タグに入れてませんでしたね…すいません、入れておきました。
「そう…貴方も記憶がないのね……」
悪魔に連れられ何らかの建物の一室に移動した私は、色々と嘘と本当を織り混ぜつつ自分の事を軽く話した。
(悪魔に聞いたところここは人間達の学舎らしい。高等学校…なんだと、面白い事を考えるものだな人間ってのは……)
……にしても。
「ん、貴方も?」
貴方もってのは…まぁ大体検討はつくが……。
「彼女も記憶がないのよね……」
妹がコクリと頭を下げ、肯定の仕草をする。
あ~…悪いが実のところを言うと私は記憶がない訳ではないんだよなぁ……。
いや、記憶は殆ど虫食い状態だから嘘じゃないんだけどね!
「そうなのか…すまないが少し寝させてもらえないか?」
人間で言う“1日”の半分以上を寝て過ごさないと体が持たない…みたいだな。
神からのエネルギー供給がない影響か…それとも破損した体を治癒したからか。
寝て補えるならそれはそれで楽な話…妹を監視する程度ならそれで大丈夫だろう。
「構わないわ、約束したものね…そこのソファーを使いなさい」
「感謝するよ」
実際寝れれば場所は問わないのだが、なかなか良さげなソファーじゃないか。
「笑えない冗談だな…俺も、お前も……殺すために創られたってのに……」
誰だ?
「そうだな…その為に私達がいるのに逆に神が殺しすぎている……」
これは…私?
「もうここ(この世)には、俺達の知る神はいないのだな……」
そう言うと映像の中の私達は立ち上がり、神と悪魔の王が争う戦場へと歩みを進め始めた。
「最早世界は、神に任せておくことはできない……」
映像の中の神は、罪なき人間を巻き込みながら悪魔の王と狂った様に殺しあっていた。
何なんだ…このビジョンは……?
「「世に平穏のあらんことを……っ!」」
「神を殺したのか…私と彼が……」
あまりにも衝撃的すぎるビジョンに飛び起きてしまったが…あれは記憶の断片なのか?
ついでに思わずボソリと呟いてしまったが…周りに人がいないようで安心した。
にしても…成程。
悪魔の王程度に相討ちするほど柔ではなかったものな…創造主は。
その神が自身と同程度の力を持たせ創造した私達ならば、難なく殺せるだろう。
「皮肉なものだよ……」
何か事情があったにせよ、神を殺していたなんてね……
「あら、起きていたのね」
扉を開けて悪魔が入ってきた。
「善行を積みし悪魔のお嬢さんか…名前を聞いていなかったかな……」
いつまでもこの長ったらしい呼び方は避けたいしな。
「私?私の名前はリアス・グレモリーよ?」
なかなかに上品な仕草だが…悪魔の中でそれなりに偉いとこのお嬢さんなんだろうかね……
「グレモリー嬢か…私は……」
……さて、どうしようか。流石に本名で名乗るのはなぁ……。
神の殺戮兵器…ユグドラシルの人形…様々な呼ばれ方はあるが、どれも名前には使えなさそうだな……。
「私はアリア・ドーリー…女みたいな名前だろう?」
アリア・ドーリー?独りの人形…ねぇ……いつから私はこんなポエマーになってしまったんでしょうね……?
「そうかしら?素敵な名前ね…よろしく、アリア…歓迎するわ」
そしてどうもこの悪魔はお人好しらしいな。
所謂最初っからクライマックス
本当の意味で主人公は神滅具でした。