ロマサガ短編集(妄想劇場)   作:鞍馬エル

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 思ったよりアクセスあったので、投下

アンケート調査したいので、よろしければ協力下さい


 サイフリートという男

 サイフリートは元々カンバーランドに住んでいた魔道士であった

 

 

だが、バレンヌ帝国が崩壊した事により、カンバーランド国内の状況が悪化

それを見た若き日のサイフリートはカンバーランドに見切りをつけて各地を放浪

 

幸いと言うべきか、サイフリートは魔法に高い適正を持つ一方でメイスやバックラーといった比較的軽い武器や防具であれば使いこなせる程度の体力とセンスがあった

 

 

その結果、彼は高位魔法を使いこなせつつも、敵の攻撃に対してそれなりの耐性を身に付けることが出来たのである

 

 

 

だが、如何に力量を上げようとも、祖国の行く末に失望しようとも、彼の祖国は間違いなくカンバーランドだった

 

 

 

バレンヌよりの食糧供給が絶たれ、南のステップのモンスターの脅威も取り除けないのであれば、早々にカンバーランドは滅亡する

 

そう考えたからこそ、サイフリートはカンバーランドを出たのだ

 

 

 

 

ところが、サイフリートが気の迷いかカンバーランドの都であるダグラスへ戻ってみると、荒廃する事なく昔の姿そのままの街並みがあった

 

そこには自身が行く先がないと断じていたカンバーランドの姿は微塵も見えなかったのである

 

故にサイフリートはハロルド王に仕える事を決めた

 

既に頑迷とも呼ばれていたネラックの城兵達もゲオルグにより見事に統制されていたし、国を富ます事よりも目先の利益を追いかけていた筈のフォーファーの商人達もソフィアにより纏められている

 

 

であれば、サイフリートは国の中枢であるダグラスの(まつりごと)でハロルド王の役に立とうと決意した

 

 

だが、そんなサイフリートはダグラスや各地の有力者達がゲオルグやソフィアの事をよく思っていない事を思い知る

 

それだけならば、まだ良かった。救いもあった

 

奴等はよりにもよってハロルド王にすら楯突こうとしていた事を知るまでは

 

 

 

ハロルド王がこのカンバーランドをまとめ上げておらねば、カンバーランドという名前はとうの昔に記録だけのモノと成り果てていた事だろう

 

そんな事も理解しようともしない連中にサイフリートは呆れ、憎悪した

 

 

だが、一度に沢山の者を除けば反発は必死

 

少しずつ、サイフリートは邪魔者を処理していった

 

 

 

そこでサイフリートが利用したのは武勇優れるゲオルグでも智謀溢れるソフィアでもなかった

 

平凡と呼ばれ、末子である為にハロルド王に最も愛されているトーマだった

 

 

トーマを担ぎ出そうとする連中の狙いは明白だ

 

一番操りやすいから

 

 

 

 

ならばトーマ派の中心をサイフリートが担う事でそいつらをコントロール出来るはず

サイフリートはそう考えた

 

 

そして時は流れ、老齢の域に差し掛かったハロルド王

 

 

既にトーマに付けられていた有力者の手の者は排除したし、つまらない(はかりごと)にトーマを巻き込んでは王が嘆き悲しむだろうと敢えて孤立させた

 

他者から見れば、ダグラスの実権を掌握し、トーマ様を意のままに操る奸臣にみえるだろう

それは王などに反発する連中の支持をこのサイフリートに集める事となり、結果として連中の行動をコントロールできる事に繋がるのだ

 

 

 

 

更にサイフリートが最近気にかけているのは、南方のステップにおいて伝説である『七英雄』を名乗る者が策動している事であった

 

実はサイフリートの元にもその七英雄の一人であるボクオーンなる者からの使者が極秘に訪れている

 

要件はカンバーランドをサイフリートの手により統一させる事

つまり、ハロルド王やゲオルグ、ソフィア、トーマを亡き者とする

 

そういう事だった

 

 

見返りはカンバーランド全土と引き換えに永遠の命

 

 

 

 

サイフリートは一蹴したかったが、それは躊躇われた

 

 

理由はオレオン海の対岸にあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カンバーランドより西に広がるオレオン海

 

 

オレオン海を更に西に進むと、北バレンヌ

そこにはすっかり衰退してしまったバレンヌ帝国がある

 

バレンヌ帝国の皇帝レオンは日々、バレンヌ帝国再興の為にモンスター退治などに勤しんでいる事は商人などから聞いている

 

更に武に優れる嫡男ヴィクトールに文に優れるジェラール

 

 

南バレンヌと北バレンヌ統一なら結構であるが、どうもバレンヌ地方においてバレンヌ帝国とはこの世界の殆どを制圧した大国、という話になっているそうだ

 

 

 

???

サイフリートは商人から話を聞いた時、訳が分からなかった

 

少なくとも、若き日に大陸各地を放浪したサイフリートだが、一度としてそんな話を聞いた事も見た事もない

 

なのに、どうやら皇帝レオンはそれを愚直に信じているそうだ

 

 

 

つまり、このカンバーランドにもいつか攻め寄せてくる可能性は捨て切れない

 

現在はボクオーンとやらによると、ソーモンの七英雄クジンシーとやらがバレンヌ帝国の拡大を防いでいるそうだが、万が一のことを考えるのもサイフリートの立場では当然だった

 

 

 

 

大陸統一などという夢物語(世迷い言)を真剣に考える連中だ

危険視するのは当たり前

 

 

 

まだ年若いゲオルグやソフィアにトーマではその輝きに目を灼かれかねない

 

その為、サイフリートはボクオーンと一部協力体制をしく事にしたのだ

 

確かにボクオーンは危険だ

だが、長城とネラックが正常に機能する限り、領内へのモンスターの侵入はある程度阻止できる

 

だが、海路はそういかない

 

 

 

 

 

サイフリートは人間

 

手を伸ばせる範囲には限界があるのだ

ステップの遊牧民やマイルズの連中には悪いが、サイフリートはカンバーランドの宰相である以上、カンバーランドの民やその生活を守る義務がある

 

 

 

更にいざというときの為にカンバーランド最北端に砦を建設する事とした

 

ステップのモンスターやバレンヌ帝国が侵攻してきた場合の最終拠点として

 

ステップはネラックで阻止できよう。ネラック城自体が巨大な防壁の役割を果たしていたから

だが、海路から来られた場合、その防衛戦は都であるダグラスにて行なわねばならなくなる

その場合、ネラックから兵力を抽出すれば良いと思いがちだが、仮に帝国がステップを制圧した場合だと、マイルズからステップ経由で兵を送り込む可能性は捨て切れない

 

その場合、ネラックの城兵は長城という防衛ラインに沿って展開するだろう

 

長城の防衛網に穴を開けずにダグラスへと充分な増援を派遣できるか?と聞かれたなら、否である

 

如何に精強で鳴らしたネラックとて少ない戦力では防衛し切れると思えない

 

 

だからこそ、最北端なのだった

 

 

 

 

 

 

 

皇帝レオンが死に、跡をジェラールが継いだそうだ

 

 

 

このジェラール、何を血迷ったか

 

 

雑魚モンスターの巣などいつでも叩ける!

父上の仇を討つのが先だ!

 

と即位早々言い放ったそうだ

 

 

その雑魚モンスターにより、バレンヌの首都であるアバロンは略奪されたというのに、だ

 

 

マトモに民を慈しむなら、その雑魚モンスターの巣を無力化するなりして敵討ちに行けばよいものを

 

 

 

 

 

もうすぐ不心得者どもの始末も終わる

 

 

そうなれば、今までの事を陛下にお詫びした上でゲオルグ様にソフィア様、トーマ様にもしっかりお詫びせねばならない

 

だが、今暫し奴等をコントロールせねばならぬ故、この臣の不忠を許されよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抜かったわ

 

まさかトーマ様にあそこまでの行動力があるとは

 

 

 

何をどうやったのか分からぬが、トーマ様が書いた親書がバレンヌ帝国に届いたそうだ

 

確かに私は奸臣にしか見えぬ

それにしても上手いことよ

 

ハロルド様の不調を知らせた上で、バレンヌの皇帝に世継ぎをどうするか?とそれとなく仄めかすとは

 

 

これでバレンヌの皇帝ジェラールの考えが見えるというもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 という訳でカンバーランドの悪党であるサイフリートを独自解釈してみました

ゲームシステム上仕方ないとはいえ、ハロルド王やゲオルグ、ソフィアに素直に従う者達ばかりではなかったと思った

というか、ヘンリーやアト王(同列にするレベルではないが)みたいな者が若輩であるゲオルグとソフィアを積極的に活用しているカンバーランドで起こらない方が不思議だと思っていた 

なお、私はネラック城兵が喋らないのを見て

あー、帝国の皇帝だから嫌われたんだな
って思ってました(笑)


ネラック城の独特な構造は


流石前線に近い城だな
とも思ったましたね


てな理由からこんな内容となりました


ではご一読いただきありがとうございました

 トーマとサイフリートの後日談いります?

  • いる
  • いらない
  • 滅亡ルートも忘れんでもろて
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