藤丸「高度育成高等学校?」   作:日常自販機

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幕末スタート。
……1話で終わるか?


番外編 藤丸「シャングリラ・フロンティア?」前日譚その3

 

『マスター、聞きましたよ!マスターも幕末をやるんですよね!?』

 

「伝わるの早くない?やるんだけどさ」

 

 王様から出されたその2の試練。便Pをクリアした後、幕末をプレイしている沖田さんに連絡をする。出来れば気をつけたほうがいい事とかアドバイスをいただければと思い連絡したのだが…。

 

『ええ!このゲーム楽しいですよ!沖田さんのイチオシです!他にも斎藤さんとか宮本武蔵さん、伊織くん、小次郎さんとかとか、めっちゃプレイしてますよ!それに何よりここでは吐血しなくて済みますからね!思う存分に動けるのが沖田さん的に1番のポイントです!』

 

「へぇー。沖田さんがそんなに言うんだから、間違いなさそうだね。わかった。俺もやってみるよ。」

 

『本当ですか!?ヤッター!ではでは向こうでお待ちしてますね!』

 

 それを終いに、通話が切れた。電話越しでもわかるあのはしゃぎ様に少し笑みがこぼれる。…何かカルデアにいた時とドッコイの雰囲気に思わず嬉しくなる。

 ここ最近…というか、このゲームをプレイする前までは何処か物足りなさを感じながら生きていたように見えたから、少しホッとした。

 

 ログインする為にベッドに横になりヘッドデバイスを装着。……そういえば、沖田さんとか武蔵ちゃんとかがガチでやってるゲームって……逆に大丈夫なの?

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「ウェルカム天誅!!!!」」」」」」

 

「いきなり!?」

 

 ログインして目を空けた瞬間、多数のプレイヤーが刀とか槍とかを振り下ろしてきた!

 

「ッッッごめッん!!」

 

「え!?いやまさかの!?ぐぴゃッ!」

 

「「「「「チッ!!!!」」」」」

 

 その中でも1番振りが遅かったプレイヤーの懐に潜り込み、振り下ろすタイミングに合わせ地面に叩きつける。結果俺が投げたプレイヤーはありとあらゆる得物の餌食に…いや本当ゴメン、後で合ったらなんか奢るから。

 

「隙あり天誅!!」

 

「またかい!!」

 

 武器を持っている利き手であろうポイントに左を添え、力の方向性をずらし、空いた懐に発剄を打ち込む!添えていた左手を動かし相手方の持っていた獲物を奪う。コレで相手は丸腰だ。

 

「お兄さんちょっとコレで眠ってて!」

 

「いやそっちじゃなくて此方!?ゴフッ!」

 

 持っていた刀を逆手に持ち後方にいたプレイヤーに投げつける。完璧に油断していたようで、弾くこともできずに腹部に突き刺さる。

 

「「あざます天誅!!」」

 

「「せめて質屋交渉を…!アベシッ!」」

 

 丸腰になった人と腹部に刺さった人は呆気なく他のプレイヤーに天誅される……。うん、だと思った。これ…あれだ!少しでも隙を作ったら変わりにやってくれるやつだ!結構楽かも!いや自分も死ぬかもだけど!

 

「おいっ!こいつ!レア物だ!」

 

「ああ!攻撃するとコイツからは殺られないが他のヤツから殺される珍しいヤツだ!」

 

「いやレア物呼びしないで!?」

 

 その時形容しがたい嫌な予感が身体を駆け巡った。…今すぐここから離れなければオジャンになるという…あれだ。

 

「……よしっ!逃げる!」

 

「「「………逃がすか!!」」」

 

 先程、いなくなったプレイヤーの亡骸の上を通り過ぎ、家屋を出る。それに続く生きているプレイヤー。丁度自分が家屋を出たタイミングで……。

 

ドカンッッッッッッ!!!!!!!

 

「たーまや……?」

 

 見事に家屋が粉砕した。出遅れたプレイヤー達は揃って死んでいる。これは…一体?

 

「……?んだよ生き残りいんのかい。折角周囲ブッパしたってのに…仕方ない。真面目に殺りますか。あんたも災難だねぇ。折角逃げれたってのに結局アタシに殺されるなんてさ」

 

 そこには…ツインテールの赤髪と白髪のツートンカラー。赤い下着を大胆に見せ、独特の模様の羽織を着こなし、短い姿の女の人がいた。……って!?

 

「松永久秀さん!?」

 

「あ?そりゃ私の本名だが…なんで知ってる?ってか私のプレイヤーネームはマツダンな。そこ間違えんなよ。」

 

「あ…本人ですね」

 

 何かこう見た目美少女なのに、所々残念な感じが本人なのを感じさせる。

 

「あんた誰よ?ってかネームがマスター…って…アイツじゃねえよな?流石にこんなゲームするとは思えねえし…」

 

 顎に手を添え考える彼女…?実際ネカマしているのかどうかはさておき、こうも考える仕草も絵になるからある意味凄い。

 

「おいあんた」

 

「はいっ!?」

 

「……私が過去に名乗った偉人の名前は?」

 

「織田信長…ですよね?」

 

 トンチキイベントを巻き起こした元凶が彼女であり、織田信長の知名度?を自分に移し替えて騒動を巻き起こしたのも彼女だ。だからこの答えに間違いは無い…はず!

 

 この答えに、俺の正体がわかったようで、すっごいため息をつく彼女。

 

「…………マジかよ。何であんたこんな殺伐としたゲームやってんのさ」

 

「…恐縮です。逆に松永…じゃなくてマツダンこそ…何でこのゲームを?」

 

「あ?そりゃ、何処かしこ爆破しても天が許すからだよ。天誅ッてな。それ知ったからにはやるしか無いだろ!」

 

 爆(バック)・DAN・ジョー!!!ってな!

 

 ケラケラと両手の中指を立てて笑う、バ美肉オジサン。……楽しそうで何よりです。

 

「それじゃあ…自分はコレで…。」

 

「ちょっと待てや」

 

 幾ら知り合いでも危ない人には変わりないので、立ち去ろうとしたがやはりそうは問屋が卸さないそうで、俺の肩にガシッと言わんばかりに力を込める彼女。

 

「…何でしょう。流石に貴方の助けは荷が重いといいますか。と言うか出来れば距離を取りたいんだけど?」

 

「おいおいおい。そんな事言うなよマスターちゃん?アタシとあんたの仲じゃないか…仲良くやろうぜ?」

 

「イヤイヤイヤ…俺とマツダンの関係って…そんな良いもんじゃないでしょ…てかそんな関係築いた記憶があまり無いんですが?」

 

「あー言ったな?お前言っちゃいけないこと言ったな?アタシとの関係が浅いって言った。アタシ傷ついたー。コレは修復できないわー。マジ辛たんだわー」

 

 何か面倒くさいな…。この人こんな人だった?

 

「ハイっそんな悪い子にはコレ」

 

 何処からとも無く取り出した黒くて丸い物体。それを俺に渡す彼女。

 

「コレって……まさかっ!?」

 

「OH!YES!LETS!爆・DAN・ジョー!!ってな!!」

 

 追加で取り出した黒くて丸い物体。爆弾をまだ無事な建物に向かって全力で投げる彼女。当然爆破したところから煙が上がりプレイヤー達の悲鳴が聞こえる。…どっちかっていうと「この糞が!!」みたいな声が上がってるなコレ。

 

「ほらマスターも投げねえと死ぬぞ。あと3秒位な」

 

「うおおおっっ!!!??」

 

 慌てて全力で投げる俺。思った以上に力を込めてたのか、大分な距離まで行く爆弾。

 

「………あー…あそこはマズイかもな」

 

「えっ?」

 

 その言葉も虚しく、俺が投げた爆弾が見事に爆破。周囲の建物は見事に倒壊。……よくよく見たら被害のあった場所に茶屋もあり、そこで団子を食べていたプレイヤーが丁度いたようで……。

 

「爆発に巻き込まれた人がいたみたいですね」

 

「そうだな」

 

 興味がないのか、手についた埃を払う彼女。

 

「…爆弾を投げた人を探してる感じで周り見てますね」

 

「そうなんじゃね?」

 

 はたまた興味が無いのか、頭の後ろに手を組んで全然違うところをみる彼女。

 

「……あ…目があった」

 

「そっか、良かったじゃん」

 

 既に俺から距離を取っている彼女

 

「………何かスッゴイ目で此方見てくるんですけど…マツダン?」

 

 既に傍らにいた彼女の姿は何処にもなく、何十メートルと距離が空いた所に彼女の姿が

 

「…………………あっコレヤバいヤツ」

 

 俺が背を向け走り出すのと同時に、スッゴイ目を向けてきたプレイヤーが此方に走ってきた!

 

「うおおおっっ!!!!!マツダン後で覚えておけよ!!?」

 

「アッハハハハハハ!!!誰がテメエなんかと行動するかよ!アタシはさっさと逃げさせてもらうぜ!!」

 

その時、近くの倒壊した建物から1人のプレイヤーが、マツダンに恨み節を聞かせながら現れた。

 

「マツダンテメエ!!良くもやってくれたな!この野郎!」

 

「……ゲッ此方も来たか」

 

 何処かで彼女の被害にあったプレイヤーだろうか。プレイヤーネームは……当千?

 逃げる先頭にいるのはマツダン、当千というプレイヤーに俺、最後に後ろから追いかけてくるヤバい人だ。

 

「あ?何だよニュービーかてめぇ」

 

「そうですね!彼女の被害者でもあります!」

 

「ああそいつは災難だな。んでお前はなんで走ってるよ?俺と同じ理由か?」

 

「いえ!後ろから何かヤバい人が追っかけてくるので逃げてます!」

 

「ヤバい人って…誰………オイオイオイマジかよ!糞!最悪じゃねえか!」

 

 マツダンを追いかけながら後方を確認する彼。案の定、彼の眉間に皺が出来る。

 

「やっぱりヤバい人なんです!?」

 

「あったりまえよ!現トップランカーだぞ!この状況で勝てるヤツじゃねえよ!」

 

「あの人が!?」

 

 って事は沖田さんとかよりも強いってこと?でも何か違和感が…。

 

「当千さんでしたっけ!?彼以上に強い人っています!?」

 

「あっ!?あー…いるにはいるが…あいつら気まぐれだし、今この辺にいないはずだからな…それがどうした!?」

 

「気にしないでください!ただの確認です!」

 

「ざっけんなよ!!テメェゴラっ!!」

 

 何かスイマセン!後ろから殺気のような気配が強まるなか、前方のマツダンとの距離が少しずつ縮まる。

 

「チッ!案外しぶといな…それじゃあ締めいきますか!」

 

そんな時、また彼女が動き出した。

 

「ッ!当千さん3つのタイミングで俺と同じ方向に避けてください!」

 

「ッわかった!」

 

「1ッ!!」

 

 マツダンが一気に振り返り、懐から大量の爆弾を取り出す。

 

「2ッ!」

 

 後方に目掛けそれらを放出していく。慣性の法則に従いその爆弾達は少し転がりながら自分達の方向に向かう。

 

「3ッ!」

 

「ッッッ!!」

 

 俺と当千さんは、全力で右方向に身体を投げ出すよう回避運動を行う。すると、マツダンが投げた爆弾達は、後方にいたプレイヤーに向かう。

 

「さあ皆さんご一緒に!せーのっ!」

 

 

 

 

 

爆・DAN・ジョー!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

それはもう見事な自爆でした。

 

 




もうちょっと続くよ
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