これがBanG Dream!ですか…?すみません帰りま…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!! 作:社畜松本
何故だろう。
いつもの朝の食卓がいつもより賑やかだ。
こころ「ん〜っ!とっても美味しいわ!」
そう、いつの間にか俺の寝床に転がり込んでいたこころも交えての朝食だ。
母「で、アンタたちはどこまでプレイしたの?」
「ブォッコッ!?」
味噌汁を口に含んだ俺に、いきなりキョーレツな質問がぶっ飛んできた。
こころ「?」
「お母様…俺たちは昨日会ったばっかだぞ…」
母「嘘っ!?」
あーもうこの人のペースはつかめねえ…
ハァ、とため息を吐きながら箸を進める。
母「ねぇ、こころちゃん。コイツはどうだった?」
「ワオッ!」
あ、箸が…
こころ「とっても優しかったわ!」
何言ってるんですかねぇ、このお嬢様は…
確信犯かな?
これ以上外堀を埋めるようなマネはよしてくれたまえ。
「あ〜、味噌汁うまっ。」
母「オイ息子。責任から逃げるな。」
はて?なんの事やら…
これ以上話を拗らせる前にさっさとこの場から離脱する必要があるな。
「ご馳走様でした〜」
そう、ここは逃げるが勝ちだ!
ほら、逃げるは恥だがなんとやらって言うだろ?
こころ「そうだわ!これからハロハピの練習があるの!あなたも一緒に行きましょう!」
「へ?」
なんの脈絡もなく飛び出してきた言葉にあっけにとられる。
こころ「早速出発よ!」
状況を読めないでいると、こころがいきなり俺の腕を掴み勢いよく走り出した。
「うおあぁああああああ!?!?」
母「楽しんでらっしゃ〜い」
止めてくれよお母様ああああああああぁぁぁ!!!!
〜〜〜〜〜
そして、こころに引っ張られ、ライブハウス『Circle』へと連行されてきた。
「俺帰っていいかな…」
こころ「さ、中に入りましょう!みんなが待ってるわ!」
「え?ちょまま───────グェッ!?」
どうやら制止の声は届かなかったようだ。
まりな「あら?いらっしゃい。ハロハピのみんなはもう来てるy…こころちゃん…その人は…?」
こころ「一緒に練習するために来たの!」
まりな「そう〜…程々にね〜…」
まりなさん!?ナズェミテルンディス!!
助けてくれないんですか!?
俺の抵抗は虚しく、ズルズルと個室の中へ連れ込まれる。
こころ「みんな〜!お待たせたわね!早速練習を始めましょう!」
美咲「えっ…その人、どちら様…?」
こころ「一緒に練習するために連れてきたの!」
美咲「あの、大丈夫ですか?」
親の顔より見たピンクのクマちゃん『ミッシェル』が心配してくれた。
「ダメそうです…」
ん?今気づいたが、この人たちって…
ハロハピだああああああああぁぁぁ!!!!
薫「突然の遭遇、なんて儚いんだ…!」
『儚いbot』こと瀬田薫もいるううう!これ絶対ハロハピやん!
「なんというか…練習を見学に来ました。よろしくお願いします。」
はぐみ「わーい!観客さんだ〜!」
花音「ふえぇ…緊張するよぉ…」
松原ガノンドロフ先ぱ…花音先輩オッスオッス
こころ「それじゃあ、行くわよ!『えがおのオーケストラっ!』」
え!?さっそく始まるん!?
とりあえず体操座りして大人しく聞くとしよう。
〜♪♪♪♪♪〜
なんというか、感動した。
もう死んでもいいかもしれない。
こころ「イエーイ!!盛り上がってるかしら!」
「いええええええええええええええええい!!!!!」
サンシャインな芸人に負けないほどの声量で返答する。
こころ「最っ高よ!みんな、まだまだ行くわよ!」
はぐみ「盛り上がってこ〜!」
薫「あぁ、私たちの音を求めて小鳥が囀っているようだ!儚いッ!」
小鳥って俺のことか…?
美咲「い、い〜くよ〜!」
頑張って美咲ちゃん!倒れるにはまだ早いぞ!
こころ「次は『ハピネスっ!ハピィーマジカルっ♪』よ!」
「うおおおおぉ!」
俺は精一杯この場を盛り上げ、みんなのテンションをあげるんだ(使命感)
〜♪♪♪♪♪〜
今感じているこの気持ち、これが『ハッピー ラッキー スマイル イエーイ!!』なのか…!?
こころ「はぁ〜!楽しかったわ!」
一通り練習も終わり、休憩時間に入ったようだ。
「皆さん、お疲れ様です。凄かったですね!」
はぐみ「お客さんがいるとすごく緊張するね!」
薫「客席からの反応を見たら、こちらまで盛り上がってしまうね。なんて素晴らしいんだ!」
花音「ちょっと張り切りすぎちゃった…でも、こういうのも悪くないね!」
美咲「ふぅ〜…久々にこんな動いたよ〜…」
「ちょっと外行ってきますね〜」
誰にも気づかれないようにそそっと部屋から退出し、外に出る。
そういえば誰かが言ってたな…『一緒に楽しむ友達はいくらでもできる。しかし、一緒に苦労する友達はなかなかできないんだ』って。
そもそもクラスでほぼほぼ孤立していた俺には関係ないが。
でも少しだけみんなが羨ましいなって思った。
あんなふうにチームみんなで笑い会ってみたいな〜って思ってみたりして〜…
黒服「その願い、叶えて差し上げます。」
「うわっ!?びっくりしたァ…」
ベンチに腰掛けていたら、いきなり後ろから声が聞こえた。
どうやら黒服さんのようだ。
「あの…何か御用でしょうか…?」
黒服「貴方様の願いを叶えるべく、私達でこちらをご用意させて頂きました。」
そういって黒服さんがこちらに出したのは人が1人くらい入れそうなアタッシュケースだ。
「こ、これは…?」
黒服「どうぞ、その目でご確認下さい。」
促されるままケースを開ける。
「な、なんだと!?なぜこんなものが…!?」
黒服「それがあれば貴方様の悩みは全て解消され、これからの人生がより良いものになるはずです。どうぞ、お受け取りください。」
「これがあれば…俺は…!ありがとう、黒服さん!俺、行ってくるよ!」
黒服「ご武運をお祈りします。では。」
き、消えた!?
そ、それよりも…これ、早速使ってみようかな…
黒服さんから貰ったこれさえあれば、怖いものなんて多分ない!
「よし!俺の第2の人生、スタートだ!」
〜〜〜〜〜
まりなさんに空き部屋を借り、その部屋で着替える。
実は、アタッシュケースの中身はドラゴンの着ぐるみだったのだ。
なぜドラゴンをチョイスしたのかは不明だ。
「なにこれすっご…!」
着てみてわかる、めちゃくちゃ良い奴やん!
一体型で、顎を動かすと口の部分がパカパカと開閉するため、蒸れることも少なく全体的にスリムなため動きやすい。
「これならいける!」
意気揚々とハロハピのメンバーの元へ向かう。
〜〜〜〜〜
さぁ、扉の前まで来たぞ…
こういうのは勢いが大事だ。
行くぞ!
こころ「あら?帰ってきたの─────!」
はぐみ「うわぁ〜!」
薫「おや?これは珍しいお客さんだね。」
花音「ふぇぇええ!?み、美咲ちゃんのお友達!?」
美咲「いやいやいや、ご存知ないですよ!」
少なからず衝撃を与えたようだ。
こころ「あなたはだぁれ?どこから来たの?ミッシェルのお友達!?楽器はできるのかしら!」
1番初めに食いついたのはこころだった。
想定内だが。
「僕ちんの名前は───────」
名前考えてなかったあぁああああ!!!!
どどどどどうしよう!?
あ、そうだ。
「僕ちんの名前はフールだよ!よろしくな!」
『fool』ってな。
こころ「よろしくね、フール!あなたの得意なことは何かしら!」
僕は何もできませんなんて言えないしなぁ〜…
かと言ってみんなみたいに得意なことがある訳でもないし…
「僕ちんは力持ちなんだぜ!」
よし!これならいける!
こころ「すごいわね!他には何が出来るのかしら!」
えっ!?他にはって…
ん?着ぐるみの内側に何か書いてあるぞ?
『尻尾を引けば吹けます』
何を吹けるんだ!?楽器か!?
「尻尾を引けば何かが起こるぞ!」
こころ「尻尾ね!えい!」
「うおっ!」
吹くって、霧を吹くのかよ!
こころ「すごいわ!煙を吐けるのね!」
「そ、そうだろうそうだろう!」
はぐみ「面白ーい!ねぇねぇこころん!フールをうちのバンドに入れようよ!」
薫「ああ、それはいい考えだ!」
花音「ふえぇ…どうしよう美咲ちゃぁん…!」
美咲「ほんと、どうしましょうね…」
「ごめんねぇ、僕ちん楽器が得意じゃないんだぁ…だからバンドはできないよ…」
こればかりはどうしようもない。
経験者の中に初心者が混じったところで足を引っ張ってしまうだけなのだ。
あ、いや待てよ?
「あ、でもでも、バンドのお手伝いなら喜んでやるよ!」
こころ「本当かしら!それなら、あなたは今日からハロハピのメンバーよ!」
ん?話を聞いていたのだろうか?
はぐみ「うんうん!今日からよろしくね!」
薫「新たな仲間が増えた!今日はなんて儚い日なんだ!!」
花音「ええと…よろしくね?」
美咲「よろしく〜、ミッシェルだよ〜」
「よ、よろしくね〜…」
これが『ハロハピ』の魔力…あな恐ろしや…
〜〜〜〜〜
ハロハピの練習が終了しみんなが解散した後、俺は一人残ってドラムの練習をしていた。
「こんな感じか?あ〜、違うな…」
独り言を漏らし、頭を抱えながら練習に取り組む。
しばらく没頭した後、片付けを済ませて帰る支度をする。
部屋を出ると、何やら重そうな荷物を持ったまりなさんがいた。
「大丈夫ですか?持ちますよ。」
まりな「え?あぁ、ありがとう。うち、人がいないから助かるよ〜!」
「それなら、夏休みの間だけでもお手伝いに入りましょうか?」
まりな「ええ!?いいの!?でも、学生だからやることもあるでしょ〜?」
「ないです。」
まりな「君がいいって言うならお願いしようかな!お手伝いが欲しい時に連絡したいから、連絡先交換しよっか!」
連絡先!?女性の連絡先なんて貰うの初めてだ…
まりな「はい、できた!じゃあ、これからよろしくね!」
「はい!」