【リハビリ中】僕の個性は【紳士ハンド】   作:『代行さん』

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@雄英体育祭-3-『障害物競走』

@第一種目

「いわゆる予選よ、毎年ここで多くのものが涙を飲むわ!」

さて運命の第一種目はこちら!

 

電光掲示板にスロットを模した映像が投影され、目まぐるしく文字列を変化させる、そこからドラムロールと共に発表された競技内容は…

「コレ!」

『障害物競争』

 

おあつらえ向きに準備されていたゲートのランプが不意に点灯する

ミッドナイトは間髪入れずに説明を続行する

「コースはこのスタジアムの外周4km、計11クラスの総当たりレース、我が校は自由さが売り文句!コースさえ守れば何をしたって構わないわ、さぁさぁ位置について」

 

【スカイランナー】での一時加速から

【リンクスタイル】へと切り替える

"コースさえ守れば何をしたって構わない"

つまるところ

 

スタートの合図を待たずして僕は加速を始める

「あいつ、何やってん…」

それに続いてスタートダッシュを始めたのは

A並びにB組

 

「入試の時と同じ手だ!油断した!!」

「我々も遅れを取ってはならない」

「雄英汚ねぇぞ!」

律儀にスタートを待つその他

は何が起こっているのか、数秒考える

 

よーいドンでの開始の合図

それがフェイクになりかねないのを

知っているのは

ヒーロー科の受験を受けた人間の最近の経験である

「なるほどな」

普通科でもそれを納得している者がいた

 

 

 

僕は考える

圧倒的な速度を出すにはコースが曲がりクネ過ぎている

障害物って言うからまともに走らせる気はないだろう

【スカイランナー】による加速を使い過ぎれば即コースアウト

かと言って【リンクスタイル】では加速が足りない

 

「先には行かせねえ」

そんなこんなの考え事に割り込んでくるのは

後方からの殺気に反転しつつ、加速を殺さない立ち回りをする

 

後方から伸びてきたのは氷結エリア

轟君が一歩いっぽと踏みつける度

足の接着面から地面に霜を下ろす

 

地面の霜は接着面から轟君が腕を振り込み

それに合わせるように氷結エリアから

扇状にエリアが広がり僕へと向かってくる

 

その間、轟君は加速を維持し続けている

素の身体能力も高いのは日々の研鑽故か

 

それでも

「付き合うつもりはないよ」

加速を殺し、扇の死角へと入り込む

 

轟対緑谷の後方から

じわじわと追い上げてくる影が一つ

「緑谷に轟のウラをかいてやったぜ!」

 

@所変わって後方

「呆気ないな」

そう呟く経営科の生徒

が見つめているのはスタート地点の混み具合

我が先と言わんばかりに人をかき分ける姿を確認する

 

「確かにルール説明の時には"コースアウトだけ"が

失格の条件だったからね」

「となると

上空の警備はどうするんだろう?意見を聞かせて欲し…」

「プロヒーローの個性で守ってんじゃね?」

「それが一番妥当だよ…」

 

@スタジアム外周

「喰らえ必殺」

「峰田君!後ろ!」

 

跳躍による加速から攻撃へと切り替えようとする峰田君

その真価を発揮することなく

視界の外から飛んできた打撃により

虚しい悲鳴と共に遥か上空へと打ち上げられた

 

「さ〜て実況していくぜ?解説アーユーレディ?ミイラマン」

「お前が勝手に呼んだんだろう」

 

@一方その頃

「そうくるよね轟君」

「甘いわ轟さん」

「そう上手くは行かせんよ」

「待てや半分野郎!!」

続々とAとB組が

スタジアムの出入り口から外へと向かう

未だ出入り口は鮨詰め状態

 

@第一関門

轟君との攻防の最中

〔ターゲット大量〕

 

湧いて出てきたのは

「さぁ!第一関門!!

先ず手始めはロボ・インフェルノ!!!」

 

入試の仮想ヴィラン

〜3Pが揃い踏み

「ヴィランが報復に来るのマジで日常茶飯事、倒し切れなかった自分を恨めよランナー」

 

「これは不利だね」

スタジアム放送により後続はそのギミックを知れ、対策に動ける

先頭はそれより早く対策を立てなければならない

 

当然初見の方々もいる

「マジか、ヒーロー科あんなのと戦ったのかよ」

経営科の面々はモニターから

確認できる情報を整理している

 

「「「多すぎて通れねえだろ、あれ(汗」」」

#入試の時の完全な余り物たち

所狭しと配備されていた0P

それが再利用されている

その光景に絶叫が外周まで聞こえる始末

 

「一般入試の仮想ヴィランってやつか」

僕は0Pに向かわず、足元を這って突破する

轟君は

 

「クソ親父が見てんだから…」

後方から涼しい風が飛んでくる

轟を中心とした円状に雪が積もり、地面が鏡になる

轟君が鏡に触れた右手を返す

空中に向け冷気を広域使用

 

0Pが構えた状態から放った拳と正面衝突する

 

徐々に動きを鈍らせる0Pは

その形を氷山へと変えていた

 

「1-A轟、緑谷

難なくインフェルノをパス、推薦と一位は伊達じゃねぇな」

 

「さぁ、実況を続けていくぜ」

一年の第一種目はこのスタジアムの外周一周してゴールだ

ルールはコースアウト以外何でもありの残虐チキンレース

 

「レースの興奮は各所に配備された小型ドローンからお届けするぜ、ようやく追いついたのはAにBとヒーロー科はくらい着いてんな」

「俺いらんだろ」

 

@第二関門

「実況があるのはありがたい」

後方の様子を確認するほどの余裕はない

ひっきりなし、間髪入れない冷気との応酬

 

「おいおい、第一関門チョロいってよ?んじゃそんな奴らには第二関門って聞いてねえな」

「コースの説明をしろプレゼン」

 

落ちれば即失格

それが嫌なら飛んだり、跳ねたりしやがれ

それができないなら這いずってどうぞ?

ザ・フォール

らしい

 

「問題なし」

「不安定ってほどでもねぇな」

地下から伸びるいくつかの柱

その鉄板は平らに整えられ、橋が幾つも設置されている

足場から足場へと綱渡りをすることを想定しての設計と見れるが

 

僕と轟君はそれどころではない

【スカイランナー】による回避と牽制の鞭

氷結による足場の高速移動と攻撃

少しの間目視で確認した後

元の状態へと戻る

 

「おいおい、設計者泣かせての熱いバトルだぜこりゃ」

遠くから爆発音がする

土煙も近づいてきている

 

「そして早くも最終関門、隠してその実態は!」

一面地雷原、アフガンだぁ

「って地雷が幾つか起爆してんじゃねぇか!」

 

「なるほどな、こりゃ戦闘が不利ほど不利な障害だ」

「僕にとっては」

【スカイランナー】の三点目

手をから手を離し地面に接触する

「な!?」

爆発と共に三点目を再度掴む【爆速ターボ】

「何と緑谷!!意図的に爆発させそれを推進力に轟を引き離す!!攻略と妨害を一度に、さすが俺の推し!!」

 

「俺には」

爆発でよろめいた轟君の横を掻っ攫って行ったのは

 

「関係ねえ!」

「爆豪…」

両手の爆発による推進力で地雷原を無視した高速移動で轟君を抜き去る

 

「お前らは宣戦布告する相手を間違えてんじゃねえよ」

「ここで順位が変わった!喜べマスメディア

お前ら好みの展開だ!ぁ?」

 

「流星カタパルト!」

予想だにしなかった伏兵

麗日さんが頭上を超スピードで

突っ切って行った

 

「麗日さん!」

「チッ」

「ッ!!待てや丸顔」

先頭の面々は加速に入る

轟君、爆豪君も移動に専念する

「元先頭の三人は足の引っ張り合いをやめ麗日を追う」

 

「すげえなイレイザー、お前のクラスどういう教育してんだ?」

「俺は何もしてない奴らが勝手に磨きあってんだ」

加速が衰えることなく直線を突っ切る麗日さん

【スカイランナー】でもこの距離では分が悪い

轟君は息が上がり

爆豪君は表情が歪む

 

@『一年』スタジアム

「さぁさぁ序盤の展開から誰が予想できた?今一番にスタジアムに還って来てたのは!!」

麗日さんが両手を上げ出入り口に差し掛かる

 

一位は…

「峰田実だあ!!」

 

@スタジアム

「一時期肝が冷えたなぁミイラマン」

「何で実況しなかった?」

「そっちの方が面白いじゃん?」

 

「…」

放心状態の麗日さん

正直一位は麗日さんとばかり思っていた

「あんのチビがかよ」

「…」

他二人も納得がいかない様子

 

「どうもどうも、オイラが一位通過の峰田実です」

今にして考えてみれば通常の加速の時も

轟君と僕に追いつくほどの追い上げを見せていた

 

なるほど

跳躍で余裕の一位通過

 

なんか

(((納得いかねえ)))

会場が湧く誰が予想しただろうかこの結果を?

 

「とりあえず一位二位の株は上昇だな、しかし【個性】が戦闘向きでないのがどう作用するんだか…」

経営科はレースに参加するのではなく、そのレース内容を加味しての優勝の予想、それから売り子、経営戦略などのシミュレーションなどで勘を培う場となっている…参加するメリットなし!!暇になりやすいんだね

 

息を切らして五位以降がスタジアムに到着する

「くそ、クソが」

「え!?峰田さんが一位なんですの!?」

「…」

 

見慣れた面子が揃い踏み

「麗日さん!二位おめでとう」

 

少し吐き気を催しているようで背中をさする

遅れて飯田君が到着する

「この【個性】で遅れを取るとはやはりまだまだ…ぼ、俺は」

 

@スタジアム-第一競技終了

「ようやく、終了ね。それじゃあ結果をご覧なさい」

一位、峰田実

二位、麗日お茶子

三位、緑谷出久

四位、爆豪勝己

五位、轟焦凍

… … …

四十一位、吹出漫我

四十二位、渡我被身子

四十三位、青山優雅

 

「予選通過は上位43名、残念ながら落ちちゃった人も安心なさい!まだ見せ場は用意されてるわ」

ミッドナイト先生が健闘に激励を飛ばす

 

そして

「そして、次からいよいよ本戦よ」

休む暇もなく次の競技の発表へと移る

余韻に浸る峰田君と脱力気味の41名

 

「ここから取材陣も白熱してくるわ、キバりなさい」

ドラムロールと共に電報掲示板がルーレットを映し出す

 

「さ〜て、第二種目はコレよ」

『騎馬戦』

 

@第二種目-『騎馬戦』

「先の予選の結果に従って各自にポイントが割り振られるわ」

 

「入試みたいなP稼ぎ方式か分かり易いな」

「となるとPは合計される感じか?」

「騎馬の組み方でも変わりそうね」

 

「あんたら私が喋ってるのにすぐ言うね!!」

生徒の理解の速さに対して怒る先生

鞭が音を鳴らすと静まり返る面々

 

「説明に戻るわ、2〜4人でチームを組み騎馬を作ってもらうわ!」

二人からと言うことは肩車方式になる人もいると言うことなのだろうか?

 

「そして、要のポイントは下から5ずつ、43位は5…42位は10」

 

「そして"一位に与えられるPは一千万点"

峰田君の顔から笑顔が消える

 

「上位の奴ほど狙われちゃう下克上サバイバルよ」

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