この二度目の人生に祝福を!~二柱の女神を添えて~   作:猿の棍棒

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今更このすばにハマりました。





スタート~女神は二人連れて行くものだ~

 

偶然か。必然か。はたまた、ただの、幸運か。

 

彼との出会いは、私の神生が波乱万丈で順風満帆なものになるきっかけだった。

そんなきっかけをくれた、彼の幸せを今日も一人、願っている。彼の人生がもっと良いものになりますように、と。

 

そして、私の幸せも、私は願う。

私の幸せ、即ちそれは、

彼の近くに居ることができる、それを感じることができることである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは…」

 

「お久しぶりですね。カズマさん。」

 

目を開くと、そこには、見知った何もない部屋と女神様がいた。

…そうか。俺は人生を全うできたんだ。

 

「お久しぶりです。エリス様。それにしても、何年経とうがこの部屋は変わりはしませんね。」

 

「そうですね。でも、そういうカズマさんもあまり変わってないように見えますがね。」

 

「からかわないでくださいよ。俺はもう80歳ですよ。ただの老いぼれジジイになったんですよ?」

 

「そうですかね?…オホン、まぁ、そんな話はともかく、どうしますか?」

 

「どうするとは?」

 

「カズマさんには、魔王討伐の報酬をあげてなかったじゃないですか。」

 

そういえば、そうだった…気がする。

 

「………」

 

魔王討伐の報酬とは、どんな願いでも叶えるというものだったはず。

なら、本当に、どんな願いでも叶えてくれるのだろうか。

またあいつらと冒険がしたいという願いを、叶えてくれるのだろうか。

 

「…あいつらとまた冒険がしたいです。」

 

「承りました。では、これで、魔王討伐の報酬はあげることができた、ということで良いですね?」

 

…すんなりと承知してくれた。さすがエリス様。略して、さすエリ。

 

「じゃあ、おねがいします。」

 

「待ってくださいよ。まだ転生特典をあげてないじゃないですか。」

 

「転生特典ってあの転生特典ですか?また貰えるんですか?」

 

「はい。異世界に転生するので一応貰えるんです。」

 

なるほど。だったら転生特典として貰うのはやっぱり、あいつしかいないな。

 

 

「女神アクアを転生特典としてください。」

 

と言うと、エリス様の後ろの方からガチャっとドアが開き、そこからアクアが出てきた。

…というか、そこドアだったのか。

 

「さすがカズマね!ま、転生特典に私を選ぶのは常識なんだけどね!」

 

常識ではないと思う。

 

「まぁ、とにかく、これから宜しく頼むよ。じゃあ、よろしくおねがいします。エリス様。」

 

と俺が言うと

 

「承りました。」

 

とエリス様はニコッと笑いながら―

 

「ねぇ、カズマさん。なんだかエリスが作り笑いしてる気がするんですけど。」

 

「奇遇だな、アクア。俺もそう思っていたところだ。」

 

「なんでなのか、聞く?」

 

なぜエリス様は作り笑いをしているのですか?とストレートに聞くのはなんかダメな気が―

 

「ねぇ、なんでエリスは笑っているふりをしてるの?」

 

…アクア、TPOって知ってるか?

知るわけないか。だってアクアだし。

 

「わ、私はちゃんと笑ってますよ?」

 

「…ねぇエリス。あなたとは何十年、何百年の付き合いだと思ってるの?

笑ってる、笑ってないなんてすぐに分かるわよ?ほら、白状しちゃいなさいよ。」

 

白状って何だよ。

その言い草じゃ、エリス様がなんかやらかしたみたいな感じになっちゃうだろ。

 

「わ、私は…」

 

そう言いエリス様は頬を染めもじもじし始める。

…これはなんたる眼福。目に焼き付けなければ。

 

「カズマさん、エリスに熱視線を送るのは程々にしなさいよ?」

 

俺はそんな目で見てない。

俺はそんな目で見てない(大事なことだから2回言った)。

 

「で、エリスは何がしたいのよ?」

 

「なぁアクア。エリス様が困ってるからそろそろビートダウンしてくれないか。」

 

「…しょうがないわね。」

 

なんかアクア素直じゃね?

熱でもあんのかコイツ。

 

「カズマ、転生特典として、私"だけ"を選んで良いの?後悔はないの?」

 

なぜ私"だけ"を強調する必要がある。

いや、まてよ…?

 

「アクア、もしかしてエリス様も連れていけたりする?」

 

「知らないわよ、そんなの。」

 

おい。

 

 

「その願い、承りました。」

 

 

いきなり、天使が現れた。

 

「いや、ちょっと待て、俺は何も言ってないぞ!」

 

そう言っている内に魔法陣が俺とアクア、そして、エリス様の下に展開された。

 

「え、ええっと…」

 

エリス様は混乱されておる。

普通、そうなるわな。

俺だってそうだもん。

 

「とにかく、これでエリスも選ばれたんだから、エリスもちゃんとしなさいよ。」

 

「は、はい…?」

 

俺たちの体が宙に浮く。

…え?俺どうすればいいの?

ていうか、アクア冷静だな。

マジでコイツ熱あるだろ。

 

「では、行ってらっしゃいませ。」

 

その言葉が聞こえてくると同時に自分の視界が光に包まれた。

 

 

〜駆け出しの街 アクセル〜

 

 

「「………」」

 

俺とクリス(の姿にいつの間にか変身していたエリス様)は棒立ちしていた。

 

「なに二人して固まってんの?それが最近の流行なの?」

 

なわけあるか。

 

「とにかく、ギルドに行きましょう?私たちこの世界では、冒険者登録してないでしょ?

エリ…クリスは冒険者登録してるわよね?」

 

「「はい…」」

 

「なんでカズマまで返事するのよ。というか聞いてカズマ!今回はちゃんと二人分の登録料持ってきたの!どうどう?すごいでしょ?」

 

「…お前、二人分の登録料"だけ"持ってきたとか後で言うなよ。」

 

「さて、さっさとギルドに行って、冒険者登録しちゃいましょうか!」

 

どうやらアクアはいつまでもアクアのままらしい。

 

 

ギルドに向かっている途中、やっと状況を把握したらしい、クリスが喋り始める。

 

「ええっと、あたしは転生特典として連れてこられたんだよね?」

 

「そうだな。」

 

「そっか…。そうだよね。うん。

 …分かった。まぁ、仕方ないよね。」

 

「現実に復帰するの遅いな。引きこもりかよ。」

 

「なんで自分のこと棚に上げちゃってるの?」

 

「…どうやらお前はスティールをくらいたいらしな」

 

「いや、ごめん、謝るから!謝るから、その手の動きをやめて!」

 

「スティィィル!」

 

フッフッフ…あれ?

ナニモナイノダガ。

 

「そ、そういえば、この世界ではまだ君に盗賊スキルを教えてなかったね…」

 

ホッと安心するクリス。

クソ、俺としたことが、若返って調子に乗りすぎたな。

 

「若返ったからって調子に乗り過ぎちゃだめよ、カズマさん。」

 

アクア、お前エスパーだったのか。

 

 

 

そんなこんなで、ギルドに着いた。

 

「さて、じゃあ行きますか!」

 

そう言い、俺がギルドの扉を開ける。

…久しぶりだな、この光景。

俺は実家に帰ってきたような安心感を覚えた。

 

「いらっしゃいませ~。お食事ならお好きな席へどうぞ。冒険者登録なら奥のカウンターへ。」

 

なんだろう、懐かしすぎて泣きそう。

 

「おいおい、両手に花とはイケすかねぇ奴もいたもんだな。」

 

伝説の機織り職人が現れた。

 

「フッ…俺とこいつらはそんなんじゃねぇよ。

ただの未来の英雄仲間さ。」

 

「フッ…案外お前みたいな奴が魔王を倒したりするんだろうな。」

 

 

かっこいいヤツ(機織り職人)との話を済ませ、ギルドの奥のカウンターに着いた。

 

「あのーすいません。冒険者登録を行いたいのですが…」

 

「はい、分かりました。では、冒険者登録の説明をさせていただきます。まず、(割愛)。

というわけです。では、この水晶に手をかざしてください。」

 

説明は必要だったのだろうか。

絶対要らないだろ。

そう思いながら、俺は水晶に手をかざす。

 

「佐藤和真さんですね。ステータスは…知力は平均以上ですね…他には…幸運が非常に高いですね!

ですが、冒険者にはあまり幸運は必要ないと…」

 

うん、知ってた。別に期待なんかしてないから別にどうでもいい。

 

「ま、まぁそんな君でも努力すれば強くなれるから!ね!」

 

そんなって言うな。

 

「次は私ね。」

 

「アクアさん…ですね。ステータスは…!?これはムグゥ」

 

「あんまり騒がれたくないから…ね?」

 

と言い、お姉さんの口を塞ぐアクア。

お姉さんはコクコクと頷いている。

そして、お姉さんの口は開放される。

開放される(言いたくなっただけ)。

 

「私は皆の傷を癒やすプリーストかしら!」

 

「!…プリーストですね!分かりました!」

 

 

「これで登録が完了いたしました。それでは、ギルド職員一同、アクア様御一行の活躍を期待しております!」

 

カズマ様御一行だよ?

 

 

「さて、じゃあどうっすかなー。」

 

「ジャイアントトード討伐に行きましょう!」

 

「そこらへんが妥当かな。」

 

二度目の人生がスタートする。

ここからが俺の、英雄譚の始まりだ!

 

 




このアクアは母性たっぷり知性なしといった感じです。違和感しかないですね。


書いてみて思ったことは、モテる、といっても、
めっちゃモテるって感じではなさそうです。

次回は明日投稿しようと思います。
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