藤丸「高度育成高等学校?」   作:日常自販機

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綾小路って俺じゃなくてオレだったみたいですね
気づきませんでした。誤字報告ありがとうございます。
あとすいません。この二人を登場させるにつれ時系列がわちゃわちゃとなっています。

ゆるして


三日目~放課後

時は進んで放課後

 

 

「はーい。それじゃあ新入生の皆!弓道部へようこそ!私が2年Aクラスの美綴綾子です!よろしく!んでこっちが」

「2年Aクラス間桐慎二。くれぐれも僕の足を引っ張らないでよね」

「まあ、性格はちょっとあれだけど根は良い奴なんだ。よろしくしてやってよ!それじゃあ他の部員も続けて自己紹介してって!」

 

そして各自自己紹介をしていく。

 

恐らくだが本当に活動するのは5月からだけど、あの部活動紹介時に申込をした生徒は早い段階から部活に参加可能みたいだ。

実際数名見学者も見てとられる。

 

『いやはや、まさか本当にあの二人がいるとは』

『やっぱり見たことある人達なの?』

『ああ。といっても違う聖杯戦争の記憶なため、あまり実感は湧かないがな』

 

本来、サーヴァントは記憶を引き継がない。ただ人理が崩壊していた時はあやふやな感じで中には例外がいる。

 

『まあこういうこともあろうよ。何があったにせよ、ここでは主の先輩だ。親しくして問題は無かろうよ』

『それもそっか』

「はい!それじゃ、そこの男子生徒の一年生!次よろしく!」

「っと、はーい」

 

どうやら順番が回ってきたようだ。しかも俺が最後みたい。

 

「藤丸立香です。一応経験者です!よろしくお願いします!」

「へぇー経験者なんだ。それじゃあ早速やって見せてよ」

「ちょ!慎二!」

「良いじゃん!ちょっとしたレクリエーションみたいなもんさ!もしかしたらここで良い結果を出せばレギュラーになれるかもしれないぜ」

 

おお‥‥これが新人いびりというやつか。

 

「慎二がごめんね藤丸。無理なら断ってもいいんだよ?」

「いえ。折角の機会なんで」

「そっか‥‥ねえ因みにさ」

「はい?」

「遠縁に遠坂っていう名字いない?」

 

唐突に訪ねられた。自分が知る限り遠坂という名字の人は知り合いにはいない。

 

「いないですけど?」

「そっか‥‥うん。まあ気にしないで!」

 

頭に?を浮かべながら、装備を整えていく。ただ服装はまだ届いていないため制服のままだ。

 

「(そういえば、アーチャー‥こんなこといってたっけ)」

 

エミヤから弓道の基礎、応用を叩き込まれ練習している際、どうしても的に当たらない時があった。

そのとき彼は

 

「良いかねマスター。基本人は当てようとすると無駄に力が入り本来の力を発揮できないものだ。であればここで重要なのがイメージだ。

それがハッキリしていれば必要な力を必要な分だけ身体が自然と発揮してくれる。

私の場合?そうだな‥少し気色が違うが【(あて)る】というイメージではなく【既に(あた)っている】というイメージだ。

構えた瞬間、つがえた瞬間、その時にはもう的に中っていると、そう考えているよ。

なに?難しい?そんな事出来るわけ無い?ハッハッハ面白い事を、私以上の修羅場を経験した君のことだ。これぐらい造作も無いだろうよ。

あとはまあ、常に最強の自分をイメージしているさ。そうでもなければあんな英雄達と渡り合うのは難しいからね

あと考え方ゲイボルグとか言うんじゃない。私はあれとは違って当たるからな」

 

ああ、そうだ。イメージするのは常に最強の自分であり的は(あて)るんじゃない、既に(あた)っているんだ

足を肩幅に開き、矢、弓、それぞれ決まった動作。射法八節を行っていく。

 

「‥‥っ」

「‥‥‥‥‥‥」

 

周囲の空気が静まりかえる。一本の弦を伸ばしきったかのように。

 

その空気を切り裂くように矢が的に向かい放たれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『‥見事』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その矢は寸分たがわず的に当たっていた。

 

残身をとり構えを解いてく。

 

「えっと、とりあえず一本だけで大丈夫でした?」

「‥‥‥‥‥‥」

「あの‥先輩?」

 

美綴先輩は顔を伏せ何かを堪えるように身体を震わせている。

 

「‥‥きっったぁああああ!!!!!!」

「!?」

「いや良かったよ!藤丸!初めての場所でろくに調整もしないでぶっつけ本番で的中とかマジですごいよ!よっしゃ!これで新人戦はもらったも同然!」

 

バシバシ!と肩を力強く叩きめっちゃ歓喜している。

ここまで、はしゃがれると少し引いてしまう。

 

「‥おい藤丸」

「はい?なんでしょう慎二先輩」

「先輩って‥‥まあいい、お前誰に教わった」

「誰って‥」

「っ!そっくりなんだよ!お前の射ち方全部!」

「あ‥やっぱり?私も思っちゃった。本当にそっくりなんだよね」

「誰に似ていたんです?」

「ん?ああ、今はやめちゃった部員のね、射ち方にそっくりなんだよね」

「‥‥その人の名前って?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「衛宮って言うのよ。そいつ」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

「ずるいです!」

「第一声が!?」

 

部活動が終わり自室に戻りいつも通りのカルデアとの定期連絡でマシュからの一言目がそれだった。

 

「ハッハッハ。安心めされよマシュ殿。今から転送するデータに‥‥っとほれ。マスターの初めての部活で1射目の表情の良い写真がこの通り」

「ちょっとまって。いつの間に!?てか霊体化してたらカメラ持てないよね?」

「何をいうか。これでもアサシンの端くれ。まあ拙者のはハサン殿が持っている気配遮断スキルとは違い明鏡止水の方だがあの場で気配を悟らせないのは造作もないこと。そしてゲオルギウス殿から借りておいたカメラで写真をパシャリという感じでござるな」

「‥‥改めて考えると何でもありだよね‥‥英霊って」

「それをまとめているのは主殿だぞ?」

「そうでした」

「こほん。何はともあれ先輩。本日はお疲れ様です」

「うん。マシュもお疲れ」

 

1日の終わりに映像越しではあるがマシュの顔を見れるのは凄く幸せだと改めて感じる。

ただ、何故かマシュの後ろの方がちょっと騒がしいけど何かあったのだろうか。

 

「実は‥‥」

 

俺の目線に気付きカルデアの現状を報告してくれた。

 

美綴綾子、間桐慎二、両名の名前が上がった時点でカルデアの方でも調べたらしい。

 

「エミヤさんを筆頭に調査団をくみ、様々な事を調べたところお二人は、深山町というところに住んでいたそうなんですが」

 

なんでも、通っていたところにガス漏れ事故で生徒全員が昏睡状態に陥ったそうな。

 

「それで学園は大事をとり暫く学校を閉鎖し生徒を様々な学校に転校させる処置をとったみたいです。それで数名がその学校みたいです」

「え‥と、そのガス漏れって」

「はい。聖杯戦争の影響を聖堂教会が隠蔽した事案です。」

「てことは俺達が知らないところで魔術師の争いがあったってことでいいのかな?」

「それについては詳しく調べないといけませんが焼却現象や白紙化現象前に何かしらあったのは確実かと思いますよ」

「だよね‥‥因みにさ他に移動してきた人とかいる?」

「いえ。現在はその2名だけですね」

「成る程‥‥うんありがとう。」

「はい。お役に立てて何よりです。では私はこれで。先輩も明日も早いんですからもうお休みになってください」

「うん。それじゃあね」

 

プツンと画面の表示が消え部屋には俺と小次郎だけとなった。

う~~っと身体を伸ばすと小次郎が何か考え事をしていた。

 

「どうしたのさ」

「いや、マスターも中々面白い御仁と仲良くなったと思ってな」

「?誰のこと」

「ほれ。今日の休みの時来たではないか。」

「もしかして清隆のこと?」

「ああ。あの者は中々面白いぞ。それを込みで友人関係になられたのかと思ったのだが‥‥違うのか?」

「いや?特になにも?」

「‥‥成る程。いやはやこれは失敬した。まあこれは某の「でもね」ん?」

「何と言うか‥‥ほっとけなかったのかな?このまま一人にすると暴走しそうっていうか一人で突っ走って、事故は起こさないけどいろんなものを溢して行きそうだったから」

 

そこまで伝えると何故か小次郎は笑みを溢し笑いを堪えていた。

なにかマズったかな。

 

「いや‥流石と言うか。素晴らしき観察眼だなと思ったまでよ。この小次郎。改めて感服いたした。」

「‥‥え~~何からしくないんだけど?どうしたの。風邪でもひいた?」

「サーヴァントは風邪‥‥はひかぬと思いたいがまあ大事をとってここでおさらばとしようか。次回のサーヴァントは‥まあ楽しみにな」

「何か含みのある言い方だけど‥‥それじゃあね。また」

 

そしてスッと霊体化したのか姿が見えなくなった。

これで本当に俺一人となったわけだ。

 

「‥‥寝るか」

 

初めての部活動で疲れていたのかベッドに入ったら直ぐに瞼が重たくなり意識が遠退いた。

 

そこで俺はちょっとした後悔をした。

マシュとの連絡と小次郎の写真。この二つでアサシンクラスだけが来れる状況を良しとしないサーヴァントが沢山いることにちゃんと気づいておけば事故は免れたと思う。

具体的には嘘つき焼き殺すガールや自称母や自称姉、奥さんや恋人がどんな行動に移すかちゃんと考えるべきだった。

 

 

――――――――――――――

 

 

チュンチュンと雀の鳴く音と共に眠気が覚めていく。覚醒の時が近いようだ。これからまた1日が始まると思い目を開ける。

 

「おや。お目覚めですか」

「やあ!愛しきマスター!やっと顔を見ることが出来た!」

 

「‥‥‥‥」

 

気のせいだと思う。どうやらまだ脳が覚醒しきれて無かったみたいだ。まだ夢の中にいると思い、また目を瞑る。

 

「1度目を覚ましたらちゃんと起きてください。わが夫」

「あ!じゃあさ陛下。童話のあれをやらない?」

「あれ‥‥というと。ああ、あれですね。では私から」

「その次はボクがやるね」

 

童話のあれとはなんだ。毒殺か?それともと考えてる内に唇に柔らかい感触が広がる。

 

「っ!?~~~~っっっぅぅ!!?」

「おや、ですがまだもう一人いるのでまだ眠っていて下さい」

「ナイス!陛下!」

 

唇から柔らかい感触が離れると同時に次のまた、柔らかい感触が広がる。って!舌は入れないでよ!

 

「おーす元気にしてる?暇人マスターって!なにやってんだよ!」

「あ‥‥もう良いところなのに。タイミング考えてよ」

「いやいや、陛下はともかくお前は止めるわよ!それに明らかに舌入れてただろうが!」

「なに?童話のようにといったのは貴女ですよメリュジーヌ。仕方無い今度は‥‥」

「いや!もう起きたから!お目目バッチリだから!」

「チッ!」

「いや舌打ちしないでよ!」

 

ハーハーと息を荒くした。朝からまさかこんな濃厚な目覚めを食らうとは予想だにしていなかった。

しかもアサシンクラスとは全然違う三人が来たから尚更だ。

 

「てかどうやって三人とも来たのさ!」

「どうやってって私の魔術でひょいッと」

「ひょいッと?」

「ほら次いでに部屋の拡張もご覧の通り」

「あ!本当だ!広!」

 

今まで凡そ1Kで一人暮らし程度の広さだったのが、3~5人とそれぐらい一緒に暮らしても余裕な広さの部屋になっていた。

 

「外観は!?」

「大丈夫ですよ。あくまで部屋の空間を拡張しただけですので、外からみても何にも変わりはありませんよ」

「便利だね!?人が来たときとかどうするのさ!?」

「それもご心配なく。入ろうとした人は制限無く呪いや不幸に見舞われるようになり、決して入りたい、もしくは入る気が起きないよう結界を展開してますので」

「それどっちかって言うとヤバいのでは!?」

 

神秘の隠匿もへったくれもない。

 

「それにボクたちサーヴァントを引き連れて学校とかさ?もう、今更じゃん?」

「‥‥それもそっか」

 

一周回って落ち着いてきた。

 

「ところで来たのって三人だけなの?」

「あぁ゛?なに私ら三人だけだと不服なのかよ!?」

「いや、そういう訳じゃないんだけど。なんかほらね?他にも来そうな気配がしそうっていうか」

「いえ。実際沢山のサーヴァントが押し寄せる一歩手前でしたよ」

「‥‥やっぱり?因みにさ今どうなってる?」

「どう‥‥ってほらあんな感じです」

「ほらって‥‥あー‥‥納得」

 

モルガンが示した方向を見ると部屋の角に青色の四角いゲートみたいなのが立っており、その上には【今日の入れるサーヴァントは満杯です!】とデカデカと表示されていた。

 

「あの奥は?」

「カルデアと直通ですね。1日3人が限度ですので、もうこれませんよ。それに通行料も必要ですので」

「通行料?」

 

モルガンの話によると、カルデアで資材を調達しそれをゲートを通る際に引き渡すことで通行することが可能になるシステムだそうな。

 

「これにより、我が夫が少しずつ消費していたQPや素材は莫大に増加するわけです。それにBBと協力しQPを此方で言うPPでしたか?それに還元できるシステムも設けたようですよ。」

 

名付けてモルガンマネーイズパワーシステムです

名称は後々変更を掛けますが

 

えっへん!と胸を張るモルガン陛下。

 

いやありがたいんだけど、平穏な学生生活は絶対過ごせないよねこれ!





‥‥えーっと遅れてすいません。
引き続き頑張ります
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