個性『ゆびをふる』   作:ウォイウォ

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個性把握体力テスト!

 

 

 

 「最下位、除籍って………!

  入学初日ですよ!…いや、初日じゃなくても……理不尽すぎる!!」

 

 

 非難の声が上がる、当然だね。

 

 

 倍率300という壁を越えて、雄英に入ってきたのだ。

 

 それを体力テストで、最下位とったら即除籍。

 

 たまったもんじゃないよね……冷や汗がでてくる。

 

 

 「自然災害…大事故…身勝手なヴィラン達、いつどこからやってくるかわからない厄災…日本は理不尽にまみれている。」

 

 

 「そういう理不尽を覆してくのがヒーロー

 "プルス ウルトラ "さ 全力で乗り越えて来い。」

 

 

 なるほど、ごもっとも…なのかな?

 

 

 これぐらいこなせない奴は、雄英でやってけないぞ

ってことなんだろう。

 

 

 

 

 準備運動をし、テストに取りかかる。

 

 

 第一種目 : 50m走

 

 

 

 足からジェット噴射してる人、異形型の個性を生かしてる人、腹部からビームを発射してる人。

 

 

 皆、各々の個性を生かして良いタイムを残してるみたいだね。

 

 

 

 私の番が回ってきた。お祈りは済ませた。

 

 

 あとはゆびをふって走るだけだ。

 

 

 位置について、ゆびをふる。

 

 

 あの声が聞こえてくる…

 

 

 『あやの ゆびをふるこうげき❗

  ゆびをふったら ほのおのムチがでた❗❗』

 

 

 

 すると、指先から紐状のほのおが出てきた。

 

 明らかに攻撃用のわざだ。

 

 

 「うおーー 炎の個性、派手だし、強そ~!」

 

 「ムチみたいな形だけど、あれでどうするんだろう?」

 

 

 周りからそんな声が聞こえてくる…

 

 

 ほんと、どうすれば良いんだろうね…

 

 

 そうこうしている内に、始まりそうになる。

 

 ダメだね。これっぽちも思い浮かばない。

 

 私は結局、指からほのおを垂れ流しながら走った

 

 …………………………………

 

 記録は7秒53。

 

 ムチが邪魔で走りづらかった。

 

 

 「結局出しただけだったな~、なんだったんだろう。」

 

 「とりあえず出しただけで、使い方は思い付かなかったんじゃないか?」

 

 

 そうです。と、聞こえてくる周囲の声に同意した…

 

 

 走ってる時にムチが左右に揺れて、隣の人も滅茶苦茶走りにくそうだった。

 

 申し訳ねぇ……

 

 

 

 

 第2種目: 握力

 

 ゆびをふる

 

 声が聞こえてくる。

 

 

 『あやの ゆびをふるこうげき❗

  ゆびをふったら わるあがきがでた❗❗』

 

 測定器を握る………………………

 

 フンッと力を入れる。自分の指が痺れるまで握り締める。

 

 測定が終わると、利き手の指すべてが痛い…

 

 耐えれない程じゃないけど、技の効果だろうか。

 

  

  記録、52キロ…

 

 

 

 第3種目: 立ち幅跳び

 

 走る前にゆびをふる。

 声が聞こえる…

 

 

  『あやの ゆびをふるこうげき❗

  ゆびをふったら むしのさざめきがでた❗❗』

 

 

 背中から羽が生える。よし、これは当たりだね。

 

 

 

 「背中から羽が生えた!?」

 

 「さっき炎も出してたよな。羽と炎の複合個性か、派手な上に機動力もありそーだな。」

 

 

 

 走りだし、線の前で飛び立つ

 

 羽は振動し、私の体は宙に浮く。

 

 そのまま、40m程の地点で、わざの効果が終わり、私は着地した。

 

 "43m" 結構いい記録じゃないかな。

 

 

 

 第4種目: 反復横飛び

 

 

 

 

 

 

 

 『あやの ゆびをふるこうげき❗

  ゆびをふったら くさむすびがでた❗❗』

 

 

 

 地面から草が生え、足に結びついてくる。

 

 初めの合図と共に私は盛大に転けた。 

 

 

 「あっコケちゃったよ。」

 

 「顔から思いっきりいってる…痛そー」

 

 

 クソ個性………心の中で毒づいた。

 

 

 

 第5種目: ボール投げ

 

 

 結構得意そうなのがきた。

 

 

 攻撃わざを出して、ブッとばそうと心に決めた。さっきの鬱憤ばらしも込めてね。

 

 

 位置について、早速ゆびをふる

 

 

 声が聞こえる…

 

 

 『あやの ゆびをふるこうげき❗

  ゆびをふったら きょじゅうざんがでた❗❗』

 

 

 指先から膨大なエネルギーが溢れてくる…

 

 エネルギーは巨剣と成り、宙に漂っている。

 

 大当たり!って感じだ!

 

 ボールを目の前に放り投げて、

 

 剣の形をしたエネルギーをバットの要領で…

 

 ぶつけるッ!!

 

 

 ギィィィンっと鋼の音がして

 

 流星のような勢いでボールは彼方へ飛んでった。

 

 逆転サヨナラホームランって感じ…

 たのし~~~~~!!

 

 

 「今度はでっかい剣作った…」

 

 「結局何の個性なんだ?」

 

   

  ボール投げ:飛距離 821.4m

 

 私の番が終わり、次の競技まで待っていると、

 向こうの方が騒がしい。

 

 

 「どーいうことだ❗こら!ワケを言え デク! てめぇ❗」

 

  「うわああ❗❗❗」

  

  私の中の例のあの人、爆豪君だ。

  

  緑髪の人に突っかかってる。

 

 あの人はデクって言うんだね。覚えとこう。

 

  

  相澤先生が布で爆豪君を拘束する。

 

 カッコいいね。私もああいうの欲しいな。

 

 あと、相澤先生は見た人の個性を消せるらしい。

 

 でもドライアイのようだ。なんだか少し残念なような…

 

 

 

 第6種目: 上体起こし

 

 準備をしている途中で、ある考えが浮かんできた。

 

 この競技、『ゆびをふる』使わない方が良いんじゃ。

 

 大体はこうげきわざしか出ないし…

 

 さっきみたいにムチ出しっぱみたいになったら

やりにくいだろうし…

 

 

 でも、使った方が個性把握テストの主旨に沿っている気がする…

 

 それに、身体能力を強化するわざだって出る時もある。

 

 

 …………………………

 ……………………

 ………………

 

 

 悩んだ末、私はゆびをふることにした。

 

  

 声が聞こえてくる…

 

 

「あやの ゆびをふるこうげき❗

 ゆびをふったら じばくがでた❗❗」

 

 アッッッッッ⁉️ ヤッッッッバイ⁉️

 

 瞬間、私の体から眩い強力な光が発せられる。

 

 私は文字通り自爆した…………

 

 やっぱりふらなきゃよかった…

 

 

 「うわぁっ!? 急に爆発した!?」

 

 「つーか、ヤバくね? 気絶してるぞ!?」

 

 

 『あやは めのまえが まっくらになった!』

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ますと、視界には白い壁が映った。

 

 

 違う、天井だ。私は今、横たわってるんだ。

 

 

 どこだろうと不思議に思っていたら、

 

 

 白衣を着たおばあさんが、話かけてくる。

 

 

 「ようやく、起きたかい」

 

 

 「あの~、ここ何処ですか?」

 

 

「保健室。あんたは体力テスト中に突然爆発して、意識を失って運ばれてきたんだよ。」

 

 

 なるほど、現状の把握はできた。

 

 

 でも、じばくが出た割には、体がどこも痛くない。 

 

 

 不思議そうな顔をしていたら、おばあさんが事情を教えてくれた。

 

 怪我が無いのは、このおばあさん改めリカバリーガールの個性によるものだった。

 

 

 治癒力を活性化させるだけで体力は使うそうで、

 

 

 大怪我が続くと逆に死ぬらしい。

 

 

 ちょっと怖いなと思った。

 

 

 身体もとくに問題はなさそうなので、

 

 

 ベッドから出て退出許可を頂く、

 

 

 ついでにペッツももらった。おいしい…

 

 

 保健室からでて、A組教室に戻ると

 

 まだ皆いるようだ。

 

 ドアを少し開けて除いてみる。

 

 仲良く話し合っている。

 

 誰も青ざめた顔をしていない…ということは私が最下位なんだろう………

 

 少し涙目になってきた。

 

 悔しいなぁ…じばくなんて引かなければ…と思うも

 

 起きてしまったことで、もう変えることなんて出来ない。

 

 心の整理をつけて、教室に入るとすぐに話しかけられた。

 

 

 「大丈夫だった? 急に爆発したからビックリしたよ!」

 

 「リカバリーガールが怪我を治してくれたから問題なかったですよ…」

 

 

 この子は芦戸三奈っていうらしい。

 

 

 「あの………テストってどうなったんですか?」

 

 

 「結局、最下位除籍ってのも嘘だったんだよ、ビックリしたね~! 私たちの力を見るための合理的虚偽だってさ!」

 

 

 ッッッッ!! やった!!!

と喜んでみたものの、そもそも私は最下位でなかったらしい。

ボール投げと立ち幅跳びのおかげで

 

参加しなかった競技を最下位だったとしても

 

総合的には最下位にはならなかったようだ。

 

 

 芦戸さんと話してると他の生徒も話しかけてきた。

 

 

「アッ!自爆の人! もう怪我とか治ったのか?」

 

 

 だいぶ不名誉な呼び方をしてきたのは、

 

 上鳴っていう人。

 

 チャラそうだ。

 

 保健室で治療されたという旨を伝える。

 

 

 「ところでさ、テスト中からずっと気になってたんだけど、あんたの個性って結局なんなんだ?」

 

 

 ッッッッッッ!!!

 

 

 「よくぞ!!! 聞いてくれました!!」

 

 

 利き手の人差し指をピッと前に出し、ポーズを決める…

 

 「私の個性は『ゆびをふる』!!!

  

 ゆびをふったらあらゆる事象をランダムで引き起こす…………

  

 それが私の個性…」

 

 決まった!! 個性は絶対聞かれると思ったから、

 

こういうのやってみたかったんだよね。

 

 

 「だから炎とか羽とか剣とかが出たのか!」

 

 「ランダムってことは自分では選べないってこと?」

 

 「あらゆる事象ってことは……ポロリとかも起こせるのか……?」

 

 

 二人とは違う声が目線より下から聞こえてくる。

 

 

 ブドウみたいな頭の人がいた。

 

 ナニイッテンノコイツ? 

 

 

 「なあ……どうなんだ?………起こせんのかよぉ?………ポロリ………!!!」

 

 

 鼻息を荒くして、質問攻めしてくる…

 

 き、気色悪い… ここってヒーロー課だよね…?

 

 

 すぐに、頭のおかしいブドウ頭の人は、他の男子生徒に連行されていった………

 

 峰田っていうらしい…変態だそうだ。

 

 

 

 その後、一部を除いて一通りクラスの人と親交を深めた。

 

 

 

 

 

 爆発したり、変態に絡まれたりしたけど、明日からも頑張っていこう!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 




8回以上ゆびをふるといったな、あれは嘘だ。

案の定じばく引きました。

800ぐらいあって自爆わざ4つのはずなのに…200分の一ってわりと引くものなんですね。

でもその前にきょじゅうざんとかむしのさざめきでてよかったです。 

くさむすびが自分に作用したのは周りに攻撃対象がいなかったことや、作用する力を自分に体に利用するイメージをしてたのが原因です。


今回でたわざ

ほのおのムチ
やけたムチで あいてを うちつける。 こうげきを うけた あいては ぼうぎょが さがる。

わるあがき
わざポイントがなくなると でるわざ じぶんもすこし ダメージをうける

むしのさざめき
はねの しんどうで おんぱを おこして こうげきする。あいての とくぼうを さげることが ある。

きょじゅうざん
きょだいな けんとなり きりかかる。 あいてが ダイマックス していると ダメージは 2ばいに なる。

くさむすび
くさを からませて あいてを ころばせる。あいてが おもいほど いりょくが あがる。

じばく
じぶんで ばくはつして あいてを まきこんで こうげきする。つかった あとに じぶんは たおれる。

マットの準備中とかで、周りに人がいなかったということにしました。さすがに周り巻き込みルートはきつい…
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