【リハビリ中】僕の個性は【紳士ハンド】   作:『代行さん』

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@峰田実の企み その1.

@雄英の教室-A組

雄英体育祭から1日

午前のHRを終え

帰宅しようと荷物をまとめる緑谷に

「緑谷!緑谷!!」

「どうしたの峰田君」

峰田が声を掛ける

 

大会での讃辞と大会について雑談をし

「今回の大会よぉ不公平だと思わないかよ…」

「と言うと?」

唐突に峰田は両腕を組むと考え込む姿勢をとり

何かを伝えようとする

 

緑谷は向き直ると姿勢を正す

「何かこう…な?」

「峰田!峰田!それ俺も思ったぜ」

そこに続けて上鳴が颯爽と登場する

 

「俺も市街地を模した場所でならもっと力を発揮できた気がするんだけどな」

「ガチ勝負のことかな?」

最終競技の試合内容に不満がある様子である

 

「そうそう、環境がなんつうか有利になるやつと不利になるやつがいてなぁ?俺も新しいサポートアイテムができてもパッとしなさそうでな?」

「オイラももう少し遮蔽物があればうまく立ち回れた気がするんだわ」

上鳴が手を銃の形に撃つ様な仕草をし

峰田が"もぎもぎ"を叩く

 

「確かに」

言われたことに納得を示す緑谷

環境に左右されない個性や

環境を塗り替えれる個性が有利だった

 

「ということで、緑谷」

「そういうことで、緑谷」

「?」

「プールの使用許可を相澤先生に頼んできてくれないか?」

「…」

「な、なんだよいきなり黙り込んでよ…」

 

(ヤッベェ強引すぎたか?

女子も含めて水着で遊ぶ計画だったが…)

 

(勘付かれたか?

いや、きっと他のことが気になってるだけだ…よな?)

「どうしたんだ緑谷?」

「いや、何でプールなのかと…」

「あ、いや、それは….」

身振り手振りでアレやこれと考えを巡らせる上鳴

その答えを待つように真顔で見つめる緑谷

 

「それはよぉ?緑谷…」

冷静な態度で峰田が

待ってましたとばかりに口を開く

「今回の競技内容じゃ口田や梅雨ちゃんみたいな環境依存の奴らは特に不利だったじゃねぇかと思ってよ」

自信満々

徐に携帯を取り出すと画面を見せて来る

『R指定ヒーローTOP10』

 

「それぞれ得意環境でのリベンジマッチをと思ってな!」

「峰田…関係ない画面映ってんぞ」

「あ、ヤベ」

真面目な言動とかけ離れた画面に不信感が生まれつつも改めて開かれた画面はプレゼン用に自作したであろうスライドが映し出される

 

「USJと思ったんがよ改装工事で使えないんだとよ」

「だから各所、それらしい土地を巡って対決しようって感じなんだけどよ」

上鳴の相槌で違和感が確証に変わった緑谷が口を開く

 

「二人とも何か企んでるよね?」

「「ギク」何のことかな?」

「…」

緑谷は荷物の整頓を始める

 

「待て待て待て!緑谷、実はな…」

「個性を存分に使いたいんだよ!それで理解深めて次に活かしたくてな!オイラだって常闇に勝てれば決勝いけてたかもしれないんだよ!だったら何で初戦で負けたか」

 

「一重に個性の理解が足りてなかったと思うんすよ!」

緑谷を何とか引き止めようと饒舌っぷりを発揮する峰田、本心か邪心か不明確なところは分からない…が

 

「なるほど」

緑谷の注意を再度引くことに成功する

 

「わかってくれたか緑谷!」

「それじゃあ」

「そう言うことなら、良いところがあるよ」

「「?」」

緑谷が携帯を取り出すと"か行の欄"

とある場所へと電話をかけ始めた

 

@昼頃、バスの中

窓から後ろへと抜ける景色

見慣れた海の砂浜がやや続き

青空が地平線まで伸びているのを確認する

「ありがとう天霧さん、急なお願いだったのに対応してくれて」

「雄英体育祭の一位が使ったともあれば箔が付きますからこちらとしても問題はございません」

電話口でやりとりをする天霧と緑谷

「存分に活用して下さい」

「ありがとうございます」

 

A組の面々が個性開発機関のバスに揺られはしゃぐ中

緑谷は電話を切ると伸びをした

 

@昼頃、個性開発機関→

バスに揺られること数分

緑谷の先導で

外見が無骨な施設へと足を踏み入れた一行は

「なぁ緑谷」

「うん…どうしたの上鳴君」

「エグくね?」

「そうだね」

屋内なのに屋外

入って理解したのはそんな矛盾生じる

屋内施設だった

 

照りつける太陽の日差し

足裏に感じる砂の感触と浜に押し寄せる波

「いや緑谷が引くのは違くね?w」

「僕もこれ程とは…」

→水系個性対応施設

 

@着替えて移動中

〔悲鳴〕

「八百万さん!?」

「…まさかな」

顔を見合わせる

 

昨日今日のヴィラン騒動

意図せずとも走り出す

 

等間隔に並ぶ灯がひとつ

また一つと後ろへ流れていく

 

通路に砂が混じり始めた頃

その光景が目に入った

 

@擬似砂浜

「み、峰田君…」

頭部からの出血と砂に突っ伏した情けない姿

"もぎもぎ"のいくつかが八百万の持っている釘バットに接着している

 

「峰田…」

「成仏しろ…」

「誰も何も疑わないの逆にすげぇよ」

波の音が虚しく耳に入る中

峰田を引き上げた緑谷は脇に移動する

 

@海の家

「女体が近くにあるのに…」

「…」

顔にあてがわれたタオル

口元だけ見えるように設けられた布

白色のせいで余計に目立つ鮮紅色

 

「ヤオモモの八百っぱい、麗日の麗がボディ、芦戸の薄紫色の肌、葉隠の浮かぶ水着…」

「怖いよ峰田君…」

歯軋りする音が木製の建物の中で不気味に反響する

しかし緑谷は言われて初めて気がついた

 

「皆遊ぶ用で持ってきたのかな?」

緑谷は指定の学校水着

他のクラスメイトは派手な色であったり

フリルが設けられているととてもじゃないにしろ

話に聞いていた内容と大きくかけ離れていた

 

「そりゃ緑谷、遊ぶためだろ」

「え!?そうだったの」

タオルの目元を親指で持ち上げ呆れた様子で峰田は緑谷を見る

 

「訓練ばっかで嫌にならない?」

「どうだろう…」

 

 

 

僕自身

個性が発現したこと自体が夢みたいだ

ましてや雄英体育祭で一位…

大きな目標の一つを達成してどこか燃え尽きた

かのような錯覚すらある

 

 

 

「少しは息抜きしたらどうよ」

「そうは言ってもね…」

「デク君!」

峰田との会話を遮るように腕をひかれる

 

「看病ばっかしてないであっちで遊ぼう!」

「あ、いやでも…」

「峰田君はうちが見とくけん」

 

そう促されるようにA組の面々に連れられ砂浜へと向かう

@そんなこんなで雄英体育祭の疲れを癒していく

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