@雄英『1-A』
「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイトそしてもう一人の3人体制で見ることになった」
なった…昨日の報道陣侵入のせいかな?
「ハーイ何するんですか?」
「災害水難何でもござれ人命救助訓練だ」
@雄英-駐車場
今回のコスチューム着用は自由とのことだが
長期戦に備えて必要があると考え、僕は着た
加えて
少し離れた場所であるとのことで
ぞろぞろと廊下を歩く『1-A』の面々
「レスキューか…今回も大変そうだな」
「これこそヒーローの本分だぜ!腕が鳴るぜ!」
「水難なら私の独壇場」
意気揚々と駐車場に到着すると
飯田君が指揮を取り始める
「バスの席順でスムーズに行く様に番号順に二列で並ぼう」
「飯田君フルスロットル…」
@バスの中
「こう言うタイプだったか」
「ドンマイ」
項垂れる飯田君とそれを笑い飛ばす麗日さん
移動中に水筒から紅茶を注ぐと飲む
アップルティー独特の芳醇な香りに車内が包まれる
緊張が持たなくなった
「やっぱ…轟と爆豪だよな」
「切島どうした?」
揺れる車内、沈黙に一石を投じる
個性【硬化】の切島君が話を始めた
「いや俺の【硬化】は対人じゃ強えけどいかんせん地味なんだよな」
腕を伸ばすと筋肉の強張りの後、金属同士の衝突音に似た音が車内に響く、伸ばした腕先、指から肩関節付近までがまるで石になった様な表面になる
「僕はすごくかっこいいと思うよ、盾にも矛にもなるのはプロにも十分通用すると思う」
強度、持続時間など聞きたいことは山ほどあるが話が次に入ってしまう
「プロなぁ〜、しかしやっぱ、人気商売みてえな所あるぜ!?」
「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並み」
「でもお腹を壊しちゃうのはヨロシクナイね!」
確かに青山君の【個性】は強力だけれど
それ止まりとも言える
芦戸さんは基礎体力の部分が非常に高い
「だからよ派手で強えつったらやっぱ、轟と爆豪だなって」
「ケッ」
話が聞こえていたのか不貞腐れる爆豪
何が気に食わないのか分からない点が怖い
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気なさそう」
「んだとコラ出すわ!」
「ホラ」
「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだ様な性格と認識されてるのはすげぇよ」
「テメェのボキャブラリーはなんだコラ殺すぞ!!」
かっちゃんがいじられている光景…新鮮
「もう着くぞいい加減にしとけよ…」
「はい」
声の威圧感がとてつもない、一同の緊張感が元に戻る
バスの目的地が見えて来る
バスから下車し、少し歩くとドーム状の施設
その入り口が見えてくる
プロヒーローも許可を取って使うほどの御用達施設
水難事故、土砂災害、火事などなど
あらゆる事故や災害を想定しつくった演習場
その名も
@
そう説明しながら登場したのは宇宙服に身を包んだ
「スペースヒーロー「13号」だ!」
災害救助で目覚ましい活躍をしているヒーロー
「私13号好きなの!」
麗日さんが嬉しそうに跳ねる…可愛い
相澤先生と13号先生が話し合っているのを尻目に会場を確認する
滝と湖、小型ドーム、燃え盛る建物
そのままテーマパークとして利用できそうな施設ばかりである
撮影は禁止
「仕方ない、始めるか」
相澤先生の号令でお遊び気分から訓練の心構えに変わる
「あー始まる前にお小言を1つ…2つ、3つ…4つ」
(((増えとる)))
「みなさんご存知とは思いますが僕の【個性】は【ブラックホール】、どんなものでも吸い込みチリにしてしまいます」
強力な吸い込みによる物体の分解、文字通りのブラックホール
引力による引き寄せや瓦礫撤去など、応用を効かせた活躍で人気となっている
「しかし、簡単に人を殺せる力です。みんなの中にもそう言う【個性】がいるでしょう」
超人社会は【個性】の使用を資格性にし、厳しく規制することで一見成り立っている様に見えます
「しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せるイきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください」
相澤さんの体力テストで自身が秘めている可能性
オールマイトの対人戦闘で人に向けるその危うさを
「この授業では心機一転、人命のために【個性】どう活用するかを学んでいきましょう」
13号先生…
「君たちの力は人を傷つけるためにあるのではなく、助けるためにあるのだと心得て帰って下さい」
今までの先生の中で最も先生らしい…
「以上ご静聴ありがとうございました」
一礼をする13号先生はやはり紳士であった
「それじゃあまずは…」
13号先生の演説もとい注意事項が終わり、相澤先生が指示を出す
「一塊になって動くな!!13号、生徒を守れ」
相澤先生がゴーグルを装着する
その気迫…本物だ
「何だありゃ?また入試ん時みたいなもう始まってる的な?」
「いや、違うよ切島君、あれは」
ヴィランだ!
@USJ-ヴィラン襲来