終わったな…ああ…終わっちまった。
続いて欲しいと思うのは私だけだろうか。
正直プーリンと同じ感覚とかあれだけど、後日談…。
後日談を私にくれ。頼むよ、キノコ。
ていうか誰か書いてくれ。書いてくださいお願いします。
って思ってた
鳥のさえずりとうみねこの鳴き声だろうか、窓の外から聞こえる。更に目を覚ます時間と言わんばかりの太陽の光が寝室に差し込む。丁度枕の位置に光が当たり、その影響で目を覚ました。
「…まぶし。」
二度寝をしたい要求に襲われるが、した場合のリスクを考えると起きざるを得ない。
今日の予定は何だっけか、授業の他だと放課後に喫茶店に顔を出して……。
その時、右手に柔らかい感触が伝わる。寝具のような布の感触ではなく、人肌ですべすべで柔らかそうで、抱き枕にしたら丁度良さげな感覚………が。
「………そうだった。添い寝してもらってたんだ。」
隣で寝てるフランの姿を見て意識を失う寸前の事を思い出した。
正直やらかしたという気持ちと、意外と安眠出来た事の両方の気持ちがせめぎ合う。
「…まあ寝れたし…いっか。」
しかし、足の方にも同じような感覚がある。もしやフランが足を絡まらせているのだろうか。足を抜こうにも関節技をかけられているかのようにビクともしない。ただ、動きを封じるに特化したようで痛みが全くない。
「………う……。」
タイミング良くフランに起床の気配が。この寝顔を妨げるのは良心が痛むがお手洗いにも行きたいのも本音。申し訳ないが起きてもらおう。
「…う?おは……よう。マス…ター」
「うん。おはようフラン」
目の前には女の子座りをするフランの姿。早速であれだけど足を退けてもらうよう進……言……。
「う……?」
………………………………………あれ…おかしいな。今目の前に女の子座りをするフランが……ちょっと…待って…まだ寝ぼけているんだろうか。この感覚は…あれだ。朝起きて時計を見たら授業始まっている何ていう冷や汗がドッと出るような感覚だ。あれ本当に心臓に悪いんだよね。
「マスター…?う?うー!…壊れた」
わざわざ目の前で手を振り意識の再確認を行うフラン。うん、ちょっと待ってね今それどころじゃないんだ足元に何がいるのかとかお手洗い行けないやとか色々考えてるんだけどそれよりもまずこの足の絡ませ具合何かどっかで見覚えあるなとか痛みがないとか言ってたけどこれあれだよ痺れてるだけじゃんヤバいヤバい!!!!!!
「布団の…中誰か…いる?」
ーーーーーードクンと心臓の音が聞こえる。それに伴い冷や汗が頬を伝いゴクリと喉を飲む音が嫌に耳に響く。ここは一気に捲るべきか、それともゆっくり捲るべきか。どっちを行ったところで結果は変わらないが心にゆとりは……駄目だ出来ない。………………授業とかほっぽって二度寝しようか。
「う!いい加減!めく…る!!」
ガバッ!と見兼ねたフランが布団を一気にめくった!!
「………マ……ス………ター……愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーすその女は何なのですか浮気ですか浮気ですね浮気確定です百歩譲ってマシュさんは良いとしてその女は何処から拾ってきたんですか添い寝をするとかどうなんですか私は常日頃していますが私にも限度がありますしかもマスターの許可有りとか舐めてるんですか彼女でいいなら私でもいいはずですなぜその女なのですか愛ですかアイが足りないのですか幾らでも言いましょうか言いましょう愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーす愛してまーすアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマースアイシテマース」
延々と呪詛を唱えている清姫の姿がそこにはあった。
「…………ギャあああああああああぁァア!!!!!!!!!!!!!!!!!!?????」
その時、頭に流れたのは包丁で刺されるアニメの音楽だった。
愛怖いな!!!!!!!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「この声は…成る程」
「まあフランと添い寝とかまだパパは許してないからね。でも相手はマイボーイだからこれぐらいで勘弁してあげよう」
「ンンンンンンンンンンンン!!!!甘露!愉悦とは存外実に!!実に!!!!良いものですね!もう一度言いましょうか!甘露!!!!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「……朝から怖かった!!スッゴク怖かった!よく俺朝から漏らさなかったな!俺!偉いぞ!良くやった!」
「いや実際褒められるようなところはほぼ無いぞ。だからあれ程女性関係に気をつけろと言ったのに。今後こうなっても助ける事は出来んぞマスター。自分の事は自分で解決すべきだな」
「はいっ!スイマセンでした!」
起床後今日の当番であるエミヤが食器を片付けながら小言を言う。だが、今はその小言がありがたい。流石、ドンファンの称号を持つ男だ。ぐっ様から「前世はさぞ」と言われるだけ言葉に重みがある。
「しかし良いのか?彼女に永住させて。他のサーヴァントが黙っていないぞ?」
「だってそれしか解決策思いつかないんだもん!!」
「………それはそうだな」
チラリと当の本人に視線を向ける俺とエミヤ。そこには凄い笑顔で永住しますのでと報告する清姫の姿。詳しくは聞き取れないが音声の向こう側でドッタンバッタンと色々な音がノイズとなって聞こえる。
「そういえばフランは?朝見たきりなんだけど。」
「ん?彼女ならこんな事をした人に心当たりがあるから締めに行ったぞ?まあ大方あの人が関わっているだろうがな」
……あー…何か俺も心当たりが。…ダディの髭毟り取ってやろうかしら。
「こほん。さてマスター」
先程とは違い真面目な話をするかの様に咳払いをするエミヤ。それに伴い自然と背筋が伸びる。
「…今更かもしれないが、君の先達として幾らかアドバイスをしようと思う。私が前に言ったことは覚えているかね?」
当然、覚えていますとも。確か…。
「危ない女には近づかない。むやみ矢鱈と首を突っ込まない。何でもかんでも引き受けないだっけ?」
「うむ。最後のは誰が言ったかは知らんが概ねその通りだ。そろそろ入学して1ヶ月が過ぎた頃だ。周囲の生徒も集団を形成しつつある頃合いだろう。そこでだマスター。君の事だから何人かは親しいクラスメイトは作れていると思うがその辺は大丈夫か?」
…なんかガチの親目線じゃない?エミヤはマジモンのオカンだった?
「大丈夫…だと思うよ?一応部活もそれなりだし、クラスメイトからハブられているっていうことはないと思う。」
ただ、これはあくまで自分の感覚であり主観的な話だ。当てにはならない。当然自信など全くない。
その事を聞いたエミヤは肩の荷を下ろしたようにホッとした。見るからに友人関係が多少気になっていたようだ。
「そうか…なら大丈夫そうだな。いやなに、マスターの事だから既に1人2人と恋仲に近い関係を構築しつつあるのかと正直気が気でなくてな。」
「恋仲がナンデスッテ?」
ビクッ!!と条件反射で身体が震える。何処から聞いていたのか分からないが通信を終えていた清姫は俺の肩に手を置いていた。つーッと肩以外の所に静かにゆっくりと手を動かす清姫。例えるなら蛇がそっと獲物に近づき絞め殺す一歩手前のあれである。
「イヤッ!?何でもないよ!?あれだよね友人関係が気になったんだよね!?エミヤ!??」
「うん?まあそうとも言えるし言えないがまあ概ねその通りだとも。」
煮え切らない答えをするエミヤ。……そうだった!リアル嘘発見器の清姫にこの答えは不味い!安珍と同じ末路になる!
「………まあいいでしょう。夫の隠し事の1つや2つ寛容に受け取るのが妻の役目。あまり問い詰めないで起きましょう。」
……おや?清姫にしては珍しい反応だ。首あたりに添えていた手を離す彼女。その事により緊張感が薄まるのを感じた。正直生きた心地がしなかった。
「それよりも旦那様?少しお話があるのですが良いでしょうか?」
「え?はい何でございましょう」
改まって何だろうか。
「私も学校に付き添って宜しいでしょうか?勿論霊体化で」
「「頼むからやめてください」」
話が…話が進まない!
本編が一向に進まない!
与太話が沢山で申し訳ない!