【リハビリ中】僕の個性は【紳士ハンド】   作:『代行さん』

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@大試練-2-他種目

@立ち幅跳び

レーザーで飛ぶ者

爆発で飛ぶ者

跳ぶ者

 

何やら道具を作り出して飛ぶ者

自己強化で跳ぶ者

 

僕は飛ぶ者に分類された

跳んだ人はフォームが総じて綺麗であったことから元々運動神経が高いものと考えられる

にしても

「飛ぶのはいいんだろうか?」

立ち幅跳びの意味がない様に思えるが考えるのをやめた

 

@50m走

レーザー(略

爆(略

跳(略

 

少なくともそれぞれの個性で記録が更新される者

更新されない者とが目立つ結果になった

僕の場合、どうしても加速の前の加速材料がネックになってしまう

加速中の安定性にも欠けている

 

@持久走

(略

 

「あ!」

これだ!

と思い活用する

 

言わばスケートの様に軸足に【個性】を使い

もう片方で蹴る

コーナーでの機動性が増し、安定性も改善された

【リンクスタイル】とでも名付けようか

 

「緑谷!」

「はい!?」

「走り過ぎだ」

他より余分に一周走って二週目に突入しそうになっていた

((体力お化けかよ))

 

@握力

「…」

これに関しては変動が少なかった者が多いなか

 

「540て、あんたゴリラ?いやタコか」

「タコって、エロいよね」

峰田君…

 

かく言う僕は

「そうだよね」

一般的な数値変動

肉体の強化は日々のトレーニング以外ではやってこなかった

 

「…」

気づけば峰田君が近くにいた

「なぁ、緑谷」

「何?峰田君」

「それ、紳士ハンドだよな」

「紳士…ハンド?」

 

聞き返そうとした時には会場移動でその場にはいなかった

この個性の本当の名前なのかな?

「紳士ハンド…」

【黒キ人】に聞いてみたけれど

頭を描く様な仕草をされた

 

違うようで峰田君の発言の意図を考える

 

@反復横跳び

持久走とは逆に活用し足を滑らせる

峰田君がこの時にすごい記録を出していた

「くっつくんじゃないのか」

 

「おい、峰田。あれってくっつくんじゃないのか?」

他の生徒が聞くと

「あれはオイラ以外はくっつくんだよ」

とのことだった

 

@上体起こし

自己強化組みの伸びが凄まじい

 

@長座体前屈

 

@結果発表

個性を多用したことによる

頭痛と戦いつつ全種目を終えた

 

「んじゃパパッと結果発表するぞ」

 

「まぁ、評点はトータル、各種目の点数の合計だ」

相澤先生の手元の端末から映像が投影されようとする

 

「口頭での説明は時間の無駄だから、一括開示する」

ちなみに除籍は嘘な

 

空気が固まる、あっけらかんと伝えられた事実に一同困惑と発狂

「君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」

 

「あんなの嘘だと…ちょっと考えればわかりますわ」

「騙された〜」

「俺危なかった」

「オイラ、生きててよかった」

 

@結果発表後

「そゆこと、これにて終わりだ。各自教室にカリキュラムなどの書類があるから忘れず目を通しておけ」

 

「それから緑谷」

帰ろうとする一同

声をかけられた僕は立ち止まると

相澤先生から紙を受け取る

 

「リカバリーガールのとこ行っておけ、明日からもっと過酷な試練が目白押しだからな」

朝から始まった大試練、それは驚くほど呆気なく終わりを告げた

 

@入学初日の下校時刻

「…」

「何かあったのかよ?」

「緑谷君大丈夫かい?」

オールマイトの像の前で二人から声をかけられる

 

「いや、何でもないよ」

保健室の帰り際、飯田君と峰田君にことわりを入れる

話しても仕方ないのもあるけれど

一番は不安がらせたくないから

 

「御三方?駅まで〜?」

「君は無限女子」

「朝の大胆ん娘」

「麗日さん」

 

「おぉ〜情報量…」

 

@帰り道

飯田君と麗日さんが話している後ろで峰田君が手招きをする

身体をたたみ耳を貸す

「麗日の体どうだった?」

藪から棒に何を言ってるんだ…

 

「どうって?」

「身体のことだよ〜」

身体のこと…

 

「身体が異常に軽かったな」

自分より体重が軽いのはある

しかし、それを加味したとしても軽過ぎた

 

「ちぇ、色気がねぇな」

「どう言う答えを期待してたの?」

「そりゃop」

 

「そういやデク君」

峰田君が何かをいいかけた時

麗日さんが振り向き僕のあだ名を口にする

 

「デク!?」

「だってあのテストの時、爆豪って人が言って」

成る程

 

「本名は緑谷出久でデクはかっちゃんが馬鹿にしてつけたんだ」

「マジかよ」

「蔑称か…」

「え!そうなんだ、ごめん」

申し訳なさそうに全員の空気が重くなる

 

「でも、呼ばれ慣れてるから」

「オイラもそう呼ぶ」

「でも蔑称なんだろう?」

一人からつけられた言葉は意味をすでに持っているけれど

 

かっちゃんとの優しい思い出

みんなから呼ばれると不思議と

「気に入ってるんだ」

悪い気はしない…

 

@Another hour

「問題はないね」

「はい」

リカバリーガールの元を訪れ、開口一番に告げられる

 

「個性の多様は禁物よ?体が悲鳴を上げてるのは明白なんだから」

「はい…」

「私の【治癒】も効果がない様だしね」

「はい?」

 

ムッとした表情でリカバリーガールが再度言う

「あんたの身体はいつも回復できる体力を残してないんだよ」

 

「常に余力ってものを人間は持ってるんだよ、でもお前さんはそれすらも使い切って動いてる」

 

「もしも、大怪我なんてしようものなら死ぬよ」

真面目な表情、真っ直ぐ目を見つめられそれが冗談でないことを再度確認させられる。

 

「定期連絡は出すからちゃんと取るんだよ?分かったね!!」

「はい」

 

@帰り道-別視点

「しかし、相澤先生にはやられたよ」

「ほんま、びっくりしたよね」

個性把握テストの件を話す。

相澤先生の合理的虚偽、素晴らしい反面、教師が嘘で鼓舞するとは

 

「あれ、本当に嘘やったんかな?」

「何!?嘘にまた嘘を重ねたと!?」

やはり雄英、一筋縄ではないな…

「いや、私の思い過ごしかも知れへんし」

 

それにしてもこの麗日女子…

「麗日君は緑谷君と知り合いなのかい?」

「入学式の時に」

「それでは全くの他人じゃないか」

それなのに朝あれほど好意的に行ったのか

 

「でも助けてくれたこととか、お礼も言えてないし」

「それでか」

雄英の生徒は義理堅いのだな…

いや、あの爆豪少年は…

今朝の会話を思い出す

 

「それに…」

「それに?」

 

一人にしたらどこか遠くに行くんじゃないかって

心配になるんよ…

 

「…それは」

返す言葉を考えている間にいつの間にか後ろにいた

峰田君と緑谷君に声を掛けていた

 

「一人で遠くに…」

「そういやデク君」

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