藤丸「高度育成高等学校?」   作:日常自販機

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息抜き2です

あとすいません。
人間卒業試験此方だと思ってました。


番外編 藤丸「シャングリラ・フロンティア?」前日譚その2

 

 ベルセルク・オンライン・パッション。

 

 それはバグ技が飛び交うカオスなゲーム、ダウンロード版とパッケージ版と何故か頭がおかしいぐらい差がある、レジェンドオブクソゲーと評されている。

 対人戦はおろか、ストーリーモードでも人外バクが敵にも適用されている為、大概酷い状況。

 ラスボスに至っては人間の知覚を凌駕する6フレームの全体攻撃をカウンターしないと攻略出来ない位だ。

 

 

 

 ざっくり纏めると、クリアしたければ人間やめてね。

 

 

 

 さて、そんなゲームを王様がストーリーモードをクリア且つ対人戦で10連勝しろというオーダー。

 うん、無理じゃん。俺に人間を辞めよと申しますか、そうですか…。

 

 取り敢えずプレイしよう。

 アバター作成は面倒くさいからそのままに。

 服装は…カルデアから支給されている服装に近いやつがあったからそれでいいや。

 

 

 

 

 

 当然オープニングは流れるがスキップで。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「……スッゴイフェアリアと真逆な世界観だな…」

 

 目の前に広がるのは荒廃した世界。

 モヒカン頭の下っ端達がバイクを走らせながら「ひゃっっはぁ!!!!種籾貰うぜ!!!!!!」と言わんばかりです。

 

 

 

 そして、案の定。

 

 

 

「身体がっっっっすっっっっっごく!!重い!!!!」

 

 これが私のVR不適合者たる所以です。

 

 フェアリアでもあったが、ゲームの起動開始時は身体が微塵も動かない。正しくは動きはする、動きはするが口や声、摺り足程度の小さな動きしか撮れないのだ。

 

 この現象をシオンに相談してみると

 

『……あー、もしかしたらレイシフトが関係しているかもしれませんね。

 

フルダイブ型VRゲームとは、人間の五感を仮想世界に飛ばしています。その際現実にある生身は寝たきり状態です。

 

一見それが何か?と言われてもおかしく有りませんが、藤丸君はあれです。今までやって来た事が一般人とは異なるので、どの様な事が起きてもおかしく有りません。

 

先程も言いましたが、フルダイブ型のゲームプレイ中は寝たきりです。貴方は今まで似たような事が沢山起きていたのがおわかりですか?

 

そうです、レイシフトと英霊剣豪七番勝負と藤丸君が言うレムレム状態の事です。

 

あの時の貴方には活動する分には恐らく何も無……かったと思いますが、VRゲームの様に身体が微塵も動かないという事象は決してなかったと思います。

 

 例えば藤丸君が今100Mを全力で走っています。只それは藤丸君の認識であって、VR機器の方は今から準備運動します。スタンバーイってなってるのかも知れません。端的に言えば藤丸君の認識と機械の認識のズレが原因かと思いますよ?

 

あれですね。ゲーム側が藤丸さんの認識に合わせるのを待つか。自らゲームに同期するか、この2つが一番手っ取り早い対処法ですね。』

 

 

 

 

 

 

 シオンさん…やっぱりあれですね。

 

「ぜんっっぜん!微塵も……動けん!」

 

 身体の後ろに何トンもの大きさの重りがあるかの様に一歩踏み出すだけで精一杯!

いや!さっきよりは動けるようになってる!足が上がる!それだけ!

 

「仕方無い……こういう時は」

 

 動くのを諦め、荒廃した地面に両足を揃えて座る。両の掌は太腿に位置するところに添えるように。

 

 

「座禅しよ」

 

 

 目を閉じ、耳を澄ませ、必要な情報以外は全て遮断。ゲームの環境と身体を馴染ませるように深呼吸をする。

 

 さてどれくらいで動くようになるか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 参考までにフェアリアの時は半日位必要としました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて皆さんに問題です。

 

 

先程彼はこのバグだらけのゲームに馴染むよう意識を集中しました。ええ、身体がまともに動かないという理由なので間違ってはいません。むしろ最適解と言えるでしょう。

 

 

ですがここは『便秘』バグこそがこのゲームの醍醐味。

 

彼はそのバグに身体を馴染ませようとしています。

 

 

さて、彼の環境はどの様になるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      正解は新たなバグが生まれます。

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

〜〜???side〜〜

 

 

 

「……プレイヤー…?」

 

 ゲームフレンドがメールで「面白い奴が『便秘』するから一緒にやろうぜ!」と送ってきたから、ログインしてみたけど……

 

「何でこいつ正座してんの?いや座禅か?」

 

 目を開けたらそこには荒廃した世界は変わらないが、目を閉じ正座をしているプレイヤーが一人

 

「名前は……『カリツ』?見たことないネームだね…」

 

 ちょっと触ってみるか。自身の好奇心に負け、今も尚正座をしている『カリツ』に手を伸ばす。

 

「…お〜い?……っ!うわっ!?」

 

 ガシッ!っという効果音が聞こえそうな勢いで右手首を掴まれ、つい反射的に手を振り解こうとする。しかし、その勢いを利用され姿勢を崩された。

 

「はぁ!?合気道か何か!?っぐェ!?」

 

 奇跡的に言葉だけは出たが、自身の顔は地面とキスしている。あの一瞬で、しかも片手で投げられた。更に投げられただけではなく、今も尚自身の手首を掴まれた儘なのだ。

 

「いや……いやいやいや!!??そのまま連続投げは勘弁!?」

 

 残念ながら、その願いは叶わず。2回3回と再び視界が揺らぎ地面に情けない形で投げられてしまう。

 

「っっっいい加減に!しろっての!!」

 

 何故かは分からないが、その言葉に反応したかのように先程まで掴まれていた手首は簡単に外れた。

 

「…………嘘でしょ?」

 

 彼が驚いたのは投げられた自分にではなく、掴まれていた手首だ。視線の先には、いつも通りの自身の手首の姿は無く

 

「関節外れちゃってんだけど……あの一瞬で?ってか何でこいつ座禅したままこんな事出来んの?」

 

 プラプラと力なく動く情けない自身の身体の一部があった。

 

 確かにこのゲームは生身ではあり得ない動きをする事はある。つい最近、体全体が触手の様に動くバグ技を発見したほどだ。

 だがそれはあくまでもバグ技だから出来ることであり、この様に純粋な技で関節が外れるのは初めての体験だ。正確にはゲーム体験だが。

 

 だが、彼は腐ってもゲーマー。意味不明なプレイヤーにこの様な失態をするのはプライドが許さない。

 

 

「っハッ!!!良いね!何かわかんないけどアイツが来るまでの腕試しさせてもらうよ!!!」

 

 

 彼は目を閉じ正座をしているプレイヤーに、新発見したバグ技で攻め立てる。

 

 事情を知らない人からしたら、マジで何やってんのか分からない光景だが、プレイヤーからしたら強制サンドバックになってるわけで、割といい迷惑である。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

「無手を覚えたいと?」

「うん、柳生さん」

 

 これはまだ、カルデアで人理修復の旅を続けていたときの事。

 ここ最近、マシュや他のサーヴァントと離れた場所にレイシフトする事が多くなる現状を怖くなった俺は、武器が無くても動けるようにしたいと思っていた。

 

「……ふむ。主の命とあれば吝かではない、あくまでこの身は一時の影法師であるからに、弟子の様な存在を持つのもまた一興。がしかし、主よ」

 

「はい」

 

「他の達人には声を掛けたか?あと『だ・ゔぃんち女史』や『ごるどるふ殿』にも文等を出して許可は貰ってあるだろうか。」

 

「声とか掛けてませんし許可も貰ってません!柳生さんが初めてです!」

 

「……………そうか。であれば後ろにいる者達からまず聞いてみてはどうか?」

 

「いいえ!多分!俺!死ぬ可能性!大!てか振り向きたくないです!」

 

 柳生さんが俺の後ろに指を差す。振り向いたら絶対ヤバい事が確定で起きることがわかる面々がそこにはいた。

 

「マスター、お主は弱い。それ相応の実力をどうにか身につけて欲しいと思っておってな。イヤイヤまさかマスターの方から教えて欲しいと言われてはこのスカサハ断る理由も無し。ではケルト流の真髄を骨身に叩き込んでやろうではないか。なに安心しろ。死んでもルーンで生き返らせてやる。命の保証付きだ、こんなサービス滅多にないぞ」

 

「お待ち下さいスカサハ殿。マスターはまだ完全には身体が出来上がっておりません。であればここは私ケイローンにお任せください。肉体の強化、精神の強化、思考の強化、今ならスパルタクス殿と一緒に行えます。LETSスパルタ、LETSパンクラチオン、どうせならイアソンも一緒にやらせます、大丈夫です。回復役にはダブルメディアです。死んでも生き返りましょう。」

 

―――――俺は嫌だからな!絶対に断れよ雑煮!じゃなきゃ俺もお前も酷えことになるんだからな!あ、いえ!違います!そういうわけで言ったんじゃなくて!ちっくしょー!どっちにしろこうなった!後で覚えとけよ!クソマスター!

 ……何かどっかで聞こえた気がする。

 

「ココデスネ!古今東西のサーヴァントがマスター君に護身術を教えようとしていると耳に挟みマシタ!」

 

「ケツァルコアトル!」

 

「ハーイ!マスター君!貴方にはやはりルチャ・リブレを覚えたほうがいい気がしましたので此処にキマシタ!さあ!早速私と一緒にルチャの頂きに共に参りマショー!」

 

―――――えっ!?あ!ちょ

 行くとも行かないとも返事をする前に脇に抱えられ、謎の女神パワーか、それともルチャの力なのか、周囲に気付かれることなくその場から去る俺とケツァルコアトル。

 

 その後、何処ぞの龍の玉を見つける冒険さながらの御都合精神時部屋みたいな影響により、ルチャ・リブレや勿論のことその場に偶然現れたマルタさんや上記のサーヴァントにより【マルタ神拳】【カルナ式ボクシング】【八極拳】【パンクラチオン】等など叩き込まれた。勿論【柳生新陰流】や【天然理心流】も含めで。

 

 ……因みに今の今まで発揮する場面が無かったのは、思い出す度身体の震えが止まらず、指揮系統もままならず、まさにカカシ当然になってしまう為、一部記憶消去が行われたからである。

 

 閑話休題

 

 VRゲームにおいて先程の学びは大いに活かせる事が出来る。基本現実の肉体とは違い、頭に思い描く動きをすることで自身のアバターは動く。であれば、どんな多少無理な挙動でも、理にかなった動きであれば再現は可能。流石に【燕返し】や【無明三段突き】とかどうすればそんな事が出来るのさ!と突っ込みを入れたくなる動作は無理があるが、それ以外のルチャや他の動きであれば可能。

 

 ……VRだから出来るの!現実でやれって言われたらスッゴイ練習するしか有りません!いや!練習しても多分無理………無理!絶対!

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………何かさっきから、集中出来ないんだけど。

 

 例えるなら、座禅の最中にアストルフォや清姫、玉藻達が動けないことを良いことに膝を枕に見立てて休んでいる感覚。周囲に虫が集っている様な………オベロンかこの野郎。後で覚えておけよ。

 

 もう…煩わしいなぁ!身体に当たる瞬間を狙いその物体を掴む。掴まれた事に驚いたのか慌てて引っ込めようとする感覚が掌から伝わる為、そうはさせまいと、その物体の要所要所をパンクラチオンの【掴んだら壊す】要領で念入りに破壊する。

 

 【YOU WIN】

 

 という音声が耳に響く。…何して?

 

 薄っすら目を開けてみると目の前にはプレイヤーの列が。しかも誘導員までご丁寧に。……どういう状況?

 

「おっ!目ぇ開けたか。おーい、お前らちょっと待ってろ。話しつけるから」

 

 【サンラク】と頭上に表示されているプレイヤーが此方に近づいて来る。……サンラク?

 

「…えっとどういう状況?」

 

「いや〜ゴメンね。ビックリしたでしょこんな状況で。てか、本当に瞑想してたんだ…それで9連勝って何?バグの塊?」

 

「いやいやオイカッツォ君、このゲーム自体バグの塊でしょうが」

 

「「それもそっか!ハッハッハ!」」

 

 髪を逆立てさせた黒髪黒服のプレイヤー【サンラク】とコレまた髪を逆立てさせた金髪白…服目隠しのプレイヤー【モドルカッツォ】。2人が愉快に笑い合う。その姿を見て更に混乱する自分。

 

 本当にどういう状況?

 

「ああ…本当に混乱してるな。取り敢えず最後の1戦やってくんない?ほら待ちかねてるし。頼む!」

 

「いや…まあ別に良いけど」

 

 取り敢えず断る理由も無いし了承する。その言葉に待ってましたと言わんばかりに周囲が盛り上がる。…情報だとかなり過疎ってるって聞いてたけど違うの?

 

 そんな考えを無視する様に周りは更に盛り上がり「負けんなよ!サンラク!」「新規も負けんなよ!10連勝までラス1だからな!」「次はどんな技で勝つと思う!?」「何だろうな…派手な技だといいんだが」と様々な歓声の模様。

 

 え…なに?瞑想中に俺9連勝してたの?てか、勝負挑まれてたの?…あれか!煩わしい感覚を追い払ったときのアレが原因か!?

 

「さーってカリツ君?次はどんなので来るのかな?」

 

「いや…次って言われても何で戦ったかサッパリなんだけど」

 

「んだよ…覚えてねえのかよ。…モドルカッツォ!今までどんな勝ち方してた?」

 

「ん?ああ…そうだな。多分だけど最初は合気道とか柔術系統。3戦目から何かこう派手な技が主体。7戦目辺りから人体破壊モードかな?」

 

「だってよ」

 

「あいあい」

 

 多分、新陰流無手術→ルチャ・リブレ→パンクラチオンかな…であれば次の戦闘スタイルは…。

 

「…へぇーそう来るか」

 

 両手を少しずらし顔面の近くに持っていき上体を少し前のめり。右足を少し前に左足を少し後ろに。

 イメージするは施しの英雄。サンタクロースの英雄。いつもよりハッチャケたカルナのイメージ。

 ただし下半身は水着の聖女。龍を拳で沈めた彼女の一撃必殺の動きをイメージ。

 チグハグかもしれないが、鋭くもあり、重くもあり、速くもあり、遅くもある。全てが混ざったこのスタイルは何者にも止まらない。

 

 …最初コレやろうとしたら身体のバランスがグッダグダになって使い物にならなかったけど、素晴らしい師匠たちのお陰で形になりました。……でもさ!自分のやつは?的な感じで色々詰め込もうとしないで!取り敢えず今はこれが限界です!

 

「それじゃあ…ルールは勿論!」

 

「えっ!?ルールとかあんの!?」

 

「問答無用!バーリトゥード!だ!!」

 

 その瞬間、サンラクのポケットに手を入れた状態でノイズが走る。

 

「【居合…フィスト!!】オラオラオラ!!!」

 

「バグ技ってこういう事!?…あれ。でもコレなら普通に…。」

 

「ハァ!?お前マジか!?」

 

 サンラクが生み出した大量の拳を前に一歩ずつ歩みを進めるカリツ…確かに、居合フィストは理論上手が分裂してるわけではないので本物か偽物か分かれば攻略は可能だ。

 

「いや…まさか。本当にあの技をああいう感じで攻略するとか……マジ?普通出来ないって」

 

 モドルカッツォの言葉は2人に聞こえる事は無かったがその中でも歩みを止めないカリツ。

 

「こん…の!!居合フィスト流は…組み技、関節技、拳、蹴り、ジャーマン、……ありとあらゆる技につながる最強の流派だァーーーーッ!!」

 

 その瞬間、拳の1つが挙動を変え胸ぐらを掴んでくる。

 

「「「………あ」」」

 

「……あんのばか」

 

 胸ぐらを掴むということは判定があるという事。即ちそこに手があるという事に変わりはない。あとは、彼の独壇場だ。

 

 カリツはその手をあっという間に振り解き、指の関節を全て破壊し、手首までをも粉々に粉砕する。その影響により、サンラクの片手は暫く使い物にならない。という判定をシステムから下される。

 

「……マジっ?」

 

「せーーのっ!!」

 

 居合フィスト?なにそれ美味しいの?と言われてもおかしくない程の拳が、身体の真正面、背面、両サイドからまたたく間に叩き込まれる。

 外野から見れば移動しながら拳を繰り出しているのがわかるが、受けている本人からすれば、殆ど同時に体全体に拳を食らっている様に感じる。

 

「これが俺からのクリスマスプレゼントだッ!!」

 

「「「そんなクリスマスプレゼントいらねえよ!」」」

 

 最後には綺麗なアッパーで締めくくったカリツ

 

         【YOU WIN】

 

 当然表示されるリザルト画面。逆に【YOU LOSE】が表示されたらビックリだよ。……てか、今気づいたんだけど。

 

「カリツのやつバグ技使ってなくね?」

 

「「「………………イヤイヤ」」」

 

 実際、体全体を動かして本人の意識がある状態で戦ってる姿を見たのが最後しか無かったけど、バグ技特有の身体のブレが見受けられなかった。【サンラク】のよく使う居合フィストですら発動時手がブレるエフェクトがあるのにも関わらず、カリツにはそんな予兆すらなかった。

 

「っとそんな事より、サンラク生きてる?」

 

「殆ど死に体だよ。何だよありゃ…」

 

「だよな…端から見てても異常な光景だったよ。新しいバグか何かか?」

 

「ん〜いや。バトルしてた時、特にそんな予兆は無かった。多分だけどあれ素の動きだぜ」

 

 「多少なりともゲームだから出来る動きがあるかもしれないけどな」身体が固まる。……イヤイヤ、そんな訳。そしたらあれだぞ。リアルでもあんな動きが出来るってことにならない?

 

「いや…こわっ!なにそれ超人?一般人ならぬ逸般人?」

 

「かもな……いやマジで怖かった。手の関節全部外れたって思ったらあっという間に全身フルボッコだぜ!?ゴムパッチンして緊急離脱する暇も無くよ!」

 

 肝心のカリツの方に視線を送ると、何やら先程使用してた足捌きを皆に伝授していた。「大丈夫だって!俺で出来るんだから皆もやれば出来るって!」「こんな感じか…?」「こう…かうおっ!?」「これ上手く行けば使えるんだが…」「しくじったらあっという間にやられるな…」「これバグじゃないな…」「おお、実際超速ステップみたいなもんだしな…」

 

「「(いやそんなバケモン技バグじゃなくてチートじゃね?)」」

 

「…っとおーい2人共!」

 

「どったのカリツ?」

 

「んや…このストーリーってどうすれば良いのかなって……どうしたのサンラクそんな顔して」

 

「君が原因」

 

「…えっ。マジか何かゴメン」

 

 彼の顔は…あれだ。お目当てのクソゲーを購入出来なかった時の表情だ。この時の彼はすっごい面倒くさいからあんまり関わりたくないんだけどな…。

 

「………カリツ」

 

 ガシッと音が鳴るぐらい強く肩を掴まれる。それに合わせて顔がすっごい近い。且つ、鼻息も当然荒く、微かに顔に鼻息がかかる。

 

「ハイっ何でしょう?」

 

「………………………………………再戦。」

 

「再戦?」

 

「あっっったり前だろうがッッッ!!!あんな結末認められっか!再戦だ!再戦!!!!!」

 

 火山が噴火したようにブチギレるサンラク君。再戦位は別に良いんだけど…。

 

「おいちょっと待てよ!」

 

「モドルカッツォ君」

 

 それに、意見を唱える彼。何か言い方がドラマのワンシーンをイジったような感じの言い方だった。

 

「俺ッが先だッ!」

 

「」

 

 彼もでした。

 

「ハァー?瞑想してる彼に速攻負けたの何処のどなたでしたっけ?しかも、1ッ番最初に挑んで?そんな貴方が彼を倒せるわけないじゃないですか笑」

 

「ハッ!そう言うお前こそ!今までと違う戦闘スタイルを警戒したくせに、いつも通り居合フィストで戦ったみたいだけどさ!あっという間に懐に入られて、焦ってつかみにいったら速攻ボコられたんじゃん!そんなんじゃ次もやられるのが目に見えてるよ!」

 

「「カリツ!!お前はどっちと戦う!?」」

 

「いやストーリー進めたあとでなら幾らでも」

 

 取り敢えず、王様から出された10連勝は達成したのだ。であればさっさとストーリーをクリアして次の課題に取り組みたい。

 

「おお!言ったな!さっさとクリアしてこいや!それまでにどっちが先に戦うか勝負といこうじゃねえか!モドルカッツォ!」

 

「おお!良いぜ!その挑発に乗ってやるよサンラク!カリツ!明日までにクリアしてこい!それまでに決着つけておくからよ!」

 

「あ…はーい。」

 

 そんな2人を尻目にストーリークエストを始める為、指定の場所に向かう。後ろから「キエエエエッッッッ!!!!」「チェストッッッッ!!!!」と猿叫の様な声が響く。…本当に只のバトルなんだよね?

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 2日後

 

「クリアした〜」

 

「「早っ!?」」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて最後の試練よ。貴様にはこのゲームのランカー1位と闘ってもらう。そして見事勝利してみせよ!参考までに、人斬りサークルと農民、抜刀斎、生まれる時代を間違えた輩等々はクリア済みよ。あまりにも暇ということで、基本川中島しておるわ。」

 

「川中島が多少気になるけど、やってきます!」

 

 

 渡されたのは【辻斬・狂想曲:オンライン】というタイトルのゲーム。

 

 聞き覚えがあると思ったら…そういえばこれ、沖田さんとかが一緒にやろうって言ってゲームじゃ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




息抜きのつもりがだいぶ長くなった。反省。
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