@夏休み
何となくですぎる日々
ゴミ拾いは順調にそして確実に進んでいった
@14:00
「お前ら手を上げろ!」
なんでこうなった!
目出し帽を被った3人組がコンビニ強盗をしていた
そんなことは知らずにゴミ袋を3色買おうと入ってしまった。
「あ、あの落ち着いてくだひゃい」
しどろもどろに手を上げながら、声をかける
勝手に動いた口は災いの元だったと言わんばかりに犯人らが騒ぎ立てる
「ぶっ殺されたくなけりゃ、口を開くんじゃねぇ」
…銃口がこちらに向く!
「ヒーローが助けに来ます。おとなしく投降してください」
尚も動く口に犯人が苛立ちを露わにする
「よほどぶっ殺されてぇようだな」
指が引き金にかかった瞬間
〔何かが鳴る音〕
犯人の腕から銃が消える。
「!?個性持ちか!」
残り二人の銃口もこちらに向く
〔続け様に鳴る音〕
犯人の銃が一つ消える
よろめき、ふらつく犯人が定まらない照準で弾丸を放つ
〔発砲音〕
けたたましい音と同時に飛んでくる鉛
それが飛んでいく先は倒れ込んだ一般市民
伸ばした手は届かない
あわや着弾してしまうと思ったその時
〔弾かれた音〕
着弾したかに思えた弾丸は手前で上部に跳ねたかと思ったら天井にめり込み停止した。
「緑谷さん!!」
聞き覚えのある声にハッとする
「犯人を刺激することをしてはいけません」
天霧ミツさんだった。
@14:30
ヒーローが到着した頃にはのびていた犯人
事情聴取で天霧さんが誤魔化してくれた。
「ありがとうございました」
「そりゃどうも」
レジ袋を片手に帰路に着く二人
「ヒーロー免許なんて持ち合わせてないての」
免許不携帯により厳重注意を受けた後だった
「ごめんなさい」
「いんや、どうせ個性使ってたし」
Tシャツには『ヒーローです』の印刷
サイドテールでまとめた長髪が風に揺れる
何というかthe offって感じだった
「天霧さんの個性って何ですか?」
「何で教える必要が…まぁいっか」
【バリア】
物を対象に障壁を貼る
強度はナパーム弾でも破壊不能だとか
「かなり強い個性ですね」
「そう思うかい?」
〔ニシシ〕と笑う天霧さん
「強い個性かはそいつが決めるんだわ、どんな個性にも使い道はある」
「どんな個性にも?」
「バリアって聞いて最初に思い浮かぶのは?」
いきなりの質問に面を食らう
二つほど思いつく
「それの性質にもよりますが拘束と防御」
「おぉ!賢いねぇ」
〔ニシシ〕と笑う天霧さんが親指を立てる
「じゃあ?こういうのは?」
そういうと手を前に出し、宙を握りしめる
「?」
「第三の使い方」
そういうと走り出す天霧さん
目の前は車行き交う横断歩道
もちろん赤信号
「危な…い」
空中に足を運んだ天霧さんは
一歩また一歩と空中を歩き出す
「!?」
「緑谷さん、明日会いましょう」
にこやかに過ぎ去っていく天霧さんは5歩くらい後に警察に止められた