この二度目の人生に祝福を!~二柱の女神を添えて~   作:猿の棍棒

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我が名は猿の棍棒!カズエリを尊ぶ者にして、不定期投稿を極めし者!
…というわけですので、不定期投稿を極めてしまいました。
投稿が遅れてしまいすいませんでした。



二人の英雄⑴~頭のおかしい爆裂娘~

「くぅ、はぁぁぁ。良く寝た良く寝た。

…首が痛ぇ。

今何時だ。8時か。6時間しか寝てないのか。」

 

昨日は何があったんだっけかと振り返る。

 

「確か、エリス様に告白されたんだったよな。

うーむ、あまり実感がない。

当たり前か。色々と急だったし。」

 

夢だったなんていうオチは許さない。だって、あのメインヒロインのエリス様に告白されたんだぜ?…なんか、ダストみたいな口調になった。

まぁとにかく、夢オチは勘弁…いや、夢オチで良いかもしれない。俺をお前の虜にしてみろ的な、恥ずかしいこと言っちゃったからな。今思えば、俺はあのとき色々とやらかしてしまっていたのでは?

…仕方ないか。あんなドキドキイベントで正常な判断ができるわけないんだからな。まぁ、ヘタレだのなんだの言われなかっただけマシか。

 

よし、さっさとギルドに行ってパーティ募集してめぐみんとダクネスを早く来させるためにも、アクアとクリスが起きてるか確認しに行くか。

 

 

―というわけで、アクアとクリスがいる部屋はもう目の前にあるのだが、なんというか、クリスと合わせる顔がない。だって、告白された人(神)に会うのは気まずいというか、恥ずかしいというか……なんだろう、俺は今、葛藤という名の青春をしている気がする。

そうして、俺が精一杯葛藤していると目の前のドアが開き、アクアとクリスが出てきた。

 

「あら、カズマじゃない。

こんな早くに起きてるなんて珍しいわね。」

 

「おはようカズマ君。

それで、なんでそんな所で座り込んでるの?」

 

………。

いつも通り…だとっ!?

つまり悶々としてたのは俺だけってか!

昨日のあれは夢だったってか!

俺にはめぐみんがいるだろってか!

そうだよ!それがどうした!(逆ギレ&葛藤(笑)TIME)

 

「ひどいですよエリス様!俺が何をしたっていうんですかぁぁぁ!」

 

「ちょ、ちょっとカズマ君!?いきなりどうしたの!?ていうかエリスって大声で言わないで!」

 

「何してるの二人して。早くギルドに行っちゃいましょうよ。」

 

めぐみん、やっぱり俺にはお前しかいないわ。

 

 

~ギルド~

 

 

「それで、どうして急にあんな大声出したりしたの?」

 

「クリスのせいだ。」

 

「あ、あたしのせい…?」

 

「クリスがいつも通りだったせいだ。

昨日、告白してき…

「あー!あー!分かった!なんとなく分かった!

「私は分かってないんだけど?」

あれだよね?とにかくあたしが悪いんだよね?

「私は分かってないんだけど?」ごめんね!とにかくごめんね!だからそれ以上は何も言わないでくれると嬉しいんだ!ね!?ね!?」」

 

そこまで必死になるか。耳真っ赤だし。

そんくらい言われるのが恥ずかしいってことだな。よし、ここらで少しからかってやろう。

 

「あれれー?どうしたのかなークリスさん?耳真っ赤だそー?もしかして、やましいことでもあるのかなー?」

 

「べ、別に、やましいことなんてないから!」

 

「本当かー?怪しいなー?

なぁアクア、どう思う?」

 

「どうも思わないわよ。

そんなことより、めぐみんはまだかしら。パーティ募集の紙はもう貼ったからそろそろ来ても良いと思うんですけど。」

 

そんなことってなんだ。俺にとっては大事なことなんだぞ。

 

「そ、そうですね!お、遅いなー、めぐみん。」

 

クリスが窮地を脱したみたいな顔をする。

クソ、あともう少しのところで!

と悔しがっていると、カツカツと背後から足音が聞こえた。どうやら来たようだ。

 

「募集の貼り紙、見させてもらいました。」

 

ようやくご登場か。

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操る者!」

 

「フッ…我が名は佐藤和真!最弱職の冒険者にして、いつしか魔王を屠る者!」

 

「これって私も名乗ったほうがいいのよね…?

我が名はアクア!皆を癒やすアークプリーストにして、カズマをサポートする者!」

 

まだ誰も癒やしてもいないし、俺をサポートもしてないと思う。

 

「ほらほらクリス。お前も名乗らないとな~?」

 

「あ、あたしも?

…えぇっと、わ、我が名は、クリス!盗賊にして、えっと、アクアさんと同じく、カズマ君をサポートする者!」

 

サポートするやつは二人もいらん。クリスだけで良い。

 

「おぉー!なんですかあなた達は!かっこよすぎます!」

 

かっこいいだろうか。

 

「まぁとにかく、歓迎するぞ。ようこそ俺たちのパーティへ。」

 

そう言うとめぐみんの腹からグーという音がなる。

あ、そういえば3日前から食ってないとかなんとか言ってたな。

 

「腹減ってるんだな。とりあえず何か食えよ。」

 

「あ、はい。実は3日前から何も食べてなかったのです。」

 

めぐみんはそう言うと、食べ物という食べ物を注文しまくり、食べまくった。

おかげで金がほとんどなくなったZE☆( ;∀;)

 

 

「ふー。」

 

めぐみんは5分も経たずにそれらを完食した。

食べる子は育つぞ、と言いたかったところだが、そう言ったら爆裂魔法を撃たれそうなので、やめた。

 

「よし、食い終わったな。じゃあ早速クエスト行こうぜ。」

 

「ジャイアントトードの討伐以外のクエストなら私はどんなクエストでもいいわよ。」

 

「よし、じゃあちゃっちゃとジャイアントトードの討伐行くか。」

 

「ねぇ!私を無視しないでぇぇぇぇ!」

 

 

 

「ジャイアントトードがあそこに三匹くらいいるな?あそこに爆裂魔法を撃ち込んでくれ。」

 

「了解しました。」

 

アクアを無理矢理連れてきて、俺たちはジャイアントトードの討伐に来た、のは良いんだが…

 

『わ、私はなんの役にも立たないから、後ろで待機してるわね〜。』

 

とか何とか言って、アクアという名の囮がめちゃくちゃ後ろに行ってしまったのだ。これは最悪と言えざるを得ない。囮(アクア)がいないと俺が真っ先に狙われる可能性が上がるからだ。

まぁ狙われたとしても俺には…

 

「俺には愛しのクリスがいる!」

 

「いきなり君は何を言ってるのかな!?」

 

そう。俺には、この、クリスがいるんだ。

 

「俺は事実を言ったまでに過ぎん。」

 

「…え?それはつまりどういう…」

 

「あのー…私はお邪魔でしたか?」

 

「え!?あ、いや、全然邪魔じゃないよ!?」

 

「落ち着けってクリス。興奮してんのかよ。」

 

「あたしはダクネスじゃないから!」

 

誰もダクネスなんて言ってない。

 

 

「よし。じゃあめぐみん、一発カマしてやれ!」

 

「フッ…言われなくても、カマしてやりますよ!」

 

めぐみんはそう言うと詠唱を始めた。

一々長いんだよなあの詠唱、と思ったことは何度もあるが、それが[詠唱]の良さなのかもしれないと思ってきた次第である。

なんて色々と[詠唱]について考えていると、ドッカーンという爆音とともに地響きがした。どうやらめぐみんが爆裂魔法を撃ったらしい。この世界に来たらまずは爆裂魔法だろと思いこの世界に来て初爆裂魔法をちゃんと拝んでおきたかったのだが…残念だ。

 

「よし、ジャイアントトード撃破。ナイスだめぐみ―」

 

俺は忘れていた。爆裂魔法を撃った後のことを。

…俺の目の前には犬神家状態のめぐみんとそのめぐみんを食っている、ジャイアントトードがいる。

爆裂魔法を撃った後、それ即ち、地獄。

爆裂魔法を撃った所の地面は大きく抉れている。

爆裂魔法は強大。爆音とともに地響きがしたとさっきいったが、その地響きのせいで地中で眠っていたジャイアントトードたちが眠りから覚め続々と湧いて出てくるという、まさに地獄。

 

「俺の人生もここまでか…。」

 

俺は既視感を覚えた。と同時に、食われた。

 

 

 

 

 

 

「カエルの口内って良い感じに温いんですよね。」

 

「あぁ、そうだな…。」

 

俺がジャイアントトードに食われたあと、クリスはすぐに俺とめぐみんを救出し、続々と出てきたジャイアントトードを討伐してくれた。アクアは相変わらず何もしていなかった。さすが、クリス。さすが、駄女神。ちなみに今は銭湯に向かっている途中である。

 

それにしても、クリスには何度も助けられているような気がする。前世でもこの世界でも。助けている側ではなく助けられている側だという事実は俺に、俺が介護されていた頃を思い出させるようで、何だか情けなくなってしまう。

そんな情けない奴を、クリスは、エリス様は、好きになってくれたのだと思うと、嬉しいような、申し訳ないような、複雑な気持ちになる。めぐみんやダクネスもそうだが、なぜこんな奴を好きになってくれたのだろうか。

めぐみんもダクネスもエリス様も優しいから、こんな俺を好きになってくれたのだろうか。

 

「俺は、仲間に恵まれているな。」

 

ふと、そう呟くとその独り言が聞こえたらしいアクアが言った。

 

「今更気づいたの?これだからヒキニートはいつまで経ってもヒキニートなのよ。」

 

…なぜお前が俺の独り言に反応する。こういうのはクリスとかが反応して『そうだね』とか言って

シリアスな雰囲気になるとこだろうが。まぁ仕方ないか。めぐみんはクリスが背負っているし、俺とアクアは近い距離にいるし。この位置関係ではアクアしか反応しないのは仕方ないか。

いいや、そうだとしても、辛辣すぎではないだろうか。そう考えているとアクアが続けてこう言った。

 

「貴方はもっと"出逢い"というものに感謝しなさいな。」

 

…コイツは一応女神だということを忘れていた。アクアも色々と経験したものがあるのだろう。だから妙にこの言葉に重みがあるというか、何というか…。

悔しい。コイツに妙に説得力があるのが悔しい。言ってる事はご尤もなので、言い返せないのも悔しくなってくる。

 

「してやられた気分だよ。」

 

俺がカッコつけてそう言うと、アクアはこう言った。

 

「ハイハイ。分かったなら良いわよ。」

 

俺とアクアは成長した。そう感じれるような会話だった。

 

 

 

 

 

銭湯に着いてひとっ風呂浴びてネバネバを落とした後、どうやら俺が早く出てしまったらしく他の三人はまだ居なかったので、先にギルドに依頼完了の報告をしに行った。今回もクリスが頑張ってくれたおかげで予想以上の報酬を貰うことができた。

さて、あいつらもまだまだ来なさそうだし、ギルドでゆっくりしていようかなと考えていると、

 

「すまない。少し良いだろうか。」

 

後ろから聞き慣れていた声がした。

…やれやれ、やっと全員集合か。

 

俺は声のする方へ振り返った。

 





というわけでクリス要素が薄くなってしまった回でした。
次回はいつ投稿になるのやら…。
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