神様の殺戮兵器   作:強烈ミントのキセル

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人と悪魔と

建物一杯に鮮やかな黄緑色の光が充満し、閃光が天井を貫いた。

 

「私の安眠を脅かす愚者は…誰だ……?」

 

そして光と閃光が溢れ出た地表奥底より…ムクリと起き上がった青年は、気怠そうにその場にいる“生きている者達”にいい放った。

そう、“生きている者達”に…閃光に貫かれた者は死滅していた……。

 

 

 

 

 

「悪魔…か。だが、それなりに善行を積んでいるな?」

 

どれくらい寝ていたんだか…だが、ようやく手に入れた安らぎをぶち壊しにされた事くらいバカでもわかる。

先程の悪質な悪魔と同様に殺してやりたい気分だが、彼彼女らが善行を積んでいる事がわかっている以上…私には手出しができない。

非常に残念だよ……。

 

「何者?」

 

が、手出しできないにも関わらず…私は警戒されているらしい。

腑に落ちないが…まぁ別に困ることでもないか。

 

「おっと、まぁ…そんなに警戒せずとも俺はすぐ消えるさ……」

 

動ける様になっているみたいだし、何より眠い……。

 

「私は何者なのかと聞いてるのよ?」

 

眠いって…言ってないか。

 

「いやいや、名乗る程の者ではないんですよねこれが!そろそろおいとまさせてもらいますよ!」

 

ここはなるべく早く退散して空間の狭間に籠るとしよう。

 

「いいえ、駄目よ…着いて来てもらうわ」

 

うわっ面倒な事になってきたなぁ…早く退散しよう。

 

「私はちょっと寝てただけ…まぁ、生憎寝床の場所が悪かったみたいで……ね………?」

 

ん、ちょっと待て…今一瞬見覚えのある顔が……ってまさか。

はぁ…また私は眠りに浸けないのか……。

 

「気が変わった…そこに眠れる場所はあるのかね?」

 

状況が変わった、まさか生き残りが居たとは思わなかった。

しかも私の妹にあたる殺戮兵器。

“役目”を完全に忘れている…恐らく自分の事もわかっていないんだろう。

 

「えぇ、大人しく着いて来るならね?」

 

危険だ…神が最も危惧していた状況になっている。

私程の力はないとは言え、この状態では制御できる力も制御できないだろう。

 

「暴れないって…眠いんだからさ……」

 

色々抑えないと力を制御できず、逆に力に制御されてしまう自分が言うのもなんだがな。

幸運な事に相手は私の事を見事に忘れているようだし、監視に支障はないだろう。

 

「少なくとも私は君達の敵ではないし、味方でもない……」

 

私の場合、敵も味方も皆死んでしまったよ…唯一の生き残りも記憶がないみたいだしな。

 

「そう、なら行きましょう?」

 

悪魔達のリーダー格は私に対する警戒を隠しつつ歩き出すが、他の悪魔達+妹はもろ警戒心丸出しでチラチラこちらの様子を伺ってきている。

仕方ない事だとは言えど、楽しいものではないな…こういうのは。




妹登場…勿論彼女も主人公同様、殺戮兵器です。
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