【リハビリ中】僕の個性は【紳士ハンド】   作:『代行さん』

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@ヴィラン襲撃-5-ホショク

@山岳エリア-別視点

「手を上げろ【個性】を使えばこいつを殺す」

最大火力での放出による一時的な麻痺状態に陥っていた上鳴電気を拘束する敵

「上鳴さん!」

「やられた、完全に油断した」

周囲には痺れ動けない敵の数々

それだけで上鳴の放電による有効性が垣間見える

しかし、寸でのところで地面に逃げ延びていた敵はまんまと上鳴を拘束した

 

「同じ電気系としちゃ殺したくはないがしょうがないよな」

「相澤先生轟の言っていた妨害役の【個性】」

「こんなことも想定できていなかったなんて」

 

「おしゃべりはそこまでだ、そっちへ行く動くな」

片手を怪しく発光させながら八百万と耳郎へと接近を続ける敵

「上鳴もそうなんだけどさ…電気系って生まれながらの勝ち組じゃん?」

敵が立ち止まり、睨みつける

 

「何を?」

「いや、純粋な疑問ね?ヒーローじゃなくても引く手数多、何で…あっつ」

耳郎の耳たぶから伸びていたコードが熱を帯びていた

「やめておけ、この空間は俺の電磁で満ちてんだ、今すぐ黒焦げになりたいか?」

 

「子供の浅知恵なんだよ、電気で一括りにすんじゃねぇ」

何やら苛立ちを露わにする敵

 

「どうやって始末するんですの?」

「冥土の土産だ教えてやるよ俺の【個性】はプラズマなんだよ。そこらの電気使いとは違う」

「耳郎さん?声真似もできますの?」

「うちじゃない」

瞬間、構えていた右手と体を何かが覆う

敵はジタバタと抵抗をする

引き剥がそうと、自由な左手から上鳴を手放すと

覆っている何かに手をつこうとする

 

ドプンと固体に見えたそれに触れようとした直後には

自由だった左手が黒い流動体に飲み込まれる

数秒としない内に抵抗のそぶりが見受けられなくなった

 

「【電子レンジ】がやられた…」

緊張が解け冷静になる、周りの敵は痺れているだけで戦闘を再開する…

敵がいない、正確には少なくなっていると耳郎が気づく

しかし、そんなことよりも

八百(やおもも)、服を着て」

「しばしお待ちを、確保が先ですわ」

「waaay」

 

@ヴィラン連合のアジト

「ってぇ〜全身打撲…国家公認の暴力だ…」

黒霧のゲートでアジトへと逃げることに成功した死柄木

 

「完敗だ、脳無は捕まった…

手下どもも捕まって、子供は強かった…」

 

「平和の象徴は現れなかった話が違うぞ、先生」

「違わないよ弔」

「うむ…今回の作戦は見通しと情報を精査しなかったのが失敗の原因だね、私のせいじゃない、うむ…ところでワシと先生の共作、脳無は回収できないのかい?」

「話聞いてなかったのかよ、捕まってんだぞ?」

「どのようにして?」

「がんじがらめだ、外から崩そうとしたが【個性】が発動しない上に反撃もしてくる、ワープしようにもデカすぎて隙がない」

苛立ちから首を掻きむしり、血が噴き出る

「まぁ仕方ない」

 

「せっかくオールマイト並みのパワーにできたのに…」

「オールマイト並み…そういや、ニューチャレンジャーに赤いコスチュームを着た奴が居たな」

「へぇ」

 

「あいつが居なければ、あのガキを殺せたのに」

「悔やんでも仕方ない、決して無駄ではなかった筈だ」

「じっくり時間をかけて」

 

「我々は自由に動けない、だから君のような象徴、シンボルが必要なんだ、弔…次こそ君という恐怖を世に知らしめよう」

 

@USJ

「なんてこった」

「これだけ派手に侵入されて、逃げられちゃうなんて」

「完全に虚をつかれたね」

 

「ネズちょっと通るよ」

USJについた面々

プロヒーローを押し退けて救護班がぞろぞろと突入する

何事かと見守る中

 

担架が素早く横を通り過ぎた

バイタル確認

必要に応じて薬物投与

呼吸数が安定

輸血急げ…

 

一人に対して十何人

プロヒーローは絶句する

 

ひとりの重傷者

片足をなくすほどの傷害

瞼が閉じずに開きっぱなしの目

剥き出しの骨と抉れた腕

生きていることが不思議なほどにある170ばかりの体

「…生徒の安否確認をしよう」

 

@USJ-警察の到着

「ほぼ全員無事か」

「相澤先生は?」

「片腕を複雑骨折、頭蓋骨損傷、幸い命に別状は見られない、だそうだ」

 

「13号は背中から上腕にかけての裂傷が酷いが命に別状はない…」

「緑谷!緑谷は無事なのかよ!」

「緑谷ちゃんは?」

 

「デク君がどうかしたん?」

「あの救急車は緑谷君も乗っていたのか!?」

「彼に関してはリカバリーガールに一任されてある

意識はないものの…命には別状はないよ」

 

「ケロ」

「緑谷」

緑谷の生存報告

二人にとってこれ程安心できる内容はなかった

 

「校長、念の為に校内も隅まで調べたいのですが」

「もちろんさ」

 

@雄英学校-近くの小さい病院

「オールマイト」

「あぁ、塚内君、塚内君!?君もこっちに」

 

「うるさいよオールマイト静かに」

心電図が鳴る院内

57/sの心電図が今も彼が生きていることの証

目に当たる部位を保護シートによる器官保護で覆っている

目の劣化は確認されていないものの外気に触れさせておくには余りに傷が大きすぎるためである

無くなった右足は縫合後、包帯を巻いて保護

生きているとは思えない

 

彼を見つめ押し黙る八木先生

「相澤君と13号は?生徒は無事か?」

「生徒の中に重傷者は一名そこの彼、軽傷者が数名、教師二人は命に別状なし」

「先生が身を挺してなかったら」

 

「それは違うぜ、塚内君」

「?」

声が震えている

 

「生徒らもまた身を挺した!!」

無意識か声が大きくなる

 

「こんなにも早く実践を経験し、生き残り、大人の世界を知った生徒などいただろうか」

窓ガラスが揺れる

 

「ヴィランは馬鹿なことをした」

 

この襲撃が後に起こる

大事件の前兆だとは思いもしなかった

この時己らの経験不足に打ちひしがれていた

その場の全員が絶望ではなく

報復を胸に前へと進む

 

@…

「それにしてもオールマイト…君らしくない失敗をしたね」

「あぁ、何故か勘が働かなかった…」

 

「この少年の周りだと、どうにも(ほだ)されて、空気が読めないんだよ」

 

[リソースの充填が完了]

[再構成を検討…実行]

[【超再生】を学習]

[【】による解析を実行]




検挙人数
38名

情報提供による
死柄木 弔
個性:【崩壊】
触れることで対象を粉々にする
触れた後、時間経過により発動

黒霧
個性:【ワープゲート】
自身の体から出入口を作り出す
霧状の体を使う性質上密閉空間が有効
開閉に注意すること

当該個性の検索結果
『該当なし』
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