藤丸「高度育成高等学校?」   作:日常自販機

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えーっと更新遅くなりました。
とりあえずどうぞ。


その後と水泳

 

モルガン様がやってしまってから数日。俺の身の回りに変化が起きた。それは…

 

次の日の昼休み

 

「おーい。藤丸学食行こうぜー。」

 

その日の放課後

 

「藤丸!合コン行くぞ!なにお前のルックスなら上から三番目位だから、僕よりは人気は出ないと思うけどもしかしたらゲット出来るかもだぜ!勿論全員二年生と三年生さ!」

 

またその次の日

 

「学食行くぞ!なに?ポイント?そんなの僕が奢ってやるからさっさと行くぞ!」

 

放課後

 

「よっしゃ!また合コンだ!今度は一年生をメインとした女性陣さ!」

 

 

 

うん。誰ですか貴方は。

定期的にカルデアに報告しては間桐慎二を知るものは全員首を傾げている。

エミヤは

 

「どうやら私の知る慎二ではないようだ。彼はもっとこう優しさとか気遣いとかが遠回りの遠回りで最後には自爆してしまうような人物であってだな。ああいや、ある意味合ってるのか?確かに気に入った人物には直球な部分もあったからな。うん。まあ様子見でいいと思うぞ。」

 

メドゥーサ曰く

 

「誰ですか。そのワカメは。知らない人なので何も聞かないでください。」

 

ただ、此方としては嬉しい反面報告する度女性サーヴァント達からは白い目で見られる為正直いたたまれない。

いや本当にマジで勘弁してください。特にマシュからのあの視線は辛い。

と合コンは程々と彼に伝えたところ

 

「なんだよ、彼女いたのか。でも学校には居ないんだろ?ならいいじゃん。それにさ縦の繋がりってのは結構重要だからな。散々合コンやって色んな奴のアドレス貰えたろ?」

 

とのことだ。

実際アドレス帳には先輩たちの連絡先がゾロっとある。

そこにはポイントの節約についてのアドバイスや暮らし方、気を付けるべき点等々、黒ではないがグレーの内容がチラホラと見受けられる。

 

「しかも何でこの人まで」

 

いつ交換したのか定かではないが、は行の一番下に

堀北学

とガッツリ書いてある。まじでいつ交換したんだ。

ただ、同学年からは先輩に集って合コンやりまくってる人と思われ始めており、特にCとDクラスの人達からは殺意を纏った目線を時折感じる。

 

『どうする?マスターこの目線の持ち主しばいてくるかい?』

『駄目だよ!?』

『へーい』

 

本日のアサシンが物騒な事を提案してきた。

どうやら俺が舐められるのが気にくわないみたいだ。

気持ちは嬉しいんだけどね。

 

 

さて、そんなこんなで過ごす後四月が半分で終わるという頃。

我々は水泳の授業を受けるため更衣室で着替えている最中だ。

当然の如く、同クラスの女性陣のスタイルで良いのは誰かという話で盛り上がっている。

 

「葛城さん!やっぱり良い体格してますね!」

「ああ。いざというときの為に鍛えているからな。」

 

失敬、一部は違うようだ。

たが‥ふむ。確かに良い身体をしている。程よく見える腹筋に上腕二頭筋。余分な脂肪は綺麗に筋肉に散っている印象だ。

 

「でもあれと比べたらなぁ。」

「どうした?藤丸早く着替えないのか?」

「ん。…ちょっと待ってね」

 

普段見慣れているのがケルトの人やスパルタの人、ゴールデンの人に星座の人、そして野菜しか食べないのに筋肉もりもりな太陽の人等々、服を一枚脱いだら筋肉しかない。それでも、筋肉あるのに筋力が意外と低いという不思議な人もいたりする。

 

『マスター。心は硝子なんだが?』

 

なんか変な電波を拾ったみたいだ。

さてあとは上着を脱ぐことで着替えが終わる。

だが周囲から変な視線を感じる。それに会話が聞こえなくなった。

 

「お待たせ。ってどうしたのさ」

「…いや、お前その傷跡って」

「ん?ああ見苦しい物を見せたかな」

「いや見苦しいってかなんだそれ?いじめ…にしちゃ過激過ぎねえか?」

「いやいじめじゃないってそれに虐待でもないからね?」

「なら…いいのか?」

「うん。これでこの話は終わりだよ。」

 

皆が唖然とするなか一人で更衣室を出る。

そうだとも、俺の身体には虐待もしくは虐めに会ったのではないかというぐらい傷痕が残っている。

だがこれは幾度の戦闘の最中に負った傷痕で、勲章みたいなものだと俺は思っている。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

「…おい葛城見たか 」

「ああ見たとも。」

 

俺達は藤丸の服の下にある傷痕に戦慄していた。あれほど女性陣の水着が楽しみだと話していた野郎共も全員がだ。

 

「見た限り、火傷や切傷は勿論、縫った後も数ヶ所あったな。」

「それに円の形した後もあった。あれは銃創じゃねえか?」

 

それも一部なんてちゃちなもんじゃない。無数に、至るところに傷があった。

 

「…まさに人に歴史ありってやつだな。」

 

そうだとも、俺が藤丸に抱いていたのは【お人好し】と【抜け目のないやつ】【油断ならないやつ】の3つだが、それでも良いやつなのには変わりはない。そんなやつがあんな傷痕を持っているとなると…

 

「親の仕事で…紛争地に同伴していたとかか?」

「…可能性はある。があそこまで傷を負うことはないと思う。」

 

俺と葛城は二人して溜め息をつく。

マジでこんなタイミングでこんな情報はいらない。もっと別のところで知っておきたかった。

 

「…取り敢えず行かね?」

「…そうだな。」

 

にしても、あいつ葛城なんて目じゃないぐらい鍛えてたんだな。しかも着やせするタイプみたいだ。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「それじゃあ授業を始めるが…藤丸。その痕隠さなくて良いのか?」

「はい。問題ありませんよ。」

「…なら良いんだが。」

 

先生が俺の傷痕を隠す気配もないのが気になったのか、そう聞いてきた。

…ふむ。やはりダヴィンチちゃんの言うとおり【傷痕隠しセット】を貰っておくべきだったか。だが学校生活には何があるかわからないため、バレたときを想定すると隠さない方が良いと思った。

その時、背中にツ~っとなぞる感覚が走る!

 

「っ!ッッッ!!!??」

「あ、ごめん。もしかして痛かった?」

「いや、痛みはないよ。むしろむず痒かった。」

 

背中をなぞったのは真澄さんだった。

興味本位なのか火傷の痕や銃創がある部分を小さい声で「あ…こんなとこにもあるんだ…」と呟きながら触っていく。

 

「いや、あの…真澄さん?」

「何よ?」

「あ…いや、何でもないです。」

 

それを見ていた他の女性陣も同じように「私も触って良い?」「あっじゃあ私も!」「おおー!スッゴい筋肉」「硬いのに弾力がある!何これ!」と続々と触りにくる。

 

二の腕は勿論、肩や脇腹、腹筋、背筋、太腿、ふくらはぎ等々を多数の手が触れていくわけで、当然くすぐったい!

 

「あの!?皆さん!?授業中何ですけど!?先生傍観してないで助けてください!」

「ハッハッハ。皆最初は自由時間だから好きにしなさい。」

「「「はーーい」」」

「先生!?」

 

普通に裏切られた。他の男性陣の方を見ると数名は泳いでおり、残りは此方を血涙が出そうな位に睨んでいる。

 

『いやーマスター!随分とモテるじゃないの!こいつは報告案件か?』

『止めて!まじで!』

 

霊体化しているアサシンから地獄への片道切符が配布されそうになる!

しかもケラケラと愉しそうに笑う。完璧に楽しんでやがる!

 

「おーい。そろそろ泳げるかどうかの確認とちょっとした競争するから集まるように。」

 

先生から集合が掛かると女性陣が名残惜しそうに離れていく。数名は「また触らせて!」と言ってきたが…筋肉フェチなのだろうか。

 

「さて、競争とは言ったがタダじゃないぞ。一位になった人には5000ポイントやろう。しかし最下位になった人にはこの後補修を受けて貰うぞ。」

「あの…先生?おれ泳ぎ苦手なんですけど。」

「安心しろ。何かしら簡単な泳ぎを1つでも覚えてもらえばそれでいい。だが必ず泳げるようになって貰う。」

 

物凄く意味深な事を話す先生。

 

「これってあれだよな?」

「だね。特別試験に触れてる可能性があるね。」

「だが…泳ぎとなると、海とかか?」

「その辺はまだわからないって。」

「だよな。流石にわかったらヤバイって。」

 

そして、5~6名ずつタイムを計っていく。形式はトーナメント戦で俺と葛城君と橋本君とあと数名が決勝で泳いだ。結果、俺は5000ポイント貰うことができ、泳ぐ姿は飛び魚の様だったとか。

 

――――――――――――――

 

「…あ~疲れた…。」

『お疲れさん。』

「ども。いや…それにしてもあそこまで勧誘してくるとは思っていなかった…。」

『ああ。五万やるから水泳部入れって言ったときは必死過ぎだと思ったけどな。』

「まあ…兼部が有りだったら考えたんだけどね。」

 

水泳の授業でタイムが良すぎたのか、ポイントを受け取りに職員室に行った時、水泳部に入れって勧誘してきたのだ。案の定それを聞いていた弓道部の先生が「駄目!絶対!」と言うまで続いていた。

 

『確かにマスターは泳げるけど傷痕があるからな。てか絶対あいつ忘れてたぜ。』

「それは…無くもないね。」

『んで?マスター。この後の予定は?』

「んー…それがやることないんだよね。弓道部は今日休みだし。」

『お!それじゃあちょっと他のサーヴァントから頼みがあるんだ。それを受けちゃあくれねえかい?』

「良いけど…どんなの?」

『これこれ。このリストに書いてあるのを確保してほしいんだと。』

 

そこには、今サーヴァント達が欲しい物がズラッと書いてあった。イスカンダルや諸葛孔明等のゲーム好きのメンバーからは最新作のゲーム。黒髭や黒ジャンヌ、刑部姫等の同人誌メンバーからはそれ系の本。ジャックやナーサリー等のメンバーからはボードゲーム。

後も合計200以上のサーヴァントから欲しいものがビッシリと書き連なっていた。

 

「うん!1日じゃあ無理!」

『だな!俺も思った!』

「…とりあえず買えるものを買うか。ゲームならまだ大丈夫かな。」

 

そのあとゲームを購入しにいくが、よくよく見たらゲーム機本体もリストに書いてあり買えるものを購入してったら九万ポイントは軽く消し飛んだ。

 

「あ…やっべ。」

『マスター太っ腹過ぎてやべえな。』

「うん。あとめっちゃ重い。」

「ほれ。俺に持たせな。」

「ありがとアサシン…って!その姿!」

「おおよ。そこら辺にいた店員の写真を真似た。これなら怪しまれねえだろ?」

「そうだけど。知り合いにあったら大変じゃ…」

「大丈夫。記憶読み取ったら今日は部屋でゲーム三昧みたいだぜ。」

「便利だね!?」

 

アサシンの霊基に混ざったドッペルゲンガーの特性を利用して持ち物を持ってくれた。ただこの特性はその人の人格や人生、全てを与える。最悪自分という存在が危ぶまれるからあまり使ってほしくないのが本音だ。

それを感じ取ったのか、笑顔で肩を叩いてくるアサシン。

 

「安心しな。俺はあんたといるときは絶対に俺という存在を見失ったりしないからよ。なんなら使い潰す位の気持ちでいてくれや。」

「それは絶対にさせないから。」

「…強情なマスターなことで。だがそこが良いんだよな。俺達のマスターはよ。」

 

サーヴァント達からは魔術師らしくないのが評判良いみたい。基本的にはサーヴァント=使い魔という事で使い潰すのが当たり前みたいだ。

因みに他の魔術師のサーヴァントになったことのある人達にどんな感じだったのかと聞くと

 

ノッブは

「あー‥ワシの場合は特殊でな。マスターはお主ぐらい無害じゃったんじゃが、マスターの上司が基本的に碌でもないやつじゃったな。ほれ、あの帝都で戦ったときのワシを使い魔にして聖杯戦争を優勝したんじゃが‥もうあれじゃよ、戦争の結果を度外視して勝つことだけを考える阿呆じゃったな。てか、思い出させんでくれ黒歴史なんじゃよ。」

 

鬼武蔵は

「あ゛あ゛前の主だ?んなもん聞いてどうすんだよ。なに?魔術師について聞きたかったのか。あー…すまん。実は大殿からマスターに悪影響だから何も話すなって言われててな。ただ一言でいうと糞だったな。」

 

アルトリアは

「何故私に…まあ良いでしょう。今まで二人ほど契約したのですが、一人は三回話をして終わりで、もう一人は命知らずでしたね。ヘラクレスの目の前に躍り出ては私の盾になるレベルですので。…ここだけの話、あの村正の元となる人物が私のマスターで、もう一人があの赤いフードを被ったアサシンが私のマスターなんです。それに食堂のアーチャーは未来の姿なんですよ…。もうしっちゃかめっちゃかです。」

 

ジルドレは

「COOLでしたね。」

 

ヴラドは

「糞だな」

 

魔術師でもかなりの当たり外れがあるみたいだ。基本的には俺に悪影響だから全くといって良いほど話してくれないけど。

 

「さてマスター。ポイントが少なくなったところで、あれの出番だぜ?」

「あれって…モルガンのシステム?」

「おおよ。といっても部屋に行かなきゃ使えないんだけどよ。」

「…仕方ない、背に腹は代えられないか」

「んじゃあ帰ろうぜ。それに他の連中も待ってるしな。」

 

外は夕日が立ち込めており、俺達の影は大きく後ろに伸びていていた。





ヒロイン…いるか?これ。
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