藤丸「高度育成高等学校?」   作:日常自販機

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帰宅

 

「ただいま~。」

「ただいまっと」

 

買い物が終わり部屋につく。外はすっかり夕暮れ時だ。

これから夕飯を作ろうと考えるが、キッチンの方から香ばしい匂いが漂ってきた。

 

「おお!帰ってきたか!マスター!帰ってきたのであれば手を洗え!シャワーの後食事をとるのだワン!」

 

そこには裸エプロンの玉藻キャットが調理していた。うん。目のやり場に困る。

 

「あれ?キャットだけ?」

「いや、我輩だけではない。ほれそこに我らが三銃士が首を長くして待っているゾ。さながら餌を待つ小鳥のようにナ!」

「三銃士…?というと。」

 

リビングの方に顔を出すとそこには背の高い男と和服を着た女性の三人がテレビの前に陣取っていた。

 

「あー…三銃士ってそっちの。」

「そう!我らが!」

「カルデアの中でも娯楽に興じている!」

「特にげえむに関しては誰にも負けない!」

「「「ゲーム三銃士!」」」

「黒髭!」

「刑部姫!」

「巴御前!」

「「「いえーい!」」」

「ネタ会わせしてた?」

 

そこにいたのはカルデアで暇さえあればレクリエーションルームでゲームをやっているサーヴァントのゲーマー略してサヴァゲーがいた。この三人の他にイスカンダルや諸葛孔明等が該当する。

 

というかキャット含めたら四人…確か制限は三人だと思ったんだけど違うのかな?

 

「御主人よ。あの自称奥さん(モルガン)曰く『料理やメンタルケアをする者は例外無く自由に行き来が出来る様にしてあります』との事だ。という訳で我輩は該当しないのだ。正にご都合主義!」

「俺まだ何も言ってないよ?」

「顔に書いてあるぞ。」

 

「全く気を抜きすぎておるぞ。気を付けるのだワン。」と呆れ顔のキャット。そんなに俺解りやすい?周りを見ると全員が頷いていた。

 

「そんな事よりもマスター!その手にあるのは最新のゲーム機で御座るな!はようはよう!セッティングをお願いするのでござりまする!」

「そうですとも!カルデアにあるのは2017年位のげーむはーどなのです!この巴!首を長くして待っていたのです!」

「巴ちゃん?貴方現代にそぐわないレベルのVRやってなかった?でも、私も楽しみにしているんだけどね。」

 

俺の事をそんな事扱いし克つ、三人から「は・や・く!は・や・く!」とコールされる。

 

「良いけど、俺一つしか買ってないよ?皆で出来るゲーム何かあったっけ?」

「大丈夫。今回やるのは死にゲーで死んだら交代するし、パーティーゲームとか通信ゲームするときが来たら万能の天才(ダヴィンチ)とか直流(エジソン)とか交流(テスラ)とかに見せれば複製とかアップグレードするって言ってたよ。まあちょっと時間は必要みたいだけど。」

「変形とかしないと良いね。」

「「「それな。」」」

 

あの二人は兎も角ダヴィンチちゃんだと空飛んだり独りでに動いたりしそうだからちょっとな。ゲームのセッティングをしようとするとアサシンに肩をグイっと掴まれた。

 

「コラコラ。やるのも良いがさっき言ってたろ?マスターは手洗ってシャワー浴びて飯食ってろって。俺やっとくから。てかあんたらも手伝えっての。」

「「「はーい。」」」

 

「黒っちこのケーブルお願い」「かしこまー。あ!巴どのこれの有線お願いするのでござる」「わかりました。アサシン殿これを」「あいよ」見事なチームワークでテキパキと作業を終わらせていく。うん、これ俺いらないな。その光景を後にシャワーを浴びにいく。

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「……なあお嬢。マジで行くの?」

「ええ。橋本くん。彼は今後重要なキーになると考えられます。なので葛城君よりも早めに接触しなければなりません。」

「……私としては反対なんだけど。得体知れないし。」

「それでもですよ。真澄さん。」

「でもさ…」

「「さっきから矢鱈と不吉な予感しかしないんだけど。」」

 

そうなのだ。先程から彼の部屋に向かう度に靴の紐は切れ黒猫は目の前を通り、カラスの鳴き声は止むことはない。エレベーターに乗ろうとしたらガタガタッと変な音がすることもあった。

 

「それに、折角彼の部屋の合鍵を入手したんです。利用しない手はないでしょ?」

「いやそれ手に入れてから起きてる現象なんだけど。」

「……俺もう帰っていい?」

「駄目に決まってんでしょ。」

 

そんな話をしていると藤丸の部屋の前に辿り着く。…何故だろう寒気が止まらない。

 

「あー…お嬢?一応インターホン鳴らしたら?それで居なかったら合鍵使えば良いと思うぞ?」

「それもそうですね。」

 

お嬢がインターホンを押す。すると中から数秒程ドタドタする音が鳴り暫くすると静まり返った。

 

「一応居るみたいね。」

「ですね。しばらく待ちますか。」

 

その言葉とは裏腹に直ぐ様ドアが開き始めた。

 

「遅いで「ちょっとー今良いとこなのに何のようで」失礼間違えました。」

 

バタンと直ぐ様ドアを閉める。

 

「「「………。」」」

 

全員に沈黙が起きた。友人(?)の部屋に行ったら目視で二メートルの髭面で白いTシャツを着たクラスメイトに似ても似つかない人物が現れたらそうなる。

 

「……今のは誰?」

「……知らん。」

「……もう一度確認して見ましょう。」

 

再度インターホンを鳴らす。またあの人物が現れたらどうしよう。警察でも呼んだ方がいいのだろうか。

また扉の奥からドタドタと鳴る。今度は静まり返ること無く直ぐ様ドアが開いた。

 

「っと!ごめん!シャワー浴びてた!って何で三人ともほっとしてるのさ。」

「いや!何でもないぞ!気にすんな!」

「そう?なら良いんだけどさ。」

 

「んで?どうしたの?」と軽く藤丸は聞いてきた。正直今派閥どうのこうの云うよりもさっきの人物について聞きたいが、全員が口を開くのを躊躇っている。

 

「あの…先程の人物は?」

「さっきって…あ!あの人は「立香氏!次ですぞ!」はーい!多分今の人だよね。」

「そうですけど…何をしてらっしゃるんですか?」

「ゲームだよ。あの人ケヤキモールのアニメイトで働く人なんだけど仲良くなったから一緒に遊んでた。」

「…あんたのコミュ力どうなってんのよ。」

 

お嬢が口火を開いたことにより先程の人物について聞くことができた。確かにケヤキモールやコンビニ等には学生以外がいる。その中で仲良くなり遊ぶことは特に違反はないだろう。…無いのだが、良いのか?

 

「他に無いなら戻りたいんだけど…。」

「今お忙しそうなのでまたの機会にします。何時お時間とれそうですか?」

「そうだな…昼休みとかなら良いけど?放課後とかはやることたくさんあるし、ちょっと遠慮してほしいかな。」

「昼休みですか…出来れば放課後がよろしいのですが…。」

「ごめん難しいと思う。」

「では、明日の昼休み屋上。お願いしても?」

「いいよ、明日の昼休みね。それじゃ。」

 

藤丸の部屋の扉が閉まる。それにともない全員が溜め息をついた。…何かすごい疲れた。

 

「んで?お嬢。これからどうするよ。」

「そうですね。橋本くん、真澄さんと調べてほしいことがあるんですが。」

「そいつはあれか?アニメイトの事か?」

「ええ。私の知る限りケヤキモールにアニメイトなるものはまだオープンしてないはずです。」

「それじゃあさっきの人は?」

「それは調べてみないとわかりません。…全くどこで知り合ったのか。」

「あいよ。んじゃ早速行ってみるか。あ…お嬢。送ってくか?」

「ご心配なく。此処から自分の部屋ぐらい行けます。」

「了解。んじゃ行こうぜ。」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

「……ふーー。危なかった。」

「マスター終わったのなら早くお願いします!早く巴の番に!」

「死ねってか。早く死んで変われってか。」

 

シャワーを浴びている時にインターホンが鳴っときはドキッとした。具体的には山でホラー体験したとき並みに。

 

「いやー申し訳ない。拙者の出番の時に鳴ったもんだからつい出てしまった。メンゴ。」

「それは良いんだけどさ。黒髭のことアニメイトの店員って伝えたんだけど大丈夫だった?てかまだ働いてもないのに。」

「それは大丈夫だよ。ほら賢王の方のギル様がケヤキモール買い取って取締役になったみたいだし。」

「へえー。キャスギルが取締役ねー。……マジで?」

「みたいよ。その方が色んな人達が居やすいだろうからってさ。」

 

「太っ腹だよねー。」そしてピコピコと画面に集中する刑部姫。その他の面々を見ると特に気にせずゆったり寛いでいた。

 

「………まあいっか。」

 

俺が卒業したあと店員の事や店の存続について問題がたくさんあるような気がするが、考えるだけ疲れるので、思考を放棄する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして入学してから1ヶ月が過ぎ5月に入る。

俺達の目の前のホワイトボードにはこんな数字が並んでいた。

 

 

Aクラス 970

 

Bクラス 700

 

Cクラス 490

 

Dクラス 10

 

 

 

 

 

 

どうやら、モルガンマネーイズパワーシステムに頼ることが増えるようだ。

 

 

 

 






……( ̄ー ̄)
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