正義のヒーローヘヴンホワイティネス   作:アトラクション

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こんにちはアトラクションです。

今回のお話も結構・・・無理やり、なのかなぁ

風邪を引いても仕事を休まず、変わりに寝る時間を増やしました。
おかけで風邪はすっきり

ちゃんと食事する事が大切!

赤鬼の覚悟を受け取ってくれえええ
それではどうぞ


32・頼んだぜ、兄貴

 廃ビル工場の屋内、そこの小さな部屋でギンジと暴力の怪人、血の怪人、そして電撃によって焼け焦げた拒絶の怪人を隅に置いて、三人は対話を初めていた。

 

 なにゆえ怪人であるこの二人が、出生した場所の大元であるヘルブラッククロスを潰そうと考えているのか・・・。

 

 暴力の怪人はその名に恥じず、気に入らないと暴力で解決しようと目論む事が多い。

 

 血の怪人もそのやり方には賛同している様子で、自分を捨てようとした組織への反感は大きい、そう一目で解る態度をしている。

 

 「つまりよぉ。オレ達は単純に、自分達の気に入らない奴らを、自分達で納得する方法で戦いに挑んでるってわけよ」

 

 暴力の怪人は廃材をまとめた山の上に脚を組みながら座り、鞭の先端を形の良い爪でなぞりながらギンジへと言う。

 

 「潰すにしても、明らかに数が足りないのだがな・・・」

 

 その隣で血の怪人が赤いヒゲを伸ばしながら、横目に話して再び暴力の怪人が笑う。

 

 「ヘルブラッククロスを潰すなら、俺達も同じ目的なんだよ。協力はできそうだと思うんだけど、どうだ?」

 

 ギンジは今のままの戦闘メンバーでは、勝てないかも知れないと言う事だけはなんとなく解る。地道に戦っても、敵は怪人という存在を造れるし、いつかは追い詰められる事も、考察はしている。

 

 決して楽に勝てる訳ではないし、敵の手札を減らし続けてれば、いつかは勝てると言うのも違う。

 

 「だから、俺達と協力しないか?」

 

 ギンジの提案は決して悪いモノでは無い。それどころか、拒絶の怪人をこうも簡単に気絶させられる様な強い力を持っているなら、暴力の怪人からすればとてもありがたい戦力になると思っている。

 

 「君も、組織から脱退している様なのだが、何者なのかね?」

 

 血の怪人の疑問にギンジは、少しだけ警戒しつつも、自分の素性を話せる範囲で伝える事にする。

 

 サングラスを直し、強気な笑みを浮かべて答える。

 

 「俺は、今はとある正義の組織の為に戦う、ヒーロー様達の仲間で通ってるぜ。なんの組織に所属しているかは言えないがな」

 

 今全ての素性を話すと、もしかしたら神宮財閥や、仲間達になにかしら不都合が発生する可能性も有るため、おいそれとは話せない。

 

 「あんたらがハグレの怪人ってのは良く解ったけど、ヘルブラッククロスを潰したらどうすんだ?」

 

 ヘルブラッククロスという巨悪を倒したその先・・・。ギンジとて何もかも考えていない訳ではないが、いつそれが達成出来るかは解らない。

 

 本当に実現出来たらそれは、その時に考えればいいのだが、今はこのハグレの怪人達の意見とかも聴いておきたいから、計画性を知りたい。

 

 今後も協力出来るなら、それに越したことはない。

 

 「簡単に怪人という種族を切り捨てず、人間と共存出来る道を探したい・・・っていうのは建前で、本当は何も考えてねぇんだ、これが」

 「共存・・・」

 

 今まで考えた事はなかった。

 

 怪人と人間の共存関係。もしそれが公に出ればギンジにとっても、生きやすい環境にはなる。

 

 そうしたくても、簡単に命を切り捨てるこの組織のやり方に、暴力の怪人は嫌気が刺していた。だからこそ離反し、革命でも起こそうという。

 

 途方も無い話しだが、大きな目標ともなるその話しは、ギンジの心を揺れ動かす。

 

 (きっと・・・こいつらにも、心があるんかな)

 

 どこまでその目標を本気で考えているかは解らないが、暴力の怪人なりに、そしてこいつに付いてきた怪人二人なりにきっとたくさん思う事はあるのだろう。

 

 ギンジ個人だけでは計り知れない思いが、たくさん。

 

 「本心から言えば、女を好き放題できればいいんだけど、さすがになぁ?嫌がる女ってのは美味いんだが、強引にやっちゃあなぁ?」

 

 暴力の怪人の本音も本音はそこに有るのかも知れないが、強引に犯すのはヘルブラッククロスと同じ。人間と同じ手順を踏むことこそ、真の快楽があると豪語するのは暴力の怪人その人である。

 

 とはいえ調教する方が好みなのだが。

 

 ギンジと暴力の怪人はそれからも色々話し込む。お互いの目的が同じで、共通の敵、ヘルブラッククロスをどうやって倒すのかを決める。

 

 協力者、そして同盟者。

 

 カエデ達の下に戻ったら、色々報告する事が増えた。それによって喜んで貰えたり、言い合いをしたり、きっと有用な情報を話せるかも知れないと、ギンジはそれを・・・。

 

 (・・・楽しみ、なのかな)

 

 一瞬、そう思った。そう考えた事がギンジに取ってみれば、不思議に思えた。

 

 ──あいつらと、一緒に入れるのが嬉しいのか、俺は・・・?

 

 脳裏には、レン、ケイタ、ミドリコ。次に並ぶのは、赤鬼、藤原、イロ、サクラ、レイナ・・・その中心にはミヤコとカエデ。

 

 仲間達が次々と並び、これらの中にバーナーの怪人や、コウモリの怪人。自分と同じ顔の進化の怪人まで・・・。最後にリコニスだけが少しだけ残る。

 

 ここまで広がったギンジの宝とも呼べる〈大好きな人達〉は、一緒に居るだけで本当に楽しい。

 

 (なんだろうな。なんか、これからがすげー嬉しいし、楽しみだ)

 

 なぜだか解らないが、ミヤコとカエデは消えずにしばらく脳裏に残り続けた。

 

 脱走した怪人達三人をよそにギンジは、微笑みが強くなる。

 

 帰ったら、もっとたくさん話をしよう。

 

 「兄貴ィィィィ!」

 

 和やかな雰囲気をぶち壊す野太い男の声。赤鬼の怪人が廃ビルに突撃していた様子は、何か危機を知らせようとしているのか、焦りの色が強い。

 

 「兄貴!居た!」

 

 赤鬼がギンジ達の居る小部屋へ入り込んでくる。その荒れっぷりは本当になにかの危機感を募らせる。

 

 「おいおい、怪人同士徒党を組んでるのはオレ達だけじゃないのか!」

 「いや、こいつ・・・総統の直属の・・・!」

 

 血の怪人が警戒して臨戦態勢に入るが、入り込んだ赤鬼の後ろからヘルブラッククロスの戦闘員がぞろぞろと迫っている事が解り、警戒を別の方へと向ける。

 

 「敵襲か!」

 

 血の怪人が血液を発動して武器を造ろうと、その姿勢をより本格的にするが、赤鬼は後ろの戦闘員を扉ごと叩き潰して、向き直る。 

 

 「おうよ敵襲だ!」

 「何があったんだ?」

 

 赤鬼が討ち漏らした戦闘員を横で殴り飛ばして、ギンジは経緯を聞きに回る。

 

 「ヘルブラッククロスが、ミドリコの姐さんを攫っちまった!すまねぇ!全部俺っちの不注意での責任だ・・・」

 

 不覚を取った赤鬼は非常に参った表情をしており、ミドリコがこのビルの上に飛行船に乗せられた事を聴くと、ギンジも表情に焦りが出る。

 

 「なにやら揉め事か?」

 

 暴力の怪人が鞭を引き抜き、騒ぎによって目を覚ました拒絶の怪人が、辺りを見渡す。その仕草は小動物じみた可愛さがある。

 

 「俺の仲間がヘルブラッククロスにさらわれた・・・なぁ、暴力の怪人君よ」

 

 ギンジはさらに部屋に入ろうとする上級戦闘員を殴り飛ばして、暴力の怪人へ一つの提案を行う。

 

 「俺達は正義の為に戦う、ヒーローって奴なんだ。もう、正体をバラす事にするが、とにかくそういうモノなんだ、俺たちは。この赤鬼も同じでな」

 

 瓦礫を持ち上げて崩れた入り口を閉じ込めて、ギンジはさらに続ける。

 

 「仲間を助けるのに協力してくれたら、知りたい情報を、いつでも教えてやる。お前たちの協力も惜しまない。だから・・・ここを任せてもいいか?」

 

 ミドリコを助けないと行けない。しかし、ひっきりなしに部屋に入ろうとする戦闘員達を誰かが抑えないと、上に迎えない。

 

 「お安い御用だぜ。怪人四天王がどうしてここにいるかは解らんが、一先ずは了解した!」

 「後で話せる事は話すぜ・・・!じゃあ頼んだ!」

 

 天井を打ち壊し、ギンジと赤鬼は上の階へと飛び乗る。

 

 「それじゃあ・・・暴れるか!」

 「血をよこせ!」

 「な、何か解らないけど、キエてキエて・・・」

 

 暴力の怪人の鞭のひと振り、血の怪人の血液の打撃、拒絶の怪人の黒い波動がヘルブラッククロスの戦闘員達を蹴散らし始める。

 

 普通に考えれば上級戦闘員だけでは、この欠陥だらけでも普通に強い怪人達は止められない。

 

 ギンジ達は上の階を突き進むも、こちらにも上級戦闘員達が、ジェットパックでビルの内部へと侵入してくる。

 

 「退けコラ!」

 「赤鬼、やっちまえ!」

 「ガッテンでい!」

 

 金砕棒を振り回して前方へと突き出すと、一人の上級戦闘員はぐしゃりといびつな音を立てて身体が破壊され、その後ろへと空気が飛んでいき、狭い通路に集まる戦闘員達を破裂させていく。

 

 たった一撃でもこの威力を誇る。文字通り一撃必殺の怪力で、戦闘員を次々と粉砕していく。

 

 「兄貴!早く屋上へ!そこの窓から!」

 「任せろ!」

 

 赤鬼が敵をせき止めて、ギンジは窓から飛び出して、羽を展開するとそのまま上へと、屋上へと飛び立つ。

 

 屋上にたどり着くと、そのまま飛行船へと狙いを定めてギンジは速度をあげる。

 

 しかし、視界の右端からは、黄金に輝く刃が飛び込んで来て、ギンジは弾かれてしまった。

 

 「キャハハハ!しっかり刺すつもりだったのに、流石だねぇ〜ギンジちゃ〜ん?」

 「テメェ、リコニス・・・!」

 

 右頬からは僅かな切り傷をつけられ、血を流す。本当ならすぐに出血が止まるはずなのに、リコニスの刃はどうにも怪我の治りが遅くなる効果がある。

 

 「久しぶりだね、ギンジさん。音楽堂では、オークに勝てたようだが、その後ドクターミヤコはお元気かな?」

 

 もう一人の声がリコニスの背後から聞こえてくる。

 

 ヘルブラッククロス、怪人の瞳をモチーフとした紫色の仮面をつけ、紫色のコートを身にまとう、ドクターミヤコの護衛部下だった男。

 

 「紫・・・お前まで居たのか」

 「今はドクターミヤコの座を引き継いで、大幹部になったんだ。ドクターパープルとでも呼んでくれ」

 

 後ろ手に組みながら紫は、何かをリコニスに耳打ちする。表情の見えない彼の言動は、ギンジからすると、とてもじゃないが不気味に思える。

 

 「ふ〜ん?了解・・・じゃあ、ギンジちゃん。殺さないように、ゆっくり、優しく、調理してあげるわ・・・!」

 

 甘くてとろりとした声音の中に潜めた悪意が混ざり、より悪魔らしく凶悪な雰囲気を持たせている。黄金のパワードスーツに身を包み、黄金の刀を構えたリコニスの姿の後ろには、まるで本当に悪魔と死神が融合した幻影が見えて様な気がした。

 

 「俺を調理できるか、試してみな・・・速攻返り討ちにしてやるぜ」

 

 ギンジは本当なら女性を攻撃しないが、リコニスだけは別。この世界に降り立ったギンジに取って初めての友達、バーナーの怪人の命を奪ったこの女を、ギンジは最早女性として見ていない。

 

 例え〈大好きな人達〉の一人であっても、こいつだけは必ずぶっ飛ばす。

 

 「行くぜリコニス!」

 「フフフ・・・キャハハハ・・・ヒャーヒャッヒャッヒャッ!いいよいいよ、その顔。本当に可愛いよギンジちゃん!音楽堂じゃ遊んであげられなかったから、今度はたっくさんイジメてあげる!」

 

 三日月の口を歪に歪ませて、リコニスとギンジは同時に駆け出し、戦闘を開始する。

 

 「ああ、ぶっ殺したいわ〜!!」

 「仲間がピンチなんでな。俺もお前を殺す気で行くからな、後悔すんなよ!」

 

 フェーズ3を発動して、ギンジはリコニスの黄金の刃と交戦していく。その後ろで紫は、何度もギンジを振り返りながら飛行船へと乗り込む。

 

 「・・・5分だけ、猶予をあげよう。なんとかしてみせろ、ギンジ」

 

 紫の言葉は誰に聞こえるわけでもないが、確かなその言葉は間違いなくギンジへと向けたモノとなっている。

 

 飛行船はエンジンを再稼働させて、浮上の準備を整え始める。

 

 「さて、お手並み拝見だ!」

 「どけえええ!」

 「ヒャハハハ!」 

 

 黒い炎が黄金の刃を弾き、リコニスは嗤い、ギンジは睨む。

 

 運命の歯車が、また一つ、狂い始める。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 金砕棒を振り回してその一撃一撃が重い音と、骨と肉を叩き潰す鈍い音が通路に響くと、赤鬼は周囲を見渡す。

 

 その周辺にはもう戦闘員達が全員死んでいる事を確認して、赤鬼は上の階・・・屋上を目指してとにかく走り出す。

 

 「これだけ血があるなら、吾輩も役には立てそうだ」

 

 赤鬼の暴虐が済んだ道を通りながら、三人の怪人達もギンジを追いかけていく。

 

 その傍らで血の怪人は戦闘員達の屍から、血液を吸収し続ける。今こそ食事と言った表情には、まるで人間の生気を感じない。

 

 「拒絶、まだ暴走するなよ?」

 「だ、大丈夫・・・です」

 

 少しフラフラしているのか、拒絶の怪人は暴力の怪人の言葉に、虚ろな瞳のままで答える。

 

 通路に倒れる戦闘員達の死体を踏み越えて、暴力、血、拒絶の怪人は赤鬼とギンジを追いかけていく。

 

 赤鬼が突き進む屋上の手前の部屋まで到達すると、赤鬼の顔面をめがけた灰色の硬い何かが飛んでくる。弾丸の如く飛んできたそれを角で弾き落とすと、敵の方へと視線を向ける。

 

 そこに佇んでいるのは、腕に様々な形状の銃口を携え、装備がより重装になった戦闘員の姿がそこにはあった。

 

 「そんなチンケなモンで俺っちを止められると思ってんのか?」

 

 次の弾丸が飛ぶより早く、赤鬼が金砕棒を振るうと、空気が飛び出しその戦闘員も倒される。

 

 「邪魔すんじゃねぇ!」

 

 さらに現れた戦闘員の姿を見て、赤鬼がキレ始める。

 

 もう一人の重装戦闘員は両腕の筒状の銃口を、赤鬼に向けてると色のついた空気砲を発射する。

 

 「空気で俺っちと勝負しようってか?」

 

 空気をフルスイングで打ち出すと、色のついた空気と激突して、形の無い煙の様にその姿を様々な姿に変えて、ユラユラと揺れている。

 

 しかしその色のついた空気は消えずに、床に低態する様に、ゆっくりと舞う。

 

 「ただの空気じゃねぇな?」

 「赤鬼よ、これはガスだな・・・」

 

 追いついた血の怪人が赤鬼の後ろから話すと、赤鬼は壁を殴り壊して、ガスを抜き出す。

 

 「これで問題ねぇな!どら、後はお前らだけだ」

 

 もはや戦闘員がどれだけ強かろうと、数が多かろうと、四人の怪人を相手には勝ち目は薄いだろう。

 

 しかしソレだと言うのに、戦闘員達は死ぬこと誰一人して恐れずに、赤鬼達へと突撃してくる。死ぬ事を恐れないその突撃姿勢は怪人達の闘争本能を掻き立てる。

 

 「姐さんを助けに行くんだ、邪魔すんじゃぁ・・・ねぇええ!」

 

 後ろからも前からも迫る戦闘員と、赤鬼達の戦闘が激化する。

 

 勝つのは間違いなく怪人達だが、ミドリコを救えなければ敗北する。この戦い、必ず敗けられない。

 

 屋上前の部屋は、血と肉片と悲鳴とガスが舞い続けた・・・。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 屋上での交戦も激化していた。

 

 リコニスはギンジと戦える事に、退屈から抜け出す意義を見出し、本当に楽しそうに戦っている。

 

 不意打ちでバーナー怪人の命を奪い、不意打ちでギンジを突き刺し、今回も不意打ちでギンジの妨害が出来た。

 

 本当ならこの作戦も退屈が故に傘下する事は無かったのだが、紫からギンジに会わせてもらえると言うのを聴いて、心を踊らせた。

 

 強く、揺るがぬ想いを持った、あの男、佐久間ギンジと会える。

 

 今のリコニスにはそれだけが退屈を打払う、最高のスパイスとなってリコニスの全てを潤してくれる。

 

 力で全てを支配する世界を目指しているからこそ、自分の持つ力でギンジと潰し合いたい。ただそれだけ。最早そこに自分の命なんて関係ない。

 

 三日月の口と、死神の鎌に見立てた黄金の刀が、ギンジの首元を狙って振るわれる。居合いにも近い姿勢から繰り出すその一刀は、ギンジの持つ能力、紫電により弾かれる。

 

 手元に走る電流の苦痛に、歪んだ笑みを浮かべながら、今度こそ本気で襲ってくるギンジの迫力に、脊髄からブルりと全身を震わせる。

 

 「あはっ・・・そうそうその怖い顔!それがいいのよ!」

 「気色悪い奴・・・!」

 

 上段から刀を降ろし、ギンジは身を捻りながら避けて、リコニスの顔をめがけて回し蹴り。踵を使った高い位置を狙った蹴りに、リコニスが吹き飛び、しかしそれでも彼女の顔は悪魔の笑みを宿したままである。

 

 「本当に殺すぞ!」

 「殺ってみせてよ!ヒャーハハハ!」

 

 黒い業火球を十字に斬裂して、まるで黒衣を纏うように黄金の鎧を燃やしながら、ギンジへと力を込めた強力な突き攻撃が展開される。

 

 「アブねぇ!」

 「さすがぁ!」

 

 避けたギンジの反応速度に驚き、返す手で黄金の刃を振り回す。

 

 時には掠め、時には弾かれ、それでもギンジの攻撃姿勢と、リコニスの悪意は止まらない。

 

 足元を狙ったリコニスの体術にバランスを崩しても、羽を使って飛び回ると、後ろへと下がり体制を整える。

 

 紫電による一閃を右足に纏わせて、滑空から一度に決めにかかる。

 

 いくら防御能力も攻撃能力もバランスが良かろうと、へそを出している腹部はリコニスの弱点とも呼べるだろう。

 

 そこをめがけたギンジの作戦を開始する。

 

 「これならどうだ!」

 

 黒い炎を連続で拳から打ち出す。これが目暗ましになればそれでいい。

 

 これでダメージが通るとは思えない。実際リコニスは避けもせずに刀で炎を弾く。それを余裕そうに見せつつ、ギンジから視線を外さない。

 

 「ほらほら、飛んでばかり居ないで、降りて来てよ・・・いっぱい命の潰し合いをしようよ〜ギンジちゃ〜ん!」

 「言ってろ!このバカ!」

 

 黒炎の球体をさらに生成して、リコニスへと投げつける。

 

 リコニスはギンジの居る方へ、視線を向け続ける。故に、この眼暗ましが最後の手段になる。

 

 決着をつけて、できれば再起不能にして、もう二度と戦いたくない。

 

 飛ばした球体はやはりリコニスに斬り壊されて、2個目も破壊される。

 

 炎が巻き上げられ、上空で大爆発が起こる。

 

 「なんだ!?」

 

 突然の爆発にギンジもリコニスも、飛行船の入り口で佇む紫も驚愕するが、これでリコニスの注意が逸れた事を先に確認したギンジは、リコニスめがけて滑空、溜めに溜めた右足の紫電を、ついにリコニスに当てる。

 

 「ぐっはぁ!?」

 「倒れろ・・・リコニス!」

 

 めりめりと形の良い腹筋にギンジの紫電一閃蹴が深く刺さる。

 

 「ヒャハハハ・・・げほげほ、あぁ゛〜・・・いい、これ、好き・・・キヒヒヒャ・・・」

 

 痛みに恍惚な表情を見せながら、血を吐き出した。それなのに、この痛みを、身体に走る激痛は辛い、苦しいと言った感情にはならずに、愛おしく感じていた。

 

 痛い事が気持ちいいなんて、普通ならあってはならない。ましてやこれは命を狙った戦いになっている。死ぬことを気持ちいい、好きだという対応を見せたリコニスの表情に、ギンジの精神を大きく揺さぶらせる。

 

 (・・・クソ、なんで・・・!)

 

 こんな状況になっても、女性を傷つけた事に罪悪感が今、ギンジを襲ってくる。

 

 (それでも、もう退けねぇ・・・俺のせいで、ミドリコを助けられなかったら、どうすんだ。動け、俺!)

 

 右足を引き抜き、両手には黒炎を纏わせて、リコニスの全身をめがけて拳を叩き込む。何度も、何度も、力強く・・・絶対に倒すと、心に誓いを立てて。

 

 「リコニスをも倒すか・・・進化は止まらないな・・・」

 

 偶然が重なったとしても、フェーズ3のギンジは今のリコニスを上回る強さを持ち始めている。

 

 紫がギンジの勝利を確信して、新たな報告が増えた事で、時計の針は5分を過ぎた事を確認する。

 

 「・・・勝負には勝ったが、我々個人個人は敗けたかね。では、公安の女はもらっていこう・・・【邪魔者】は消せるし、いい事だろう」

 

 飛行船に乗り込みながら、搭乗口を閉めようとする。

 

 「オオオオラアアアアアアア!!!!」

 

 黒炎の拳でリコニスに攻撃を当て続けて、ギンジのラッシュは止まらない。

 

 「ヒャハハハハハ・・・いいよぉ、素敵ぃ・・・ここまで強くなったなら、ギンジちゃんの事、本当に好きになれそう・・・」

 

 力強い男に女性としての本能が出始める。自分を倒せる男ならば、全てを許せる。それが怪人であれ、なんであれ、退屈だけは絶対にしないからだ。

 

 「でも、今じゃないね・・・」

 

 焼けた黄金の鎧を身に纏うリコニスは、ギンジの猛攻を縫って刃を左肩に突き刺す。

 

 「うぐっ・・・うおおおお!」

 

 深く刺されても構わず、リコニスを担ぎ上げて空を舞う。

 

 「どうせ落としても死なねぇだろ。でもしばらく眠っててくれや!」

 

 空中で一回、二回、三回転と縦に滑空しながら回り、工場エリアの廃ビル工場の外側、つまり地上へ向けて紫電の爆雷と共に、リコニスを投げ飛ばす。

 

 殺すつもりは無いが、こうでもしないとミドリコ救出が間に合わない。

 

 「今度は一緒に昂ぶろうね・・・?ギンジちゃ〜ん・・・!」

 

 相変わらず甘ったるく可愛い声で、リコニスは地上へと落ちていく。

 

 紫電の光に飲まれたリコニスは、それでも悪魔的な悪辣な笑みを浮かばせ、地上へと雷速で落とされた。

 

 「クソ・・・めんどくせぇ・・・」

 

 いくら〈大好きな人達〉の一人でも、もう二度と戦いたくないという気持ちが強くなる。できれば傷つけたくないのだが、そう出来るならそうしたい。

 

 いつかまた戦う事にはなりそうだが、一先ずギンジは屋上に戻る。

 

 「時間切れだ。そのまま飛んでいれば良かったモノを、わざわざ着地するとはな・・・」

 

 飛行船は浮上を初め、飛び立つその瞬間がギンジに焦りを大きくさせる。

 

 「待て!」

 

 黒い炎を出して撃墜しようと、展開した瞬間、ギンジの両腕が爆発する。

 

 爆発に驚き辺りを見れば、色のついた空気が充満していた。

 

 匂いで解る。これは引火性のガスであることを理解すると、痛み左肩を抑えながらもう一回飛ぼうとする。

 

 「兄貴!」

 「ギンジ!」

 

 暴力の怪人が赤鬼を前に出し、暴力の怪人達は、屋上の扉を締める。

 

 扉の向こうは戦闘員達がたくさん向かってきている様で、バンバンと叩く破壊音が響いている。

 

 「こりゃあガスだぜ!炎じゃ駄目だ!」

 「じゃあどうすんだ!このままじゃミドリコが・・・」

 「俺っちに任せてくれや!」

 

 赤鬼の力で投げ飛ばしても、おそらく届かない。

 

 しかし、赤鬼が甚平から取り出したのは、手のひらに収まる小さなライター。

 

 ここで火を出せば間違いなく引火して、爆発を引き起こすのを、ギンジは今自身で身を持って知ったところである。

 

 「赤鬼・・・お前何を」

 

 ギンジが近寄ろうとするも、赤鬼は金砕棒の先端をギンジに向けて威嚇する。

 

 こっちには近づくな。そう言っている。

 

 「ミドリコの姐さんは、あんたを信じてる。あんたを好きなんだ。俺っちは諦める訳じゃないが、兄貴になら任せられると思ってる」

 

 何を言い出したのかギンジには解らない。

 

 でも赤鬼の表情は牙を鳴らし、覚悟を決めた漢の顔をしていた。

 

 「きっと兄貴は仲間の為なら、なんでもするんでしょうな。俺っちも同じ事よ、惚れた女の為なら、なんでもする。その覚悟で裏切ったんだ」

 

 そこまで聴いてライターを取り出した意味を、ギンジは理解出来た。

 

 ここで自爆して、ギンジを飛ばすつもりなのだ。

 

 より強力な爆発を持って、さらに大きな爆風を使って、ギンジをミドリコの下へと飛ばす作戦だと云うことを。

 

 「ミドリコの姐さんは、この先の戦いにおいて必要なんだ。ここで離脱させちまったら、姉御達が悲しんじまう」

 「・・・」

 

 覚悟を決めた漢に、ギンジは何も言わない。いや、何も言えないというのが正しい。

 

 「それから、ミヤコ姉さんには気をつけな。多分、組織の誰かと繋がってる。しかもそれは、兄貴・・・あんたと一つになるためだ」

 「・・・この襲撃もミヤコが?」

 「いいや、脱走したこの怪人達とは無関係だと思いやすけどね。勘でしかねぇんですが」

 

 そうこうしている間にも飛行船は、どんどん遠くへと飛んでいき、指で作る輪っかではその円の中に収まる程遠くへと、飛び立っている。

 

 「ギンジの兄貴・・・!ミドリコの姐さんを助けてくれーー!」

 

 その言葉を聴き終わるより早く、ギンジは駆け出す。

 

 羽を展開させながら、脳裏の中に浮かんだ自分の仲間達の中から、赤鬼だけが、薄れて消えていく感覚。

 

 〈大好きな人達〉の一人が、こんな形で消えてしまう。だけどそれよりも大きな仲間が消えるのだけは、ヘヴンホワイティネスの全滅の一手となってしまう。

 

 「ギンジの兄貴!行けぇぇぇーーーーー〜〜ッ!!!!」

 

 赤鬼の悲鳴がギンジの耳に痛くて、鋭くて、そして悲しく入ってくる。

 

 カチン。

 

 ライターが点火する。

 

 小さな爆発はいつの間にか充満するガスに引火して、小規模な爆発を広げていき、またたく間に爆発同士で繋がっていく。

 

 巨大な爆発となり、屋上からは空気を揺るがす程の爆発を引き起こし、黒煙が立ち登る。

 

 血の怪人が血液のドームを作り、暴力の怪人が力でそれを抑え、拒絶の怪人はドームに向かう爆発だけを拒絶する。

 

 爆発の中心に立つ赤鬼は、光に飲まれて、意識が遠のく。いくら頑丈であっても、こんな爆発では怪人とてひとたまりもない。

 

 同じ怪人として、そして自分が認めた漢に、願いと想いを乗せて赤鬼の怪人は、最後にギンジに全てを託した。

 

 (頼んだぜ、兄貴・・・!)

 

 最後により大きな爆発が起こり、赤鬼はその意識を光の彼方へと、飛ばされてしまった。

 

 ギンジは黒煙と強い爆風から身体を曲げて、回転して飛行船へと飛び出す。

 

 「ミドリコおおおお!!」

 

 その手を伸ばして飛行船へと噛みつきが如く、鉄パイプを掴む。

 

 赤鬼の覚悟を受け取った。それと同じ形で、金砕棒を手にする。ギンジの身長に合わせて採寸されたその棒は、赤鬼のモノと同じなのだが、ギンジが扱いやすい様に姿形を変えていく。

 

 トゲが付き、片手で震える程の大きさ重さ。

 

 鬼の金棒。ギンジの雷を纏い、新しく得たギンジの心に宿る力。

 

 (赤鬼・・・必ず、お前の期待に応えてみせよう!)

 

 金棒を振るい、飛行船のエンジンルームへと侵入する。むき出しになった複雑なマシンは、今のギンジからすれば弱点を晒した心臓にすぎない。

 

 「おっらああああ!!」

 

 雷が後を引く金棒を振り回して、エンジンを破壊する。

 

 爆発はしないが、止まったエンジンから、エネルギーの供給が出来ないと、飛行船は簡単にその動きを止めて、徐々にその浮力を失う。

 

 「ミドリコ、助けに来たぜ!」

 

 飛行船の内部に壁を破壊して、入ってくるギンジに、戦闘員達が迫るも、金棒、炎、雷を操るギンジに全員瞬殺されていく。

 

 「ギンジ・・・!済まない・・・私が不甲斐ないばかりに」

 「いいって。今は謝るのは無しだ。ほら、これ使えよ」

 

 涙目になるミドリコからの謝罪を、今は聞き入れずにギンジは足元の拳銃をミドリコに手渡すと、二人は臨戦態勢に入る。

 

 「ギンジ、赤鬼は・・・」

 

 金棒を持つギンジを見て、赤鬼を思い出す。

 

 しかしギンジは一瞬だけ言葉に詰まるが、何も言わずに戦闘員を撃破していく。

 

 「ギンジ?」

 

 不穏な空気を感じ取ったが、今は戦闘に集中する事にした。

 

 「ギンジさん。ここまでやるとは流石だね」

 「紫・・・」

 

 操縦室から紫が出てきて、ギンジと対面する。

 

 仮面の奥に表情が見えないが、どことなく寂しそうにしているのか、声音は低くなっている。

 

 「もう、本当に組織には戻らないのかい?」

 「聞き飽きたし、言い飽きたぜ。ヘルブラッククロスは潰す。今日から、絶対許さねぇって決めたぜ」

 

 元々許すつもりは無い。命の恩人であるミヤコは自分達の手元に置き、組織から離れている。もうそこに戻る必要はなく、行く必要しかない。

 

 ぶっ潰す為に、こちらから出向く必要があるから・・・。

 

 「そうか。どうやら、今回は、私個人も敗けて、組織も敗けたみたいだね。そうだ、ヘヴンホワイティネスの二人は今何していると思う?」

 

 今まさに金棒を振りおろそうとするギンジへ、紫が無情な言葉を投げかける。

 

 「・・・!」

 

 カエデとレン。ケイタにミヤコ。街への被害が容易に想像できてしまう、その紫の言葉でギンジは我に返る。

 

 「今、私を倒すことより、街に戻る方がいいんじゃないかな?」

 「お前・・・覚えとけよ」

 

 募る不安の中、ミドリコを抱きかかえると、ギンジは飛行船から飛び出して、一度工場エリアに降りる事にした。

 

 「さて、この状況、どう報告しようかな・・・」

 

 紫は最近の暴走気味な総統へと、どう報告しようか悩み始める。姿勢悪く、落下し続ける飛行船の中で、もう一人操縦席から紫の配下が姿を現す。

 

 全身メタルシルバーで構成された、質量保存を無視した体型の、機械的な印象をもたせる、機械の怪人。

 

 「ここから出ましょう、ドクターパープル」

 「・・・そうだね」

 

 悩みの種を持ちながらも、紫もそこから脱出する事にして、飛行船は工場エリアに落下していった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 救出されたミドリコは、ギンジの言葉に疑いと驚愕を隠せなかった。

 

 まさか自分を助ける為に、赤鬼が自爆するとは・・・。

 

 「そんで、こいつらが、反応にあった怪人達だ・・・今は味方だけどな」

 

 暴力の怪人が手を振ると、なにやら三人で会話を始める為に、その場から少し離れた場所で三人で輪を作りながら何やら話し込んでいる。

 

 「・・・ギンジ、本当にごめんよ」

 「気にすんなよ」

 

 ミドリコは強く重く赤鬼の離脱を受け止める。

 

 ここまで自分に慕ってくれた男は彼が初めてだった。心が傾いているのか、赤鬼へと感情を少しばかり向けていたミドリコは、ギンジの背中に頭をつけて、涙を流す。

 

 「もっと・・・私も強くなるから」

 「ああ」

 「済まない。少しだけ、こうさせてくれ。ごめん、ごめん・・・赤鬼、ギンジ・・・」

 

 赤鬼の好意に気づいていながら、まともな会話は出来ていなかった。その事を後悔して、ミドリコは悔しさに涙を、大きな涙を流す。

 

 「お前が俺に謝る事なんて、何一つ無いぜ・・・」

 「ううっ・・・っ・・・」

 

 喉から息引く様な呼吸で、ミドリコは静かに泣いた。

 

 「オレ達、お邪魔みたいだし、これだけ伝えて、移動してくわ」

 「世話になったな、進化の」

 

 暴力の怪人達が、ギンジ達二人の前に歩み寄り、言葉を告げる。

 

 「オレ達も、あんたら正義の面々も、共通の敵を持ってる。そこで、何かあったらオレ達はお前達の加勢に向かう事にした。まだ人数は少ないけど、いつかヘルブラッククロスに敗けない頭数を用意して、必ず助けに行く」

 

 それだけ告げると、暴力の怪人達は、ギンジに背を向けて歩き出す。

 

 「ああ、そうだ。オレ達の組織名なんだけどよ」

 

 艶めかしいボンテージ姿を見せつけるようにして、ギンジに再度振り返る。

 

 「正義の革命軍・レジスタンスだ。よーく覚えておいてくんな」

 

 手を振り、彼らは工場エリアから離れていく。

 

 それを見送り、ギンジはミドリコに向き直る。

 

 「赤鬼から新しい力を貰ったんだ。俺の心に、あいつの金棒を手に入れた。もうへとへとだから今は出せないけど、あいつの仇を、必ず取ろう」

 「ああ・・・必ず、奴らに・・・私の怒りを思い知らせてやる」

 

 ミドリコの表情は復讐に燃えるモノではなく、躊躇しない覚悟を持った、凛々しくも強い恋する乙女の顔をしていた。

 

 その眼に居るのは今はギンジではなく、この瞬間だけ、赤鬼が居るように見えたギンジは心中で赤鬼のある言葉を否定する。

 

 (やっぱ、ミドリコは俺に惚れてなんていないぜ。よかったな、赤鬼)

 

 舎弟とか弟分、後輩等という分類ではなく、短くとも共に戦ってくれた仲間として赤鬼を認めて、ギンジは空を見上げた。

 

 (お前の仇を必ず取るからな・・・)

 

 散っていった仲間の無念を、胸に秘めて・・・さらなる戦いの為に、ギンジとミドリコは帰宅する事にした。

 

 もしかしたらカエデとレンも今、襲撃を受けているかもしれない。

 

 もしそうなら、今直ぐ加勢に向かわねばならない。

 

 悲しみと寂しさを背負いながらも、ギンジとミドリコは正義の為に、一度戻るのであった・・・。

   

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 




お疲れ様です。

今回のお話では赤鬼が離脱。でも、赤鬼初登場時のキャラネタを思い出してください。彼は結構後先考えない奴なんです!

今回の自爆も彼なりの考えです。後先考えないなりに、結構がんばったのかもしれません

キャラネタ書きます

佐久間ギンジ
フェーズ3で戦い続けて、心臓が痛くならないのか。
今回新しい力、金棒を手に入れた。
赤鬼という漢を絶対に忘れない・・・

甘白ミドリコ
赤鬼が自分の為にした事は嬉しく思う反面、死んでしまうとは思っていなかった。今はこの感情を悲しみとして、自分の心に刻んだ。
ひょっとしたら赤鬼の事を好きだったのかも知れない。でも、ギンジも好き。

暴力の怪人/血の怪人/拒絶の怪人
ヘルブラッククロスから脱走した怪人。色々欠陥はあるようだが、この三人はバランスが良い。
暴力の怪人は、一方的な戦闘になると歯止めが効かない暴走
血の怪人は血液を失い続けると、血求状態になり無差別攻撃を繰り返す暴走
拒絶の怪人は男性恐怖症もあり、一度波動で倒せないと、暴走する
三人はレジスタンスとして、ヘルブラッククロスと戦う傍ら、いつかギンジ達に協力を言いつけて、工場エリアから離れた

赤鬼
組織名・赤鬼の怪人
漢であり、惚れた女の為になんでもする覚悟が、自爆という選択肢を造った。これまで無理やりミドリコを襲わなかったのは、本気で愛していたから。本当に好きだったから。後をギンジに託して、爆発に飲まれた。金砕棒は最後の力で、ギンジへと向かわせた。
明確に死んだ所を誰も見れてはいない

リコニス
相変わらず狂ってるへそ出し女。今回はギンジの正体である、進化の怪人も知っていた為、恐れる事はなくなっていた。ギンジちゃんの事を毎日考えているので、実は恋愛的な意味合いになりつつある。
ちなみに、リコニスが今回の話で言っていた、好きになれそう、というのは退屈から解き放ってくれそうって意味合いがある。

次回は久しぶりにカエデ、レン、ギンジだけの三人回!
新たな正義のヒーローも現れ・・・?
な回です。

毎度のことですが、感想や、応援いただけましたらとても幸いです。

また次回!!!アトラクションでした!
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