正義のヒーローヘヴンホワイティネス   作:アトラクション

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こんにちは、アトラクションです

最近まともに眠れない事も多いですが、私は生きてます。生きているんだ!

今回は我らがビーム女、宮寺レンの主役回!

いつもと尺は短いのですがお楽しみいただければと思います!

それではどうぞ


37・レンvsソル・レヴェンテ

 

 宮殿内部、第一階層・・・。

 

 損傷の激しい宮殿内部では、兵隊達の倒れる広間でレンは幹部(ソル・レヴェンテ)と交戦していた。

 

 怪しくも美しく見える、胸元が大きく開いた着物と、腕を隠せる大きさの袖から人の頭程の大きさの扇子を取り出し、レンのビーム剣と繰り返しぶつかり合う。

 

 レンの展開するビーム剣の形状は二刀流・デュアル。

 

 リーチの短い剣と、長い通常の剣を鎖で繋げた武器。鎖を後ろにまわして、ソルの扇子と鋼鉄がぶつかった様な音を響かせ、幾度も突撃する。

 

 「わーし、しぶとい女の子って嫌いなんですよ」

 「私も、防御ばかりの敵は、嫌い」

 

 返す言葉に返す攻撃。 

 

 「なら、さっさと倒れてくれませんかね」

 「それは、断る。友達の為に、私は・・・いや、私達(ヘヴンホワイティネス)は、ここまで来たの。ムーン・パラディースは敗けないし、私個人も敗けない」

 

 レンの言葉に強みを感じて、ソルは扇子を開いて攻撃をガードする。

 

 扇を開くと、中には釘の形状をしたトゲが何本も飛んでくるが、レンはデュアルビーム剣で全て弾く。

 

 鎖から手を回して、ヌンチャクの如く振り回してソルのだまし討ちを完璧に防ぐ。

 

 「それで防げるって・・・驚かせてくれますね・・・」

 「逆にこれで倒せると、思ってるなら、驚いてる」

 「口の減らないお嬢さまだ。いいさ、どうせ勝つのはわーしらだしな。日の本・神楽!」

 

 両手の扇を開くと、小さな炎の塊を出して仰ぐ。仰がれた塊はみるみる内に大きくなり、閉じた扇子による打ち出しで、レンの居る方向へと転がって行く。

 

 レンはその塊を前にしても、自分が敗ける事は想像していない。デュアルの形状から、片刃の細長い剣、刀・・・ハーフブレードへと形状を変えて出力を上げる。

 

 ビームから吹き出す闘気が、波打ちながら刃をどんどん大きくする。

 

 大上段にハーフブレードを構えて、レンは思い切り振り下ろす。

 

 「これより熱い炎を、私は知っている。そんなんじゃ、倒せないよ」

 

 炎の塊を真っ二つに斬り崩し、塊がレンの左右を抜けていくと、炎の塊は直ぐに消える。中心には、ソルから視線をズラさないレンは、次なる攻撃に備えて、ビーム剣・ハーフブレードを構える。

 

 「恐ろしいね・・・これなら・・・!」

 「させない」

 

 次のソルの攻撃姿勢に反応して、ハーフブレードが振り下ろされた。両の扇子で防御して、身を後方へと捻り弾丸を撃ち出すかと思える速さで、レンの腹に蹴りが突きこまれる。

 

 体重を乗せた強力な飛び蹴りと同等の一撃に、レンは後ろに倒れる勢いを利用して背中を擦りながら、身体を回して逆さまになる。地面に刺したハーフブレードで勢いを殺して、腰を落とした様なしゃがむ体制を整える。

 

 「ビーム剣術・八十噛み!」

 

 ビームで出来た刀であるハーフブレードを横に払うと、噛み付く様な形の斬撃が飛び交う。

 

 ソルの扇子で叩き落とそうとしても、それらは扇子に噛みつき、勢いが止まらない。

 

 「ぬお・・・こりゃあ、厄介だなぁ」

 

 ガジガジと噛みつきながら、その歯は着物も噛みちぎろうとしていた。ソルが身体にまとわりつくその斬撃達を、開いた扇子から陽の色を宿した放射線を発動し、歯を吹き飛ばして行く。

 

 吹き飛んだ歯は空を噛みつき、歯と歯がぶつかる音を鳴らして、この空間から消えていく。レンのハーフブレード専用の技が消えると、次はソルが放射線を広間全域に広がる様に、天井へと飛びながら発動。

 

 「この放射線は人体を燃やす様に、内側から破壊していくわーしのとっておきじゃい!こんな芸風しか出来なくて悪いね」

 「・・・?」

 

 ソル・レヴェンテの放射線の範囲は、間違いなくレンに当たっている筈なのに、彼女は身構えるばかりで、特にコレといった反応が無いため、首をかしげる。

 

 「上手く当たらない様に立ち回ったか?そいじゃもう一回!」

 「!」

 

 今度は真上からの放射線。レンの周りに倒れる兵隊達は、この放射線に当てられて、身体の内部から発火して無残にその生命に終わりを告げていく。

 

 「・・・?さっきから、何をしているの」

 「・・・至近距離なら!」

 「!」

 

 開かれた扇から放射線が発動されて、レンはガードに入る。痛みを耐えようと薄目にして、意味不明な攻撃をガードする。

 

 陽の色を宿したヒーターの様な放射線は目に見えるモノなのだが、レンは防御の姿勢から何も来ない事を察知すると、薄目を開きガードの姿勢を解く。

 

 ソルの顔は不思議な表情をしており、二人して首をかしげる。

 

 「ん〜おっかしーね。手下共には効いているのに、何故お前には効かないんだ?」

 「答えはきっと・・・こうかもしれない」

 

 レンの答えは単純な答えで、ハーフブレードからビームハンマーへと形状を変えてソルを不意打ちで叩き飛ばす。

 

 「不意打ちとは卑怯なり!」

 「反応できない、方が悪い」

 

 ビームハンマーの重さもさることながら、その大きな面に乗せられた9本のトゲからの一撃に、ソルは壁、床、天井にぶつかりながら広間の奥へと突き飛ばされた。

 

 「この・・・陽放射線が効かないなら、これでどうだ!」

 「また曲芸?」

 「見せてやる!わーしの舞を!」

 

 立ち上がったソルは右腕の扇子を頭上に、左腕の扇子を膝下まで降ろした横向きの構えを取り、足を滑らせながらレンへと舞踊を見せつけるる。

 

 「日の本舞踊・(おぼろ)!」

 

 放射線を自分の身体にまとわせて、ソルの姿が見えづらくなる。はっきりとしない、陽炎の様に身体を揺らしながら、ソルは次の舞踊を開始する。

 

 「日の本舞踊・荒事(あらごと)

 

 扇子を二つ束ねてレンの正面から殴りつける。重苦しい打撃音を鳴らし、レンは膝を付く。

 

 頭を抑えながら見上げる敵の姿は、うっすらと見えては居るが、やはりはっきりとしない、朧気に見える姿そのものだった。

 

 (なに・・・今の・・・!?)

 

 ソルの攻撃は見えなかった。手元は動かない様に見えたのだが、どこか正面のどこかから、見えない鈍器の様なモノで殴られた。

 

 普段は専用のヘルメットに守られている、頭部の実体に届く一撃にレンは警戒を高めて、ビーム剣を長剣へと形状を変える。

 

 防御にも、リーチのある攻撃にも使えるこの武器であれば反応は容易い。

 

 その筈だった。

 

 「日の本舞踊・荒事(あらごと)連ね(つら)!!」

 「がっ、あうっ・・・」

 

 今度は背後から後頭部を狙われていた。この一撃も実体に届き、次に繰り出された二撃目も顔を狙われる。

 

 「・・・ッ」

 

 見えているのに見えない敵に、レンはビーム長剣を握りしめる。

 

 「わーしはお前みたいに、気の強そうなオナゴを嬲るのが趣味でね・・・も少し痛い目に合ってもらおかなっと!」

 

 未だ揺らめくソルのその姿に、レンはビーム長剣を突刺そうとして、それは煙を攻撃するみたく、虚しく空を切る。ソルの身体に穴をあける姿は、腕を振り上げているが、おそらく振り下ろしの攻撃は来ない。

 

 (マズイ・・・また頭を狙われる・・・)

 

 いくら身を守るとは言え、このまま防戦一方では勝つことが出来なくなる。ジリ貧のままギリギリで勝つのも駄目。

 

 この先に控えているであろう、ルカの戦いの援護に回らないと行けない。

 

 (・・・どうすれば)

 

 考えているだけで、行動しなかったレンの顔を狙った左右からの扇子の殴打。

 

 視界が揺れて立つ事が少しできなくなってくる。

 

 (ま、ずい・・・)

 「これで終わりだ・・・日の本舞踊・奈落(ならく)!!」

 

 扇子を握りしめて両方突き出す様にして、それらはレンの首を挟み込む。

 

 「勝負アリだ・・・!」

 「・・・ッ」 

 

 身長の差で持ち上げられて、骨を圧迫しながらも首を締められる姿勢に、レンはどんどん視界が狭まる気がしていく。

 

 意識が遠のき、終わりそうになる。

 

 「さぁ!これで幕引きと行こうか!日の本舞踊・陽衝靠(ようしょうこう)!」

 (あ・・・)

 

 身体を頭から持ち上げて宙に浮いたレンを、ソル・レヴェンテは陽の力をいながら、強力な大技を発動する。

 

 しかし、この瞬間・・・レンは勝利の為の条件が解った気がした。パズルゲームをする際のなかなかクリアできない時・・・ふとした瞬間に現れる閃きの様な感覚を持ち、レンは意識を持ち直す。

 

 「気絶してもまだまだ嬲ってあげますから・・・ね!!」

 

 陽の力の体かましは、レンに深く命中する。

 

 「・・・私、あなたに勝つ・・・絶っ・・・対、に」

 

 実体に届いた一撃に苦悶の表情を見せながらも、レンは勝つと宣言する。その言葉と、希望の光を失わないレンの瞳を見て、ソルは大きく苛立ち、くっついたままのレンを強く突き飛ばした。

 

 「・・・わーしの勝ちだ・・・かなーり苛立ったぜ、その言葉」

 

 宮殿の石造りの壁を破壊しながらも、向こうの部屋へと飛んだレンは、勝つ瞬間が見えている。

 

 身体に痛みはあれど、骨は折れていない。ただ、痛いだけ。

 

 「さてと・・・気絶しただろうから、も少し嬲り・・・」

 「ビーム剣術──」

 

 崩れた穴からソル・レヴェンテはレンを更になぶろうと覗き混んでくる。

 

 この覗く、殴る為に近づく、身体を持ち上げる・・・この行為こそがレンがソル・レヴェンテに勝つ条件の一つ。

 

 朧という技で姿を捉えられなくなっても、どこかにその本体は居る。

 

 ならばその本体が自分の見える所にまで居れば、そこに攻撃は通る。

 

 「光線撃!」

 

 ビーム剣のカノン砲の形状から出せる技。光線撃。

 

 光と熱を集束させた、レンの武器による文字通り光線(ビーム)となり、ソルの顔へと飛んでいく。

 

 「あっぶ!?まだ意識が・・・はっ!」

 「ビーム剣術・・・!」

 

 カノン砲の形状の次はドリル。ビームドリルとなり、腰を深く落として回転させる。

 

 好き勝手に殴られたお返しをする。その仕返しは打撃ではなく、斬撃と呼ぶ削岩機の形状をしたビーム剣で!

 

 「ドリル・リヴェンジ・・・!」 

 

 ギュオオオオオ──。高速回転を行い、ドリルを突き出す。

 

 「う、お、日の本舞踊・六方(ろっぽう)!」

 

 焦ったソルへと迫るドリルは今まで戦ったどんな強敵よりも強く、デカく恐ろしく見えた。

 

 自慢の必殺技、六方で受け流すも扇子はドリルで破壊され、ついでに右手をその衝撃で巻き込まれる。

 

 「ぐっおおあああ!」

 「ようやく、捉えた。もう逃さない」

 

 まだ朧の効果は残っているのに、その身体はしっかりとレンの攻撃範囲に居る。

 

 さらなる武器の形状、ビーム蛇腹剣。

 

 刃と刃を連結させた鞭と剣の融合武器に、ソルの身体は確実に締め上げられる。

 

 「わーしの舞踊が・・・!こんな奴に・・・わーしらは、神にも近い、弱肉強食の楽園に生きる・・・」

 「残念。楽園を生きるのは、私達。悪には悪の地獄・・・ケイムショが待ってるよ」

 

 ビーム蛇腹剣の先端部分に巻き上げられ、手元部分は剣の形状となっていく。

 

 「ま、待て!わーしのちゃんとした舞踊を見せるから!見逃して!」

 「ビーム剣術・クリュソーレ・ヴィント!」

 

 見え見えの命乞いを無視してトドメの必殺技を決める。

 

 動けないソル・レヴェンテに思い切りビーム蛇腹剣を、これでもかと振り回す。

 

 斬りながらも、レンは格闘術を決めていく。ヘヴンスーツの力を最大限に込めて、嬲るのが趣味というこの男はきっと数多の女性を泣かして来たのだろう。ならば女性の怒りと無念を乗せて、レンは最大限の大技を決める。

 

 (剣士の怪人・・・貴女の技、貰うね)

 

 かつて戦った最大の強敵の技を、今この手に握るビーム剣に乗せて、発動する。

 

 「ビーム剣術・ヘヴン・トランプル!」

 

 青白い斬撃の渦は、天国に居る天使の剣にも見える。

 

 神の居る国を守る聖なる天使の斬撃に、ソル・レヴェンテは打ち上げられ、その斬撃に飲まれていく。

 

 「ぬっ・・・ああああああ!!!!」

 「嬲るのが趣味なら、今度は、嬲られるのが、趣味になったらいいよ」

 

 留まる事の無い斬撃の嵐は、宮殿の壁にぶつかりながらもソルを攻撃し続け、宮殿に大きな風穴を開けて、ソルを外へと斬り出す。

 

 「・・・」

 

 結構苦戦させられたが、この戦いはレンの勝利となった。

 

 「早く、カエデ達を、追いかけないと・・・」

 

 ビーム蛇腹剣を元のビーム剣に戻して、レンは激しい戦闘跡が残る広間を走り抜けるのであった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現在の戦況

 

オーク、ミヤコ、ミドリコ

宮殿内探索中

 

サクラ、レイナ

宮殿内探索中

 

レンvsソル・レヴェンテ→レンの勝利

ギンジ、カエデ、ルカを追いかける。

 

カエデvsガット交戦中

 

ルカvsタイヨーズ交戦中

 

ギンジ

最下層にて姿の見えない女性と会話中

 

サン・フォースは残り2つ・・・?

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

続く  

 

 

 

 




おつかれさまです。

今回はちゃんとサボらず書けた!毎日小説かけるのはいい生活ですね(破綻した小説ですが、お楽しみいただければ幸いです)

キャラネタ書きます

宮寺レン
新たなビーム剣の形状、ハーフブレードと蛇腹剣が登場。いったいどこまで増えるんだ。質量保存の法則って知ってる?
ハーフブレードは刀、日本刀と同じ形状。リコニスがあんなの使ってたな〜ぐらいの思いつきで形状が完成していた。
蛇腹剣はとっさに思いついた形状で、敵を縛りながら攻撃できる。実在する蛇腹剣はほぼ鞭と豪語するのは宮寺氏その人である

ソル・レヴェンテ
サン・アンフェールの幹部。外国人だが国籍は不明。顔立ちは良く、高身長でイケメン。
日本舞踊が偉く好みで、出会って以来はずっと胸元を開けた着物の格好。何か条件をつけて女性を嬲るのが趣味というクソ野郎。
トイレ行った後、手を洗わないタイプ。
技名のほとんどは歌舞伎に由来する。

次回はカエデメインの戦闘回!そ、そろそろ2万文字〜3万文字ぐらいのストーリー書きたい・・・!
でもあと一話だけvsシリーズが続きます!
それでは、また次回!
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