正義のヒーローヘヴンホワイティネス   作:アトラクション

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こんにちはアトラクションです!

魔法界編も残り少しですが、楽しんでいただければと思います。

ちなみに今の段階では、一個前の非日常に〜編とほぼ同じぐらいの長さになりそうでやんす。あーパスタおいち

そろそろオーク怪人出したいブヒ。

彼の再登場までもうしばらくお待ちください。
それではどうぞ!


61・vs破壊元帥

 

 緑の美しさが一面広がるオレキエッテ平原は、戦争により焼け野原になり、いたる所が砕け、燃えて、命が散っている。

 

 「帝王!避難を!」

 

 一人の兵士がシシリーの身を案じては、そんな事を叫んでいる。

 

 龍の様な見た目をした魔王軍の兵士が、大斧を振り回しながら、城壁にまで迫っている。防衛隊の全軍指揮を取るシシリーが居ると知り、魔王軍の兵士はひたすら城壁の破壊よりも、シシリーに迫って居る。

 

 「覚悟!」

 

 魔王軍の兵士がその手に持つ武器を振り上げた直後に、龍の兵士の手元が斬られる。

 

 何が起きたのか・・・それすらも分からないまま、龍の兵士はその身体に穴を開けられ、血しぶきが上がる。

 

 「・・・何が・・・!?」

 

 帝国兵士の一人がどよめいているが、その後ろでは帝王シシリーの剣が光り輝いていた。その剣を突き出す姿勢は、帝王の魔法攻撃が炸裂したと知るのは、すぐの事だった。

 

 「ついにこっちに向かって来たか・・・全軍、防御を固めよ!」

 

 威厳のある表情の裏には、やはり恐れと逃げたいという感情が見え隠れしているが、シシリーは帝王の覇気を持ってそれを完全に押し殺す。

 

 ここは戦場。目の前は敵、敵、敵。

 

 そして後ろには城壁、兵士、仲間、家族、民。

 

 いくらビビって居ても、勇者が向かった以上逃げるわけにはいかない。

 

 あの勇者と英霊達ならきっとやり遂げてくれる筈だからだ。

 

 ならば、守らなければならない命と未来の為、帝王シシリーは全力でここを阻止しないと行けない。

 

 「なんとしてもこの帝国を守るのだ!勇者赤鬼が託したのだ!我々がここまで来て、敗ける事は許されんのだ!」

 

 帝王の言葉を皮切りとして、平原に立つ兵士達の一人ひとりが武器や魔法を支えとして、立ち上がる。

 

 「さぁ・・・掛かってこい・・・魔王軍!」

 

 次々と迫りくる魔王軍の兵士を前に、シシリーの気合いの言葉が入り、城壁の防衛戦はまだ続いている。

 

 ふと見上げれば高くそびえ立つ城壁の上にも、敵軍の侵入を許している様だった。

 

 先程までの拮抗した防衛は無くなる、劣勢に流れ始めている。

 

 空はしかたないと諦めをつけては、地上の守りに専念する事にしたシシリー。

 

 「諦めるなァ!!」

 

 シシリーの叫びはそのまま電撃の魔法に変わり、魔王軍の兵士の群れを一つは破壊する。

 

 腐ってもビビっても、シシリーは帝王。威厳と民を想う気持ちだけで帝王になったわけではなく、実力も帝王の名に恥じない実力を持ち合わせている。

 

 城壁の上ではコッツ兄妹が魔法と肉弾戦でなんとか被害を最小限にし、城下町に乗り込んできた者は、クリムパス、ジェノべ、アラビア率いる部隊でなんとか対処している。

 

 中心地の帝国城に避難させた民達には、何も危害を加えさせない為にも、シシリーは帝王としてより一層強い責任を持ちながら、剣を振るうのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 闇の魔法による壁の出現と、それによる分断。

 

 カエデを守ると言った側から離されてしまったが、別にカエデが孤立した訳ではなさそうだし、レンもミドリコもサクラも居るなら、問題は無いだろうと、ギンジは考える。

 

 ならば自分の出来る事としては、目の前に立つこの巨漢を倒す事だろう。

 

 「ガハハ!お前らの女達は、きっと今頃我が魔王軍により全身向かれてるだろうなぁ!!」

 

 破壊元帥カルボーナの笑い声に、ギンジを始めケイタの赤鬼もピクリと、ほんの少しの怒りの感情が表に出てくる。

 

 「なんだぁ?お仲間の事を悪く言われて怒ってるのかぁ?勇者も女々しい所があるんだなぁ?」

 「殺すぞ・・・」

 

 赤鬼の殺気立った言葉に、周りの魔王軍兵士は恐れおののく。それまでカルボーナと共にギンジ達を取り囲んで馬鹿にしていたのに、勇者赤鬼一人の殺気に押し込まれてしまった。

 

 「心配じゃねぇのかぁ?」

 「心配はしているさ。だけど、お前らもお仲間の心配したほうがいいぜ。手加減を知らないお嬢様だけを分断させたのは、失敗だったと思うぜ・・・!」

 

 ギンジの意気揚々とした言葉に、カルボーナはつまらなさそうにしながらも、鼻で笑い返す。

 

 「そこの小僧はどうだい?心配だろう?」

 

 小僧と呼ばれたのへケイタ。ケイタ自身もレンが心配なのは間違いないが、本当なら自分もレンの所に行きたい。

 

 そしてもし彼女がピンチなら助けになりたい。彼女の心を守る為に。

 

 そう思うほどにはケイタも心配している。

 

 「僕も心配だけど・・・でも、こっちにだって最強の怪人が二人も居るんだ。お、お前を倒して・・・ぼ、僕たちが、必ず仲間と合流するっ!」

 

 良い慣れていない強気な言葉使いに、ギンジと赤鬼はニタリと笑みを浮かべる。

 

 「ギンジ!赤鬼!僕が守るから!本気でやっつけて!」

 「任せろ!」

 「頼りにしてますぜぇ、旦那ぁ!」

 

 ケイタの魔導書が光り出して、魔法を唱える。

 

 仲間を守りたいと願った、ケイタの戦う力を、ギンジと赤鬼は誇りに思う様な気持ちで受け取ろうとする。

 

 「僕たちで・・・こいつを倒すんだ!第一の魔法!」

 

 ケイタの叫びで、ギンジと赤鬼が目の前に鼻息荒くして立つカルボーナへと二人同時に駆け出す。

 

 「エンジェラ・アーマ!」

 

 天使の羽衣の様な姿になれる防御魔法を、一度に2つ撃ち出す。魔力が少ないとは言えど、ケイタにもコツが理解出来る様になってきていた。

 

 使いすぎればきっと死ぬかもしれないこの魔法だが、その覚悟で手に入れた魔法なのだ。だからきっとギンジにも赤鬼にも役に立つ。

 

 光がギンジと赤鬼の背中に入り込み、二人の身体から煙が出始める。

 

 「・・・あ、アレ?」

 

 ジュワジュワとまるで肉の焼ける音を鳴らして、ギンジと赤鬼はその場に転げ回る。

 

 「うっぎゃああ〜〜!!!」

 「ぐおおおお!?」

 

 ギンジと赤鬼の情けない悲鳴を聴くと、ケイタの顔が青くなる。

 

 「な、なんだこれあああ!!」

 「だ、旦那ァァ!なにしてんだーー!」

 「オイオイ仲間割れかぁ?ガハハハ!情けねぇな!!」

 

 焼ける。身体が燃え尽きる様な感覚に、ギンジは叫び、赤鬼は悶絶する。

 

 「え・・・なんで、どうして・・・レンには普通に機能したのに・・・」

 「死ぬ!死ぬ!」

 「うおおお以外な敵が身近に居たぁぁ!姐さんと愛しあえていないのに死ぬのはイヤだぁぁぁ!!」

 

 平原の土を殴るギンジと、痛みを和らげる為に闇の壁に角ごと頭突きする赤鬼。

 

 そしてそれを見て魔王軍の兵士達から笑い者にされている。

 

 カルボーナもそれを見て腹をかかえて大爆笑している。

 

 「え、えとえと・・・解除!解除!」

 

 魔法を解除すると、煙も出なくなり身体の痛みも一瞬で消える。

 

 この時ケイタはまだ自分の魔法が限りない善光の力である事を理解していなかった。

 

 いくら正義の志を持つギンジと赤鬼でも、怪人という悪の主属性に立つ身体では、この力は猛毒なのである。

 

 「ハァハァ・・・痛くて涙がでるなんて・・・」

 「・・・聖剣を握った時みたいな・・・なんか、毒みてぇなモンでしたね・・・」

 

 聖剣、毒。その言葉を聴いてギンジの表情に陰りが見え始める。

 

 まさかとは思うが・・・ケイタの力は・・・。

 

 「俺達には・・・毒なんじゃねぇか?」

 「なるほど・・ハズレっすね・・・」

 

 カルボーナがひとしきり笑うと、周りの魔王軍に命じる。勇者と英霊を殺せと。

 

 その命令を聞き入れた兵士達がそれおれ魔法と武器を持ち、集団で襲いかかってくるのだが・・・。

 

 「邪魔ァ・・・」

 「すんなぁ!!!」

 

 ギンジと赤鬼の二人の連携攻撃により、やはり兵士達は蹴散らされる。

 

 炎と雷、空気の打ち出しと、圧倒的な破壊力。

 

 「す、すごい・・・や、やっぱり二人は最強だ・・・よ・・・」

 「ケイタぁぁ!!」

 「舐めてんじゃねぇぞクソガキがぁぁ!!」

 

 素直に称賛したケイタ。しかしそんなケイタに殺されかけたギンジと赤鬼は、文字通り鬼の形相で躙り寄る二人に、ケイタは本気で泣きそうな顔になる。

 

 「うわあああごめんなさーい!まさかこんな事になるなんてぇ!」

 「逃げんなコラクソガキがぁああ!姐さんに会えなくなったらどうすんだ!」

 「赤鬼、絶対逃がすな!捕まえろ!地平線の彼方まで追いかけろ!」

 

 金棒コンビに追い回されるケイタは、多分誰にも養護されないのだろう。

 

 すっかり蚊帳の外に立たされたカルボーナは、ちょっぴり寂しい気持ちになりながらも、鉄球を振り回し始める。

 

 まとめて倒してしまえばそれでいいのだ。何も難しい事はいらない。

 

 「オッラァァ!」

 

 頭上で振り回した事による遠心力と、魔法を纏わせたその鉄球はケイタをめがけていた。

 

 「おっしゃあああ捕まえたぞオラァ!!」

 「うわわあああああ助けて!死にたく無い!ごめ、ごめんて!」

 「いいぞ!そのまま○○○もぎ取っちまえ!」

 

 鉄球が空を砕き、ケイタの横顔を捉えたはずだったのに、赤鬼がケイタを持ち上げた事で結果的には、鉄球が無を殴り何もなかった事になる。

 

 「うぎゃあああ」

 

 ケイタを持ち上げた赤鬼がバックブリーカーでケイタを上下させ、ギンジは中指を立ててケイタを煽り倒している。

 

 「次こんな魔法俺達に撃ったらもっとひどい事するからなぁ!覚えとけよお前オラァ」

 「具体的にはレンの姉御にこの事バラシやすぞゴルァ」

 「うっ・・・うっ・・・もう結婚できない・・・」

 「いつまでふざけているのだ!」

 

 カルボーナが3人の前に飛び出すと、体重が重くのしかかり、地面に振動が伝わる。

 

 「なんだお前は・・・あ、なんとか減衰」

 「兄貴、こいつは太っちょ伝説ですぜ」

 「減衰もしてんし、伝説にもなっとらんわ!ふざけるなよ貴様ら!」

 

 鉄球を横に回しながらカルボーナがギンジ達と対峙する。恐ろしく殺気立たせた魔力を纏う鉄球を振り回すその姿は、とてつもなく大きな怪物に見える。

 

 「破壊元帥だ!勇者を倒して現実的に伝説になってやろうではないか!ガハハ!」

 「兄貴、まだ戦えますよね?」

 「当たり前だ!ケイタもまだやれんだろ!」

 「も、もちろん・・・」

 

 赤鬼が担いだままのケイタを自分の前に持ち直すと、ギンジは赤鬼の後ろに回る。

 

 ケイタ、赤鬼、ギンジの順番になりその一列となった男達が一斉にカルボーナに突撃する。

 

 「旦那を盾に!」

 「ケイタを盾に!」

 「それ!」「へい!」「へい!」

 

 明らかにふざけ倒している勇者の行動は、ケイタを盾にしてカルボーナに走ると言うモノだった。

 

 「舐めてるのか貴様らぁ!そんなに死にたいのであれば、喰らえェ」

 

 勢いのついた鉄球はケイタの前に飛び出し、今まさしくケイタを打ち砕こうとしている。

 

 「だ、第ニの魔法!エンジェラ・シルド!」

 

 頭の中に浮かんでいるケイタの呪文を唱えると、白くへこんだ盾がケイタの前に出現する。

 

 天国の様な暖かい光を出しながらその盾に鉄球が当たると、少しだけ力を飲み込んで、カルボーナへとその破壊の一撃を押し返した。

 

 「すげぇな・・・」

 

 最後尾で見ていたギンジにも良く解るその反射は、明らかにカルボーナが投げたモノよりも強くなっている。

 

 「ガハハハ!ようやくやる気になったか!」

 

 跳ね返ってきた鉄球を横に避けると、引っ張りながら全身を使ってもう一度振り回す。

 

 ハンマー投げの様な一撃がもう一度、今度は列の真横から飛んでくる。

 

 「俺っちに任せてくんな!」

 

 ケイタを下ろして、赤鬼はオリハル金砕棒を取り出し、思い切り上段から叩き落とす。力の勝負では赤鬼が勝る。

 

 打ち落とされた鉄球が地面にめり込むと、ギンジはコウモリの羽を生やして跳躍する。

 

 「武器が無ければお前なんて余裕なんだよ!」

 

 

 上空から吹き出す様にして両手を突き出すと、そこからは炎が現れる。業火がカルボーナの上から覆い被さると、そのまま動けなくなったカルボーナへ赤鬼の空気の打ち出しが発射された。

 

 「空気ごと吹き飛びなァ!」

 

 空気の打ち出しにより炎が巻き込まれ、火球となりながらもカルボーナにダメージを与えていく。

 

 「かハッ・・・やるじゃねぇか・・・」

 「おい嘘だろ、立ってるぞ」

 

 炎による爆撃も、赤鬼の一撃も手応えはあるモノの、そこまで大きなダメージにはなっていない。

 

 「やっぱり勇者はこうじゃないとなぁ!」

 

 カルボーナが再び鉄球を振り回し始める。

 

 そこについで、粘ついた糸が見える口元がなにやらぶつぶつ動き出す。

 

 「マジカル・プリティユア・マジカルマジカル・・・」

 

 魔力が吹き上がり、闘気の様に膨れ上がるカルボーナの身体はより強固な力を宿し始める。

 

 「ラゴウ・シンドルク!!」

 

 唱えた魔法は鉄球に魔力を流しこみ、その丸い形を歪な形へと変えていく。

 

 トゲが付き、より黒鉄としての硬さを取り持ち、カルボーナが意のままに操れる破壊の鉄球としてその姿を変えた。

 

 そしてその魔法を唱えた瞬間、周り魔王軍兵士達も糸が切れた人形の様にバタバタと倒れていく。

 

 「・・・なんだ?」

 

 ギンジの見える限りでは、カルボーナの足元に虹色のきらきらした何かが兵士達から流れている様にも見えていた。

 

 言うなれば力をもらっている様な、そんな流れ方。

 

 「ガハハハ!やっぱりお前たちの魔力があって正解だぜ!ホレホレ、死にたくなかったら奴らを抑えろ、。もちろん、お前らごと勇者を殺すがな!」

 

 手下から魔力という戦う力を貰い、そして動けなくなった自分の部下を踏みつけながら下卑た笑みをあげるカルボーナの言葉に、ギンジも赤鬼もケイタも、こいつが何をしているのかが解った。

 

 「このやろう・・・」

 

 ギンジにたった今、この魔王軍所属魔王直属親衛隊・ボーンゴーレの一人、破壊元帥カルボーナを絶対に許せない理由が出来た。

 

 こいつは簡単に人の命を奪い、しかも心まで踏みにじっている。

 

 「ガハハハ!そらそら、魔王様の為に、勇者を殺せ!何寝てるんだぁおい!」

 「うっ・・・苦しい・・・」

 

 魔力を抜かれた兵士の一人が苦悶の表情を上げながら、平原に倒れる。

 

 「た、たすけ・・・ぐぎゃあ」

 

 一人、魔王軍の兵士がケイタに救いの手を期待しながら、命乞いまでしたのに、カルボーナのトゲ鉄球が兵士の背中に重く突き刺さる。

 

 「ッ!」

 

 ケイタは今、例え悪としても許してしまいそうになった。

 

 こんな簡単に他人の命を奪い、奪った張本人は笑っている。

 

 「ガハハハハ!敵に情けを乞うとは・・・魔王様を神にする為にも、一致団結してこのカルボーナ様に手助けしないか!」

 「魔王軍にはめちゃくちゃな奴しか居ないってぇのかい・・・」

 

 赤鬼の語気が強まった。魔王軍の目的なんてどうでも良いことだが、こんな簡単に手下を利用して、その命を奪う事に並々ならぬ怒りが湧く。

 

 きっとこんな事、カエデ達も許せないと怒るだろう。

 

 「赤鬼、ケイタ!こいつもなんだかヘルブラッククロスっぽさもあるし、ぶっ飛ばすぞ!」

 「もちろんでい!」

 「あ、ああ。倒そう!」

 

 ヘヴンホワイティネスとして、こんな悪を見逃すわけにはいかないし、敗ける訳にもいかない。

 

 「この超強化したカルボーナ様を倒せると本気で思ってるのか!」

 「当たり前だ・・・俺はお前みたいに、他人を簡単に利用する奴が許せねぇんだよ!」

 

 ギンジが叫び、赤鬼とケイタが横に並ぶ。目の前に立つのは破壊元帥カルボーナ。

 

 トゲ鉄球を振り回しながら、カルボーナは不敵な笑みを浮かべる。

 

 本当に3人で自分を倒せると思っているのであれば、笑い話に出来る程の愚か者だ。

 

 「ならばここで死ね!」

 

 トゲ鉄球が振り下ろされ、ギンジの居た場所にそれが命中するが、赤鬼がオリハル金砕棒で防ぐ。

 

 「いきなり兄貴を狙って、倒せる訳ねぇだろうが!」

 

 空気をオリハル金砕棒に纏わせ、渦を巻く。そのまま跳ね返すようにして、赤鬼が雄叫びを上げる。

 

 「・・・僕も・・・何かしなきゃ・・・!」

 

 ケイタは魔導書を抱きかかえながら、少しだけ戦線から離れる。

 

 ギンジと赤鬼が暴れてる以上、ケイタがここに居ては邪魔になる。

 

 途端に自分のやるべき事が何も思いつかないまま、ケイタは脚を掴まれて転んでしまう。

 

 「すまない・・・勇者の英霊・・・」

 「え?」

 

 黒い肌をした魔王軍の兵士が苦しそうな表情のまま、ケイタに声をかける。

 

 倒れたままのその兵士は、今にも死にそうな程衰弱している。それほど魔力という力は生命と一つなぎにされており、他人に無理やり奪われる事が危険な事であった。

 

 「・・・英霊よ、どうか・・・我々の無念を背負って欲しい。このごに及んで無責任な事を言っているのは承知だが・・・」

 

 兵士の言葉がどんどん苦しくなっていく。

 

 「魔王様の為に今日まで頑張ってきたが・・・こんなのはあんまりだ。我々はあんなデブの為の使い捨ての道具じゃない。どうせ敗けるなら、英霊、貴方に力を渡したい」

 「ち、力・・・?でも、そんな事したら裏切り者になって」

 「問題ない。どうせ我々は死ぬ・・・だが、こんな武勇も何も無い死に方はごめんだ。あんなデブに殺されるなら、勇者の力にでもなるさ・・・」

 

 今更虫が良いとは思っていても、死にたくないのが本音なのだ。

 

 少し先に目をやれば、ギンジと赤鬼が鉄球デブを相手に苦戦まで行かなくとも、決定打が撃てていない状況である。

 

 「・・・」

 「使い捨てに思われるぐらいなら・・・いっそあんな暴力デブを倒してくれ!我々だって・・・こんな扱いをされるなんて思っていなかった!」

 

 ケイタの手を握り、兵士が悲痛な叫びを上げる。

 

 そうだ。魔王軍も当たり前だが、生きている。こんな無念な思いのまま死ぬぐらいならば・・・魔王軍にはついていけないと思う者も出てくるのだろう。

 

 「頼む・・・魔力を渡す・・・君に、攻撃の為の魔法が無いなら、強く願うんだ・・・友を守りたいとか、好きな人を守りたいとか、そんなモノでいい・・・」

 

 呼吸が弱々しくなっていく。

 

 「私の魔力だ。最後の魔力だが、この魔力で・・・あの、デブを・・・」

 

 黒く光る魔力を受け取りながら、ケイタは兵士の手をもう一度強く握る。

 

 「名前を聞いてもいいですか?」

 

 なんとなくだけど、この人の託した無念の想いを忘れない様にする為に、ケイタは名前を聞いてみる事にした。

 

 「・・・魔王軍、兵士・・・・・・ケータ・・・」

 「・・・僕もケイタって言うんだ・・・ありがとう、無駄にはしないよ!」

 

 黒い魔力は魔導書の中に入り込み、3ページ目が光り出す。読めない筈の魔法の文字が呪文となり、ケイタの脳内にその言葉となって浮かび上がる。

 

 「・・・」

 

 力尽きた兵士はその場に腕を落とし、ケイタの覚悟がより一層強くなった。

 

 「ありがとう・・・無駄にはしないから、必ず・・・」

 

 ケイタには新しい魔法の効果がどんなモノかは分からない。解らないけど、この力、この魔法を無駄にしない為にも、ケイタは魔導書を開く。

 

 文字を読み上げる前に、ケイタはもう一度兵士を見ようと振り返る。

 

 もうケータという兵士は動かない。死んでしまったからだ。

 

 軽々しく人が死ぬ事を辛い、怖いと思いながらも、ケイタはぐっと堪えてギンジ達の戦う場所に戻る。

 

 「・・・一緒に戦おう!」

 

 そのケイタの言葉は、これから共に戦うギンジに向けた言葉か、それともケータに向けた言葉か。

 

 「行くよ!第三の魔法!」

 

 本を開いたまま左手に固定し、右手は人差し指と中指をくっつけてカルボーナを指指す。

 

 角倉ケイタの背負始めた覚悟が、またひとつ大きなモノとなった。

 

 その覚悟は恋人を失わない為に、仲間を失わない為に、そしてこの魔法界の未来を守るために。

 

 「エンジェラ・カジャオング!」

 

 指先から飛び出たのは、白い魔弾。光が弧を描きながら、不規則に動きつつ、その魔法の弾はギンジに命中する。

 

 「・・・あれ?これ今度こそ殺される魔法?」

 「・・・ケイタ〜〜〜!!」

 

 ギンジの怒りともただの雄叫びともつかない大きな叫び声が、大気を揺るがし、ギンジの目を口から光が出てくる。

 

 そして魔力が放出され、地面を穿ち、赤鬼とカルボーナをふっとばした。

 

 「何をしやがったあああああ!!!!」

 

 ギンジの身体には光の力が舞い飛び、平原に小規模なクレーターを作る。まるで溢れる力の覚醒とも言うべきその力が、赤鬼もカルボーナもケイタも目を丸くさせる。

 

 「こういう魔法があるなら・・・さっさと使え!!!」

 

 ギンジの羽が姿を変えて、翼に変わる。頭の上には天使の輪っかの様なモノまで出来上がり、黒い瞳はより禍々しさを増している。

 

 ケイタの新たな魔法、エンジェラ・カジャオングは強化魔法。誰にでも適応できる、新たな守りたい力。

 

 「うおおおお溢れる!力が・・・溢れるぞおおお!!」

 

 筋肉が震え、怪人の細胞達が、歓喜しながらギンジの身体に眠る力を最大限開放していく。

 

 ギンジの心に眠る、炎、雷と飛翔、赤鬼の金棒、ムーン・パラディースの力が一つに混ざっていく。

 

 「なんだいこりゃ・・・兄貴の力が、まるで混沌みたいだ・・・」

 

 赤鬼からもケイタからも見えるギンジは、超覚醒とでも言うのだろうか。

 

 平原に光の柱を作る勢いで、ギンジの力が一つになっていく。

 

 「ぐっ・・・〜〜ッおおおお!!」

 

 光り輝くムーン・パラディースの変身スーツは、炎を纏いながら禍々しさを得て、金棒と長ドスが融合した武器となる。

 

 更に翼は電撃を纏いつつも、神々しさを手に入れた。

 

 やがて力が収まると、ギンジは自分の身体の変化に驚く事になる。

 

 「・・・なるほど・・・これは・・・」

 

 スーツの中の細部に宿る怪人の細胞とその力。

 

 灼熱の如く燃え盛る月面のイメージに、どこまでも進化する武器、そして大天使の様な翼。

 

 「これがケイタの力か・・・!!」

 

 ギンジがケイタにもらった力は、潜在能力の開放。修行だけでは得られない、最高峰の力、最高到達地点。

 

 「これが俺が今一時的に出せる力、か・・・言い変えればフェーズ4って所か!」

 

 フェーズ4の本来の力は不明だが、おそらく近い未来ギンジの出せる進化の怪人の最高能力はこうなるのであろう。

 

 今は一時的でも、このカルボーナを倒すのには十分だと思える。それぐらい力が溢れ出てきている。

 

 「・・・な、なんだその姿は!?それではまるで・・・まるで」

 

 神。魔王軍が本来目指すべき、魔王の真の姿。

 

 しかし、魔王にも神にも見えるのは今目の前に居る英霊ギンジである。

 

 「赤鬼・・・ケイタ・・・やるぞ!コイツをぶっ飛ばす!」

 「おうよ!」

 「僕も援護するよ!」

 

 ケイタも赤鬼もギンジに続く。

 

 こんな悪党に、ヘヴンホワイティネスは敗けるわけには行かないのだ。

 

 「行くぞ・・・!」

 

 跳躍の後、すぐに翼を広げて飛び立つ。今この瞬間のありったけの力を持って、ギンジの右手に握り締められた金棒剣が、炎と雷の2つの力を宿し、剣から斬撃波が飛び出す。

 

 空気を燃やし、感電させながら飛び出した月の刃は、怪人でも人でもそう簡単には出せない力で斬撃がカルボーナめがけて飛んでいく。

 

 怪刃月光斬(イクリプスキャリバー)・・・そう名付けたギンジの大技が、カルボーナのトゲ鉄球と激突を繰り広げる。

 

 「ご自慢の鉄球・・・ぶっ壊してやらぁ!空砕烈拳(くうさいれっけん)!!」

 

 触れなくても中身を揺さぶる空気の拳が、カルボーナの胴体へと命中するのだが、肉厚の身体にはあまり通じていない様だった。

 

 「赤鬼!」

 

 赤鬼のすぐ後ろからケイタの呼び出しと同時に、赤い巨体が突き飛ばされる。

 

 すぐにケイタが離れ、赤鬼は少し前に進むと、二人の間にトゲ鉄球が振り子の如くギリギリを抜けていった。

 

 「流石だぜ、旦那!」

 「もう一回、来るよ!」

 

 続けてトゲ鉄球がケイタに狙いを定めて飛んでくるが、再び赤鬼が空気を操りながら鉄球に飛んでいく。

 

 「豪空壊撃(ごうくうかいげき)!!」

 

 空気を堅くした赤鬼の拳が、トゲ鉄球と真正面からぶつかり合う。拳にも骨にも当たっていないのに、分厚い金属がぶつかる様な音を鳴らし、衝撃も赤鬼と鉄球の周囲に吹き出していた。

 

 「無駄だぜ!意のままに操れるってんだ!破壊してやらぁ!」

 「こんな鼻くそみてぇな武器で・・・俺っちの拳を砕けると思ってるのか!!」

 

 例えどんな強敵であれ、ミドリコと再開し、ミドリコと共に未来を歩めると本気で信じている赤鬼は、もう敗けない。

 

 ギンジとは違うが、愛ゆえに力が漲って来るからだ。

 

 「言っただろぉ?ご自慢の鉄球を壊すって・・・!」

 

 鉄球の勢いと赤鬼の拳がぶつかる最中、その上空・・・ギンジが太陽を背に金棒剣を大上段にかまえていた。

 

 「おおおおっ・・・りゃあああっ!」

 

 翼を広げながらギンジは叫びと共に、炎と雷を全身と剣に走らせて全力で降下する。

 

 金棒剣の刃が鉄球の間のトゲをかき分け、丸い黒鉄の本体に到達する。到達した剣はなんの抵抗も無く真っ二つに斬られ、綺麗な断面図を見せている程だ。

 

 「なっ・・・!?」

 

 壊すと言い放ったのは赤鬼なのだが、それはギンジが達成させた。

 

 「俺っちが壊すと思っていたのかぁ?残念兄貴でしたーー!」

 

 煽り散らした赤鬼の言葉に、血管を浮かびあがらせるカルボーナ。そんなカルボーナは、ついに魔法で強化された鉄球すら壊され、戦々恐々としている。

 

 だが、まだだ。まだ魔法の力がある。

 

 カルボーナは次の反撃の一手を撃つために、魔法の詠唱をはじめるのだが・・・。

 

 「ケイタ・・・センター・バックホームだ」

 「任せて!!」

 

 その辺の手頃な石を持たせて、ケイタに投げさせる。

 

 魔導書の力で強化されている身体能力により、小石は豪速球となる。

 

 「なんっ!?」

 

 カルボーナの額を綺麗に当てて、首が上に上がる。

 

 「このっ・・・クソっ・・・」

 「口が悪いぜこのクソデブ野郎!」

 

 一瞬で赤鬼が背後に周り、後頭部めがけた空気の拳が再び突き出された。

 

 「空砕烈拳(くうさいれっけん)!!」

 「ふぶっ・・・」

 

 今度は頭を逃さない適度な距離感による拳の大技が届き、それは肉の薄い頭部にクリーンヒットした。

 

 どろりとした血液が頭中からとろとろと出てくるが、それでもまだカルボーナは倒れない。

 

 「ナポリタの奴は倒れたが・・・だが、いいさ。兄貴!」

 

 赤鬼がギンジを強く呼び出す。

 

 金棒剣を振り出し、ギンジの高速滑空からの横胴一閃が炸裂する。

 

 「お前みたいな悪党は!ここで!消えちまえ!!」

 

 本気の怒りと本気の一撃。ギンジの正義の志からの、全てをまとめた本気の思いを乗せた最後の一撃が、破壊元帥カルボーナを身体を斬りつけると同時に、鎧を砕きながら空の彼方へとかっ飛ばした。

 

 「空の彼方までぶっ飛んでけ!!!」

 

 破壊元帥カルボーナを宣言通りぶっ飛ばした事で、ギンジの変身が解ける。

 

 「むお・・・あ、俺のフェーズ4が・・・終わっちまった」

 「いやいや兄貴お疲れ様です!」

 

 ケイタも赤鬼もギンジの下に駆け寄ると同時に、もう一人の乱入者がギンジに蹴りを入れてきた。

 

 「あんた何よその力はぁ!!」

 

 言わずもがなカエデだった。

 

 気がついたら闇の壁は無くなっており、カエデ達がこちらに来ていた様だった。

 

 どうやらカエデ達も戦闘に突入していた様だが、それには勝利を収めたらしい。

 

 「えへへ、僕、また新しい魔法を手に入れたよ」

 「・・・うん、お疲れ様、ケイタ。雰囲気、変わったかな」

 

 レンとケイタも合流した事で、二人は健闘を讃え合う。

 

 「まったく・・・で、どんな力なのよそれは」

 「ああ、いや俺が出したわけじゃなくてよ・・・ケイタの新しい魔法でさ、なんか超絶強化された。多分今の俺が個人では出せないと思う・・・」

 「ふーん?自称人間のクセに、どんどん人間離れするわね・・・」

 

 ギンジの能力はどんどん人間を超えて、怪人すらも凌駕する。それを見ていつかギンジが変わってしまうのでは無いだろうかと・・・ほんの少しだけ怖くも感じる。

 

 「ま、この力がいつか自由に使える様になったら、カエデも皆もちゃーんと守ってやるぜ!怪人佐久間ギンジに乞うご期待!ってな」

 「・・・そ、じゃあ期待してあげるわ」

 「なんだよ素っ気ないなー」

 

 今顔をそらしたのにはカエデなりに恥ずかしさがあったからだ。

 

 最近ギンジから守ってやると言われる度に、心臓が跳ねて鼓動が強まる。嬉しくて、顔を見れなくなる。

 

 そうなるとカエデの顔がだらしなくなる。だから、こうも素っ気ない態度になってしまう。

 

 そして敵陣真っ只中だと言うのに、赤鬼はミドリコに視線を釘付けにしている。

 

 黒地のタンクトップインナーから見えるしなやかな腹筋と、程よい形の胸と、綺麗な柔肌。

 

 元自衛隊という事もあり、完成されたその身体が赤鬼のリビドーを加速させる。

 

 「うっおおおお姐さーーん!!」

 「うわああああ!!」

 

 そしてどうみても赤鬼の方が強そうなのだが、ミドリコがガンストックで返り討ちにするところまでがワンセットである。最早見慣れたその光景は、ヘヴンホワイティネスからすれば何も思わないだろう。

 

 「・・・」

 

 魔王軍の兵士達が右往左往している中、ヘヴンホワイティネスのフリーダムっぷりを見たサクラが困惑している。

 

 「なーなー、何か俺悪い事言ったか?」

 「うるっさい馬鹿!こっち見ないでよ!」

 

 「ごめん、第三の魔法、一日一回っきりみたい・・・ごめん」

 「謝らないで。今のケイタは、かっこいいよ」

 

 「腹筋!腹筋だけでいいから触らせ」

 「触らせるか!っていうかどうしたのだ!いつもは嫌がる事をしないとか言うくせに・・・」

 「姐さんが魅力的な身体してるのが悪い」

 

 ・・・。

 

 ヘヴンホワイティネスは強い。確かに強いのだが、全員揃うとこうも自由奔放になるのだろうか。

 

 そうこうしている7人のすぐ近くは、魔王城が白骨と共にそびえ立っている。

 

 ボーンゴーレはこの日、二人同時に敗れた。

 

 魔界軍師ペペロンチーは、丸焦げにされ魔王軍の列に放り込まれた。

 

 破壊元帥カルボーナは、空の彼方に飛ばされ、おそらく無事では済まない。

 

 残すは魔王アマトリ。

 

 オレキエッテ帝国防衛戦は終わりへと近づいていた。

 

 

 

続く

 

 

 

 




お疲れ様です。

カルボナーラって美味しいよね。

さて、魔法界編ですが、次回いよいよ赤鬼が勇者らしい事します。具体的には人の家に入り込んで、タンスとかツボとか漁る家探し勇者します。お楽しみに。

キャラネタ書きます

佐久間ギンジ
フェーズ4に擬似覚醒した。
めちゃくちゃ強いのだが、その制限時間は1分と短い。いつか覚醒させねば。カエデを守りたいと言ったら、機嫌悪くされたそうでショック。

神宮カエデ
ギンジに言われる言葉が一つひとつ嬉しい。嬉しくて顔がニマニマしちゃうので顔を隠してる。ギンジの何がいいのだ。

宮寺レン
ケイタの新しい魔法を見てみたかったが、残念ながらお披露目はなかった。どこか雰囲気が変わった事で、惚れ直したらしいです。

角倉ケイタ
第三の魔法・エンジェラ・カジャオングを習得。魔王軍の兵士ケータの思いを引き継ぎ、無念を晴らした。まともな攻撃魔法、そろそろ覚えようね。

甘白ミドリコ
「そ、そんな、形に指をなぞらせるなぁ!」
結局腹筋を触らせてあげた。

赤鬼
「このお腹の中にいつか俺っちの子が・・・」
腹筋を触って満足した。ちなみに赤鬼は体格故か8つに割れてる。

小町サクラ
ヘヴンホワイティネスのフリーダムモードに困惑した。そういえばサン・アンフェールと戦う時もこんなフリーダムな感じだった様な気がする。

破壊元帥カルボーナ
空の彼方に飛ばされ、目を冷ました時はエルフの国に居た。
エルフ達には手も脚も出せず、奴隷として働く未来が待っている事を彼はまだ知らない。※この世界のエルフは一人一人がギンジ級の強さ。

エルフ
登場すらしていない。歴戦のアマゾネスで構成される事が多く、オークやドワーフとも友好関係を築いている。魔王軍を親の仇と言わんばかりに反撃の手段を講じている。
強い殿方に敗けたら、その人と結婚する種族。意外と血の気が多いが美男美女でもある。あと長寿。出したかったけど出せなかった。次回作ではいつか必ず!!

・・・

次回は魔王城突撃!しかし帝国にも危機が迫っており・・・な話になっております。

魔王アマトリとの戦いも始まりますぞ!

それではまた次回!


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