@騎馬戦-残り2分強
「回避!」
峰田くんの掛け声で轟チームの左側に避ける
「轟の個性は観察済みだぜ」
峰田君が得意げに話す何か得策があるようである
「飯田前進、八百万はガードと伝導の準備、上鳴は」
「ああ!」
「ええ!」
「わかってる!しっかり防げよ!」
「轟以外は考えてなかった!頼む緑谷!」
何かしまらない…
「発目さん、スラスターは上向きもいける?」
「はい、勿論です」
「麗日さん、まだ行けそう?」
「問題…なし!」
「峰田君!」
「おう」
「振り落とされないように!」
「無差別放電130万ボルト!」
上鳴君の咆哮と共に地面に電流が流れる
それに合わせて空中に退避したが
周囲にいた騎馬が電流に巻き込まれる
「悪いが時間がねえ、我慢しろ」
八百万さんが創り出していたのは
絶縁体シートと鉄パイプ
上鳴君の放電避けと
周囲に広がった冷気が周囲の騎馬の足元を瞬時に凍らせる
「予選の時に結構な数によけられたのを省みて、上鳴の放電で確実に足止めして、凍らせた…さすがと言うか」
「ナイス解説だ」
増やしている手で鉢巻に向かわせる
「八百万」
轟の掛け声に合わせて塞がれる
金属板による帯電付き
向かわせた手が弾かれてしまう
「厄介だね」
「緑谷、左を取れ」
「わかった」
峰田君の指示で騎馬の左を陣取る
そう言えば
「凍結が飛んでこない?」
「さすがオイラ」
「何したん峰田君」
不思議に思った麗日さんが峰田君に質問する
「轟の凍結は右でしか発動しないなら対角線上に飯田が来るようにしてんだ」
誇らしげに説明をする峰田くん…なるほど轟君の個性にはそんな性質があったのか…
「轟ぃ、お前が緑谷に宣戦布告したけどよ?お前を
高笑いする峰田君
「…よく見てやがる」
攻めあぐねる轟君
その時口を開いたのは飯田君だった
「皆、僕は残り時間使い物にならなくなる…」
「飯田?」
「飯田君?」
エンジン音がピストンの唸り音から
飛行機の空に近い音に変化する
「奪れよ!轟君」
「トルクバースト!」
「防げよ緑谷君!」
目の前が真っ白になる
「緑谷!!」
「だい、丈夫」
かろうじて確認できたのは…
急加速で突っ込んできた飯田くんの頭部
防いだ腕ごと顔面に突っ込まれた…
「レシプロバースト…僕の奥の手だ」
「凄いな、見えなかった」
「な?何が起こった速っ速ー!?飯田そんな加速があんなら予選で見せろよ!」
プレゼントマイクがああ言っているが恐らく超加速の代償は
「エンジンがしばらくの間使えなくなるんじゃないかな?」
「トルクと回転数を無理矢理上げ、爆発力にした…しばらくエンストする…君にはお見通しか緑谷くん」
「ライン際の攻防!一泡吹かせたのは轟チームだ!」
「どうすんだ!緑谷…」
「Pは申し分ないと思うけど…」
周囲を見れば鉢巻を持っていない騎馬が殆どだった
10組もいない
「ここで時間いっぱい逃げるのも手だけど?どうする?」
「取り返そうデク君!」
「イケメンにいい顔させたくねぇ」
「注目度鰻登り!行きましょう」
「残り1分をきった!盛り上げ峰田チームと相対するのは轟チーム、爆豪チームも猛進撃だ!」
@残り時間50秒
「僕が牽制する!発目さん!」
「私のベイビー!晴れ舞台ですよ」
スラスターの出力を上げ、準備をする
「麗日さん踏ん張って」
「Puls…ウッUltra!!」
「峰田君」
「おう」
「楽しもう」
「おうよ」
@残り時間45秒
「近接エグいって!」
上鳴君が叫ぶ
帯電が何故か効かない僕らを警戒している
「喰らえ!必殺グレープスカッシュ!」
峰田君の【もぎもぎ】が周囲に撒かれる
「甘いですわ!峰田さん」
空かさず【創造】で【もぎもぎ】の上に足場を形成する八百万さん
「甘いのは八百百!お前だぜ」
追い【もぎもぎ】で逃げ場がなくなる轟チーム
「上鳴!」
「ウェ…けるぜ」
@残り15秒
「巨峰釣り!!」
「!!!」
周囲に光をもたらしたのは
峰田くんの【もぎもぎ】を防ごうと右を構えた
轟君の右
その炎は【もぎもぎ】を連鎖的に焼却し、峰田君に迫る
「まだまだ!」
頭皮から血を流しながら巨峰釣り
【もぎもぎ】を縦にくっつけ一本の縄状にし再び轟君に迫る
「(左!?俺は何を)」
@残り10秒
「くっつけた!」
「釣れ!!」
呆気に取られている轟君の鉢巻を釣り上げる峰田君
「大丈夫かい?轟くん!」
「あぁ問題ねぇ」
「轟さん!…」
「タイムアップだ!」
プレゼントマイクのアナウンスで騎馬戦の終わりが告げられる
「各チームはミッドナイトのところに鉢巻を提出するように、中のマイクロチップで点数が出るが、早速順位発表!」
教師陣は既にポイント分布の把握ができているようで結果発表に移る
「一位から紹介だ」
峰田くんを下ろしながら順位発表を聞く
「一位!常闇チーム」
あれ?轟君たちじゃなくて?
何だろうこのデジャブ?
「あろうことか轟チームからスティール、白熱した闘いの裏で暗躍していた常闇踏陰、蛙吹梅雨、障子目蔵が一位通過だ!」
「二位!峰田チーム、峰田実が最後の最後に奪い去った点数でギリギリ二位通過だ!」
「三位!轟チーム、最後の盛り上がる攻防良かったぜ」
「四位!爆ご…あれ?心操チーム」
!?思っても見ない白兵の登場で少し驚く
心操…聞いたことない
B組か普通科…サポート科と言うのも考えられる
「私を見てどうしましたか?緑谷さん」
「あ、いや、何でもないよ」
「気を取り直して五位爆豪チーム」
「六位拳藤チーム、以上6チームが次の種目に出陣だ!」
@『騎馬戦』が終わって
「お疲れ様発目さん」
「ん…」
背負っていたのを外し調子を確認する発目さんが難しい顔をしながら挨拶を返す、最後の最後に無茶をさせたのが響いたみたいである
「麗日さ…ん!!」
急いで黒い液体をカーテン状に垂らして目隠しをする
「峰田君お疲れ様」
「おう…麗日もな」
「うん」
@雄英-医務室
「リカバリーガールあの…」
「あの子は大丈夫さね、あんたも大丈夫そうだね」
口調から分かるご立腹さに頭を下げることしかできない
その理由は
「あの物間君は…」
「奥のベッドで誰にも会いたくないとさ」
あの競技中いきなり倒れた物間君は棄権扱いとなり医務室に運ばれた
「あの僕が…」
「どうもこうもないよ!命に別状はないから昼飯に行った行った」
「押さなくても…」
「あの物間は…って緑谷!?」
「あ、どうも」
気まずそうに目線を逸らすB組の面々
「あ、あの」
「すまん、緑谷!ヒーローらしからぬ行動を取っちまった」
「いや、僕も危険な行動をしちゃったし」
「いや、元はと言えば物間のことを野放しにした俺らが悪い、この場はこれで治めてくれないか?」
「あ…うん」
そのまま、リカバリーガールにふくらはぎを押されながら医務室を後にした
@雄英-医務室-別視点
「リカバリーガール…物間は?」
「一時的な熱中症さね、今は回復しとるよ」
「あの緑谷の個性をコピーして…」
物間寧人の個性【コピー】、触れた相手の個性が使える個性
「原因は軽い立ちくらみとでも考えといてくれんかえ?あの子の個性と体質が異質なだけに断言ができないんだよ」
「分かりました…物間!俺らは昼食に行ってくる、治ったらお前もなんか食えよ」
「水分補給もな!」
「あんたもあんただよ…物間寧人」
「リカバリーガール…あの緑谷ってやつ」
本当に人間なんだよね?