良心的なドラゴン、オーフィスと空間を共有するようになり…随分と時間が経過するが、長い眠りより再び目を開けた私の体は残念ながら完治しておらず…今も動けない状況にある。
オーフィスは動かずに私の事を凝視しているらしい…私の体が直っていくのを見て何が楽しいのかは理解できないが、もう少しで完治までとはいかないが動けるようにはなるだろう。
「もう少しで私は動けそうだ…ギィィイ…動けるようになるまでここに居させて貰っている事…ギィイ…とても感謝しているよ」
前ほど体が軋む事もなくなり、すんなりと喋る事が出来るようになった…視界も回復してきたので、半分ほど破壊されてしまった頭も直ってきたのだろう。
「気にしない…それに、動ける様になってもここに居て良い……」
いつの間にかオーフィスが少女の姿に変身しているのだが…どういうことなのだろう……。
「動けるようになったら直ぐに移動するさ……」
動ける様になったら、他の空間に移動して…今度こそ約束された永遠の安らぎを。
「私はここに居てはならないのだから……」
私の様な殺戮兵器は神に創り出された時、神より永遠の休息を約束されていた。
恐らく神が勝利を手にした後の、私達による余計な殺戮を抑えるためだろう。
だがそれでも休まず動き(殺し)続ける私達にとって、そんな神の身勝手な理由であろうとも…永遠の休息、眠りは手にしたいモノだったのだ。
「そうか……」
妙に残念そうな声量で返答するオーフィスには悪いが、私は早く永遠の眠りに浸きたい。
ようやくスムーズに動くようになった片腕を動かし、私よりも一回り小さい人の姿に変身したオーフィスの頭に触れ、そのまま撫でる。
いつだったか…悪魔に破壊された仲間にもこうした事があった…気がする。
『■り■とう…私も■張■から!』
……ふと何かの記憶が頭を横切ったが、殆ど覚えちゃいない。
所謂虫食い状態ってやつで、これも頭部を破壊されてしまった影響なのだろうか。
「これ、心地良い……」
オーフィスは私の木片で創られた手を本当に気持ち良さそうに受け入れてくれる。
記憶が殆ど消えてしまった今…それでも、これがあの時と同じ感覚だということを覚えている……。
それは突然の出来事だった……
「なっ…!?」
空間が裂けると同時に体が勢いよく何処かに引き寄せられ、未だ不完全な体はナニかに叩き付けられ私は気を失った。
どこかしらに吹き飛ばされる直前、私が最後に見たのは紅く巨大なナニかと、何か叫んでいるオーフィスの2つだった。
原作入ったらもうちょいまともになると思います。