師に対してすべき事は皆が痛いほどわかっていた。
『殺せんせーの弱点㊲全員で押さえられれば捕まえられる』
「―――さようなら、殺せんせー」
「はい。―――さようなら」
2学期の期末テストで目標を達成したご褒美に先生が教えてくれた弱点を利用して、
そして、E組主席の渚が全身全霊を注いで、笑顔で殺せんせーの心臓部分にナイフを差し出した。
殺せんせーの全身が眩しく、優しく弾けた。それらが光の粒子になって、握った手から――消えていく。
3月12日、もうすぐ13日に日付が変わる頃。
私立椚ヶ丘中学校、山の上にある隔離校舎にて3年E組はマッハ20の超生物、いや、私たちの担任教師…大切な恩師を殺害することに成功した。
これを以て椚ヶ丘中学校卒業の日より
一足先に私たちは
…暗殺教室を卒業した