冥王来訪(ハーメルン投稿版) 作:雄渾
その最期は哀れな物であった。
東ドイツ・東ベルリン
一方、東ベルリンの市街上空では激しい戦闘が繰り広げられていた。
上空を哨戒していたヤウク少尉率いる小隊12機は、4機の所属不明機と遭遇。
20㎜突撃砲の射撃を受けると散開し、距離を取る。
機種は、MiG-21バラライカ。射撃戦が一般的な戦術機で、長剣装備……
彼の記憶が間違いなければ、対人戦に特化したソ連のKGB直属の特別部隊。
丁度、自分も二本、刀を積んでいる……。
自身の中にある、戦士の血が滾って来るのが判る。
ヤウク少尉の操縦するF-4Rファントムは、絶え間ない射撃の間隙を縫って、高度を下げる。
深緑色の塗装が施された機体は、テンプリン湖上をすべる様にして勢いよく飛ぶ。
衝撃で舞い上がる波しぶきが、機体の両側に打ち付ける。
網膜投射越しに移るサンスーシ宮殿の姿を見ると、ふと一人呟いた。
「ポツダムまで来ていたのか……」
『このプロイセン王国の文化遺産を
彼の心の中に、燃える様にソ連への憎しみが広がっていく。
ヴォルガ・ドイツ人として苦汁を嘗めた父祖の事を思い起こしていた。
『ヴォルガ・ドイツ人』
18世紀から20世紀初頭にかけて、西欧社会から取り残されていたことを実感していた帝政ロシアは、多数のドイツ系移民を受け入れた。
時の女帝、エカチェリーナ2世は、自身もプロイセン人であることも手伝って、農業の大規模な振興策としてドイツ南部の貧困層やプロテスタントの少数派を呼び込んだ。
しかし彼等に待っていたのは、過酷な運命であった。
帝政ロシアの都合で一方的なロシア化政策を受け、文化を捨てることを強要され、圧迫を受けた。
1918年の赤色革命では、社会情勢が一変し、より苦渋の歴史を歩むことになる。
猜疑心が強く戦争や反乱を恐れるスターリンの手によって、遠く離れた中央アジアのカザフスタンや天然の監獄たるシベリアに追放された。
人々は住み慣れた家を奪われ、劣悪な環境の収容所に送られ、囚人として扱われた。
少なからぬものがシベリアの地で落命し、その立場はスターリンの死後も留め置かれた。
今、面前に居る敵は、ソ連共産党の手先のKGB。
彼等は、己が祖父母を、ボルガ河畔の地・サラトフ*1より、遥か遠い中央アジア・カザフスタンに送った。
必ずこの戦いに生きて帰って、待つ父母や兄弟に会う。
彼の心には、深い家族への想いが満ちていた。
だが、それ以上に強く思うのは、自らが
美しい亜麻色の髪をした美少女、
編隊飛行をする4機の内、一機をこちらに引き付けた。
F-4Rの右手に持つ突撃砲を後方に向け、追ってくる敵機を牽制しながら、僚機に通信を入れる。
「此方一番機、2番機どうぞ」
湖上を滑る様に飛ぶと、背後からの射撃を避ける。
通り抜けた個所に、水しぶきが上がる。
時折、
「2番機より、一番機へ。指示をお願いします」
返信があった。
推進剤の消費量を見る。飛び方さえ気を付ければ、あと2時間ぐらいは大丈夫であろう。
「格闘戦は避けろ、集団で叩け。繰り返す、集団戦で叩け。以上」
硬く強固に見える戦術機……
乗りなれれば判るが、恐ろしいほど脆い機体。対戦車砲や対戦車地雷で吹き飛ぶ装甲板。
どの様に優秀な衛士が乗っていようと数を持って対応すれば、必ず落ちる。
地獄のウクライナ戦線で嫌というほど見せつけられてきた……
引き付けた一機以外は、集団で叩けば初心者でも勝てる筈。
一人でも多く、僚機を返さねば6月のパレオロゴス作戦に影響する。
再び機首を上げ、上空に向かう。
ウクライナの戦場から遠く離れたベルリンは、幸い光線級の影響もない。
急加速し、高度を上げる。
深夜だったのが幸いした……
日中であれば、カヌー遊びに興じる観光客であふれていたであろう。
後ろから、追いかけてきた敵機の背後に回り込むことに成功した。
開いている左手に、突撃砲を移動し、右手で兵装担架にある長剣を掴む。
左手の突撃砲を担架に乗せ、もう片方の長剣を受け取る。
一瞬の隙を見て、敵機の両腕の連結部を破壊する。
彼は巧みな剣
下は湖だ……。上手く行けば不時着、生け捕りに出来る。
網膜投射越しに、湖面へと落下する機体を見ながら、残る3機の対応に向かった。
空中で、再び突撃砲に換装するとヴィルドパークの方角に向かう。
夜空に向かって、対空砲火が上がっているのが見える。
ヴィルドパークを超えれば、ポツダムの人民軍参謀本部だ。
ここで死守しなければ、この国の中枢機能は瓦解する。
そう考えた彼は、再び通信を入れる。
「こちら第40戦術機実験中隊、どうぞ」
無線の混信が有った後、返信が入った。
「こちら、第一戦車軍団……、友軍機か」
「対空砲火を下げてくれ……」
通信をしている間に、背後に一機付く。
猛スピードで機体を反転すると、機体前面を後方に向ける。
間もなく朱色の機体を視認すると、火器管制のレバーを手放した。
「ユルゲンか。脅かすな」
背後に来たのは、朱色のバラライカPFを駆るベルンハルト中尉。
彼の後ろから、中隊12機が続けて飛んでくる。
判断が遅れれば、危うく友軍射撃を受けそうになっただけではなく、友軍機撃墜の可能性もあり得たのだ。
アフターバーナーの火力を調整し、ゆっくりと着陸の姿勢に入る。
既に地上で、ハンニバル大尉達が待つ姿を視認した。
難なく着陸すると、管制ユニットより降りる。
機内より持ってきた陸軍の防寒着を着こみ、ベルンハルト中尉達の傍まで行く。
綿の入った
着心地が悪く、重い為、ウクライナ帰りの古参兵達は誰も着ようともしなかった。
ユルゲンに至っては、戦闘機乗りの証である濃紺のフライトジャケットを着ていた。
この男は、自分同様宇宙飛行士になるのが夢であったのを思い出した。
翼をもがれても猶、空への夢は諦めきれぬのであろう。
しばらく、雑談をしながらタバコを吹かしていると号令がかかる。
「総員、傾注」
ハンニバル大尉の掛け声で、40名の中隊が整列する。
司令官と数名の男達が来た。
シュトラハヴィッツ少将の敬礼を受け、全員で返礼をする。
ホンブルグ帽に、脹脛まで有る分厚いウール製の狩猟用防寒コートを着た人物が来る。
彼も、同じように敬礼をした後、立ち去って行く。
後ろから来た防寒外套を着た国防大臣の姿を見て、初めて議長である事に気が付いた。
見知った人物の顔すら認識できなかった……
疲れているのであろう。
大尉が、腕時計を見る。
顔を上げて周囲を見回した後、こう告げる。
「追加の指示が無ければ、明日の0600に再び練兵場に集合。
同志ベルンハルト、同志ヤウクの両名以外は一旦解散する。以上」
隊員たちが引き上げた後、ヤウクとベルンハルトの両名は残された。
ヤウクは、ハンニバル大尉に問う。
「話とは何でしょうか」
「同志ヤウク少尉。
貴様、まず近接戦闘を捨てて、砲撃戦に徹する様、指示したのは評価しよう。
ただ、その本人が格闘戦に夢中になって小隊の指揮を疎かにするのは何事か。
小隊の指揮を執る将校として、落第だ」
彼は、ベルンハルト中尉の方を向く
「同志ベルンハルト中尉、あの状況でソ連大使館への被害を拡大させなかった。
その点は、技量の高さを認める。しかし、日本軍機の介入が無ければ戦死していた可能性は高い。
ここ最近は判断に遅れがみられる。注意せよ」
彼は両名を改めて見る。
「俺からの説教は以上だ。一先ず風呂にでも入って寝ろ」
挙手の礼に応じた後、参謀本部に隣接する兵舎へ向かった。
早朝のベルリン市内を走る車列。
外交官ナンバーの黒塗りの高級車が3台、その後から似つかわしくない軍用トラック2台が続く。
高級車は、ソ連共産党幹部御用達の115型リムジンで、トラックは131型軍用トラック。
共に『ジル』の名で有名なリハチョフ記念工場*2製であった。
「同志シュミット、この上はどうするのかね」
ソ連軍将校のM69野戦服に、大佐の階級章を付けた人物が、礼装のシュミットに尋ねる。
件の人物は、シュタージ本部に出入りしてシュミットを指導したKGB大佐であった。
「すでに戦術機部隊は壊滅しました……。
シュミットの返答を聞きながら、男は左手で顔を撫でる。
「駐留軍も動かずか……」
頼みの綱とした駐独ソ連軍は、彼等への協力を一切拒絶した。
早暁、シェーネフェルト空港へ向かうも、既に人民空軍が全権を掌握。
慌てて引き返すも、憲兵隊のオートバイ隊に追われる。
外交官特権で彼等を追い払うと一目散に、秘密基地へ逃げ延びた。
勢いよく車道を進む中、車列の前方から銃撃を受ける。
運転手は危険を察知し、ブレーキを踏み、車を止めた。
「どうしたのだ」
運転手の咄嗟の動作に、男は狼狽する。
まさか、外交官保護を認めた1961年のウィーン条約を反故にする愚か者が居るとは……
「車を出せ!」
そう伝え、運転手が車を反転させ様とした時、銃声が響く。
破裂音と共に、車が縦に揺れ、地面に叩き付けられる。
「タイヤか……」
それなりの腕が有る人物にタイヤか車軸を狙撃されたらしい。
反転して車列を離れる軍用トラックの一台が攻撃を受ける。
エンジンが入ったボンネット部分に命中し、爆発炎上。
彼等は、焦った。
身動きの出来ない状態で、敵は降伏を認めないようだ……
KGB大佐は、足元より折り畳み式銃床のカラシニコフ自動小銃を取り出し、弾倉を組む。
「車外に出て、
勢いよくドアをあけ放つと、同時に四方に銃弾を放つ。
銃の左側にある
「駆け抜けるぞ」
腰を低く落とし、有りっ丈の弾を
その刹那、男の軍帽に銃弾が当たり、倒れ込む。
脳天を一撃で打ち抜かれた
命辛々、逃げ出したシュミットは、自分が頼みとする手勢と逸れてしまった。
薄暗い夜道の中を、進んだ。
この道を進めば、間もなく秘密のヘリ発着場が有る。KGB所有のヘリコプターで脱出できれば、この国に未練はない。
やっとの思いで深い木々の中にある僅かな獣道を駆け抜けて、秘密の発着場に着く。
目的としていたソ連製のヘリが、二台あるのがみえた。
安堵して駆け寄るも、待ち構えていたのは、頼みとしていたKGBの特殊部隊ではなかった。
国家保安省衛兵連隊の制服を着た一団が自動小銃を構え、無言で此方に狙いを定める。
「貴様たちは、私を裏切る気か」
周囲の男達にそう呼び掛け、命乞いをする。
自分が策謀に貶めようとして図った国家保安省。
ドイツを核ミサイル基地に改造して 権力の独裁を
しかし、それは、その為の道具に使われると知った保安省幹部や多くの職員たちの離反を招く原因になった。
無論、工作の中心にいた彼自身は、知る由もなかった……
彼がその場から退こうとする間に、衛兵連隊の将兵に周囲を囲まれる。
シュミットは、懐中より自動拳銃を取り出すと、目線の高さまで持ち上げ、引き金を引く。
その刹那、早朝の森の中に、銃声が鳴り響く。
ほぼ同時に一斉射撃が彼の体を貫くと、勢いよく倒れ込む。
その際、被っていた軍帽は脱げ、白色の上着が徐々に赤く染まった。
「この様な所で、夢破れようとは……」
そう
彼の反撃よりも早く、背後から銃弾が撃ち込まれる。
盆の窪から二発の拳銃弾が脳へと放たれ、其のまま息絶えた。
エーリヒ・シュミットの最期は、あっけの無いものであった。
KGB流の暗殺方法で最期を迎えた男の亡骸は、持ってきた携帯天幕に包まれる。
止めの一撃を放った男は、地面に横たわる骸を見下ろす。
この様に成るまで放っておいた我等も、責任があるのではなかろうか……
外套のポケットよりタバコを出すと、火を点ける。
何れ、権力機構を支えた国家保安省は解体されるであろう。
そしてその暁には、公正な自由選挙が行われ、真の意味での民意を反映した政権が出来る。
甘い夢かもしれない……。だが子や、まだ見ぬ子孫達に幾らかでも選択の余地を残してやる。
それが、この国の政治を担う者としての立場ではないのか……
彼は、そう自問する。
遺体を積み込むと、ヘリに乗り込み、その場から立ち去った。
東ドイツ・ポツダム
同じころのポツダムの国家人民軍参謀本部。
其処では東ドイツの行く末をめぐって、政治局員同士の議論がなされていた。
「これはチャンスだよ、諸君」
「同志議長、どういう事ですか」
上座の男は、語り始める。
「今回の事件の結果次第によっては独ソ関係は変わる。
仮にソ連の態度が今以上に冷たくなれば、我が国を……否、東欧を捨てたを意味する」
今回の事件を
「先年の米国との取り決めを無視し、ハバロフスクに逃避して以来の衝撃だよ。
つまり、独自交渉の余地が出来上がったとも受け取れるという事さ」
国防相は、彼の言葉を聞いて背もたれに寄り掛かる。
「事を構えるつもりだと……」
男は、真剣な面持ちでゆっくり語り始め、国防相の疑問を返した。
「遅かれ、早かれケーニヒスベルク*3の帰属をはっきりしない限り、この欧州の地でのソ連の潜在的な脅威は取り除けない……。
歴史を紐解けば、かのキエフ公国以来、異常とも言える領土的野心……。それを、彼等は一度も捨てた事は無い。
放置すれば、あの忌々しいナチスのダンチヒ*4の二の舞になる。新たな火種を置いておく必要は無かろう」
ぐるりと周囲を見回す。
「米国を巻き込んだ国際世論の形成工作をしようと思っている……」
議長の言葉が言い終わると同じころドアが開かれ、不意に東洋人の男が部屋へ乗り込んできた。
黒い詰襟の上下を着た男に、衆目が集まる。
「最後に頼るのは米国って訳だ……。それだけではあるまい……。
貴様等が、この国の周囲に鉄条網を張り巡らせていた頃から……、東ドイツの財政。
半分は、西ドイツによって助けられていた」
男の言葉に、周囲が騒然となる。
「何だと」
腕を組んで立つ東洋系外人の男は、苦笑交じりに続ける。
「SEDも堕ちた物だ。
ソ連の搾取に甘んじながら、独立国と天下に
男は、
「
彼の問いに、議長は苦虫を嚙み潰したような表情をする。
国防相は立ち上がると、すかさず叫ぶ。
「衛兵を呼べい」
号令の下、直立した護衛が警笛を吹く。
間もなく建屋の中に、複数の足音が響く。
会議室中のドアが勢いよく開け放たれると、白色のサムブラウンベルトをした警備兵がなだれ込む。
立ち竦む男の周りを囲み始める。
「貴様は何者だ。官姓名を名乗れ」
国防相の問いかけに、黒服の男は不敵の笑みを湛えた。
男は、一頻り哄笑をした後、名乗る。
「俺の名前は、木原マサキ。天のゼオライマーのパイロットだ」
その東洋人は、自らを木原マサキと名乗り、周囲を
「ここをどこであるか、知っての
マサキは、不敵の笑みを浮かべる。
「すっかり漏らさず聞かせてもらったぞ。お前達にソ連を破滅させる意思が有るのならば、手を貸そう」
立ち上がった外相は、反論する。
「戯言を抜かすな、小僧」
「東欧の盟主と称して、クレムリンへの命乞いをしていた小心者とは思えぬ態度。気に入った」
「曲者だ、ひっ捕らえぃ!」
警備隊長の号令の元、一斉に警備兵が飛び掛かる。
マサキを掴みかかろうとした瞬間、彼は周囲に見えぬ壁を張り巡らさせる。
飛び掛かった兵士達は勢いよく見えない壁に衝突し、倒れ込んだ。
マサキは、
「議長やらよ。明日の夜、貴様等が宮殿に出向いてやる。楽しみに待つが良い」
踵を返すと、彼は高笑いをしながら部屋を後にした。
マサキは、難なく参謀本部から脱出すると、ゼオライマーを呼び寄せる。
コックピットに乗り込むと、その場を離脱し、機体事、空間転移した。
操作卓のボタンを押し、西ドイツのハンブルク近郊の町、ガルルシュテットにある日本軍の臨時基地へ帰る事を選択する。
持ち出した秘密資料を仕分けるために、一旦基地に舞い戻る事にしたのだ。
無論唯では済む訳もなく、昨晩の外出理由の説明の為に、上司達の下に呼び出される。
資料を再び隠匿した後、彼等の待つ場所、ハンブルク迄、用意された車で向かった。
昨夜より一睡もしていない彼は、後部座席に座るなり仮眠をとる。
脇に座る美久に寄り掛かりながら、
西ドイツ・ハンブルク
ハンブルク市庁舎にほど近い場所に立つ日本国総領事館。
彼は職員に案内されながら、総領事の待つ部屋に向かう。
領事室に入ると、執務机の椅子に腰かけた総領事の姿を一瞥する。
『体が
眠気で、頭が今一つ冴えぬ彼は、休めの姿勢で待つと、総領事が顔を上げ、彼に向かって尋ねる。
「何をしていたのだね……」
開口一番、こう伝える。
「奴等の首領にあった」
総領事は、机に両手を置くと、それを支えにして立ち上がる。
驚きの声を上げた後、再び問うた。
「議長と会っただと……」
そう問われると、室内にある革張りのソファーに腰かける。
体を斜めにして、男の方を向く。
「ソ連占領地での暮らし……。ドイツ民族至上主義という危険な爆弾が
活力を与えるために、少しばかり『カンフル注射』*5をしたのよ」
右手で、金属製のガスライターを取り出す。
口にタバコを咥えると、火を点ける。
「楽しみに待つが良い……。一度連中は火が付けば、暴走した民族主義は簡単に止められぬからな」
紫煙を燻らせると、哄笑する。
総領事は、憮然とした態度で、こう
「君は、ソ連大使館に連れ去らわれたと言う話を聞いていたが……。それがどういう訳で、行方の知れぬ国家評議会議長の所に行ったのだね」
「俺が持てる力の一端を、用いた迄よ。次元連結システムの
机の上に有る灰皿に、灰を捨てる
「詳しい話とやらは
男は、彼の頬に張られた絆創膏を見る
「その傷は……」
斜に構えて、男を見る。
「KGBからの手土産さ」
彼は椅子から立ち上がる。
「帰らせてもらうぞ」
そう言うとズボンの
右手でドアを開け、部屋より出ると、後ろから見つめる男を振り返ることなく、立ち去って行った。
元の文書より、だいぶ手を加えました。
ご意見、ご感想お待ちしております。
どの様な意見であれ、必ず目を通して参考にさせて頂きます。
タグに関して
-
死亡キャラ生存タグ
-
原作崩壊タグ
-
架空戦記タグ
-
東西冷戦タグ
-
不要