@13:46
「矛盾が生じてるぞ!緑谷!!?助けが来るかも知れねえのに戦う必要なんてあるのかよ!」
「何も勝算がないわけじゃない」
甲板から見下ろした先には水面から顔を出してこちらを伺っている敵
「大漁じゃねぇか!!!」
「峰田君、敵の共通点は?」
「あぁ??!漏れなく全員水中特化で逃げ道ねぇな!」
「そこだよ」
「?」
船の側面、その先の水を指差す
「敵の、それもこの水難エリアにいる連中は明らかに水中戦を想定している」
「USJの設計を把握した上で人員を集めたってこと?」
頷いた後に続ける
「そこまでの情報を持っていながら不可解な点がある」
蛙吹さんを手のひらで指定する
「水難ゾーンに梅雨ちゃんが飛ばされてるってこと」
「順応はえな」
「つまりは個性の把握まではできてないってことかしら」
「なるほどね、私の個性を知っていたなら水難以外に飛ばすはずよね」
「これは大きな有利として武器になる」
@13:48
「だから何だってんだよ!おいらの個性はバリバリの戦闘に不向きなの知ってんだろ!!!」
「焦ってぇな」
見覚えのある水の腕が襲い来る
「…」
流動体で腕の付け根を弾き飛ばす
「ぐぁ!」
敵の【個性】が一つ破れたが数が数なだけに面倒くさい
【黒キ人】がいないだけで戦闘がここまで厄介になるなんて
「緑谷だけが頼りなんだよぉ〜」
「いや、峰田君、梅雨ちゃん」
「あぁ?」
「ケロ?」
@13:49
「俺の腕が…」
「油断だけはするなって死柄木さんが言ってただろうが、歳じゃなくて【個性】で判断しろ!常識だろうが」
ビビって手をこまねいてる奴らが何言ってやがる
別段問題になっちゃいねぇ、水があれば腕なんて生やせる
「出てきたぞ」
さっき蹴たからやがったメスと
ピーピー喚いてたガキ!
「喰らえ!」
ガキがなんか投げてきた
紫色でなんかキモい
近寄りたくねぇ
「遠距離持ち!撃ち落とせ」
【鉄砲魚】と【ダイバー】が攻撃する
が、あの黒い液体で迎撃される
「俺の槍が!」
「もう一人のガキは船の中だ」
今度こそ沈めてやる
腕が色を失い、水へと姿を変える
周囲の水を巻き込み、大きくなる腕を上空から船に叩きつける
5つに切断した船内から黒い液体が漏れ出る
「この施設は凝り性だな」
ともかく船に残ったガキは後でなぶり殺しにしてやる
空中に逃げた二人にいつまで手間取ってるんだ?
@13:49-別視点
「これどういう原理なのかしら?」
「蛙吹は緑谷が浮かせて、オイラは弾んでるだけだな」
マニュアルの複製体の手のひらに【モギモギ】を乗せ、峰田君を上空へ
梅雨ちゃんは峰田君に捕まって
「でも緑谷は大丈夫なのかよ…」
「信じるしかないわ」
知らぬ間に飛び道具は無効化されていた
@13:50
「二人も逃げれた」
敵の戦い方…水の腕、水中機動、水の射出、水の中での視界確保
課題は山積みだ
「多芸かつ一芸に秀でる」
僕の目標とする先…学ばせてもらう
敵の個性を
@13:53
「なるほど」
体の構造自体が別物、異形型が殆どを占める中
【水化】の個性は中々興味深い
体を水流に乗せることで高速移動
周囲の水を支配下に腕を巨大化
【纏い】は個性自体が興味深い
反個性により水が目に染みない理由を観察したところ
薄い膜が常に眼球を覆っていた
水が染みないんじゃなくて、水に触れていないだった
【鉄砲魚】は
「一人で片付けやがったのか?」
「峰田君拘束を頼めるかな?」
「お、おう」
【モギモギ】を敵の掌同士にくっつけ塊にしていく
戦闘不能にするのにこれ以上の個性はない
「まずは第一関門突破って感じね」
予想以上に戦闘に時間をかけてしまったことは反省点だ
それに単騎突入は今考えれば無謀だった
全員が顔を出しておらず、水中に伏兵がいたら…
「緑谷ちゃん、やめて怖いわ」
@13:44-別所
「散らして殺す…か」
有象無象が束になって轟焦凍を獲物とばかりに突貫する
しかし
土砂エリアは忽ち
雪山遭難エリアへと変化した
瞬時に凍った床は
そこに立っていたモノどもを飲み込んだ
「言っちゃ悪いがあんたらどう見ても、【個性】を持て余した輩以上には見えねえな」
オールマイトを殺す…
初見で精鋭を揃えて数での圧倒かと考えたが
チンピラの寄せ集め、俺たちにあてがわれた駒
「リーダーとあのモヤ…」
それらを含む本命の4〜5人でオールマイトをやるってのか?
現実的じゃねえ、なら俺がすべきは
「このままじゃ、あんたらじわじわと体が壊死していくわけなんだが」
知りたい
できれば活用する
その為にも
「俺もヒーロー志望、できればそんな酷え事は避けたい」
オールマイトをやれるっつう根拠…策ってのはなんだ?
@13:54
敵、プロの世界。僕らはまだ
何も見えちゃいなかったんだ
腕のひしゃげた相澤先生、遠くから聞こえる叫び声
肉の塊としか形容のできない化け物
「対平和の象徴、カイジン脳無」
@13:54
さっきから耳鳴りがひどい
出入り口へと進む度に強くなる
「顔色悪いぞ?緑谷」
「無理をし過ぎたんじゃない?」
「いや、大丈夫だよ」
水筒から紅茶をらっぱ飲みする
依然として耳鳴りは止まない
〔す…だけど、…ことないね〕
〔…とう…、まえ…、…無個性だもん〕
気がつけば…相澤先生が声を上げ組み伏せられていた
「流石にダメだ、緑谷逃げよう…」
考えろ、ここから何とかする方法を
地面にめり込ませられた相澤先生を助けなきゃ
モヤが敵の対象らしき人物の近くに出現する
いまな…ら?
なにやら話してる様…だ
「死柄木 弔」
「黒霧13号はやったのか?」
「行動不能にできたものの散らし損ねた生徒が」
「一名逃げられました」
あからさまに苛立ちを見せる親玉、死柄木
首を掻きむしり、落胆を声にする
「黒霧おまえ…お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ」
掻いていた手を止めると今度は冷静になる
「流石にプロが集団で来られたら敵わない、ゲームオーバーだ、今回はゲームオーバーだ」
帰ろっか
突然鮮明に聞こえた出した声に撤退を告げる死柄木
「帰る?」
「え?」
オールマイトを殺しにきたんじゃないのか?
これで帰ったら雄英の危機意識が上がるだけだ
それにゲームオーバー?何を考えているんだ?
「気味が悪いわ、緑谷ちゃん」
「これだけのことをしといてあっさり引き下がるなんて…」
「けどもその前に平和の象徴としての秩序を少しでも」
へし折って帰ろう
@13:55:01.00
接近を許した
開かれた左手
標的は蛙吹さん…
@13:55:01.24
触れる位置
触れるタイプの【個性】
相澤先生の傷は骨折と…壊死?
違う中の筋肉は正常だ
@13:55:01.48
何の個性だ?
違うそうじゃない
@13:55:01