冥王来訪(ハーメルン投稿版) 作:雄渾
場面は変わって、ポーランドの首都、ワルシャワ。
ソ連大使館の一室にいるKGBポーランド支部長は、チェブリコフKGB長官の指令を思い起こしていた。
――木原を抹殺しろ。
アルファ部隊の到着を待たずに、どんな方法を使ってもだ――
支部長は落ち込んだ気持ちを切り替えるために、細巻きにしたマホルカ*1に火を点けた。
その時、セーフハウスにある電話が鳴った。
支部長は、受話器を持ち上げる。
「私だ。
何、木原が単独行動をとっている?」
現地協力者は、ワルシャワ中央駅の公衆電話*2から連絡を入れてきていた。
男は、プラットフォームに立ち、特急列車を見送るマサキの事を監視していた。
「ジアコーサや鎧衣達は、ビェルスコ=ビャワにあるポルスキ・フィアットの工場見学に出かけましたが、木原は見送りをしただけです」
男の答えに、支部長は困惑の色を表す。
「彼だけ、出発を逃した理由は……。
う~ん、とにかく追ってみよう」
KGBの現地協力者は、市内を歩くマサキの後を追った。
彼はてっきり、外交関係者が定宿にしているポロニア・パレス・ホテルにマサキが向かうものばかりと思っていた。
だが、路線バスを乗り継いでいった先は、ヤズドゥフ通り沿いにある東独大使館*3だった。
マサキは事前に連絡を入れていたらしく、警備兵の取次で中へ入っていった。
その一部始終を見ていた協力者は、近くの公衆電話から折り返し、連絡を入れた。
「東独大使館だと?
そんなもんだと思っていた」
支部長は、紫煙を燻らせながら、その密偵に命じた。
「後は
1978年の政変以降、東独とソ連の関係は極端に悪化した。
100名近くいた指導員と呼ばれるソ連の顧問団は引き上げ、表向き東独の官界とソ連との縁は切れたかに見えた。
だがKGBは置き土産として、数百名の信頼出来る者を潜り込ませ、東独各所の動きを探っていた。
東欧各国にある在外公館もその中の一つであり、秘密協力者が隠れていたのだ。
故に、マサキの行動は手に取るようにわかっていたのだ。
報告を聞いた支部長は、満足げな笑みを湛える。
「ベルリンのファシスト共に、連絡を入れたのか。
支部長は、駐ポーランド大使館内にあるKGBの執務室に電話を入れ、選りすぐりのスパイを集めることにした。
「同志諸君らに指令を与える。
言うまでもないが、ルビヤンカから派遣された誇りにかけて、使命を果たしてもらいたい」
マサキの今回のポーランド訪問は、前回とは違い、非公式訪問の形を取っていた。
非公式の形を取ったのには,いくつかの理由があった。
一つは、ソ連と東欧諸国の関係が東独政変の発生以来悪化しているのと、日本との関係もその影響を受けてぎくしゃくしているためである。
もう一つは、政府・首脳間のシャトル外交が行われていない為である。
外交儀礼上、国家間の関係では平等の立場に立つことが重視される。
マサキが参加した外交使節団は、1978年10月にポーランドを公式訪問したので、今度はポーランド側が日本へ公式訪問する番だったのだ。
非公式訪問は、接受国政府が滞在・警護費用を負担する公式訪問とは異なり、原則として訪問者が全経費を負担した。
栄誉礼や
何よりも大きいのは、非公式訪問の形を取っているので大々的な報道が控えられている点である。
マサキの行動はポーランド政府により、プライバシー保護の観点から外部の目から完全に遮断されていた。
だが密室状態
薄暗い旧市街と対照的に、ワルシャワの新市街は明るかった。
その間にあるレンガ造りの円形状の砦が、有名なバルバカン城壁だ。
「近づいて来たぞ」
隊長のサンダークが、ついて来た者たちに声をかける。
腕時計を一瞥すると、午前3時だ。
「いいか」
サンダークが言った。
「間もなく大切な装備を積んだ幌付きのトラックが来る。
そこには、今回の作戦で使う大切な装備が載っている」
トラックの中身は武器弾薬と、ポーランド人民警察の制服だった。
武器は、ポーランド製は無論のこと、ソ連製、チェコ製、東独製。
RPK軽機関銃、RPG-7対戦車ロケット、スコーピオン機関銃、マカロフ拳銃等々、何でもござれだった。
「我々は最高評議会襲撃だけでいいですか」
少し物足りなそうな表情で、白ロシア人の軍曹が尋ねる。
「そうだ。
我々の目的は、木原との会談潰しだからな。
次の最高評議会議長を立てる準備をせねばなるまい」
ポーランドは、1945年以来独立を保っていたが、実際はソ連の傀儡だった。
最初の指導者、ボレスワフ・ビエルート*4は、モスクワ帰りの人物でスターリン主義者*5だった。
秘密警察副長官もロマン・ロムコフスキ*6NKVD中佐で、本名はナタン・グリンシュパン・キキエルというユダヤ人だった。
国防大臣コンスタンチン・ロコソフスキー*7も、ソ連邦元帥の階級を持つソ連軍人だった。
こう言った具合に、名ばかりの独立国だったのである。
早朝6時、マサキの泊まるワルシャワの外人専用ホテルに電話が入った。
ソファーで横になっていたマサキは、受話器を取る。
「モーニングコールか。
何、東独から連絡だって?」
電話を受けたマサキは、即座に訝しんだ。
この部屋は、防諜対策で
なぜ東独から?
「もしもし、木原さんでしょうか」
ドイツ語を話す若い女の声だった。
一瞬、マサキはアイリスディーナという単語が頭に浮かんだ。
「朝早くから、申し訳ありません。
実はわたくし、国家人民軍偵察部のものですが、お願いがありますの」
マサキは黙って電話を聞くことにした。
「同志シュトラハヴィッツ少将が急ぎの要件があるという事で、お時間の都合を作ってはいただけませんか」
電話は、よく聞けば、東独では使わない言葉づかいだった。
東独軍、人民警察、シュタージに置いて、少将及び中将はまとめて『同志将軍』と呼び掛けられる。
この電話は、基本的な東独軍の用語を間違っていたのであった。
電話をしたのは、KGBアルファ部隊の女工作員だった。
脇で聞いていたサンダークは、不敵の笑みを漏らす。
「フフフ。これで時間が稼げるという物だ」
濃紺の背広から軍服に着替えると、マサキはフロントから駐車場に急いだ。
持ち込んでいたポルシェ・911に乗り込んで、急遽東独方面に向かった。
ここからコトブスまで、高速を使って5時間か。
多少回り道をするが、途中で取り返せばいいか。
マサキは車を少し走らせている最中、今回の電話を不審に思った。
アイリスディーナはどうやって、自分がワルシャワに来ていることを知ったのだろう。
ホテルの場所を日本大使館に聞くも、この時間では事務職員も来てはいまい……
ふと路肩に車を止めると、東独に向かって車載電話を掛けることにした。
コトブス基地に掛けた電話は交換手を通じて、間もなく基地業務隊に繋がった。
そこから基地の食堂にある電話へと転送された。
「木原さん、おはようございます」
アイリスディーナの声は弾んでいた。
「え、同志将軍ですか?
今、朝食の時間で、大隊長も、だれも営外居住者は来てませんよ。
ちょっと待っててくださいね」
そういうとアイリスディーナは、朝食をとっている基地当直に声をかける。
「同志シュトラハヴィッツ将軍から話はありましたか」
「何だって?」
マサキは黙って受話器に耳を当てて、向こう側の話し声に耳を澄ませていた。
どうやらあの電話は嘘電話だったのだな。
マサキは静かに受話器を置いた。
電話の向こう側にいるアイリスディーナは、そういう事情を知らなかった。
受話器を再び取ると、謝罪の言葉を伝えた。
「ごめんなさい」
アイリスディーナが呼び掛けた時、電話は切れた後だった。
あら、木原さん怒っているのかしら。
アイリスディーナは、顔に不安げなものを浮かべるのであった。
エンジンを掛けながらマサキは、思い返していた。
KGBめ、俺に一杯食わせようとしたな。
やはり怪しい電話には、確認と相談が必須だな。
マサキはそう考えた後、再びホテルの方に引き返していった。
サンダーク中尉が立てた計画は、三通りの方法だった。
まず一つ目が、陳情者の村長夫妻に化け、国家評議会に潜入するという作戦である。
破壊工作をして、ポーランドの政府機能をダウンさせようという物である。
第二に、警官の制服を着て本部に潜入し、
そして最後にポーランド人民共和国軍の基地に潜入し、戦術機を奪取するという作戦である。
奪った戦術機で、東独に攻撃を仕掛け、戦争をけしかけようという物であった。
国家評議会とは、東欧の共産圏に広く見られた政治的制度の一つである。
大統領職に代わって、国家元首の権能を担う機関で、独裁党から選ばれた十数名のメンバーによって構成されていた。
議会の招集・解散権を有し、議会閉会中の期間、律法権限を認められている存在だった。
その他に、予算の編成権、戒厳宣布、国際条約の批准・放棄の権限を有していた。
一応、条文の上では、国家評議会の決定は議会で事後の審査を受けねばならなかった。
だが前衛党の民主集中制の原則から、そのような承認は形式的なものに過ぎなかった。
民主集中制とは、正式には民主主義的中央集権制度と呼ばれるもので、ソ連の影響下にある社会主義政党・共産党にみられる形式である。
党が立てた候補に信任投票を行い、そのメンバーによる議論を行い、一度決定した議題は、有無を言わさず下部の党員や国民は従うという制度である。
共産圏の選挙は、〇×形式の信任投票、メンバーの選出は全て党中央の意向に沿った人選がなされるという物であった。
これは、日本でいう所の最高裁判事の信任投票に近く、国民の意思は徹底して無視される制度であった。
党中央や政府の推薦がなければ、選挙には立候補できない制度であったので、無条件で追従する人間が選出されることになった。
その為、しばしば共産党や社会主義政党は、「党はモノを考えては駄目な所」と称され、命令を忠実に実行する人間が尊ばれた。
故に共産圏の国民は選挙を信用せず、投票所に足を運んで、丸を付けるという物という認識が形成されることとなった。
サンダークの行動は早かった。
マサキがワルシャワ中心部を離れたすきに、トラックに乗った偽警官隊を官衙に送り込んだ。
閣僚会議事務所は、ワルシャワ中心部にあり、駅からおよそ2キロほど南の場所に立っている。
元々は帝政ロシア時代の1900年に士官候補生学校として建てられ、1949年以降は国家評議会と閣僚会議の事務所が設置されている
今日、ポーランド共和国首相官邸として知られる建物である。
幌付きのZIL-131が、閣僚会議本部の前に停車した。
警官の制服を着たKGBアルファ部隊所属のメンバーは、平静を装って、事務所の前の検問所に向かった。
警備兵の尋問の前に、メンバーが一方的に答えた。
「私は
コヴァルチク大臣から急遽、秘密文書を閣僚会議に移送せよと命令されておる」
コワルスキー大佐こそ、KGBアルファ部隊長のサンダーク中尉だった。
彼等は、大した確認もなしに施設内に迎え入れられた。
彼等は易々と大臣たちがいる会議室まで案内されていた。
あまりにあっさり入れたので、サンダークは逆に怪訝な顔をするほどであった。
ドアを開けようとした瞬間、そこに偶然コヴァルチク大臣から連絡が入る。
コヴァルチクは、フィアットのジアコーサを案内するために、議長のギエレクと共にワルシャワを離れていたのであった。
「こちらコヴァルチクだ。
そっちに異常はないか?」
「はい。同志大臣。
指示通り、ポズナン支部長のコワルスキー大佐をお通ししました」
「指示通り?
何のことだ……
それにコワルスキー大佐という人物は、現在ポズナン支部長に任命されてないぞ」
警備兵が驚愕の色を表す。
「ええっ!?
すると、こいつは……」
偽警官隊は素早くソ連製のShM-41ガスマスクを付けた。
「少しばかり眠ってな」
警備兵は催眠ガスを浴びて、その場に倒れ込んだ。
「もしもし……。
おいっ、どうした!?」
受話器を拾い上げたサンダークは、ガスマスク越しに答えた。
「な……なんでもありません。
異常なしですよ、おわり」
「おわりってどういう事だ。
おいっ、返事しろ」
これは何か重大事件が起こった。
事態を重く見たコヴァルチクは、秘密情報局だけではなく、軍内務部を通じてポーランド軍参謀本部にも連絡を入れた。
軍内務部は、KGBの第三総局に相当する機関で、ポーランド軍の統制、規律と治安維持を目的とした機関である。
対テロ用の部隊と国境警備隊という実力部隊を有し、部員の多くが秘密情報局出身で構成されていた。
連絡を受けた参謀本部は特殊部隊である第1独立突撃大隊を即座に差し向けることにしたのであった。
サンダークたちは、通話を切ると事務所内になだれ込んだ。
消音装置付きの拳銃を片手に、警官の制服姿のメンバーが押し入る。
その刹那、耳を聾する銃声が響き渡った。
飛び込んできた工作員の上半身は、一瞬にして血煙に代わり、消し飛んだ。
部屋の中にあったのは、12.7ミリのNSV重機関銃だった。
これはソ連製の兵器で、ポーランドやユーゴスラビアでライセンス生産が認められた銃火器である。
1980年代末までは世界一軽量な重機関銃という事で宣伝されていたが、実際は三脚を含めると50キロ近くにまでなっていた。
ポーランドやチェコでは配備が許されたが、東独には一切配備されなかった。
50センチの銃身を超える火器を整備できる工場が東独になく、また反乱を恐れたソ連軍の措置のためであった。
「何が起こっているんだ!」
サンダークは思わずロシア語で叫んだ。
通常KGBの対外工作員は、外国語教育を受けており、極力ロシア語を使うのを避けていた。
だがブレジネフ時代の長い規律のゆるみにより、KGBは不適切な人員配備や工作が一般化していた。
幹部の子弟が無試験で多く入省し、海外任務での不祥事が相次ぐ事態となっていたのだ。
サンダークもその一人であった。
彼は、父が戦争中にNKVDの密告者として暗躍したことから、KGB上層部とコネが出来、第三総局に配属した人物であった。
KGB将校の親族という立場を利用して、一番下の妹をESP実験体の試験に参加させ、下から二番目の弟を軍学校に無試験で入学させたりなどもした。
ソ連政権の腐敗を絵にかいたような人物で、アンドロポフが健在であったのならば決して選ばれなかったであろう。
機関銃の三脚砲架に腰かけ、黄色いイヤーマフを付けた男が、ドイツ語で声をかける。
「とぼけなさんな、
お互い、遠い異国の地でせっかく生き延びてきた命を、無駄にすることはねえだろう」
「日本野郎か、貴様」
PB消音拳銃を向けたまま、サンダークが叫んだ。
「殺しに来た相手の素性を知らねえのかい。
こっちはお前たちに暗殺を依頼した相手を知っているというのによ……」
深緑一色の軍服を着た東洋人の男は、不敵に笑った。
機関銃の銃口は、ずっとサンダークたちを捉えたままだ。
「ソ連共産党書記長だろうが!」
「……」
「市中に立っていた警備兵が一斉にいなくなったという情報があってな、それで分かったよ。
お前たちがここに来るとな」
男は視線をそのままにして、胸ポケットからホープの箱を取り出した。
そしてタバコを抜き出すと、口に銜えて火を点ける。
「向こうは一人だ。
怯むことはない!」
サンダークは声をからして、命じた。
後ろにいた工作員たちは小銃を構え直す。
それより早く東洋人の男は、NSV重機関銃の引き金を落とした。
閃光とともに、虐殺が始まった。
場面は変わって、カリーニングラードのフラブロヴォ飛行場*10。
駐機場では既にエンジンのかかったMiG-23が準備され、今か今かと出撃を待っていた。
両肩には、大型精密誘導弾の3連装ランチャーと、脚部には空対地ミサイルが装備されている。
バルチック艦隊海軍航空隊所属の海軍大尉は、不満と怒りに
彼はKGB第三総局の現役予備将校で、本来であれば、隊内スパイの割り出しと規律違反の捜査を専門としていた。
KGBの本来の任務は、情報収集能力とそれを生かした豊富な情報ネットワークによる諜報戦術だった。
それによって兵器の性能差に勝る西側の軍隊に対しても、部分的に有利な状況を作り出して、優勢に戦いを進める。
それがソ連赤軍、KGBの基本戦術だった。
それがまったくもって崩れている。
しかも今回ばかりではない。
航空支援や他の海軍艦艇からの支援もない。
航空機や艦艇の安全な航行を約束できないからだ。
そればかりではない。
これは外交上の都合であるが、少人数に限定し、あくまで個人の暴走という形にするためである。
「そんな危険な任務に、KGBの大事な諜報員を送り込んでいいのかよ!」
作戦を立案した人間が目の前に居たら、アッパーカットをくらわせていたであろう。
さらに、問題はまだある。
制空権もまともに取れてない空域で、地上や海上からの支援もなしに、突っ込めとは常軌を逸している。
そう思うのは、件の大尉だけではないだろう。
部隊は夜明け前後の7時に、基地を飛び立った。
カリーニングラードを出るとバルト海をポーランド方面に向けて、低高度で飛行する。
丸見えの昼間強行爆撃よりはマシとはいえ、敵の動きには細心の注意が必要である。
至近距離から
潰すか、潰されるか、先に行動をとった方の勝ちだ。
レーダーの標準射を感知したら、反射的に動かねばなるまい。
網膜投射を通じてみる赤外線映像にも怪しい影はない。
一面、淡い色の緑の画面があるだけだ。
ここは味方の情報を信じて、突っ切るだけだ。
案の定、警報が鳴った。
「
有翼ロケットとは、ロシア語で巡航ミサイルの事である。
この様に筒状で飛ぶものは、露語ではすべてロケットと称した。
僚機の叫び声に、男は耳を疑う。
巡航ミサイルを発射可能な機体は、視界上に存在しなかったからだ。
反射的に戦術機体の各機は、ASM*12を放つ。
同時に、敵に感知されないように期待を大きく回転させた。
ミサイルは命中と共に、強烈な閃光が夜明け前の闇夜を切り裂いた。
爆発の規模は大きい。
再び警報が鳴った。
「ロケット?どこだ」
敵は一枚上手だった。
閃光と同時に、海中からグレーの機体が躍り出る。
ゼオライマーか。
安堵の感情は消えて、瞬時に嘆きの声になった。
電波
だが反応が遅れた一機が破壊された。
背後から稲妻のような光が差し込むと、後方を飛ぶ4番機、5番機が瞬時に砕け散った。
あっけない最期だ。
「畜生!」
こちらから攻撃しても、反応がなかったかのように消える機体。
反撃のしようがないとはこの事だ。
ソ連軍が八方ふさがりの状況を楽しむかのように、グレートゼオライマーは敵を追い回した。
大型な機体に似合わず、機敏な動きを見せ、50発以上のミサイル飽和攻撃と次元連結砲を斉射する。
日本と協力し、ゼオライマーを用意するとは、ポーランドは予想以上にしたたかだ。
格下の相手に負けるとは……
海軍大尉は涙を呑んで、戦闘空域を離脱した。
忌憚なきご意見、ご感想お待ちしております。