正義のヒーローヘヴンホワイティネス   作:アトラクション

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こんにちはアトラクションです

赤鬼主役回その1!

毎回有耶無耶というか、頑張ってはいるけど読み直すとどうしても無茶な話造りしてるなーなんて思います。

伏線がつながってりゃいいのさ!!(暴論)

それではどうぞ!


52・赤い勇者

 工場エリアの一角、建設中の建物の最上階にはピンク色の巨大な魔法陣が、壁に浮かび上がっていた。

 

 門の様にも見えるその魔法陣は淡い光を宿していて、優しい輝きをかすかな風の音の様なモノを鳴らしながら、明滅している。

 

 鼓動の様にも見えるその魔法陣の前で、ギンジ、カエデ、レン、ミドリコ、ケイタ、サクラは魔法界への突入の準備を行っていた。

 

 サクラの話に出てきた魔王軍や、赤鬼の生存、ミヤコの救出と色々と状況がごちゃまぜになっているその環境では、ギンジが一番イライラしている。

 

 本当なら魔法界の危機とやらに集中するより、ミヤコを助けに行きたいからだ。無謀と思ってもそこは勢いでどうにかしたい所だが、そう簡単な事でも無い。

 

 だから修行という名目でサクラの産まれ故郷である、魔法界へと向かう事になっている。ついでに魔王軍との戦いに加勢もして欲しいというサクラのお願いにも応えないと行けない。

 

 (・・・正義のヒーローだから、な)

 

 仲間の危機と友の危機。ギンジに取ってみれば究極の決断。

 

 両方とも〈大好きな人達〉に入っているからこそ、ミヤコもサクラも両方大切にしたい。両方守りたい。

 

 時として正義のヒーローと呼ばれる者は難儀な立場である。

 

 「さて・・・行ったらしばらく戻れないよ。人間界(こっち)の事は、レイナさんたちに任せて、心の準備を整えて」

 

 

 サクラがこの場に立つ面々に最後の警告じみた言い方で念を押す。正確にはギンジに向けて、だろう。しばらく戻れないからこそ、今この瞬間まで悩んでいるギンジに、カエデは背中を強く叩いた。

 

 皆で話合った結果、オーク怪人はミヤコ救出の為に、攫われた場所を探しに回る。

 

 レイナとイロはミドリコの逮捕状の解除、およびはぐれた藤原の回収。その後、ルカと共にヘルブラッククロスの街への襲撃の阻止を行う。

 

 ルカは述べた通り単身ヘルブラッククロスの街への襲撃を阻止するために、先に戦う事を勝って出てくれた。

 

 今この3人は先に行動を開始しており、夜に傾く街を駆け出している。

 

 「ほーら!いつまでもメソメソしない!」

 

 カエデなりに元気付けてあげたいのか、その叩き方はフルスイングに近しい威力だった。

 

 「痛っ・・・!?」

 「ミヤコを助けたいなら、あたし達も皆で強くならなくちゃ。そうでしょ?」

 「・・・そりゃ、解ってるけどさ」

 

 やはりギンジとしては納得が行かないのだ。それでもカエデ達が行くと決めた以上、ギンジも付いていくしかない。

 

 本当は理解している。このまま無闇に探しても見つからないし、仮に見つけても返り討ちにあうことは明白だ。

 

 ギンジは頭の中で柏木タツヤと、異質な怪物の顔を思い出す。

 

 蛇の様な不気味な威圧を感じる顔と、炎の様なゆらめきを人のシルエットに残すあの1つ目の怪人?の事を。

 

 「覚えてろよ・・・」

 

 誰にも聞こえない様に、悔しさと憤りが混ざった震える声で、小さくつぶやいた。

 

 「ギンジ、ミヤコを救いたいのは、私達も同じ」

 

 レンがギンジの顔を覗き込むように言うと、その隣に立つケイタも声を出してきた。

 

 「僕も・・・戦えないけど、気持ちは一緒だよ。ギンジの大切な人だもんね」

 

 ケイタの言葉にはカエデも反応し、チラリとギンジの顔を見てしまう。

 

 ギンジはひょっとしたらミヤコに好意でもあるのだろうか。

 

 今はなるべく考えない様にする。

 

 「皆でこっちに戻ったら、ミヤコの救出については私も全力で協力するよ、ギンジ。だから、今は目の前の事を片付けよう」

 

 その次はミドリコが声をかけてくれる。

 

 赤鬼のことも気になるのだが、今のギンジを見ていると居ても立ってもいられなくなる気持ちが胸一杯に広がる。

 

 「・・・ありがとうな」

 

 またも小さくつぶやいたギンジの言葉は、今度は全員が何かを言った事に気がついた。

 

 「なんて言ったのよ」

 「別に。オラ、行こうぜ!魔法界とやらに!」

 「ようやく、本調子」

 

 カエデとレンはいつものギンジに戻ったと内心ホッとして、ミドリコも薄い笑みを浮かべる。ケイタもギンジの顔を見て、自分も覚悟を改めて決めて、サクラが魔法陣へと近づく。

  

 「・・・ごめんね、本当はあなた達の協力もしてあげたいんだけど」

 「良いぜ、気にすんなよ。俺たちの都合だけで振り回してばっかりだしさ」

 

 サクラの申し訳なさそうな声にはギンジが返すと、カエデもレンもミドリコもケイタも、全員が笑顔で返す。正義のヒーローはそんな事を気にしていられないのだ。

 

 「それじゃ・・・いいね。魔法陣の奥に入ったら心をしっかり意識して、別世界を受け入れてね、その心で」

 

 サクラの可愛らしい顔で告げた事は、簡単そうで難しいと言う。

 

 ギンジ達ヘヴンホワイティネスが、それぞれ言われた通りに心を意識して、順番の魔法陣へと入っていく。

 

 光に沈む様にして音もなく全員が魔法陣に入ると、サクラが内側からロックをかける。

 

 そのロックにより魔法陣は光を失い、外側からは視認が出来なくなった。誰にも見えなくなったその魔法陣のある部屋は、何も残らないコンクリート臭さが残るだけの四角い部屋、その姿を取り戻すのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 魔法。

 

 それはこの世界ではありふれた能力であり、多種多様な万能に優れた力の総称である。

 

 魔法歴・7900年、獅子の月、72日。

 

 4つの城壁が囲む巨大な魔法帝国・オレキエッテ帝国。

 

 シシリー帝王率いる魔法軍隊が、この帝国の領域及び国そのモノを手に入れようと、敵軍の襲撃を受けていた。

 

 その敵軍と言うのはコンキリエ魔王軍。

 

 新たな魔王であるアマトリが統べる軍事力も、魔法技術力も現状最高峰と噂されており、フットチェネ共和国を半日で粉砕したとして、この魔法界に宣戦布告を行った者達。

 

 その圧倒的な人数を1人で従える魔王・アマトリは強敵と成りうるオレキエッテ帝国を自分の領土、ないしは自軍の勢力拡大に当てようとしており、武力と破壊で従えようとする国のありかたに、オレキエッテ帝国は全国民が反対している。

 

 話し合いでどうにもならないから、コンキリエ魔王軍が仕掛けたのは戦争。それも明け方の襲撃という形で。

 

 この戦争が始まって早くも1週間は経っている。

 

 「帝王、ご報告です」

 

 シシリーが座れる位置は、この城壁の一番外側。

 

 ドーム状の魔法壁によって遠距離攻撃を防ぎつつも、戦況を見守っていた。

 

 シシリーの下にやってきたのは、紫色の髪が鈍色の鎧に似合う可憐な女性騎士・クリムパス。

 

 彼女は魔法戦士としてかなり優秀で、炎と剣術を操るオレキエッテ帝国の序列1という最高の剣士。

 

 今回の防衛戦においては、軍師としてこの場に立たせてもらっている。

 

 「新たな敵の増援、騎空兵が総数100・・・北側から左右50ずつの進軍を確認しております。まだ魔法兵で防衛出来ておりますが、地上は燦々たる有様・・・」

 

 クリムパスが悔しそうな声で報告を上げる。

 

 魔王軍の強さは魔法だけではなく、地の利をいかした戦術、状況に応じたモンスターの出撃、そこに合わせた新たな大魔法や隠していた兵士の出現。

 

 この1週間、こういった逆境に追い込まれてはいても、4つの城壁の内、一番外側の第一城壁はなんとか守れている。

 

 大きく分けて東西南北のエリア、全ての防衛を今の所は抑えられている。だが、続く戦禍によっては突破されるのも最早時間の問題であろう。

 

 「魔女よ、まだ勇者降臨の儀は終わらぬか?」

 

 シシリーの後ろに立つ銀色の髪の美しい出で立ちの女性、魔女と呼ばれた彼女は、首を横に振る。

 

 「地水火風の司祭に指示を出しては居りますが、未だ召喚は成されておりません」

 「で、あるか・・・」

 

 魔女もクリムパスと同じく悔しそうに戦況を眺める。

 

 この国を愛する兵士がまた1人、大斧を振り回すモンスター、ミノタウロスによってその生命に終わりを告げた。

 

 「絶望的、だな」

 

 シシリーは帝王としてのプライドで、臆する姿は見せていない。だが内心では今すぐ逃げ出したい。平和なこの国をたった一週間で滅ぼしにかかろうとする、このコンキリエ魔王軍と、普通に戦って勝ち目は無いとさえ思っている。

 

 だがそれはあくまで個人の考え。帝王としてはそんな姿も思想も、誰にも見せていない。

 

 自分が折れてはダメなのだ。

 

 自分が奮い立たせなければ、この国は滅んでしまう。

 

 「魔女ジェノベ、そして近衛兵長クリムパス。汝らだけでも・・・」

 

 シシリーの言葉は今すぐ逃げろ。そう言われると思ったジェノベとクリムパスはその言葉を遮る。

 

 『畏まりました。我らオレキエッテ帝国の一つの命として、国を愛する一人の命として、最後までこの命、シシリー帝王に捧げます』

 

 剣を胸の前に掲げるこの姿は敬礼の意味。シシリー帝王が何を言うか解っていたからこそ、最後まで共に戦う事を覚悟している魔女ジェノベと兵長クリムパスは思惑とは違う事を詠唱した。

 

 「希望は捨てないでください、帝王」

 

 クリムパスは泣きそうであったが、それでも剣士らしく涙は見せないでいた。気丈にふるまう彼女の姿勢には帝王就任以来、幾度も救われた。

 

 「一先ず、本日も私の大魔法で・・・」

 

 ジェノベが肘まである黒い手袋を通した腕を振り上げて空を向くと、あるモノが目に入り言葉を失う。

 

 「どうした、ジェノベよ」

 「・・・ああっ、ついに・・・!ついに!!!」

 

 シシリーとクリムパスも同じ目線で空を眺める。

 

 黒煙によって薄汚れた青空には、燃える様な赤い光を宿した隕石みたいなモノが、この城壁の下の戦場めがけて落ちてきているのを確認出来た。 

 

 『魔女様!いけました!勇者の降臨です!』

 

 魔女の通信魔法によって、溢れんばかりの喜びの声が鼓膜を通る。

 

 「うおおおおおおおお・・・・・ぉぉぉぉぉぉぉ」

 

 その勇者と呼ばれたモノ?がなにやら叫びながら落ちていく。

 

 城壁の外へ落ちたそれは地面に衝撃を与えると同時に、場の空気が一気に静まっていく。

 

 「なんだ・・・?」

 

 シシリーが城壁の下を覗き込むと、落ちた場所には人の形に穴が空いて居り、そこからヒビを四方八方に伸ばし、そのヒビ自体が敵陣のど真ん中にまで伸びている。

 

 「ぐっる・・・オオォ?なんだ・・・?」

 

 その穴からは真紅の腕を伸ばし、一本の雄々しい角を頭から伸ばした勇者が登り上がってくる。

 

 「どこじゃぁここは・・・?」

 

 心底機嫌が悪いのか、その勇者は到底人とは思えない凶悪な人相をしており、牙も折れている。

 

 自分がなんでこんな所に居るのか全く持って不明であったが、自分はついさっきまでギンジの兄貴にすべてを託して、ミドリコ救出に命を捧げたはずだ。

 

 辺りを見渡せば怪人に良く似た変な奴らが、鎧を着込んだ人間達と共に赤鬼を見つめていた。

 

 「なに見てんだコラ・・・」

 

 赤鬼の威圧は人間達から見ると魔王軍に向けられたモノと思い込み、一気に士気が上がっている。

 

 『聞け、コンキリエ魔王軍よ!』

 

 そうやって困惑している間に、赤鬼は大きな声のした方へと視線を動かす。

 

 巨大な城壁の上には、銀色の髪をした魔女が拡声器に似た何かを展開させ、魔王軍へと脅しをかける。

 

 『ついに人類の希望である我らが勇者が降臨なされた!これ以上戦うならば、容赦はしない!今すぐ退け!』

 

 勇者とはなんのことで、誰の事だろうか。とにかく冷静になってくると、全身が痛くなってくる。見れば自分の身体は大やけどを追っており、爆発の真ん中に居た影響か、全身に想像以上のダメージがある様だった。

 

 「ゆ、勇者だと・・・」

 「ボーンゴーレ様達にご報告だ!」

 「撤退!撤退だ!」

 「・・・俺っちなんのことだか分からんのだが・・・?」

 

 コンキリエ魔王軍がそれぞれ赤鬼を指差しては、恐れおののき撤退を繰り出す。

 

 またたく間に魔王軍が退避して行くと、赤鬼は穴から身体を引き抜かれる。まるで重力を無視したかの様な不自然な浮かび方に、赤鬼は驚くが、こんな事をする奴らが敵ではないかと警戒する。

 

 「勇者殿!」

 

 紫の髪をした騎士、クリムパスが剣をしまいながら浮かんだ赤鬼へと駆け寄る。

 

 「んお?勇者ぁ?」

 「ようやく降臨なされたのですね!今日と言う日をどれだけ待ち望んだか!!」

 

 興奮気味に話すクリムパスをよそに、赤鬼は何がなんだか分からない気持ちでいっぱいになっていた。

 

 「・・・」

 

 なにやら色々と話し初めては、赤鬼の周囲に人が集まるが、ついに身体に反応し始める痛みと大きな疲労によって赤鬼はその意識を落とした。

 

 「勇者殿!?勇者殿ぉ!」

 「勇者様!」

 

 クリムパスとジェノベが二人して気を失った勇者・・・赤鬼を心配しながら、本日の戦場は終息していった・・・。

 

 「と、とにかく勇者殿をお運びせねば!ジェノベ!」

 「解っています!」

 

 2人の美女が赤鬼を魔法で運び出しては、城壁へと向かう。兵士達も仲間で手を取り合い一時の帰還を目指し、おのおのオレキエッテ帝国へと戻るのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 「ギンジの兄貴、行けぇぇぇええ〜〜ッ!!!」

 

 俺っちが叫んでライターを点火した瞬間、爆発。ここ最近、治療が終わるまでの体感2ヶ月はずっとそんな夢を見ていた。

 

 起きた、っちゅー意識を取り戻せば、次に思い浮かべるのはミドリコの姐さんの事ばかりだ。

 

 あの美しい顔、身体、香り、清楚な声、綺麗な手、飽きの来ない脚線美・・・。

 

 夢の中じゃあ、なんか鏡の奴がミドリコの姐さんをいじめてたから止めたりしたけど・・・まぁずっと見てる夢は、ギンジの兄貴にすべてを託したアノ日の夢しか出てこねぇ。

 

 「ようやく治療が終わるな、勇者殿」

 

 俺っちが寝てたこのシックな部屋に、ほぼ毎日お見舞いに来てくれたのは、この帝国の序列1とか言う魔法剣士サマ、えーと名前はクリームパスタとかそんな名前の・・・。

 

 「クリムパスです。貴方様のお体には魔力が無く、治癒魔法が効かなくて大変でしたね・・・」

 

 そう、治療とか寝床とか食事もそうなんだが、俺っちはどうやらこのオレキエッテ帝国、そこに拾われて命をつないで貰っていたらしい。

 

 どうせ死んだ身体だしな、そんでもって美女が助けてくれたってのは、ギンジの兄貴が話してくれた【イセカイテンセイ】っておとぎ話に近いもんだと、俺っちは感じたぜ。

 

 こうして考えてみりゃぁ、俺っちとギンジの兄貴は境遇が似ているぜ。なんせ、死んだ身体に美女と出会う。これこそがその【イセカイテンセイ】とやらに直結しているらしい。

 

 傷だらけの身体も今じゃ訛りになまって、むしろ機嫌が良いぜ。

 

 「動けるか、勇者殿」

 「あのよぉ、俺っちは勇者って柄じゃあないんだ。なんせ怪人だぜ?」

 「か、かいじん?それは一体どういう・・・?」

 

 クリムゾンとか言うこの女の子は、怪人って単語を知らんらしいな。

 

 「クリムパスです。・・・あ、お話している時間があまり無くてですね・・・ぜひ、帝王がお会いしたいと。歩けるか」

 

 帝王?総統(親父)みたいなモンがここにも居るのか?

 

 そういや俺っちはこの世界の事を僅かな事しか教えてもらっていないんよな。日本って国以外知らないが、ここは外国なのか?いや、死後の世界か。

 

 「どら、その帝王とやらに会わせてもらおーじゃねぇか。この命を繋いでくれた恩義に、お礼もしないとなぁ」

 

 右の折れた牙はガチガチと鳴らす事が出来ず、むず痒さが残り続けらぁ。ま、牙はなんでもいいが、この角が折れなかったのはありがてぇや。ヒビ入ってたらしいけど、飯食い散らかしたら治ったし、気分もいいぜ。

 

 ベッドから立ち上がり、久しぶりに自分の体重を感じる。

 

 俺っちの身体はどうも重たいらしいなぁ。筋肉量も普通の人間とは段違いだから、そりゃーしょうがねぇか。

 

 「・・・お、大きいですね」

 

 グレムリンが俺っちの事を見上げては、驚いてやがらぁ。人間の採寸だと確か2メートルとかそんなんだったか?俺っちの身長。

 

 「クリムパスです。勇者殿、謁見の間までご案内しますぞ」 

 「おお、悪ぃなぁ。道わかんねーからよ、ヌハハ」

 

 まぁこの部屋の中にずっと居たからそりゃ当然なんだが。

 

 それにしても【イセカイテンセイ】かぁ・・・。

 

 もうミドリコの姐さんに会えないと思うと、心が苦しいぜ。寂しさもあるし、惚れた女ともう二度と会えないと思うと、本当に俺っち泣きたい。くすん。

 

 「なぁなぁ、コロンゾン」

 「クリムパスです。勇者殿、どうかしたか」

 

 部屋を出てすぐ外は、紫色の絨毯が敷き詰められ、その下には石の畳が広がるこれまた豪勢な造りの建物だった。こう、なんだ、おとぎ話に出てくる様なお城みたいだな。

 

 このコロボックルの後ろをついて行きながら、俺っちはこの世界について聴いてみることにした。疑問があればすぐ相談。それはヘルブラッククロスの四天王研修で学んだ事だが、まさかここで生きてくるたぁ、思わなんだ。

 

 「クリムパスです。この世界ですか?」

 「そーそー。この世界について今話せるところだけ、教えてくれんか。俺っちも正直何がなんだか未だに解ってねぇし、ここがオレキエッテ帝国・・・って事しか知らんのじゃ」

 

 意識が回復してようやくまともに喋れる様になった時、綺麗な銀髪を振乱すあの魔女と名乗る女、ジェノベがそれだけを教えてくれた。

 

 後に教えてくれた事は俺っちを勇者だなんだとはやしたてる事しか喋らないしで、意味が分からん事ばかりだ。

 

 やっぱギンジの兄貴は凄いんだな。色々な場所に適応しようと理解が出来る。ミドリコの姐さんが惚れるのも解っちまう。

 

 「・・・この世界は、魔法、魔力・・・そういったモノが沢山ある世界。ありとあらゆる生活に魔法が用いられ、賭け事も食事も建築、移動、様々な事に魔法を使用する事になっている世界です」

 

 魔法??サクラのお嬢みたいな事言いやがる。そういやサクラのお嬢もまだ生きてるか?生きてたらまたお会いしたいもんだわ。

 

 「魔法とかよく分からん単語が出たな」

 「それにしては魔法という単語を知っている様にも聞こえますね。勇者殿はやはり認知の幅が広い、流石だな」

 「いや、知ってるっていうか見たことあるしな。なんだ、まじかるまじかる〜みたいな。結構マヌケだよな、ヌハハ」

 

 マジカルマジカル、って攻撃前に準備するの、結構コミカルな感じがするぜ。

 

 しかしながら、俺っちの前を歩くクリンチちゃんが、歩みを止めたかと思えば、次はこっちを振り向いて大声で驚き始めた。

 

 「マジカルタイプの詠唱までご存知とは、大変恐れ入りました。あと、クリムパスです勇者殿」

 「俺っちは勇者じゃねぇよ、赤鬼だ」

  

 その勇者って呼ぶのやめてくんねぇかな。俺っちはヘヴンホワイティネスの赤鬼なんだよな。いやまぁ、もう皆さんに会えないんだけどな。ヌハハ・・・。

 

 「魔法界へようこそ、勇者殿。ここが謁見の間である」

 

 クレンジングが俺っちの前で荘厳な扉に手をかけると、赤い文様が輝き、一瞬でその扉が開く。正しく言うなら光となって消えた、みたいな感じだな。

 

 「クリムパスです。どうぞ、勇者殿」

 「・・・でけぇ部屋だな。親父の部屋みたいだ」

 

 かつてのヘルブラッククロスの親父の部屋は、かなり広くて暗闇に包まれてるが、今入ったこの部屋は大きな窓が何枚も連なり、カーテンを束ねて日差しが入り込んでいる。

 

 埃ひとつ飛ばない清潔な部屋で、右のメイド、左の騎士達が俺っちを出迎えてくれた。

 

 人で作られたこの道をまっすぐ進めた、おそらくは木製っぽい椅子に桃色の絨毯を敷き詰めた玉座みてーなモンが2つ並んでいる。

 

 右側には、ひげが似合う威厳に満ち溢れたおじさんが座ってらぁ。

 

 その左隣にはこれまた美人・・・いや美熟女とでも言うのがいいのか、桃色のドレスを着ているご婦人が優雅に座っていた。

 

 威厳のあるおじさんの隣にゃ、あの魔女と呼ばれている女ジェノベが、こっち見据えて佇んでる。

 

 「よくぞ怪我を乗り越え、ここまで来てくれたな。勇者よ」

 

 またか。また俺っちなんぞを勇者とか呼んでくれやがる。

 

 この威厳のあるおじさんは俺っちを勇者と・・・。

 

 俺っちは別に勇者じゃねぇし、勇者って呼ぶならもっと適任な漢が居るはずだぜ?俺っち怪人だぜ?

 

 「名乗らせてもらおう。我が名はシシリー。このオレキエッテ帝国の国王を務める者だ。そして我が隣に座るのは、妃であるポモドロ。先ずは治療、ご苦労であった。つもる話が沢山あるのだが、お主の名を聞いてもよいかね」

 

 なるほど自己紹介で呼びたかったのか。

 

 「俺っちの名前は赤鬼だ。勇者って名前じゃねぇからその辺よろしく頼まぁ」

 

 メイドも騎士達も俺っちに目を向けると、萎縮でもしてんのか硬唾を飲み込んでらぁ。怪人を見るのは初めてらしいしな、そんなモンだろ。

 

 「不思議な名前だな。では、勇者赤鬼よ、さっそくだがこの国の現状について話したい」

 

 シシリーとか言うこのおじさんが帝国の王様か。ヘルブラッククロスで言うなら総統(親父)で、ヘヴンホワイティネスで言うならギンジの兄貴ポジションだな。うむ。

 

 そこから教えて貰った事は、この帝国が魔王軍とやらにほぼ毎日襲われて居る事や、現状の防衛のレベルの低さや、兵士の疲弊もろもろ・・・。

 

 おまけに兵料も少なくなりつつあり、防衛的にはかなり厳しいと。

 

 そこでこいつらは魔王を討伐する為に、勇者とやらを召喚しようとずっと儀式を行っていたらしいな。それで行くと、どうして俺っちなんかを召喚したのかわかんねぇ。

 

 そもそもそんなのに応えた覚えなんざ無いしな。

 

 「勇者よ。ぜひ、魔王を倒す為に力を貸して欲しい」

 「・・・困ってる奴がいるなら全然手助けしてやるよ。でも条件がある」

 

 俺っちはどこに居ても、ヘヴンホワイティネスに恥じない漢にならないとだしな。

 

 でもその前に勝手に俺っちを召喚したんだ。こっちの条件に付き合ってもらわないとな。

 

 「条件・・・富でも女でも、望めるモノがあればなんでも用意しよう・・・」

 

 おっ話しがわかりやすくていいね。でも富も女もいらないぜ。そんな事より重要な事があらぁな。

 

 「俺っちもあんたらもお互いを知らなさすぎる。互いが互いを知るためによぉ、簡単な想いのぶつけ合いをしようや」

 

 俺っちが拳をバキバキと鳴らしながら、帝国の王シシリーを見上げてやる。

 

 「・・・何をするつもりだ」

 「決まってらぁよ。喧嘩、しようや」

 

 それがお互いを知るのに十分だ。

 

 騎士達と、クレンザーが俺っちの前に立ちはだかり、一気に警戒の色を高めやがった。良いぜこの視線、闘気。これこそが俺っち達怪人が望む最高の気迫だぜぇ。

 

 「国王と喧嘩しようなどとふざけているのか、勇者殿!あと、クリムパスだ」

 「俺っちはいつでも大真面目だ。身体も動かしたいしな、お前らが相手でも構いやしねぇや」

 「ホホホ・・・血気盛んな勇者様、素敵ですわね、あなた」

 「う・・・むうぅ・・・うん」

 

 ポモドロとか言う美熟女は俺っちを評価してくれているが、シシリーはそうでもなさそうだ。

 

 「どら、はじめようや!全員で殴りあおうぜ!」

 「ジェノベ、手を出すなよ!王を侮辱するかのようなこの物言い、許せん!」

 

 クリームコロッケがまたなんかぐちぐち言ってやがる。とにかく俺っちは身体を動かしたいし、この国の危機に立つこいつらがどんな覚悟を持っているのか気になるしな。

 

 「行くぜぇ・・・!」

 「いい加減覚えてくれ!クリムパスだ!勇者殿を止めろぉお!」

 

 王座の前で俺っち達の大喧嘩が始まると、次第に鬱憤でもあったのか騎士同士、メイド同士を巻き込んだ大規模な喧嘩になり、これが夜まで続く事になるとは思いもしなかったぜ。

 

 俺っちのイセカイテンセイライフ、これより開幕!そんな気分で先ずは目の前の騎士さんをぶん殴る事にしたのであったとさ・・・。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 暗く、雷の音が鳴り響く荒野に佇む巨大な城。

 

 怪しさと恐ろしさが同時に成り立つ、不気味な巨城の中、円卓を囲む4人の影。

 

 「勇者が降臨したようだが・・・どうする」

 

 南側に座る者は、尖った耳をした革命の衣装に身を包んだ男が、周りにいる3人に声をかける。

 

 今のこの場に居るものは、勇者対策に応じて招集されたコンキリエ魔王軍、魔王直属の軍隊長、ボーンゴーレ。

 

 南に座るのは突撃将軍ナポリタ。

 

 東に座るのは魔界軍師ペペロンチー。見目麗しい妖艶な女性だ。

 

 西に座るのは破壊元帥カルボーナ。体格の大きい大男だ。

 

 そして円卓の北に座るのは、このコンキリエ魔王軍最大の王。

 

 圧倒的な魔力による武力を行使する最強の魔法使い。

 

 名を魔王。魔王アマトリが北の玉座に座っていた。

 

 禍々しい黒い角を二本やどした兜をかぶり、魔王アマトリは3人に視線を動かしながら話しに耳を傾けている。

 

 「先代の勇者は弱々しかったよな。確か手下共がボコってよぉ」

 

 でっぷり太った身体の破壊将軍カルボーナが下卑た笑い声を上げながら、先代勇者が泣いて逃げるまでの間の壮絶な拷問の話を、思い出みたく話し始める。

 

 「そんなことより新しい勇者だ。降臨して我らが魔王軍がこぞって撤退したそうだが・・・」

 

 魔界軍師ペペロンチーが手にした羊皮紙には、新たな勇者の特徴が上げられている。報告内容としては、今回の勇者は人間ではない見た目をしている、魔法が使えるのかは不明、しかし威圧感がすごい。

 

 「その勇者が本当に強いのかどうかはさておき、我々がどう出るかだ。先代もそうだが捉えるまでは相当に厄介だっただろう?」

 

 突撃将軍ナポリタが薄ら笑いを浮かべながら、円卓上で話す。

 

 「じゃあどうする?」

 

 カルボーナの言葉には、魔王アマトリが遮って口を開く。

 

 「いずれにせよ、あの帝国には戦力が揃ってしまった。我の野望の為には、あの帝国を落としておきたい。ナポリタ」

 「はっ」

 

 魔王アマトリが突撃将軍の名を呼ぶと、ナポリタは椅子から飛び降りて、その頭を垂れる。礼儀正しいその仕草は、魔界軍師ペペロンチーと、破壊元帥カルボーナから見ると鬱陶しいモノであった。演技臭いと言うか、大げさというか、とにかく見ているだけでイライラする。

 

 「ナポリタ・・・貴様に命ずる。我が魔王軍の将軍として、オレキエッテ帝国を地獄に変えてくるのだ。我の意を示せ!」

 「このナポリタ、魔王様の忠義に応えるべく、黒く染め上げる地獄を造り上げましょう!魔王様を神にする為に!!」

 

 コンキリエ魔王軍、及び魔王アマトリの野望・・・それは現魔王、アマトリをこの世界を統べる神に成り変わる事。

 

 ソノためには、帝国にある大魔法の霊石を手にし、膨大な魔力を持ってこの世界を支配、そしてすべてを集中に収め、自分を神格化させる事。

 

 そうすることでこの世界をもっとより良い世界へと変えられる。

 

 その為にはいくらでも命を支払わせ、歯向かう者には容赦なく消していく。

 

 革命家の様な洋服を翻して、ナポリタは円卓をはや歩きで出ていく。出陣の準備を整え、オレキエッテ帝国に打って出る準備をする為に。

 

 (・・・そういえば、会うのは久しぶりだな・・・クリムパス)

 

 かつての旧友を思い出し、ナポリタはクリムパスをこの手で殺せるチャンスが舞い戻った事に、拳を握りしめる。

 

 これは喜びだ。あのザコのクリムパスを今度こそ殺せるチャンスにおる、大いなる喜び。

 

 地獄をモチーフとした突剣・インフェルノを腰に刺して、ナポリタは自分の所有する軍勢の人数確認を行い、突撃の身支度を始める。

 

 (ククク。新たなる勇者とクリムパス。あいつらを殺せば、きっと私は魔王様の、いいや神様の尖兵として扱ってもらえる筈!)

 

 喜びと野望、そして好機と見たこの機会。必ずこの野望を達成させよう。魔王アマトリの為に、この世界のあるべき姿の為に。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 城の大喧嘩を終えて、お互いの良し悪しを理解した赤鬼達は今は大宴会とも言う規模感で勇者降臨の祝宴を開始していた。

 

 「あわわわ忙しすぎますぅーー」

 

 慌てふためきながらも食事を運ぶメイドはペンネー。彼女が色々と叫びながらも各テーブルに豪勢な食事を運んでいる。

 

 「今宵は勇者赤鬼の復活と大喧嘩の勝利を祝して!」

 

 「『「かんぱぁぁぁい!!!」』」

 

 結局数の多さと魔法の数々には勝つことは厳しく、赤鬼はあえなくノックアウトされた。

 

 それでもお互い・・・国と一人は喧嘩をしたことで、お互いを良き理解者と思えた。それによって開かれたこの祝宴で、赤鬼とシシリーは肩を組んで大酒飲みを披露している。

 

 「王様ぁ、あんたイケるな?」

 「ぶわはは、赤鬼も飲むペースが速いな!」

 

 その姿は勇者と帝国の王と言った姿はなくなり、ただの友人になっている。

 

 「やれやれ・・・ところで、ジェノベ」

 

 クリムパスはと言うとプレートメイルを外し私服に着替えており、魔女であるジェノベと共に軽く食事をしている。2人の席は王女ポモドロの近くであり、何者かの襲撃にすぐに対応出来るようにしている。

 

 また東西南北の城壁には、それぞれ地水火風の司祭であるコッツ兄妹に監視を任せている。

 

 そしてポモドロは魔女とクリムパスの護衛、シシリーは赤鬼が護衛?している為今の所は問題はなさそうだ。

 

 喧嘩しながらも互いの状況を知り合えた事で、だいたいの事情は理解してもらえた事に、クリムパスは胸を撫で下ろす。

 

 「いいか良くみてろ!コレが、カエデの姉御のマネ!

 へゔんりぃいいいい〜」

 

 へっぴり腰で身体を震わせながら両腕を後ろに回すその姿は、きっとカエデ本人が見たらぶちキレ案件だろうが、ここは死後の世界。そう思い込んでいる赤鬼は思い切り誇張しすぎたモノマネを行うと、周りはそのバカさ加減に大爆笑している。

 

 国が笑うとはこういうので良いのだ。

 

 「かえで、れん、みどりこ、けいた、ぎんじ・・・聞き慣れない名前だが、きっと素敵な仲間だったのだな、勇者殿・・・」

 

 遠くで未だバカ騒ぎをしている赤鬼とシシリーを見つめて、クリムパスは赤鬼の仲間であるヘヴンホワイティネスの情報をある程度は教えてもらえた事を思い出す。

 

 やたらとミドリコの事を話された事には、うんざりしてしまうが、きっと恋をしたらああなってしまうのだろう。それは人間も怪人も魔族も関係ないのかもしれない。

 

 「おうおう、ブロッコリー!飯食べてるか」

 「クリムパスです。勇者殿も、食べていますか?」

 

 赤鬼が酔っ払いながら、クリムパスの横に座り込む。ジェノベはそんな赤鬼にお酒を注ぐ。

 

 「いんや、飯は十分もらったからよ。実は酒しか飲んでねぇんだ」

 

 意外と冷静なのか赤鬼の酔いは普通のモノに見えた。

 

 「お口に合いませんでしたか?」

 

 ジェノベが心配になった表情で言うが、赤鬼は首を横に振る。

 

 「いやよぉ、魔王軍とかいう奴らに、度重なる襲撃とかでまともに飯食えていない兵士とかが居るって知ってさ・・・なんか俺っちも治療してもらってる間、バカスカ食ってたから申し訳なくてな」

 

 治療中に食べさせて貰っていた恩義があるからこそ、赤鬼はここで食事は取らない事にした。明日からは普通の食事を食べることにはするが、今だけはこの国を愛する兵士達に譲る事にしていたのだ。

 

 「勇者殿は、優しいのだな」

 「漢を学んだからな!ヌハハ」

 

 きっとギンジの兄貴も同じ立場ならこうしたかもしれない。

 

 同じ事をして、少しでも漢は近づけられる様に、そして心を通じ合わせられる様に、ミドリコの姐さんを今日も想い続ける。

 

 「赤鬼殿が協力してくれるのは嬉しいが、抵抗心とかは無かったのですか?」

 

 ジェノベが髪を払いあげて、赤鬼を見つめる。クリムパスも見つめて、王女ポモドロも見つめる。

 

 すると赤鬼は折れた牙を見せつけるように笑うと、怪人の瞳を輝かせて女性たちに向けて、自分が自分として、赤鬼らしくちっぽけな抵抗心が無いことを伝える。

 

 「俺っちはヘヴンホワイティネスだからな!命を拾ってくれた恩義と、誰かが困ってたら助けるのが兄貴と姐さんから学んだ人間と生きる大切な事だからな!ヌハハハハ!」

 

 赤鬼。勇者としてこの魔法界に召喚された怪人。

 

 彼がこの後魔法少女サクラに、この世界に居ることが知られてしまうのだが、それはまた別のお話・・・。

 

 

 

続く

 

 

 

 




お疲れ様です。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、実はこの魔法界編に登場する地名や国、キャラ名はパスタが由来になっている事が多いです。

キャラネタもパスタ祭り。

赤鬼
勇者としてこの魔法界に召喚したヘヴンホワイティネス。
ミドリコの姐さんにまた会えたら今度こそ抱く。

クリムパス
由来はクリームパスタ。
赤鬼から毎回名前を間違われる。しかもレパートリー豊富に間違えられる。
オレキエッテ帝国の序列ナンバー1の魔法剣士。

魔女ジェノベ
由来はジェノベーゼソース。
鏡の怪人のときに出てきていた魔女はこの人。
コッツ兄妹と言う手下・・・もとい地水火風の司祭が居る。

シシリー王
シシリーとはシチリア料理のソースの総称に使われる事が多い。主には料理にたらこを使うと、それはもうシチリア料理に近いのだとか。
国の為に一切退かない精神力を持っているが、個人としてはかなりビビリ。

王女ポモドロ
由来はポモドーロ。まんまやんけ。
シシリーのビビリを知っていながら、誠実さに惹かれてオレキエッテ帝国に嫁いだ。

メイド・ペンネー
由来はペンネパスタ。メイド服の柄もペンネパスタ。下着は黒。

突撃将軍ナポリタ
由来はナポリタン。愛用する剣はインフェルノ。イタリア語で地獄。
次回出番あり!

魔界軍師ペペロンチー
由来はペペロンチーノ。
あまり出番が無かった。

破壊元帥カルボーナ
由来はカルボナーラ。
でっぷり太った力任せに頼る怪物。息が臭い。

魔王アマトリ
由来はアマトリチャーナ。
目的は自分を神にする事。魔王なのか神なのかはっきりしない大物の小物。

オレキエッテ帝国
由来はオレッキエッテパスタ。耳の形ににている幅広い調理方があるパスタ。美味しい。

フィットチネ共和国
由来はフィットチーネ。歯ごたえ抜群で、腹にたまりやすい美味しいパスタ。

コンキリエ魔王軍
貝殻と同じ意味合いを持つパスタで、別種にコンキリアがあります。オレッキエッテみたいなモンです。美味しい。

アトラクション
この作品の作者。パスタが大好きすぎる。パスタの怪人。
本編に登場する事はない。

さて次回は、赤鬼と突撃将軍ナポリタの戦闘開始!クリムパスも登場するでよ!
なんと【あの】怪人も再登場!
ギンジ達?不在です♡

それではまた次回!!

※アトラクションはパスタが大好きです
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