冥王来訪(ハーメルン投稿版) 作:雄渾
東独国内のモスクワ派とKGBと共謀して反乱に出る。
ベルンハルト中尉の運命や、如何に……
深夜のベルリン市上空を騒がすジェットエンジンの音。
ふいに現れた複数の戦術機に、市民は不安に思った。
夜半*1に為ろうと言う時刻で、戦術機を飛ばす事があったであろうか……
国都ベルリンの騒乱は、西ベルリンに駐留する米軍にも察知された。
核戦力の相互確証破壊*2……
1965年に、当時の米国防長官*3が公式に表明した政治的表現である。
米ソ両国は、一方から大規模な核攻撃を受けた場合、相手国を確実に破壊できる報復用の核戦力を保持し、見つかりにくいSLBM*4の形で用いた。
この『恐怖の均衡』ともいうべき状態にあって、彼等は動けなかった。
一応、東独政権首班から連絡があれば、人道部隊と言う事で動くことも検討されていたが……
対BETA戦争という熱戦と東西思想戦という冷戦。
この二正面作戦を行う米国に在っても、世論の反応は捨てがい……
空襲警報の鳴る西ベルリンに在って、彼等は受動的な態度を取る事に決めた。
ベルリン・共和国宮殿
東ドイツ首脳部は、ソ連大使館の対応に苦慮していた。
偶発的な事故として始まった市街戦……
ソ連本国とのホットラインを繋ごうにも、BETA戦で通信インフラは壊滅。
はるか極東のハバロフスクへの連絡にも、一苦労する有様であった……
米大使館や、先の米ソ会談を主催した英政府に連絡を入れ、対応を待つ。
宮殿の傍は、既に国籍表示の無いの戦車隊が鎮座している。
囲まれてはいないが、何かあればただでは済まないであろう……
臨時閣議中、衛兵が入ってくる。
「失礼します。見慣れぬヘリ数機が近寄ってきていますので、退避の準備を……」
国防大臣が、問う。
「短翼、腕の様な物が付いているのか」
「ミサイルと思しき筒の様なものを吊り下げてます」
大臣は立ち上がる。
「ソ連の新型攻撃ヘリだ。ここに乗り込む算段だ」
大臣の発言を受けて、議長は立ち上がった。
「近隣の部隊は……」
「防空部隊も戦車隊も、出動要請を掛けました」
窓際では狙い撃ちされる……
大ホールも薄壁一枚で打ち抜かれたら一溜りもない。
精々アスベストが粉塵として舞うぐらいだ。
そう考えた議長は、行動に出る。
「一旦、奥に逃げるぞ。ここでは不利だ」
議長へ、国防大臣が耳打ちする。
真剣な表情で聞き入った議長は着席すると、暫し悩んだ後、こう告げた。
「もしもの事を考え、国防相、外相、首相以外は、この場から退避しろ」
政治局員が、声を掛ける。
「明日の政治局会議*5は如何致しますか、同志議長」
彼は、最悪の事態を想定して動いた。
「我々が不在でも対応できるよう、計らえ」
会議室から閣僚と政治員を逃した後、議長は、三名の閣僚と共に、ここに残る決意をした。
間違いなく、あのヘリは暗殺隊……
分散して居れば、最悪自分の遺志に続く者が出るかもしれない……
男は目を瞑り、独り言を言う。
「タバコも、後10本か」
国防相が漏らす。
「買い溜めでもして置けば良かったよ」
室内に笑い声が響く。
彼らなりの精一杯の痩せ我慢であった。
複数の足音が聞こえると、彼等は覚悟した。
ヘリより降りた暗殺隊が近づいて来るのだと……
間もなく、ノックも無しに、ドアが開く。
男は、残り少ないタバコを箱から出すと火を点けた。
「議長、此処に居りましたか。お迎えに上がりました」
白色で両前合の上着に、赤い側線が入った濃紺のズボン。
場違いな将官礼服を着て現れた
ソ連派の首魁、クレムリンの茶坊主と評される、エーリヒ・シュミット保安少将、その人であった。
開け放たれたドアの向こうには、ソ連の1969年制定野外服を来た人物が数人立つ。
深緑色に塗装された鉄帽を被り、硬い綿布製の装備品を支える合皮製ベルトを締め、『キルザチー』と言われる合皮製長靴を履いている。
完全武装の赤軍兵を引き連れたシュミットの事を、首相が
「君は、
シュミットは無表情のまま、懐中より見慣れぬ大型拳銃を右手で取り出す。
「手荒な真似はしたく御座いません……」
その刹那、用心金から引き金に食指を動かし、彼等の背後に掃射する。
電気鋸の様な音と共に、拳銃が激しく上下した。
床の上に、バラバラと薬莢が撒かれる。壁が剥がれ落ち、部屋一面に濛々と埃が舞った。
凍り付く首相に代わり、議長がシュミットに尋ねる。
「貴様、何が欲しい。言ってみろ」
茶色の官帽型軍帽を被り、薄く色の付いた眼鏡を掛けた顔が動く。
「私が欲しいのは、この
男は、高笑いを浮かべた。
「良かろう。1600万人民を餓えさせぬ自信があるのか……」
シュミットは、困惑した。
「対外債務の実額はどれだけあるのか……」
彼は、男の問いから逃げた。
その様子を見ていた国防相も、同調する。
「今後の国防安保の展望は、どうするのだ……」
シュミットは、目を背けたまま、沈黙を続ける。
「言えんのか」
シュミットは俯くばかりで、国防相の問いには答えなかった。
遠くから駆け寄ってくる足音がする。
兵達は気にせず此方を見ている。自動小銃は、釣り紐で担ったままだ。
外相も、賭けに出た。
「対ソ関係は最悪。今更、
貴様のような
現実は、甘くない」
勢い良く引き金を引くも、撃鉄の音ばかりで、弾が出なかった。
興奮のあまり、20発の装弾は全て打ち尽くした後であるのを、忘れていたのだ。
轟音が響き、怒声と共に男達が乱入してきた。
「シュトラハヴィッツ君!」
男は叫んだ。
勤務服の上から大外套を羽織り、小銃を構えたシュトラハヴィッツ少将が仁王立ちする。
シュミットは素早く弾倉を変えようと、左手で操作する。
即座に、拳銃を握った右手を、少将が
拳銃が弾き飛ばされ、床に転がると、握っていた弾倉を放り投げ、一目散に逃げて去っていく。
数度、銃声が響いた後、まもなくすると小銃を構えたハイム少将が現れる。
「おい、あの茶坊主は逃げたぞ」
外套姿で、脇を向いた侭、シュトラハヴィッツ少将に話しかけていた。
居並ぶ閣僚を前に、シュトラハヴィッツ少将は敬礼をする。
国防大臣が挙手の礼で応じた後、彼に語り掛けた。
「アルフレート、お前一人で来るものとばかり思っていたが……」
シュトラハヴィッツ少将は、不敵の笑みを浮かべる。
「喧嘩は一人では出来ません。それに、これは国の
大臣は哄笑した。
「じゃあ、ハイムを呼んだのも、確認の為か。そうであろう」
彼は、大臣の方を振り返る。
「否定はしません」
「若い頃と変わらんな、お前は」
戯言を述べた後、大臣の表情は変わる。
「脱出路は……」
「既に確保済みです」
そこに議長が、割り込んできた。
「ヘリは如何した」
男は、空挺作戦を行おうとしていたヘリの動向を気に掛ける。
「 シルカ対空自走砲*8を随伴させてきました。連中も
シュトラハヴィッツ少将の答えに、彼等は困惑した。
「どうやって……」
「61年10月の手法を参考にした迄です」
彼等は、同事件に置いて国際法を無視し、国籍表示を外したT-34戦車33台を運用した駐留ソ連軍の手法を真似たのだ。
男は、右手で持っていたタバコを素早く点けると、一言告げる。
「ソ連の『
再び、タバコを深く吸い込む。
「グズグズして居れんな。『ランプ館』から脱出するぞ」
『ランプ館』
男は、ベルリン市民が、宮殿内にある1001個のシャンデリアを揶揄した表現をあえて口にする。
タバコを灰皿に投げ入れると、男達は足早にその場を後にした。
第一戦車軍団基地
自室で手紙を書いていたヤウク少尉は、けたたましく鳴る内線電話のベルの音に筆をおいた。
受話器を取り、注意深く耳を傾ける。声の主は、ホルツァー・ハンニバル大尉。
上司の呼び出しの命を聞き、応じた。
着慣れた軍指定の茶色の運動着から、強化装備に着替る。
廊下を走知りながら、考えた。首都で何かあったのであろうか……
生憎、同輩のオズヴァルト・カッフェからは到着が遅れるとの連絡があった。
結婚した為、寮外で暮らしている為、到着に時間が掛かるらしい。
今、手元にいるメンバーの技量も不安だ。
新人のヴァルター・クリューガー曹長の実力は、未知数……
訓練時間は十分ではあろうが、実戦経験はほぼ無いに等しい。
その様な事を思っていると、指令室に着く。
何時もは勤務服姿の最先任上級曹長が、珍しく深緑色の冬季野戦服に身を包んでいた。
椅子に腰かけ、腕を組むハンニバル大尉に敬礼をする。
大尉の姿格好は、強化装備の上から、外部電源を兼ねた
ヤウク少尉は、開口一番問うた。
「非常招集とは、どうかしましたか」
彼の言葉に、大尉は顔を向ける。
「これを見ろ」
大尉は、電子探査装置の画面を、右の食指で指差す。
「ベルリン市街に戦術機が一機出現した。
そして市街地より東南東20キロメートルの地点を時速200キロで戦術機が飛行している」
彼は驚愕した。
「防空隊は、なぜ市街地に戦術機着陸を許したのですか……」
大尉は、目頭を押さえる。
「君でも分からぬか。はっきり言おう。出現までレーダーには捕捉されなかったのだ」
彼は、しばしの沈黙の後、答えた。
外字紙や欧米の軍事情報雑誌からの情報を基に、推論をくみ上げる。
「もしかしたら、あの米国内で開発中のレーダーに映らない新型機……。其れではないでしょうか」
「電波を遮断できる装置を兼ね備えてるとでも……」
彼は、右手を顎に当て答える。
「手短に言いますと、米国では特殊な塗料や複合材で電磁波を遮断できる高性能機。
そのような物を設計中だと、軍事雑誌に載っておりました。もっとも噂レベルですが……」
大尉は立ち上がり、左手の腕時計を見る。
「分かった。5分後に出撃だ」
「同志カッツェ少尉は……」
大尉は、彼の方を向き、答える。
「奴を待たずに出撃する」
基地より
ハンニバル大尉の指示で、大隊は三つに分けられ、ヤウク少尉の率いる部隊は共和国宮殿に接近する不明機に向かった。
大尉指揮の本隊と、ベルンハルト中尉の別動隊は宮殿周辺に向かう。
ヤウク少尉は、
士官学校で席次を争った、同輩・ユルゲン・ベルンハルト中尉の事が心配だ……
彼は此の所、家族の事で思い悩んでいる。
戦闘に支障が出なければ良いが……
そう思いながら、匍匐飛行を続けた。
「戦闘指揮所の将校は、すべて出払っただと!」
非常時とは言え、ハンニバル大尉迄出払うとは……
遅れてきたカッツェ少尉は、唯々唖然とするばかりであった。
驚嘆するカッツェを余所に、最先任上級曹長が続けた。
「同志大尉の意見としては、同志カッツェ少尉に全体の指揮をお願いすると……」
彼は思い悩んだ。
「こんなのだったら、アイツを連れてくればよかったな……」
家で休んでいる妻の事を思う。
曹長は笑みを浮かべると、彼の独り言に返答した。
「同志少尉、
曹長は、身重のヴィークマンを気遣うそぶりを見せた。
知らぬ間に独り言が漏れたカッツェは、己を恥じた。
ベルリン・ソ連大使館
ウンター・デン・リンデンにある、ソ連大使館に佇む白磁色の大型戦術機。
戦術機隊に周辺を囲まれても、
ベルンハルト中尉は、その様から、帝王を思わせる風格を感じた。
彼は一か八かの勝負に出る。
もし、ゼオライマーという機体ならば、操縦者は木原マサキ。
一度、面識のある人物だ。
彼は部隊の仲間に通信を入れた。
「1番機より、中隊各機へ。所属不明機を説得する。
自分よりの指示があるまで衛士の攻撃は禁ず。繰り返す、衛士の攻撃は禁ずる」
「ソ連大使館への対応は如何しますか」
彼は、画面に映る衛士を見る。
「3番機、余計な事は考えるな。良いか、市街地故に擲弾や散弾の使用は制限するように」
僚機から、心強い返事が返ってくる。
「了解」
彼は、
指で、航空無線機の国際緊急周波数121.5MHz*9にダイヤルを回すと、彼は英語で応答した。
「警告する。貴機はGDR*10領内を侵犯している。速やかに現在地から退去せよ」
白磁色の機体が、ゆっくり此方に向く。
即座に、向こうから通信が入った。
男の高笑いが聞こえると、間もなくドイツ語で話しかけてきた。
「この天のゼオライマーに、何の用だ」
ゼオライマーは、ゆっくりと機体の右手が上げ始める。
「此方に攻撃の意思はない。操縦者は木原マサキ曹長であろう。違うか」
彼は賭けに出た。
無線で返信してきた男が、応じる。
「如何にも、俺は木原マサキだ」
彼の応答に、マサキは応じた。
暫しの沈黙の後、網膜投射越しにマサキの画像が映る。
不敵の笑みを浮かべ、此方を見る。
「何時ぞやの懇親会以来だな」
哄笑する声が響き、彼の心を騒がせる。
「貴様等なりの歓迎と受け取ろう。だが、俺には構わず遣るべき事がある」
機体の右手を挙げ、食指で共和国宮殿の方角を指し示す。
「向こうから来るヘリコプターを撃退するのが先であろう。
貴様等が望むのであれば、俺はいつでも相手になってやる」
再び哄笑する声が聞こえる。
「もっとも無残な姿を晒すだけであるから、止めて置けば良い」
マサキは、画面越しに映る美丈夫に応じた。
あの時、見た碧眼の美しい
「今日の所は
彼は、右手で髪をかき上げる。
「天のゼオライマーの威力、特等席で観覧できる喜び。全身で感じるが良い」
無線通信でのやり取りをしていると、数機の戦闘ヘリがこちらに向かって、ロケット砲を放つのを確認した。
面前の機体は、気付くのが遅れた模様だ……
借りを作ってやろう。そうすれば、何かしらの工作の下地になる。
マサキはそう考えると、操作卓に指を触れる。
ベルンハルト中尉は、自分の判断を誤ったことを後悔した。
9M17M『ファーランガ』対戦車ミサイル*11が、連続して直進する。
手動指令照準のミサイルの為、照準用レーダー波は発生せず、レーダー警戒装置は未検知……
つまり警告装置は作動しなかったのだ。
飛び上がって避ければ、ソ連大使館へ直撃……
向きを変えれば、時間的に被弾する可能性も高い。
突撃砲で迎撃するよう、背面に向けて、両腕を180度曲げる。それと同時に背中にある、兵装担架を兼ね備えた補助腕を展開させた。
懸下した計4門の突撃砲を向け、火器管制システムを作動させる。
操縦桿を強く引き、火器発射ボタンを押す。
突撃砲は咆哮をあげながら、勢い良く火を噴き、飛翔物を狙う。
後方射撃を繰り返すが、思うように命中しない……
二発、迎撃できたが、もう二発は通り抜けて来る。
対戦車弾ですら簡単に損傷させる機体……
跳躍ユニットやコックピット背面に当たれば、助かるまい。
しかも勝手知ったる平原や山岳地帯ではなく、市街地。
不慣れな状況も、彼の心に動揺を与えた。
そうしている間に彼の駆るMig-21バラライカPFは、閃光に包まれた。
周囲の機体は、モニターより接近する飛翔物を見る。
発射炎を上げ、接近する対戦車ミサイル。
攻撃を察知すると、即座に散開した。
一番機のベルンハルト中尉が光に包まれたのが見える。
恐らく跳躍ユニットか、燃料にでも引火誘爆したのであろう……
彼等は、後方のヘリに意識を集中し、瞬間的に跳躍して、ヘリの上空に出る。
有りっ丈の20ミリ機関砲弾を喰らわせた。
十数機の戦術機より、攻撃を受けたヘリは爆散。
後方に居たヘリ数機は、高度を上げると引き返していく……
「射線上から回避しろ」
撃墜されたとばかり思っていた一番機からの通信が入る。
急いで、散開すると一筋の光線が勢い良く通りぬけて行く。
光線級の攻撃を思わせる、その一撃ははるか遠くにいるヘリに命中。
機体を光線をかすって誘爆すると、全滅させた。
ベルンハルト中尉は困惑した。
目前に居た機体が、一瞬にして後方に転移。
その後即座に、大使館へ戻ったかと思うと自分の機体に覆い被さるよう佇む。
50メートルは
唖然とする彼に、マサキは話し掛けてきた。
「これも、ゼオライマーの力の一部にしか過ぎん。
貴様等が
不敵の笑みを浮かべ、ベルンハルト中尉を煽り立てる。
「その代わり、俺と共にソ連を焼き払う……文句はあるまい」
彼が困惑をしていると、マサキはお構いなしになおも続ける。
「貴様にその意思があるならば、俺は喜んで手を貸そう」
マサキは哄笑した後、こう吐き捨てた。
「楽しみに待っているぞ」
そう言い残すと、面前の機体は消え去る。
一連の経緯をゼオライマーを通して見ていた氷室美久は、困惑しながらマサキに問いかける。
彼女は、自分の主人の真意を
「何が為さりたいのですか……」
マサキは応じた。
「俺が望むのはただ一つ、世界征服よ」
彼は不敵の笑みを浮かべる。
「まず足掛かりとして、ソ連を戦場にした世界大戦を引き起す。
東欧諸国を巻き込み、西側に迎え入れ、社会主義経済圏を破壊する……。
やがては経済的に孤立させ、核に汚染された大地を当てもなく
上空に転移し、浮遊させたゼオライマーより市街を
所々燃え上がる市街……
ヘリやミサイルの残骸が火事を引き起こしたのであろうか。
「あの蛮人に相応しい、鎌と
眼光鋭く、画面を睨む。
「俺が東ドイツの小僧を助けたのも、その亀裂を広げるための方策よ。
奴等は、諜報戦の世界で、割れ目をこじ開ける方策を西側に仕掛けて来る。
自分で味わうと、どうなるか……、この目で見たくなったのよ」
「今日、手に入れた資料は、複写して全世界にばら撒く」
彼女は困惑した。
「それでは、世界中が混乱します。御願いですから、お止めください」
彼は哄笑する。
「CIAとゲーレン機関にだけ、限定してやるよ」
「この上で、シュタージファイルでもあれば、奴等を
ふと思いついたように言う。
「俺は決めたぞ。
これより大使館を跡形もなく破壊した後、ミンスクとウラリスクを
このゼオライマーの力を持って容易い……」
彼は、続ける。
「そうすれば、その戦力はすべて対ソ戦争とやらに使えるであろう。
嘗て列強が支那をパンケーキの様に切り取ったように、ソ連を細切りにして国力を減退させる。
その戦争で国力を疲弊させた各国を恫喝し、ほぼ無傷の侭、我が手中に収める」
その様に
「この世界の人間どもを、BETA等という化け物の餌にするのは惜しい。我が奴隷として、
内に秘めたる黒い感情を、吐露した。
「想像してみよ、愉しかろうよ」
彼は、いかにも我意を得たりというように哄笑した。
ご意見、ご感想お待ちしております
タグに関して
-
死亡キャラ生存タグ
-
原作崩壊タグ
-
架空戦記タグ
-
東西冷戦タグ
-
不要