@そして演習試験
当日
「「「おはようございます」」」
行きのバスから降り、先生方に挨拶をする
「それじゃあ演習試験を始めていく」
USJの前に勢揃いの先生達…
嫌な予感がする
「この試験でももちろん赤点はある
林間合宿行きたけりゃ
みっともないヘマはすんなよ」
みっともない…
「諸君なら事前に情報を仕入れて
何するか薄々わかっているとは思うが」
「入試みてぇなロボ無双だろ」
「花火、カレー!肝試し」
上鳴君と芦戸さんが対物戦に意気揚々とするなか
相澤先生の捕縛布の内から何かが顔を覗かせる
「残念
諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」
ひょこっと現れたのはネズ校長先生だった
「ロボットとの戦闘訓練は実践向きじゃないって
話が持ちかけられてね」
「「「まさか」」」
「そのまさかだよ
これからは対人戦闘・活動を見据えた
より実践に近い教えを重視するのさ
『
教師一人と戦闘を行なってもらう!
@説明を受けて
「どうしてこうなったぁ〜!?」
上鳴君のシャウトがバス乗り場に響き渡る
「嘘でしょ」
芦戸さんの愉からの絶…
「まぁ大丈夫じゃね?
あたしらも強くなってるんだし」
「そうだぜ逆転の目がないわけじゃねぇ」
切島君がかっちゃんの方を見る
「ケッ」
「まずお浚いをしておこう」
制限時間は30:00
僕達の勝利条件はハンドスカーフによる確保
もしくは
目的地である門からどちらか片方出ること
相手はそれぞれ個性を比較した上での
格付け
教師陣は圧縮錘にてその動きを鈍化させている
「中央から
スタートするから先ず移動優先として」
僕の説明を遮るように耳郎さんが声を掛けてくる
「それよか緑谷…あんたは大丈夫なの?」
「え?」
いつのまにか両腕を
押さえつけるような体制を取っていた
「いや、大丈夫だよ平気」
「いや、そっちじゃなくて」
耳郎さんが首を指差し
「なんかひび割れてるみたいな」
水筒の反射で確認する
首元から伸びている黒い何か
【黒き人】だ
下顎を包むように広がっている
「…何でだろう」
「痛くはないん?」
「うん」
首元のそれは痛みなどはなく
只々そこにあり続けていた
「続けよう」
僕の相手は
「オールマイト」
その人だ
それぞれの幸運を祈りながら
バスへと乗り込んだ
僕の
かっちゃんだ
@バスの中で
「しりとりするかい?」
「しねぇ」
「…」
閉塞的な空間の中でこうも
居心地が悪いことがあるだろうか?
…甘い香り杏仁の様な
「かっちゃん緊張してる?」
「あ?」
発汗によるニトロ状のそれ
確実に漏れ出ている
「気持ち悪りぃな、んな事も分かんのか
だがこれは別問題だクソナード」
「ごめ…なるほど」
弱点カバーも終わっているのか
@バスが停車、降車
「さてここが我々の闘うステージ」
ビルが立ち並ぶ区域
高層ビルはないものの高い建造物で視界不良
【】…やはりというか骨が使われている
「私と会敵した場合敵そのものだと思うように」
オールマイトの圧が強まりを見せる
「実力差が大きすぎる場合
逃げて応援を呼ぶことが賢明だ」
「はい」
@期末テスト
「よろしくかっちゃん」
「知るか」
リカバリーガールの声が聞こえる
放送による開始の合図が入る
「みんな位置についたね?
それじゃあ雄英高校一年期末テストを始める」
『レディーゴォ』
@29:59.99
その掛け声と共に【刹那】が発動した