@夏休み
?
水の中、体が動かせない
動かし方がわからない錯覚を受ける
@6:30
目が覚めた
朧げに覚えているのは水の中で外を眺める記憶
海の名残かな?
@10:00
水分良し
お弁当良し
財布良し
タオルと着替え良し
「行ってきます」
「どこ行くの出久?」
「ちょっと海まで」
@10:30
「良し」
市役所に問い合わせて最寄りの駐車場に簡易ながら分別場を設けた
車が停まらないから使って良いらしい
ニュートラルの姿はもうない
「僕も頑張らないと」
@10:40
早くも挫折しそうである
「持ち上がらない」
タイヤを掴んだはいいが動く気配がない
「ニュートラルは…」
トラクターの残骸を浮かせながら移動させている
地面に擦らせる気配もなく
「…マニュアルは力不足ってことかな?いやいや、【黒キ人】が触れると重さが消えるって証明したじゃないか…」
…いや
「そういえば」
何となくでやっていたこの行為
理論が間違っているのであって道理に間違いはない
もしかして
「マニュアルは本当に腕になるだけなのかも?」
ペンを持った重さ、シャワーの感覚、タイヤの凹凸に重量
合点がいく
「僕は非力だから使いこなせてないだけなんだ」
握る拳が弱々しく開く、振り返りタイヤを眺める
「絶対運び出してやる」
その背後にあるトラクターを軽々と持ち上げる
【黒キ人】のニュートラル
残されたタイヤがポツンと綺麗になった砂浜に置かれていた
@12:00
「プハァ」
水の減りが早い
それもそのはず少し前に腕を増やし小物を片っ端から拾い上げたところである。
ワックの袋やポリ袋
空き缶、空き瓶、ペットボトル
中身が入ってるモノも発見した。
「もう空っぽ」
500mlを一気飲みしてもまだ喉が渇いて仕方がない
これらの対策はないものか…
海岸から離れた駐車場、そこにある自販機に向かう
「あ、そうだ」
この際液体で何か変わるか実験をしよう
300mlの水、渇きはやや解消
300mlの液体、内容量塩分-糖分など、喉の渇き解消
500mlの水、渇きはやや解消
300mlの液体、お茶、やや解消
…
「お腹タポタポ」
古い型の自動販売機±100の価格設定
お財布にあった小銭類がどんどんなくなる
「最後は…」
150mlの液体、内容量?
端的に言えばこれが一番喉の渇きが癒やされた
それまでに飲んだ水分のせいでふらついたことを除いて
「…陽炎が凄い」
水分補給を行うと自分を軸にした陽炎が上に伸びるのを確認した。
タオルの枕で眺めた空の快晴
それはそれはとても美しかった
「ウップ」
@15:00
腕を三組にしたおかげで楽になった
今日のおやつはりんご2つ、種、枝を取った物を口に運ぶ。
ニュートラルの働きが凄まじい
大物がどんどん駐車場に増えていく
@17:00
青色に橙色が溶けてきた
僕は軽めの物を中心に海岸の数%を終わらせた。
いや、ひとつ
粗大ゴミの量もそうだけど
ニュートラルが駐車場(十台を停めれる正方形方)
の50%を埋め尽くすほど拾って来ていた
しかも二段
@17:20
少しずつかな
海に隣接している森に目を通してみたけれど
そこにもゴミが広がっていた
悲しいかな
優しく頭を撫でられる
「そうだね、ゆっくり行こう」
まだ夏休みは残ってる
@22:00
就寝