この二度目の人生に祝福を!~二柱の女神を添えて~   作:猿の棍棒

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前回のあらすじという名の補足。

1.カズマ、人生を全うする
2.女神二人連れてきちゃった☆
3.二度目の人生スタート

キャラ設定
カズマ:二度目の人生満喫中。
    クズマになることは殆ど無いと思う。
アクア:前より大人しくなった。
    何か心境の変化があったのかも。
クリス(エリス):我らがメインヒロイン。
       恋せよ乙女。



女神と少年~蛙って美味しいの?~

やるかやられるか。そんな弱肉強食の世界で、弱い奴は生き残れるか。その答えは否。生き残れる訳が無い。

 

「「うぅ…生臭いよぉ…」」 グスッ

 

「はいはい。二人とも、よく頑張ったね。」

 

遡ること数十分前。

 

~数十分前~

 

「ジャイアントトード討伐か~。いや〜腕が鳴るぜ!」

 

「そうね!久しぶりのクエストだし、私も張り切っちゃおうかしら!」

 

「まぁまぁ。カズマ君はまだスキルを持ってないんだから、あんまり調子に乗らないようにね。」

 

俺たちは生活に必要不可欠な「金」を集めるため、ジャイアントトード討伐のクエストを受けた。前の人生の俺だったら土木工事のバイトやらをやっていただろうが、今の俺にはエリス様もといクリス様がいる。一応、成長した…かもしれないアクアもいるが。とにかく俺にはクリスがいる。前のようにバクバク食われてたまるか。

というわけで、ジャイアントトードの討伐行ってみよう!

…とか言ってた時期が俺にもありました。

 

「かずまさん、かずまさぁぁぁぁん!」

 

「俺は今お前に構ってやれる暇はなぁぁぁい!」

 

「もうちょっとだけ頑張ってーアクアさーん!」

 

「お前はなんでそんな余裕があるんだぁぁぁ!」

 

いざジャイアントトードの討伐に行ってみると、最初は順調だった。最初は。

一匹一匹(クリスが)倒していると、どんどんとジャイアントトードがわんさか出てきてくるのだ。アクアは打撃系の攻撃しかできないため、ジャイアントトードに1ダメージも与えることができない。何故、ダメージを与えることができないのかというと、ジャイアントトードには打撃が効かないからだ。俺もほとんどダメージを与えることができない。だって俺、女神二人を連れていること以外は、いたって平凡な一般人だもん。そして、まともに戦えるのはクリスだけ。これが何を意味するのか。

俺とアクアの終わりを意味する。

 

「カズマさぁぁ―」

 

アクアの断末魔が聞こえた。…いいや聞こえなかった。聞こえなかったことにした。

 

残るは俺とクリス。クリスはまだ余裕がありそうだから大丈夫。俺はどうなのかって?フッ…そんなの分かりきってるだろ。全力疾走だ。

 

「クリスさぁぁん!クリス様ぉぁぁぁ!…あ」

 

俺の前にジャイアントトードが二匹…ジャイアントトードが三匹…。

 

「フッ…俺の人生もここまでか…。」

 

バクッ

 

~現在~

 

俺が食われた後、クリスがジャイアントトード

を全て倒してくれたらしい。やっぱりお頭は女神だわ。ていうか、本物の女神だったわ。

 

「クリス様ぁ…エリス様ぁ…。」

 

「エリスって言うのやめてほしいなー…ていうか、今は抱きつかないでほしいかなー…なんて。」

 

俺とアクアの体はジャイアントトードの粘液まみれでドロドロなのだ。…ん?"今"は抱きつかないで?つまり、後でなら抱きついてもいいと?でもまぁ今はそんなことよりも…

 

「「早くお風呂に入りたい…。」」

 

俺とアクアは傷心していた。

 

風呂に入り、ギルドにクエスト達成の報告をした。それで驚いたことがあるのだが、金がめちゃくちゃ手に入ったのだ。だって30万だよ?30万。

どうやら、クリスがとても頑張ってくれたらしい。ありがたや~、エリス様。とにかくこれで、馬小屋に泊まることはなくなった。

 

ギルドで食事を済ませ宿に来た。で、空いている部屋は、2つ。

シングルベッドが一つの部屋と二つの部屋があるとのこと。

普通、こういう宿ってどの部屋もシングルベッド一つで統一されてるのでは?

まぁそんなことどうだっていい。大事なのは、どっちの部屋にいくか、だ。できれば、俺はシングルベッド二つの部屋にいって、クリスと一緒になりたい。癒やされたい。

…と、前の俺なら思ってただろうが今の俺は違う。

 

「というわけで、俺はベッド一つの部屋に行くわ。」

 

「そんなの当たり前じゃない。カズマさんは一体何を期待していたのかしら?」

 

悪意なんて微塵もなかったのに…。

アクアは俺のこと何だと思ってるんだ。

 

「アハハ…まぁカズマ君は根は優しいんだからさ。ね、カズマ君?」

 

クリスは俺をからかうようにそう聞いてくる。

 

「し、知らねーよそんなこと。」

 

ふふ、とクリスが笑っている。俺をからかってそんなに楽しいか。

女神様の考えていることが全く分からん。

 

 

 

「はぁ…。疲れた。」

 

俺はベッドに横たわり、色んな事を振り返ってみた。…うん、あまりろくな思い出がない気がする。前の人生では、めぐみんと結ばれることになったのは良いものの、他は本当にろくでもないことばっかだったな。アクアが借金背負って帰ってきたり、アクアが色んな問題の元凶で俺が責任をとることになったり。

アクア…問題起こしすぎだな。

でも…

 

「ちゃんと女神するときもあるんだよな、あいつ。」

 

だから憎みきれないんだよな、と今更気づいた自分が恥ずかしい。

 

コンコン

 

ん?誰だ?

 

「カズマ君?起きてる?」

 

「起きてないぞー。」

 

もう疲れたから、早く寝たいんだけど。

と思ってるとガチャッとドアが開く。

 

「起きてるじゃないか。」

 

「何か用かよ」

 

一体何の用だろう。まさか告白?とうとう俺にもモテ期が―

 

「レベル上がったよね?だからスキルポイントも溜まってるかなーって。それで、スキルを教えてあげよっかなーって。」

 

…クリスルートもありだと思うんだけど。

ていうか、用ってそれだけかよ。

 

「用ってそれだけかよ。」

 

あ、口が滑った。

 

「ええっと、実は他にも用があるんだけど…。」

 

…やっぱりクリスルートもありだわ。





投稿日、明後日の予定。
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