俺が高校卒業したら死ぬ未来を変えるのは間違っている。 作:ブラックマッハ
これは誠司の視点の物語です。
俺はゴールデンウィーク最終日、トオルに電話をかけた。なんでこのトオルて男はいろはと許嫁になったのかが気になるからだ。もしや俺が勘違いしていろはに精神的なダメージを与える男なら嫌だ。
電話を掛ける事は決めて覚悟は出来たつもりだった。だが、やはり電話は慣れていないから緊張している。ボタン一つ押せば繋がる所まで来ているのに押す覚悟ができていない。
深呼吸をして勢いよく電話が繋がるボタンを押した。
俺の繋がれの思いをトオルが感じたのか直ぐに電話が繋がりトオルの声が聞こえた。
「なんかようか誠司? ……もしや喧嘩したからスケットとして来いて事じゃないだろうな?」
「俺が喧嘩を直ぐする馬鹿に感じているのか? そんなことで迷惑かけないから安心しろ」
「じゃあゴリラが近くにいてそいつをボコボコにした話をしようとしてるのか」
コイツなんで喧嘩の話ばかりしているのだ。全然俺ケンカするイメージしかアイツにないのかよ。これは話が進まない。俺から言い出すしかない。
「するかよ。俺が聞きたいのは何でいろはの許嫁を引き受けたのかが聞きたかっただけだ!!」
「ビク」
どうやらトオルはびびってしまった様だ。確かに迫力があって怒鳴った声で言ったからその気持ちも分かる。だがトオルは直ぐに返事を返してくれた。優しいやつだ。
「ハァ仕方がないか。俺の最高な友達を作る為にいろはを利用しているだけだ。自分で言っておきながら最低な男になったもんだ」
「気がついているのだろう本当の狙いは違うと」
「なんのことを言っているのかさっぱり分からない」
俺は動揺している声を聞いて安心した。この男は絶対悪い男ではないと分かる。その理由は今からトオルに言う。
「まずそもそも友達を作る事は出来ない筈だ。出来たとしても相手からは友達の知り合いとなる為友達になるのは無理だ。」
「それは確かにそうかもしれない。だがなら俺の野望は何だと言うのだ」
「野望て俺は言っていない。狙いだと言ったのだが、野望と言っている時点で怪しい」
トオルは無言状態となり会話は止まった、俺は無理矢理でも会話を再開させる。
「友達を作る事は不可能だと気がついていた筈だが、いろはと関わりたくて無理矢理言い訳を考えた。そうだろう年下好きなな男さんよ」
「分からない。それが本当の理由なのかが分からないが、そんな感じかもしれない」
さて、もう少しこの話を続けても良いが、即答で答えを聞くことが出来たから満足だ。ただ隙があれば話を再開するつもりだ。
「なぁ、お前はどんな気持ちでいろはと関わるつもりなのだ」
「俺は【レンタル彼女】だと思っている。アニメの主人公みたいな感じかな」
「なぁ気づいているか。彼女にしたいともう言葉で言っているぞ馬鹿。
それと【彼女、お借りします】て懐かしいな。第2シリーズの1話を見てこの世界に飛ばされたけど」
そう俺は転生者であるのだが自分でも忘れてしまうのだよ。だって、何も困った事がなく生きているから前世と変わらない。ケンカを沢山して女子をナンパする日々だ。今では20人彼女ははいるだろうか。勿論その内5人しか関わっていない。そろそろ他の15人と別れるかな!! 全員ヤンキーな。
「へぇそうなんだな。俺は一期しか見ていない。彼女て言っても偽物だから彼女にしたいとは思わない」
「レンタル彼女て思っている人は、本当に好きではないのかな!?お前は主人公と違い特に彼女いなくて困っていないだろう。やはり好きて感じになってるのではないか?」
「さっきも言ったけど分からないだろう。それは俺が本当に彼女の事を好きなのか直ぐに答えは出ないのだから。だってまだ初日だぜ。分からないよ!! だけど俺は恋愛をしてる暇がないから分からなくていい」
トオルは失恋した事がある様に言っている様に聞こえる。まるで恋愛する事が嫌なのではなく失恋したくない男の気がする。だけど恋愛する暇はなく彼は走ることにしたのだろう。それは車に轢かれて入院してスタミナは大幅になくなった事が原因だ。
それを少しでもカバーする為に練習をしないといけない。これがプロを目指す男の挑戦である。それが良い方向に行く事を願うだけではなく、彼に恋愛させたい。
「最後にお前は恋はしたいのか?」
「したくない。どうせ振られて失恋するだけだとわかっているからな。告白していろはいや違う。告白して困らせたくないし、俺のメンタルの為にもしない。」
トオルは動揺しているから、いろはの事がやはり好きなのだろう。
「ありがとうな。さようなら」
「あばーよ」
やはり俺の決断は間違っていない。
ここからは何故トオルを選んだのかについてだ。
〜あれは今から約1ヶ月前の入学式の日〜
出会いは運命的な感じで、俺がナンパしているとトオルが邪魔して来た。俺はムカついて
「ナンドトコラ」
そう叫ぶと大抵の人間は逃げてしまうが、この男は止めに入った。彼女の知り合いだとは思えないし、関係がない。それでもトオルは諦めず説得をする彼を見て感動した。案外感動しすぎだと思うかもしれないけどこんな男と会った事がない。
そんな男と出会い俺は直ぐに珍しく諦めた。滅多にない事だが感動した俺にとってはどうでも良い事だ。それに俺がナンパすると良い相手を教えてくれたのでいつかナンパするつもりだ。
更に感動する出来事が10分後くらいにあった。俺は感動して学校に逆方向に走ってしまう。行く方向はトオルと同じだった。すると突然トオルは走り出した。その走るフォームを見て素人な俺だが感動したし、風だと思うほどトオルは速いかった
何故走るのか気になって走って追いかけたが、トオルに追いつく事は出来なかった。遠くて走っているのに離されてしまい、遂に目で見る事が出来なかった。
目で確認した時にはトオルが車に轢かれてしまっていた。何故トオルは馬鹿な事をしたのか考えながら救急車にスマホで電話をした。
そして電話をしながら、トオルは犬を助ける為に車に轢かれてしまった事がわかった。俺はそんなトオルに感動した。なんとしても恋愛させたいと俺はそう思ってしまった。
無事に救急車にトオルは、運ばれて安心して学校に向かう。
ここまでがトオルとの出会いの話だ。
ここからは俺が動き出していろはを紹介する物語だ。
俺はたまたま救急車から名前と何処の病院に運ばれたかを、聞こえたから3日後に向かった。俺の耳は良かったらしく、関係者に聞いてトオルがいる事が分かった。
そしてトオルの個室で出会い、彼女はいるのかを確認する。勿論聞かない。妹だけで、連絡を取り合う友達がいない事がわかった。もしくは忙しくて連絡が取れない可能性もある。だが彼女はいない事がお見舞い品を見て確認出来た。
だが妹の未来が持って来たのはお見舞い品ではなく、バケツに水が入っていた物で驚いた。
俺はトオルと相棒と言える程仲が良い関係となった。まさかあんな一瞬で友達になるとは思わなかった。俺は想像していた以上の男だったみたいだ。
最後にバイトの話をして引き受けてくれそうな感じではない。
「バイト代が出るし原作キャラに会わせてやる」
そう言うとトオルは真剣に考えていた。どうやら原作キャラが会える事が条件としてよかったみたいだった。バイトの内容は教えないことに悩んでいた。だが怪しいと言われてショックを受けて何も言わず帰った。
次の日再びトオルの部屋に訪ねようと思い小町と出会う事となった。
「お兄ちゃんの知り合いですか」
と聞かれた俺は頷き直ぐに返事を返した。
「ああそうだ俺はトオルの友達だ。ほら写真があるぞ。」
病院の中で撮った写真を見せると納得して俺が誰だか理解したようだ。
「誠司さんですね」
「はい俺が誠司です」
この話はいつか又続く