これ、クロスオーバータグ付けるべき?
「むぅ~!もう一回!!」
「分かったわかった。もう一回、これでラストな?」
「うん!我が闇の力、とくとご覧に入れよう......!」
「それ、さっきも聞いた気がする」
今やっているのは某愉快なパーティーゲーム。
お互いに縛りとして「使ったことのないキャラを使うこと」というのでやっているが、悲しいことに俺のこのソフトの所持者である故、すべてのキャラを使いこんでしまっている。
まぁ、使い込んでいると言っても、一連のダメージ稼ぎコンボと撃墜コンボの2パターンぐらいだけど。
当然オンライン対戦では全部上位層であるし、一部好きなキャラに至っては魔境と言われる場所に頭を突っ込んでいる状態である。
そんな状態に対し、俺の隣でツインテールをぴょこぴょこさせながらプレイしている幼馴染《宇田川あこ》は、1キャラのみを徹底的にたたき上げるプレイスタイル。
そのため、他のキャラには全くと言っていいほど触れていないのである。
これでは勝負になりやしない。
「あこ、俺は何使えばいい?」
「んーとね......じゃああの丸いの!」
「ピンク?それとも薄ピンク?」
このゲームにはピンクの丸いのって言うと2種類居るからなぁ。
「......どっちが強いのかな?」
「ピンクじゃない?」
あくまでも自論だけど、と内心で呟くがそんなことはあこには聞こえるはずもなく……。
「じゃあ薄ピンクで!」
「了解」
......余談だが、ピンクの方は吸い込みコピーに5段ジャンプ、前投げ空前空前、挙句の果てにはメテオ二個持ちとか言うなかなかにふざけた性能をしている。
そして薄ピンクの方はと言うと、まず上必殺は上昇系ではないし、下必殺もほぼ当たらない。
投げもそこまで強くなく、強いのは空後と横必殺あたりだろうか。
どっちのキャラもコンボが強力、そして凶悪なため、対策は必須である。
「あれ!?ガード割れちゃった!!」
「ガードしすぎなんだよ、お休み」
「うわぁ飛びすぎ!!ま、まだ2機残ってるもん!ここからだもん!!」
「俺のダメージほぼ0だけど?」
「こっから頑張るんだもん!!」
ちなみに、あこが使ってるのは魔王。
機動力と遠距離を捨て、インファイトにすべてを振り切った魔王。
近づかれて掴まれて下投げ空N空NDA横スマとか言う凶悪即死コンボだけは喰らわんようにしなくてはいけない。
「ほら、かかって来いよ」
「闇の力を纏ったキックを喰らえ~!」
「はい、ありがとう」
下必殺を直当てし、スリップダメで精神的ダメージ。
「隙あり!!!」
「残念、間に合うんだな」
「なんで!?」
フルホールド横スマをその場で回避し、上必殺で寝かす。
「起きろ~!!!!」
「その前にもう1機頂くね」
実は使える横スマ。
吹っ飛ばしも威力も申し分なし、そして踏み込みなので距離が長い。
「うむむ......まずいまずいまずい!!」
「3タテされちゃうぞ」
「じゃ、じゃあレイ兄には、今から下必殺だけで戦ってもらいます!!」
「なんだその縛り。まあいいけど」
当たれば超威力、外せば超隙だらけの技だけで戦えるか、と言われれば、たぶん行ける。
「あこしってるか ねむるは あてればつよい」
横スマ後隙に一回。
下必殺に合わせて一回。
崖外につられて出てきたところで一回。
そこでジャンプが届かずに、漸く俺が1機落とす。
けれど、もうすでに3回当てている。
故に、瀕死。
「じゃ、おやすみ」
「うわぁぁぁ!!」
俺の圧勝で終わった。
「30戦30勝。今日も俺の勝ちだな、あこ」
「うぅ......またりんりんと秘密の特訓する」
「あはは、頑張れ」
あこの頭に手を置いて、ポンポンと撫でる。
「む。あこは子供じゃないよ!年だって......」
「3個離れてるな。俺からしたらまだ子供だよ。勝つまでやろうとするあたりとか、昔から変わんないしな」
「レイ兄だって手加減してくれてもいいじゃん!」
「手加減したぞ?最後なんてほぼ舐めプだからな?」
「うぅ......次は絶対勝つから!」
「あぁ。ディフェンディングチャンピオンとして、いつでも待ってるよ。りんりんさんも連れてくるといい。2対1でやろうぜ」
「言ったな!りんりんは強いんだぞ!」
「虎の威を借るなんとやら。楽しみだな」
それでもいい勝負になるのは、また別の話。
これは俺だけで書きました。
いつも希望光さんに頼んでるわけじゃねえからな!?()
...ちょっと見てはもらったけど