正義のヒーローヘヴンホワイティネス   作:アトラクション

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皆様こんにちは、アトラクションです。

今週も投稿が遅れて申し訳ないです。だってよシ○ンクス・・・
仕事がっ!!!

今年の夏はあんとお盆休みなくなっちゃいましたし、大変ですよもう。

さて今回のお話は龍、毒蛾コンビのお話になります。
彼女達も成長しておりますので、よければ応援してあげてください
それではどうぞ


95・監獄襲撃・5

 地下25階。

 

 監獄を襲撃しては柏木タツヤを奪還しようとするヘルブラッククロスと、監獄を内部から制圧した、過去に逮捕されてここ虹層作市の監獄に送り込まれた凶悪犯罪者達とが、最後の激突を繰り広げていた。

 

 「やるな・・・」

 「・・・」

 

 囚人側に立っている鋼鉄の魔人と、それにぶつかって行くのは龍の怪人。

 

 「ボクちゃんと戦えるんだから光栄に思ってほしいなぁ!」

 「キャハハ、僕に勝てると思ってるの?社会不適合者の魔人さんが」

 「社会に溶け込めてないのはお前もだろうが!」

 

 龍の鱗と鋼鉄が弾かれて火花が散るすぐ隣では、鎌鼬の魔人による斬撃と、毒蛾の怪人による猛毒が幾度も激しくぶつかっている。

 

 「僕の毒を斬っても侵されないなんて、まぁまぁ強いんだねぇ〜」

 

 蛾の羽をパタパタと可愛らしく揺らしながら、毒蛾の怪人が余裕な笑みを崩さずに居る。だが視線は鎌鼬の魔人をしっかりと見据えており、邪魔をしてくるこの魔人を殺す、と完璧に見下している。

 

 「ボクちゃんてば、実力も本格派なんで!」

 「へぇ・・・キョーミないけど」

 

 両腕が鎌に変形した鎌鼬の魔人が、続けて飛んでくる猛毒のゼリーを斬り払い、毒蛾の怪人に肉薄してくる。

 

 伸びた鼻先が毒蛾の怪人の顔に届きそうな程の迫力は、毒蛾の怪人が少しだけ驚くには十分な速度であり、後ろに伸びた両腕の鎌が速度に合わせて速く動き出して、毒蛾の怪人の首をめがけて飛んでくる。

 

 「首を落としたら、身体は使ってやるよ!」

 「ぷっ、だから無理だって」

 

 毒蛾の怪人の余裕で嘲笑する笑みがとても気に入らない。

 

 こういう子供はきっちり実力で解らせてあげないと、鎌鼬の魔人のプライドが許さない。

 

 「・・・!」

 

 鎌鼬の魔人の両腕が動き出した瞬間と合わせて、横から黒いブーツが飛び出してくる。

 

 左から顎を正確に狙った蹴り出しが、鎌鼬の魔人の首から変な音を鳴らして、コンクリートの壁へと思い切り突き飛ばされてしまった。

 

 「流石!」

 

 毒蛾の怪人に加勢したのは、龍の怪人。

 

 見れば鋼鉄の魔人を同じ様にコンクリートに叩きつけて、ここまで加勢に来たのだ。

 

 だが彼らがコンクリートにめり込んで埋まってしまおうと、こんなモノでは終わらない。終わるわけが無い。

 

 「俺たちに!」

 「勝てると!」

 

 『思うなよ!』

 

 再び鋼鉄の魔人と鎌鼬の魔人が、二人の美女怪人に魔の手を伸ばして、不意打ちに等しい突進を繰り出してくる。

 

 「・・・任せる」

 「あいよー!」

 

 龍の怪人が静かに告げれば、向き直るのは鋼鉄の魔人の方向。

 

 毒蛾の怪人もそれに応えれば、向き直るのは鎌鼬の魔人の方向。

 

 黒光りするその身体、全身に鋼鉄の能力を纏わせて鋼鉄の魔人は吠える。もうここまで来て脱獄できないのは、納得が行かない。

 

 だからこそ自分達の邪魔をするヘルブラッククロスごときに、遅れを取るわけにも行かず、ここまで来て前の組織の二の舞だけは絶対に避けたい。

 

 出来ればここで龍の怪人を撃破して、彼女の筋肉質な身体を堪能した所だ。

 

 (あの身体の筋肉の溝に添ってベロを這わしたら、どんな声をあげるんだろうか。俺の鋼鉄ビッグボーイを使えば、堕ちない女は居ないし、最後はらぶらぶいちゃいちゃの世界でうひひひひ)

 「死ね」

 

 何かしらよからぬ事を考えている鋼鉄の魔人の表情を見て、龍の怪人が思い切り拳を叩き下ろす。

 

 だが龍の鱗を纏う拳は鋼鉄の頭に命中するだけで、その拳骨によるダメージが実体に届いて居なかった。

 

 「俺の頭だったら攻撃が通ると思ったか?」

 「・・・」

 

 勢いを止められはしたけど、鋼鉄の魔人は龍の怪人の一撃をしっかり受け止めた。

 

 「お前、脇、弱いだろう?」

 「・・・?」

 

 脇。何を言い出すかと思えば、龍の怪人の身体とその服装を見て言っているのだろうか、鋼鉄の魔人が上目使いで龍の怪人の瞳を見上げる。

 

 「脇、だよ、脇」

 

 拳が乗せられたままの頭部を滑らせて、鋼鉄の魔人が素早く動き始める。

 

 「脇の締め方が甘いと!」

 

 伸ばしたままの右腕を絡め取られ、鋼鉄の腕に引っ張られる。

 

 体制を崩してしまった龍の怪人の首には、鋼鉄の両足が絡みつき、腕と胴体をそれぞれ外側に引っ張られるような状態のまま、身体を反らされる。

 

 「・・・!」

 

 飛びつき腕十字。その固め技による攻撃で、龍の怪人に一杯食わせる事に成功した鋼鉄の魔人。

 

 「ぁ、さらに」

 

 浮いた身体に鋼鉄の重みを繰り出して、体重以上の重さを実現可能にした攻撃によって、肩が外れそうな程の重圧が龍の怪人を襲ってくる。

 

 あまりの重さと、身体が反り返る状態により、片膝をついてしまう龍の怪人へと更に追い込みを立てる。

 

 「こっのっまま折ってやる!」

 

 右腕を折ろうとして、勝ち筋を見出した鋼鉄の魔人が龍の怪人の腕をへし折ろうとさらに鋼鉄の重みを乗せてくる。

 

 「・・・!!!」

 

 表情を強張らせた龍の怪人が踏ん張って身体を上げると、伸び切った腕をそのままに鋼鉄の魔人を持ち上げる。身体の構造的に人間とさしいて変わらないままであり、力や頑丈さは人間を凌駕している龍の身体。

 

 腕は曲げる事はできないが、立ち上がり様に空いた左腕で鋼鉄の怪人の股間をわし掴んでは龍の鱗がより強張ってザワザワと毛並みが逆立つようにして左手に力を込める。

 

 「うっご・・・マジかよ・・・!」

 「硬い・・・」

 

 掴んだ局部も鋼鉄なのか、人を一捻りに出来る握力で握ったまま、右腕を上にあげていく。

 

 首より上に頭部が上がった事で、両足の拘束が緩みだした事で、龍の怪人が思い切り後方へと飛び込んで鋼鉄の魔人を叩き落とす。

 

 半ば無理やりなバックドロップの形で、硬い鉄の床に小さななクレーターが出来上がるその威力は、鋼鉄の魔人の実体にも届いたのか、彼にダウンを取ることに成功した。

 

 「やるな・・・でもよ、腕、壊れたろ」

 「・・・問題ない」

 

 拘束から抜けたモノの、龍の怪人の右腕が上がらない。投げた勢いに一矢報いようとした鋼鉄の魔人が、更に右腕だけはひっぱりながら撚る事で、肩の脱臼、そして関節も外したのだ。

 

 「ただ身体が硬いだけなんて思うなよ。これでもゲヘナミレニアムの最高幹部だったんだぜ・・・」

 

 クレーターから立ち上がりながら、鋼鉄の魔人は龍の怪人に近寄ってくる。

 

 「龍の力なんて言うからどんなモノかとヒヤヒヤしたけど、結局の所力押ししかできないとはな。その鱗は身体を飾るお化粧か?」

 「・・・死ね」

 

 左腕を振り抜いて、挑発に対した大きな踏み込み。

 

 鋼鉄の魔人も同じく左腕を黒く光らせて拳を打ち出す。

 

 鱗がまとわりついた拳と、鋼鉄による頑強な拳がぶつかり合い、間には真空の衝撃が巻き起こり、二人の身体を押し退けんばかりの勢いが風圧となって行く。

 

 その二人の真上では、猛毒のゼリーを両手に持った毒蛾の怪人と、両腕を鎌に変形させた鎌鼬の魔人が空中戦を繰り広げていた。

 

 「ボクちゃんをサクッと殺んじゃなかったのかぁい?」

 「こんなの遊びでしょ〜?それとももう飽きちゃった?」

 

 毒蛾の怪人のいたずらな笑みを見れば、益々可愛らしさが際立ち、凶悪さの入り混じった感情が鎌鼬の魔人の中にこみ上げてくる。

 

 毒のゼリーを投げてきても簡単に斬り落とし、空気を鎌で裂いては上昇を繰り返していく鎌鼬の魔人の能力に、毒蛾の怪人も追いついていく。

 

 「ねぇところでさ」

 

 毒蛾の怪人が悪戯な笑みを見せながら、鎌鼬の魔人に声をかける。

 

 「こうやってどんどん上に来てるけど、僕達がどこから来たか知ってる?」

 「ん??」

 

 柱に鎌を刺して上昇を止めて、毒蛾の怪人の言葉に耳を傾ける。

 

 鎌鼬の魔人の眼の前で毒蛾の怪人は、指先から毒液をとろとろと放出して、その毒液を下にぽとぽとと落としていく。

 

 「上から、だよ。このまま上に逃げながら戦っても良いけど、上には僕達がたっくさん出した猛毒で詰まってるよ?どうするどうする?」

 

 つまり言おうとしている事は、上の階層に逃げたとしても、自分たちにとって有利な状況にしかならないと言うこと。

 

 ここまで囚人達を殺して来た奴らの言うことならば、間違いないだろう。

 

 だが・・・何か妙なのは、この怪人がそんな事を今話している事だ。

 

 今、この瞬間、この状況で、何故こんな事を話すのか。

 

 「もしかしてお互いフェアじゃないとだめとかか?」

 「はぁ?おまえみたいな気持ち悪い顔の異人なんかとフェアじゃなくても別に構わないし。このまま上にいけば瞬殺出来ちゃうけど大丈夫かって聴いただけだし。仮にこのまま上に行っても僕が戦いやすいしね」

 「早口でよくしゃべる。可愛いね、その顔」

 「キモっ・・・囚人なんかが僕なんかを可愛いとか言って近づけると思った?マジでありえないし、ツーホーしてあげようか?来るのは地獄に案内する死神だけど」

 

 毒蛾の怪人の嫌悪の言葉はそのまま鎌鼬の魔人に向けて、大きなトゲとなってメンタルを攻撃する作戦だ。

 

 「それにさぁ?さっきからこっちの毒を斬るだけで、僕には何も攻撃できていないじゃん。もしかして、僕に攻撃するの怖いの?」

 「なっ、違うし!そんなんじゃねーし!バーカ!」

 「アッハハハハ!」

 

 こんな簡単な挑発に憤慨して返すとは、鎌鼬の魔人は思った通りの性格らしい。

 

 「やっぱりさぁ、ゲヘナミレニアムって、ザコの集まりなんじゃないの?」

 「なんだとぉ・・・?ボクちゃん達が弱いとでも言いたいのか」

 「そうだよ♡事実攻撃はして来ないし、上に飛び回って逃げてるだけ。まともな攻撃手段とか持ってなさそうだしね。魔人って種族にかまけてふんぞりかえるだけの惨めな異人ちゃーん♡はーい論破ぁ〜〜♡クソザコカマイタチ〜♡ざぁこ♡ざぁこ♡」

 「〜〜〜っ!!」

 

 ふわふわと浮きながら様々な体制で挑発を繰り返す事で、鎌鼬の魔人の顔がみるみる真っ赤に染まっていく。憤りを通り越して、マジギレ寸前と言った表情を見せている。

 

 「食べるのはやめてやるよ・・・」

 「へぇ?それじゃあ変わりに何か出来るのかな〜?」

 

 口に空気を含ませて、ぷくっとした頬を指先でつつきながら、毒蛾の怪人が鎌鼬の魔人に目線を合わせる。今にも睨むだけで人を殺せそうな鎌鼬の魔人の表情は、見れば見るほど滑稽に見える。

 

 「お前をぶっ殺すんだよ!!!」

 「はいはい♡調子に乗るなって、おじさん」

 「絶対に八つ裂きにしてやるっ!!」

 

 柱から飛び出して両腕の鎌を振り回しながら、高速回転を繰り出しながら毒蛾の怪人を斬り刻もうとする、文字通りの鎌鼬が監獄の空洞に広がっていく。

 

 「毒漬けにしてあげる♡」

 

 刃の風となった魔人を相手に、未だに自信と微笑みだけで返事を返す毒蛾の怪人。

 

 そんな彼女の少し下、地下25階層の入り口近くでは、火花が散る程の激突が再度行われていた。

 

 その火花はまるで火打ち石でも鉄にこすったのか、薄暗い監獄の広間を一瞬明るく光輝かせる。

 

 もちろんその火花の原因は、龍の怪人の鱗の拳と、鋼鉄の魔人の黒光りする鋼鉄の身体がぶつかる音。

 

 右腕は肩と関節が外されてしまい、思うように身体のバランスが取れないはずだったのに、この龍の怪人は垂れ下がる腕を振り子の様に器用に操り、左腕と両脚、そしてカーゴパンツから伸びる黒い尻尾を操りながら鋼鉄の魔人と交戦している。

 

 (打撃は効果が薄い・・・)

 

 顔面を殴ろうと、脚を蹴ろうが、尻尾で肩を叩きつけても、この鋼鉄の魔人にはあまり効力が無い。右腕が使えない以上は、掴みも投げも逆に掴まれる可能性もある為に、望みはかなり薄い。

 

 (しかし、戦闘力で例えるとすれば、ヘヴンホワイティネスはおろか、我が戦闘員にも満たない。ただ、防御能力が優れているだけ)

 

 ただの正拳突きとラリアット、あとはなんとかして掴みかかろうとするだけで、足技も鋼鉄を生かした攻撃もして来ない。

 

 (能力はただの鋼鉄化。そして機敏さも多少はあるようだが、その程度・・・)

 

 重みを生かした拳はどんなモノでも、遥かに強力な一撃になりえる事だってある。

 

 だが、ただの重いだけの拳と、能力を生かした拳の重みは違う。

 

 実際龍の怪人の拳とぶつかっても、自分の腕は痛くならないし、鱗で守らなくても骨身にダメージは跳ね返ってきていない。

 

 (・・・ならば、アレなら打倒出来るか?)

 

 打撃、投げ、格闘術では望みの薄いこの状況下において、龍の怪人のもう一つの戦略。

 

 本当はヘヴンホワイティネスを撃破する為の能力として、研鑽を積み上げた龍の怪人の能力。

 

 それは名が体を表す、龍の能力。

 

 そして怪人としての1段階上の領域の技。

 

 全ては力による支配を正当とさせる力。龍の怪人の最大の力。

 

 その力を発動する為の準備を整える為に、龍の怪人は動かない右腕に重心を傾けて、倒れる様な勢いをつけて前転。

 

 その不可解な行動を見ていた鋼鉄の魔人が、少し油断した。

 

 片腕一本で身体を支えて、逆さ立ちになりながら先に落とすのは、前に傾く踵。

 

 そのブーツを履いた踵が、鋼鉄の魔人の頭上ど真ん中に、斧の様なイメージの形となりながら振り落とされたが、やはりこの魔人にはダメージが無い。

 

 無いのだが、踵落としが鋼鉄に跳ね返された勢いを使って、今度は後方に飛んでいく。

 

 広間隅の方では、爆撃の怪人と老人、リコニスと魔法の闇人との交戦が続いている。当然の事だがどちらも遅れは取っていない。

 

 (・・・下を使うか)

 

 ここは地下25階。この広間で新たな力を発動するのは得策ではない。あんな狂った人間と怪人でも、同じヘルブラッククロスの仲間なのだから、かえって邪魔になる様な事をさせてはならない。

 

 後方に飛びながら華麗な着地を決める事で、龍の怪人の背中に下の階層が覗ける、転落防止の手すりを背にした事が解った。

 

 「倒せるつもりなら、来い」

 

 どう足掻いても負ける事は無いのだが、それでもここでは能力を発動するわけには行かない。それを暗に示す言葉だったのだが、眼の前の黒光りする魔人は、舌なめずりをしながら重苦しい足音を鳴らして龍の怪人に近づいてくる。

 

 近づいてきた事を目視しながら、龍の怪人がかすかに微笑みを見せて、手すりの下へと落ちていく。

 

 「戦場を変えるってのかい?いいぜ、二人っきりで楽しもうや」

 

 鋼鉄の魔人も少し遅れて龍の怪人と同じ様に、下へと落ちていく。

 

 「・・・なんだと!?」

 

 先に落ちたはずの龍の怪人を追いかけたはずだが、落下し始めた瞬間、彼の視界に現れたのは・・・。

 

 『GRRRRRRAAAA!!!』

 

 それは幻想世界や、物語の中にしか見たことのなかった様な、四本脚の怪物。

 

 皮膚と思わしき所は眼で見てみる限りではどこにも無く、変わりに硬く鋭く強靭な鱗が生え揃い、漆黒に輝く翼を広げて、長く重苦しそうに見えるのに軽く丸太よりも太く長い鎌首。

 

 尻尾も大きく、鞭の様にしなりながら硬い鉄の床を容易に打ち砕き、四本の脚に生え揃った爪は、軽く床をなぞっただけで紙切れの様に引き裂いていく。

 

 その咆哮はおおよそ人ではマネができない声質であり、耳を破壊しそうな叫び。

 

 大きく耳を劈きそうな大声は、鋼鉄の魔人の体内に大きく振動を与える程強かった。

 

 その姿は竜。

 

 深黒き暗黒を従える地獄の竜。

 

 しかしその恐ろしさと物騒な見た目に反して、どこか気品のある顔立ちと女性の様な美しさを醸し出すその姿は、間違いなくあの龍の怪人だと言う事が、鋼鉄の魔人には見ているだけで理解ができた。

 

 『GRRREEEE!!!』

 

 喉から声を絞りながら震わせる様な唸り声だけでも、実際に彼女が龍を体現する存在であり、本気である事を伺い知れる。

 

 「驚いたぜ・・・まさかそんな姿になれるなんてな・・・」

 

 なんとなく、この黒竜が怖く感じた。

 

 鋼鉄の魔人を黒く赤い瞳で睨み、周囲の鉄やコンクリートを溶かしてしまう鼻息が噴出されている。

 

 鋼鉄の魔人の身体でさえも溶かしてしまいそうな熱気を孕んだ鼻息が、これから自分を地獄へと送ろうとしている災厄を招く竜と共に鋼鉄の魔人を視界から外さない。

 

 これこそ、この姿こそが龍の怪人のフェーズ3の力であり、発動出来る場所を選ぶ等条件こそあれど、対ヘヴンホワイティネス用の積み上げた力。

 

 人間が使う車よりやや大きいだけの竜の姿とは違う、正真正銘、幻想の竜。

 

 フェーズ3・幻想黒竜形態。

 

 それが彼女のヘルブラッククロスの為の力。

 

 「・・・焼き尽くすつもりか・・・?」

 

 着地した鋼鉄の魔人が見たのは、尖った竜の口が大きく開き、顎と上から伸びた鋭利な牙が、上下に開く光景。

 

 その口内だけならばただの穴、空洞にしか見えないのだが、この光景では奥。

 

 喉に該当するであろう奥の穴からは、黒と赤に輝く炎の様なゆらめきと、距離感があっても鋼鉄の身体に感じる熱気が、ジリジリと焼いてくる感覚を感じた。

 

 『GORRRRAAAAA!!!』

 

 大きく開いた口と、竜としての気品さを併せ持つ豪快な咆哮が上がると同時に、高熱を帯びた業火が解き放たれた。

 

 「ぬおおおお!!」

 

 炎は黒いのに赤く、空気に触れた所から空間そのモノを焼いているのか、煙が浮かびあがり、壁は軽くドロドロと溶け始めている。

 

 鉄やコンクリートを焼き溶かし、高熱を超えた究極的な炎熱が鋼鉄の魔人を追いかける。

 

 「あれは・・・!当たってはいけない!触れてはいけない!俺の生きている魔人生の中で、一番やばい!」

 

 竜の炎を走りながら逃げ回る中で、一瞬振り向いてみる。真っ黒く赤く燃えて行く炎が、鋼鉄の魔人をどこまでも追いかけてくる。

 

 ありとあらゆるモノを焼き尽くし、生者を地獄に追い詰めていく怪しく不気味に輝く炎。

 

 黒竜獄熱息(ドラゴンブレス)

 

 鋼鉄の魔人に逃げ場を無くす炎は、龍の怪人の吐き出す、この世界の全てを焼き尽くしてしまいそうな程の爆炎の壁が、どんどん鋼鉄の魔人を追い詰める。

 

 黒く燃えては空気すらも焼いて、煙が立ち上がり充満するこの部屋では、地獄の奥底に眠る竜の様に、彼女は鋼鉄の魔人を追い詰めた。

 

 『SEEEEEENEEEEEE(死ね)!!!』

 

 黒竜は大きくを吸い込み、深く呼吸を整える。

 

 吸い込んだのは息だけでは無く、煙も、溶けた鉄もコンクリートも、上から降ってくる死体も全てを吸い込んだ。

 

 そうして喉に溜めて全てを竜の最高熱によって溶かして、ひとつの塊を生成する。

 

 赤黒い炎に囲まれた鋼鉄の魔人は、触れる事も逃げる事も叶わず、ただ奪われるだけの存在になった。

 

 元ゲヘナミレニアムの最高幹部、監獄の脱獄者、全ての女を手中に収める者。

 

 様々な異名を得たはずなのに、たった今その全てを、命を含めて奪われる側になってしまった。

 

 地獄の炎は鋼鉄の魔人の身体へと燃え広がり、黒光りする身体を蝕んでいく。

 

 熱く、痛く、確実に鋼鉄の身体を溶かして黒竜による睨みの中、鋼鉄の魔人は驚愕に満ち溢れた表情で敗けを悟る。

 

 「うっ・・・うあああ・・・!!」

 

 実体にも炎は届き、今度は確実に命を焼いていく。

 

 「やめっ・・・」

 

 息が上手くできない。

 

 まわりの大火事によって酸素がなくなり、変わりに煙が溢れて、逃げ場の無い確実な地獄。

 

 「・・・はっ!?」

 

 ただ体力を削りながら殺すだけでは終わらない。

 

 息のある内に、息が出来る内に、龍の怪人の次の一撃がもう始まっていた。

 

 先に吸い込んだモノが炎による塊となって、喉から吐き出された。確実に身動きのできなくなった鋼鉄の魔人に受けた、竜の吐き出す禍々しい炎の怪球が黒竜の口から吹き飛ばされた。

 

 「まだ──死にたく、無─」

 

 最後まで言えず、鋼鉄の魔人が最後に見たのは、地獄への片道切符。

 

 竜の幻想、そこから産まれ、他の命を喰らい、屍を築き、鉄をも燃やし尽くす。

 

 監獄に現れた黒竜は地獄を世界へ贈る者。

 

 鋼鉄の魔人の瞳には、一筋、生きる事への羨望を混ぜた涙が落ちた。

 

 泣いても地獄の竜は許さない。

 

 龍の怪人が解き放ったブレスが、鋼鉄の魔人の真正面に捉えて焼き尽くす。

 

 怪球に飲み込まれた鋼鉄の魔人は、そこから先の記憶は無くし、意識を落とした。

 

 なぜなら飲み込まれた瞬間、絶命したからだ。

 

 燃えカスひとつ無いが、辺り一面を焼き尽くした黒竜の口には真っ白な煙が蒸気の如く左右の牙から噴出される。

 

 『GYORRRRAAAAA!!!!』

 

 最後に咆哮を一つ上げて、監獄内にはその轟音が反響し合って地獄からの宣戦布告が鳴り響いた。

 

 人々が望んで暮らしている平穏な世界を脅かす宣戦布告を、その竜の喉から大きく吐き出した・・・。

 

 龍の怪人vs鋼鉄の魔人

 

 勝者・龍の怪人

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

 

 逆巻く刃はまるで大きな渦。

 

 触れれば何もかもを切り裂いて、潰して、なかった事にする。なかった事に出来る。

 

 鎌鼬の魔人の両腕から空気を切り裂く刃が、何本も生み出されては乱反射させるかの様な渦が生まれ、自分の頭上で飛び回る毒蛾の怪人を捕らえる事に成功した。

 

 ここからは煽ってくれたあの少年みたいな少女の怪人を、この手でお灸を据える時がやってきた。

  

 「アッハハハ、なんだかかゆいねぇ」

 

 逆巻く刃の中で毒蛾の怪人の羽や服が地道に斬られていく。

 

 肌に当たれば斬ると言うよりも、叩きつけている要領に近く、服や羽は当たったら切断に近いダメージが入ると言う、特異な事をしている。

 

 言い得て妙な事だがあの鎌鼬の魔人はかなり器用な事も出来る様子。

 

 刃渦の中心で鎌鼬の魔人が毒蛾の怪人を見上げながら、ニタニタと笑う。いくら余裕な表情を見繕っても、毒蛾の怪人にはそれがただの強がりか、挑発が効いていないアピールにしか感じなかった。

 

 「ホラホラ、さっきの威勢はどうした!僕ちゃんよぉ!」

 「洋服斬るだけが君の攻撃なの〜?」

 

 毒蛾の怪人の両手には猛毒のゼリーが握られているが、それはまだ反撃には使わない。この魔人と呼ばれる存在がどこまでの実力を持っているのか、またそれをどこまで発揮するのか見てみたさもあったからだ。

 

 「さっきはボクちゃんを毒漬けにするとか抜かしてたなぁ!ええ?僕ちゃんよぉ!」

 

 腕を水泳のバタフライの様に振り回して、空中の刃がより強く大きくなっていく。

 

 だけどそれがどれだけ毒蛾の怪人に当たろうと、たいしたダメージになっていない。

 

 どんどん攻撃が当たろうと、ただ洋服が千切れるだけで、少しだけ恥ずかしくなるだけ。

 

 やはり魔人もただの変態。強引さや力強さならば、ヘルブラッククロスの戦闘員の方がまだ持っている。

 

 「反撃もできない、舌戦を繰り広げるだけ、ボクちゃんには手も脚も出ないだろぉが!」

 

 鎌鼬の魔人の攻撃はどんどん速度を増して、毒蛾の怪人の洋服もどんどん面積を無くしていく。羽は斬られたとしても原料が自分の体内の毒である以上は、普通に再生出来る。

 

 「・・・」

 

 いっそ肌に当たる刃も心地よいと思える痛みであり、毒蛾の怪人は他の組織に居る怪人クラスの存在の強さがこんなモノなのかとがっかりし始めている。

 

 「あーあー、もういいよ」

 

 今までの甲高い声とは違い、低く落ち着いた少女の声が鎌鼬の魔人の表情に僅かな陰りを見せる。

 

 「やっぱり魔人ってザコなんだねぇ。僕もう飽きちゃったよ」

 

 刃に当たりながら、斬る事も無く、痛みはだんだん慣れて来た。

 

 「もう無理だよ。君なんかじゃ僕を殺すことはできない。もちろん、抱く事も、押し倒す事も、ね」

 

 ニヤリと毒のよだれを垂らした毒蛾の怪人。

 

 この組織も力も世界も全てがヘルブラッククロスの思うままの価値観に、この魔人が賛同してくれるなら生かして駒とする使い道はあったかも知れないが、もう実力の程は理解できた。

 

 後は・・・この魔人のお望み通り殺してやろう。

 

 「この渦が君の本気なら、僕も本気を出して殺してあげる♡ザコに見せるのは本当はもったいないけど、僕も実はけっこー強いんだよ♡」

 「ほざけ!ボクちゃんがお前に殺される?勝てる?いい加減生意気な口を言えない様にしてやるよ!!」

 

 ザワザワと逆立つ毛を鋭く尖らせて、鎌鼬の魔人が刃の渦の中の刃を一つずつ鎌へと変形させて毒蛾の怪人に突っ込ませる。

 

 今度の刃は当たればただでは済まないだろう。

 

 当たる対象が、ただの人間であれば、の話だが。

 

 当たるのが怪人ならば・・・それも毒蛾の怪人ならば・・・。

 

 「無意味だよ♡」

 

 無数の大鎌の突撃が毒蛾の怪人に命中する。

 

 渦すら壊しかねない強力な攻撃だったが、この一撃ならば毒蛾の怪人を倒したと、撃破したと鎌鼬の魔人は本気でそう思い込む。

 

 渦が止まり、全ての刃が落ちていく中、紫色の毒を含んだ煙が空中で停滞すると、中あら2つの光が開く。

 

 双眸の光は赤黒く、猛毒のゼリーが光線の様に伸びだして、煙を払う。

 

 「その大技?でも僕に傷を与えられないなら、もう異人失格だよ♡ザァコザァコ♡」

 

 煙から身を出した毒蛾の怪人の羽が赤黒い猛毒を宿して、大きく肥大化している。

 

 緑色の髪も少年っぽさのある洋服にも、毒を纏わせて彼女は殺意と嘲笑に満ち溢れた微笑みを見せる。

 

 「どうどう?これがフェーズ3って言う僕の能力・・・」

 

 地獄の様な恐ろしくて禍々しい迫力を持たせる、赤黒い猛毒の衣。

 

 毒蛾の怪人もここに来てフェーズ3を開放させた。

 

 あのヘヴンホワイティネスに負けた事で、今日この日までに積み上げた毒蛾の実力。

 

 「ヘルブラック・ポイゾネス。これが僕のフェーズ3なんだ〜♡」

 

 猛毒を超えた激毒。

 

 この場にまだ人間が残っていれば、香りを嗅いだだけで死に至らしめる毒の世界。

 

 生きていけるのは、この毒を飲んで平気なモノだけ。

 

 それ意外は力を証明しようが、毒の母に魅入られない者は、絶対に死ぬ毒の世界。

 

 「お前、人生、終わったね・・・♡」

 

 指先に込めた激毒の光線が一瞬で飛び出し、鎌鼬の魔人の脳天を貫いた。

 

 「え・・・」

 

 鎌鼬の魔人の頭を貫通したのは、誰が見ても明らかなモノだったが、彼はまだ生きている。即死はしなかったが・・・。

 

 「え、う・・・うわぁぁぁ!」

 

 鎌鼬の魔人が驚いたのはその先だった。

 

 脳内から体内へと細胞を食い尽くす様に入り込んだ激毒は、体毛を腐らせて、瞬時に肉を侵食して行き、確実に体内を腐らせていく。

 

 だが不思議なのはここまでの事をしておきながら、即死して居ない事が鎌鼬の魔人には驚きだった。

 

 「うげぇ・・・」

 

 体内の筋肉を凝縮させ、体内の酸素すらも毒に犯し、血液を固めていつまでも続きそうな苦しみ。

 

 その苦しみが鎌鼬の魔人を支配し始めていた。

 

 「これで解った?実力の差が、ね。僕たちを下に見た事、後悔しながら苦しんで死んでね♡クソザァコ♡」

 「う、ご。くきけ。こ。かかか、ゲボォ。・・・げ、ぉ?あ!」

 

 最早会話もままならず、鎌鼬の魔人は青ざめた顔のまま、浮遊能力を落として、落下していった。

 

 あまりにもあっけなさすぎる死への意識に、鎌鼬の魔人は泡を吹きながら毒に侵された身体で落ちていく。

 

 落ちる先は鉄の床でも、死体の山でも、リコニスの上でもない。

 

 「地獄に堕ちろ♡負け犬♡」

 

 赤黒い激毒を至るところに撒き散らしながら、毒蛾の怪人がヘルブラッククロスの勝利を掲げると、ゆっくりと仲間達の交戦が行われている地下へと戻るのであった。

 

 この勝利と能力の幅が広がった事がとても心地よく、毒蛾の怪人は次にヘヴンホワイティネスの事を思い出す。

 

 あのビーム剣術の使い手、ヘヴン2、宮寺レンの事を思い出す。

 

 あの余裕そうな表情とクールな感情、その全てがこの毒によって壊された時、彼女はどんな顔をして僕に謝ってくれるのだろうか。

 

 その日が来る事を楽しみにしながら、毒蛾の怪人はやぶれた洋服に今更恥じらいを思い出しながら、ゆっくりと降りていった。

 

 毒蛾の怪人vs鎌鼬の魔人

 

 勝者・毒蛾の怪人

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 日本の軍隊がこの監獄を囲う中、沢山連なる砲塔、その下の戦車に立ち上がる男が居た。

 

 将校のコートを肩に掛けた長身の男は、厳戒態勢の中でも気だるそうに葉巻を咥えて本部からの命令を待っていた。

 

 あまり清潔感の無いヒゲと、年相応に眠そうな中年と言った顔つきをしているが、その眼光は葉巻からの煙と合わせて、まっすぐと監獄を見つめて恐ろしい怒りを潜ませている。

 

 彼の名前は日本軍将校・銀葉(ぎんば)イオリ。

 

 「なんだってんだ・・・」

 

 葉巻を噛みながら、イオリが監獄から立ち昇る大きな煙をじっと見つめる。

 

 この監獄を襲撃するぐらいだから、テロを起こした奴らは生きて帰るつもりは無いらしいが、それでも不可解なモノだった。

 

 監獄を取り囲む戦車や軍隊の列は、綺麗に整っており、背後の射線上に味方が並ばない様に整列されている。

 

 日本は平和な国のはずだったのに、最近はどこに行っても闇社会の噂が途絶えない。

 

 イオリの嫌な予感はいつも的中してしまう。今朝ものヘルブラッククロスの噂話を聴いた時に、今日は嫌な事が起こると思った。

 

 「あーこちら現地の銀葉。本部からの命令待ちです。どーぞ」

 

 気だるそうに言いつつも、彼はこの日本と言う国が窮地に立った時に、悪に立ち向かわねばならない軍人。

 

 「せっかく可愛い後輩に会う約束もしてたのに、嫌になっちゃうぜ」

 

 本部からの返事をまっている傍ら、イオリは大きくため息をつく。

 

 この後自分達に起こる事は惨劇となるか、それとも喜劇となるか。

 

 「ま、何はともあれ」

 

 銀葉イオリは砲塔の上に立ち上がり、二丁のマシンガンを肩に担ぎ上げて臨戦態勢を整える。

 

 何があっても、何が来ても、何が起こっても必ずこの国の平和の為に、彼は戦い続けなければならない。

 

 可愛い後輩に会うのも、女と酒を飲むのも、新しい葉巻を買うのも、全てはここでの事件を解決してからだ。

 

 「日本の軍隊を敵に回すと、痛い目に会うって事をあいつらに思い知らせてやろうか・・・」

 

 銀葉イオリがそれだけを告げると、もう一つ大きな爆発と黒煙が監獄から叩き上がった。

 

 それを見てもう一つ嫌な予感がイオリの胸にチクチクと、細かい針が刺さる気分になって行った。

 

 

続く

  

 




おつかれさまです。

フェーズ3の怪人達が増えてるけどヘヴンホワイティネス達は勝てるのでしょうかね。

龍の怪人なんかドラゴンそのモノになっちゃったよ。

キャラネタ書きます

龍の怪人
フェーズ3に覚醒した。
幻想黒竜形態は、まんま洋モノRPGとかに出てきそうな黒い竜。
めっちゃ強い。だが言語能力は著しく低下した。

毒蛾の怪人
彼女もフェーズ3に覚醒。
ヘルブラック・ポイゾネス。
二人共に厨2全開の能力だね、かわいいね

鋼鉄/鎌鼬の魔人
圧倒的かませの魔人達。今の彼らが弱かったのでは無く、ヘルブラッククロス達が強かっただけ。

銀葉イオリ
日本軍隊の将校であるが、平成のこの時代においてはあまり活躍の場面が無いらしく、平和が一番だと思っている。
ちなみに名前はある文字に変換すると・・・
彼はこの物語の最初期から登場しているある人物に深く関わっております。

・・・

次回は監獄襲撃・6!
監獄の戦いも終わり、柏木タツヤに関するあれやこれや・・・

そしてその次のお話では、ようやくギンジ達の出番も復活します!
あ!忘れておりましたが、なんとなんと今回のお話で100話突破しております。

で・す・が!トータル100突破であって、まだ本編は100に乗っておりません、なのでノーカン!

でも番外編含め100話突破しているのは、なんとも感慨深いです。
ここまで良く頑張ってこれたな、って思います。
仕事にかまけて最近書けていなかったのですが、これからもこの拙く幼稚な物語を応援してくだされば幸いです。

話がそれてしまいましたが、とりあえずまた次回で!

熱中症には気をつけなはれや!
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