藤丸「高度育成高等学校?」   作:日常自販機

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お待たせしました。
再就職やら何やらと出来たんで久々の更新です


相…談?

 

「……」

「……」

 

部活が終わり寮に戻ろうとしたところ清隆に呼び止められる。何か話があるのだろうと思い、近くにあるベンチで並んで座った。

しかしその場に満ちるのは談笑とかではなく、ただの沈黙だった。

 

「…えーっと?」

「ああ、すまない。話はあるんだが何を話して言いものと思って考えてた」

「…ふむ。それじゃあ俺からちょっと相談事していい?」

「藤丸がオレに?構わないが答えられるか微妙だぞ?」

「大丈夫大丈夫。そんなに重いものじゃないから」

「それなら…まあ」

 

 

「それじゃあね…実は最近、俺のことを隙あらば○○○(ピーーー)して☓☓☓☓(言っちゃ駄目なこと)やら△△△△(思春期にはヤバいこと)とか挙げ句の果てには****(いい加減にしろよ)◇◇◇◇◇(殺生院)を行おうとする人がこの学校に来たんだけどどうすれば「すまんが急用を思い出した」待って待って下さい。お願いだから最後まで聞いて!」

 

「生憎妄想に付き合うつもりは無い」

「違うんです妄想じゃないんです!れっきとした相談なんです!もうこの際だから誰でも良いから話を聞いてほしかったんです!」

「だからって何でオレにその質問をする。もっと適任者がいるだろ」

「例えば?」

「……………オレ以外の誰か」

「……なんかごめん」

 

そう謝ると空気が静まり返った。どうやら1月(ひとつき)経過したがあまり友達がいないようだ。

 

「…まあいいや。取り敢えず俺の相談は無回答ということで」

「いいのかよ」

「うん、まあね」

「そう…なのか。良いならそれでいいんだが」

「それで?相談事があるんじゃないの?」

「ん…ああ。それじゃあ…少し聞きたいんだが」

 

 

 

「【天才】ってどう思う?」

「え?ろくでなし」

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

藤丸立香。オレの数少ない友人…知り合い…友達か。

体感…というか、空気が多少なりとも警戒するべき気配を醸し出しながらも、オレ自身の奥底では警戒する必要性は皆無な不思議な人。

 

さながら百戦錬磨の軍人でありながら、ただの一般人という。矛盾しながらもそれが本来正しい様に錯覚させる、初めて出くわすタイプの人物。

 

そんな彼に【天才とは?】と聞くと、ノータイムでろくでなしと返ってきた。

 

「ちなみに何だけどさ、清隆の言う天才ってどんな天才?」

「どんな?」

「うん。ほら武芸の天才だったり、文学の天才とかさ」

「……」

 

考えたことは無かった。以前いた施設では、人心掌握や武芸、文芸、知識を文字通り叩き込まれた。

だが、それらを総合すると考えられるのは…

 

「万能の天才…だな」

 

オレの中で今までの経験からするに全てに秀でた才を持つ者を天才と言うのだろうと考えこの答えを出した。

すると、彼は笑顔でこう答えた。

 

「そっか。因みに俺は全員とは言い切れないけどそう言った天才って、【ろくでなし】の他に【人でなし】って思ってるんだ」

「…その心は?」

「だって人の心考えないんだもん」

 

「すっごく頼りになるし、中にはまともな人はいるけどね」と彼は続ける。【天才】は人の心を考えない。いや、考えはするだろうが知識や経験が普通の人とは違う限りかなりの誤差は生じるだろう。

 

「にしても天才か…俺は人である限り何かしら欠点は付き物だと思うよ?」

「それはそうだが…一概には言えないだろ。欠点が無い人物とか探せば出てきそうなものだが。物語の人物とか」

「そうだね…極端な例だけど【シャーロックホームズ】知ってるでしょ?」

「それは当然。探偵の極地みたいな人物だろ?」

「うん。バイオリンも料理も銃の腕も秀でてるけど【(ヤク)】やってるでしょ」

「…そういう事か」

「そう。他にも人斬りの天才って言われてた【沖田総司】も病弱だったし、レオナルドダ・ヴィンチは……この人はいいや。だからというわけじゃないけど、人を人たらしめるのは【欠点の有無】だと思うんだ」

 

「あと知り合いが、

【確かに才能は大事だ。

だけどそれだけだとただの才人だ。では、天才とは何か

天才とは自己と他人との違いを明確に知る者の事だ】

って言ってたんだ」

 

「…才能があるだけだと只の才人か…。そして他人との違いを明確に?」

 

うん。と彼は続ける。

 

「………」

 

確かに自己と他人は違う。違うが何処かでオレにも出来るんだからお前にも出来るだろうと思うことがある。そして人は他人と【共感】は出来るが【理解】するのは出来ない…とは言い切れないが時間を要するだろう。それはあくまでも似たような経験があるからであり、その経験が無ければ【理解】するのは難しいだろう。

 

オレは過去を振り返る。あの施設で行っていたのは本当に天才を作り出せる環境であったのか。今の藤丸の話を加味して考えると実は只の才能の塊を育成する機関であり、天才を作り出すのは到底無理な話のように思える。

あそこには比べる要素は有れど他人との違いを明確にだなんて、そんなものは無理だ。

 

「……成る程な。ありがとう参考になった」

「それは良かった」

 

本当に参考になった。初めてこの学校に来てよかったと思えた出来事かもしれない。しかし…

 

「凄いな藤丸は。そんな事を言ってくれる人と知り合いだなんて。どんな人なんだ?」

「……え〜っと。グロテスクの語源を作った人?」

「どういう?」

「まあそういう人って事で。それじゃあまた明日!」

「あ…ああ。また明日」

 

空を見上げると太陽があと少しで姿を隠す時間帯だった。どうやら夢中で話していたからなのか、かなり時間が経っていたようだ。

 

「そういえばグロテスクの語源というとローマでそんなのがあったような…後で調べてみるか」

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

「主殿。流石に今の会話はちょっと無いかと、主殿の言う天才達にバレたら鍛錬と言う名の折檻が始まるかと」

「……だ…大丈夫だって。バレなきゃ平気平気」

 

実はというと、話を持ち上げたあたりから寒気がしていた。スパルタトレーニングとかケルト式トレーニングやギリシャ流鍛錬コースが倍にならないことを祈るばかりだ。

 

そんな事を考えて自分の部屋の前につきカードキーを翳す。

 

「ん?」

「主殿?」

「いや。なんか違和感が。戸締まり忘れてたかな」

「いいえ。それは無いかと。このアサシンちゃんと確認しましたとも」

 

それじゃあ、この違和感は何だろうか。ドアノブを捻ると何の抵抗もなくガチャと開く音がした。

恐る恐る覗くと靴が計3足。………3足?

 

「……もしかして」

「その通りだとこの場で伝えておこう。だが君の思う人物であると保証は出来ないがね」

「ええ。君には申し訳ないですがこればっかりは仕方ないということで。お邪魔してますよマスター」

「…だからって何でこの二人に俺が混じってんだよ。絶対人選ミスだろう…ったく」

 

意外な三人が居間にいた。カルデアでもなかなか見ない光景に唖然とした。

 

「それは俺もびっくりなんだけど?ラスプーチン神父にマナナンさんにおじいちゃんだなんて、どんな組み合わせ?」

「おっと。此処ではラスプーチンではなく【言峰神父】と呼び給え」

「私はバゼットと」

「んで俺は士郎だと」

 

「……もしかしてだけどキアラさんと似たりよったり?」

「半分正解と言っておこう。実は明日からこの学園にある教会に滞在することになってね。その為の前準備といったところだ」

「私はその監視役で」

「俺は此奴だけだと不安って事で付き添いだよ。…青いランサーにやらせれば良いのによ。あいつ全力で拒否してきやがった。まあ金ピカが候補に挙がらなかっただけマシだと思っとけ」

 

……何故だろう。青セイバーとかエミヤアサシンとかが奮闘してる姿が頭をよぎった。

 

「でも良かった~鍵空いてたから空き巣でも入ったのかと思ったよ」

「「「……………」」」

 

え…何その反応。

 

「マスター助言というわけではないが言いたいことが1つある。心して聞き給え

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愉悦」

 

 

 

 

おいこらどういう意味だそれは

 

 

 

 




好きなラノベ作家がいらっしゃるのでその人を参考にしてるのてすが会話文が多めなのですよ。
なのでどうにも1話の文字数が増えない。んでもって特に引っ張る内容でもないからどうしよっかなって考えながら行ってます。
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