冥王来訪(ハーメルン投稿版) 作:雄渾
対BETA戦争の障害になる、共産国・ソ連壊滅の決意を胸に。
ここは、西ドイツのハンブルグ郊外にある米陸軍第二師団駐屯地。
では、マサキと言えば、右の食指と中指でタバコを挟み、一人深夜の戸外に立ち竦んでいた。
深緑色の野戦服の上から、フードの付いた外被といういでたちで、天を仰ぐ。
ソ連の動向は、ゼオライマー搭載の次元連結システムを応用したレーダーによって、把握済み。
左手に持つ、紙コップに入った冷めたコーヒーで、唇を湿らせた後、
「あとは大義名分か……」と、紫煙を燻らせる。
「そこに居りましたか」と、女の声がして、振り返ると美久。
強化装備姿に、思わず、苦笑を漏らすと、
「既に俺達は、
一口吸いこんだ後、勢いよく紫煙を吐き出し、
「東西冷戦という名の政治構造の中に在って、上手く立ち回る……
その様な浅はかな考えは身を滅ぼすだけだ」と、黙って立つ彼女の脇を通り抜け、
「しかし、それとて常人の考え……」と、肩に左手を添え、
「ここは一つ、ソ連領内に打ち上げ花火でも投げ込んでやろうではないか」
美久の背中から抱き付き、
強化装備の特殊被膜の上から、胸から
「ミンスクハイヴを灰燼に帰す」
顔を、耳に近づけ、息を吹きかけた後、
「ソ連という国家と共にな」と、宣言する。
右手に持った煙草を地面に放り投げると、茶色の半長靴で踏みつけた。
耳まで、真っ赤に羞恥した、彼女の横顔を眺めながら、
「目障りなソ連艦隊を消し去ってから、ミンスクハイヴの正面に出る。
奴等には、廃墟となった市街を見せて、驚嘆せしめる」と、告げた。
髪を振り上げ、身もだえする彼女を遠ざけ、
「じきに夜も開けよう……、機甲師団との大乱戦になるかもしれん。
しっかりと奴等の目に、冥王の活躍を焼き付けようではないか」と言いやった。
再び天を仰ぎ、、一人格納庫の方へ向かう。
磨き上げられた茶皮の軍靴で、力強く踏みしめ、愛機の下へ歩み寄る
全長50メートルの機体の操縦席に滑り込み、操作卓に触れる。
上着を脱ぎ、座席の後ろに放り投げ、美久の搭乗を確認した後、勢いよく操縦桿を引く。
ゆっくりと推進装置を吹かしながら、滑走路を移動していると通信が入り、
「何の用だ……」と、不愛想な表情で、操作卓の通話装置のボタンを押し、返答する
画面に映る、口髭を蓄えた偉丈夫は、
「木原君、外務省の
「俺の上司は、書類の上では彩峰のはず、貴様等は部署が違うだろう。
この俺に指図するのか」と、右手を顎に添えながら、珠瀬に返答する。
そう呟いた後、男は押し黙ったまま、黒い瞳で此方の顔色を窺い、
「外交ルートを通じた案件か。それとも米軍はB-52で爆撃してくれることに成ったのか」
と、マサキは、冷笑を漏らし、
「俺がミンスクハイヴを消し去った後、
白ロシア*1の地を、蛮族しか住めぬ、不毛の地にするのも悪くはない」
と推進装置の出力を上げ、機体を前進させた。
「なんだと……」
マサキの答えに珠瀬が、色を失って、唖然していると、
「その代わり、派手にやろうではないか。 手を貸す。楽しみに待っていろ」
と、答え、東の方角に飛び去って行った。
バルト海上を東に進むと、操作卓にある対空レーダーが反応する。
1分ほどで、大型ロケットが接近するのを確認した。
一番の原因は彼自身の慢心であろうか、近寄る大型ロケットの存在を見落としていたのだ。
ゼオライマーは、その場で
全身をバリア体で包むと、両腕の手甲部分にある球が光り輝き、強烈な吹きおろし風が嵐のように周囲を舞い、海上に降りかかる。
まもなく画面には、遠く大気圏上から飛んでくるものが見え、即座にメイオウ攻撃を放った。
直後、ゼオライマーに、強烈な爆風と電磁波が降り注ぐも、バリア体によって機体には全く影響は受けなかった。
目を操作卓に向けると、計器類の数値が乱高下していた。
レーダーや電子機器の反応からは、かなり強力な電磁波と推定され、恐らく被害は数十キロに及ぼう……
彼は、美久に即座に調べるよう、命じ、
「今の電磁波は何だ……、よもや放射線ではあるまい」
「ガンマ線です」
美久からの、淡々とした返事を受けた途端に、
「奴らめ、核弾頭を使ったな」と、顔が厳しくなる。
核弾頭を、盟邦のポーランドと東ドイツに、放り込む蛮行を受け、ふと振り返る。
核搭載の八卦ロボ・山のバーストンを作ったマサキ自身には、核忌避の感情は無かった。
世界的に反核運動が下火で、1960年代を生きた彼にとっては当たり前の感覚。
当時の世界に在って、『核爆弾』は強力な兵器の一つでしかなく、放射線医学も発展途上。
だからと言って面前に放射線を浴びせられるのは、いい感情はしない……
力を信奉し、法の概念も無く、約束を
最前線で戦ってきた兵士達への、ソ連政府の手酷い対応を思い起こす。
元捕虜の復員兵を待っていたのは、温かい対応ではなく、シベリアでの強制労働であった。
同様に、傷痍軍人も哀れだった。、その少なくない者は家族や社会から見放された。
僻地の
『ソ連には障害者はいない』*2と、ペレストロイカが始まるまで、当局は
同胞に対しても、いとも簡単に見捨てたのだから、異邦人に対しては
マサキの中に、暗い情念が渦巻き始めていた。
ソ連・ハバロフスク
ソ連極東にあるハバロフスク市は、
正にその時、白磁色の機体が、音もなく、ソ連赤軍参謀本部の目前に、現れた。
それは、天のゼオライマー。姿を現すや否や、右手を握り締め、赤レンガの壁に勢いよく拳を打ち込む。
拳が、風を切って壁を打ち付けると、壁が打ち抜けるまで、正拳突きを繰り返す。
やがて、繰り出された一撃で、赤レンガの壁が打ち抜かれ、轟音と共に砕け散る。
ゼオライマーは、右の片膝を立て、左膝を地面につけるような姿勢になると、操縦席から飛び降りる人影が見えた。
深緑の野戦服に弾帯で、拳銃と小銃を持ったマサキは、地面に降り立つと勢いよく駆けだした。
彼は駆け出しながら、左手で、弾帯より30連弾倉を取り出し、弾倉取り出しボタンを押しながら差し込む。
右脇に、小銃を挟み、黒色プラ製の被筒を左手で下から支え、右手で棹桿を勢い良く引くと、銃の左側にある安全装置を右手親指で押し上げる。
黒色のプラスチック製銃床を持ち上げ、頬付けし、右掌全体で銃把を握りしめると引き金を引く。
次から次に来る警備兵たちに打ち込みながら、建物内を進んだ。
彼が敢て、単身、敵地の参謀本部に乗り込んだ理由は、ソ連全土を守る核ミサイル制御装置を破壊する為であった。
元々は、ミンスクハイヴを焼いて終わりにするという心積もりで動いていたが、その様な考えを一変させるような出来事が起きる。
ソ連の核攻撃だ。
不意にゼオライマーから降りた時、攻撃を受けたら自身の身は守れない。ならば、遣られる前に遣ろう……
彼は、その様な方針で動くことにした。
腰を落とし、銃を構えて建物内を進んでいくと、背後より声がした。
顔をゆっくり左後ろに動かすと、ホンブルグ帽を被り、茶色のトレンチコートを着た男が、
「止まれ、木原……」と黒色の短機関銃を構える。
「鎧衣、貴様……」
「詳しい話は後だ。核ミサイル制御室まで私が案内しよう」と、腰の位置で機関銃を構え、突き進んだ。
ある部屋のドアの前に立つと、鎧衣は、腰をかがめ、右手でドアノブをゆっくり回す。
マサキは少し離れた位置で、自動小銃の照星を覘きながら、その様を見ていた。
ドアが、ゆっくり開かれると、鎧衣は、左手に持った機関銃を、右手で突き出すようにして滑り込んだ。
即座に反撃できるよう準備された、消音機付きの機関銃からは、薬莢が宙を舞い、火が吹く。
音もなくドアが開いた為に、室内に居たソ連兵は血しぶきを上げながら、全て斃れた。
後方を警戒しながら、マサキは、室内に入る男に、
「なぜ、貴様は俺を助けた……」と尋ねた。
「任務だからさ……」と、告げた。
マサキは、しばし唖然となるも、鎧衣は、帽子のクラウンを左手で押さえながら、
「それより、君はここで私と無駄話をしに来たのでは、あるまい」と不敵の笑みを浮かべる。
「それもそうだな」と、さしものマサキも苦笑した。
50インチ以上はあろうかという大画面モニターの有る室内に、複数並べられた操作盤に近づくと、彼は荒し始めた。
キリル文字は分からなかったが、核ミサイルの発射設定を変更した後、配電盤の電源を落とす。
ラジオペンチで配線を切った後、持ってきた手榴弾を、操作盤内に設置すると、ドアに向かった。
ドアを開けると、既に制服を着た、KGBの一団に囲まれ、
「武器を捨てろ」との、問いかけに鎧衣は応じ、静かに足元に機関銃を置く。
マサキも、M16を放ると、自動小銃を構えた男達の後ろから、軍服姿の老人が現れた。
ナガン回転拳銃*3を片手に、
「東独の工作員より連絡を受け、我々は計画を立てた」と、不敵の笑みを浮かべ、口を開いた。
「参謀本部に誘い込み、襲撃現場を押さえる。
貴様には偽の核操作ボタンを破壊させ、我々がゼオライマーを無事に頂く」
KGB少将の階級章を付けた男が、脇よりしゃしゃり出て、大型拳銃を取り出す。
「で、貴様もその男も殺す」と後ろに振り返り、ボロ・モーゼル*4を、勢いよく放つ。
兵達は、驚くよりも早く、弾を撃ち込まれ、後ろ向きに勢いよく倒れ込む。
白い床は、撃ち殺された兵の血によって、瞬く間に赤く染まった。
「我等の部下は何も知らない……この連中と君達は
マサキは、色眼鏡を掛けた老人を睨み、
「貴様がKGB長官か」
「御想像に任せよう」
老人は不敵の笑みを浮かべ、マサキを
「ガスパージン*5・木原、この人類最高の国家で最期を迎える。本望であろう。
ゼオライマーが存在する限り、君の名も伝説としてついて回る。
核を奪おうとして、KGBに撃ち殺された日本帝国陸軍の有能科学者としてね」
鎧衣は、くすくすと笑い声を上げると、KGB少将に問いかけた。
「
「構わぬが……」
懐中より出したシガーカッターで葉巻を切り、口に咥え、ジッポー*6で、葉巻を炙る。
その刹那、出し抜けに、オーバーコートの胸元を開けて見せた。
「さあ、撃ち給え。私が吹き飛べば、貴方方も、ビル諸共一緒に吹き飛ぶ。
無論、ゼオライマーも無傷ではあるまい」
KGB少将の老人は、額に汗を浮かべるも、
「どうせ偽物だ。やれるものならやって見よ」と、強がってみせる
鎧衣はダイナマイトを取り出すと、導火線に葉巻を近づけ、火の点いたダイナマイトを彼等の面前に放り投げると、同時に伏せた。
マサキは、あまりの急転直下の出来事に身動ぎすらできなかった。
男達は、大童でその場から立ち去ろうとした矢先、鎧衣は自分が放った短機関銃を拾い上げる。
素早く放たれた2発の銃弾は、正確に男達の眉間を貫く。
鎧衣は、立ち上がると、
「KGBの上司と部下がゼオライマーを巡って、打ち合い双方とも果てる。
哀しいかな……」と、吐き捨てた
恐る恐る、投げたダイナマイトを見る。すでに立ち消えしており、端の方へ転がっていた。
「おい、今のダイナマイトは……」
「火薬の量を調整して置いた」
そう言うと、もう一つのダイナマイトの封を切り、床に火薬をぶちまける。
線を描くようにして、振りかけながら別の道へ進んでいった。
通路の角に差し掛かると、鎧衣はブックマッチを取り出し、火を点ける。
燃え盛るマッチは火薬の上に落ち、勢い良く火花を散らす。
その様を一瞥すると、素早く立ち去った。
さて、ゼオライマーはどうなったのであろうか。
美久の自動操縦で、ハバロフスク市内の居並ぶ建物の間を、闊歩していた。
すでに日の落ち始め、
市内を蹂躙する、見慣れぬ形の戦術機に拳銃を向けるや、
「あっ、あれは!」と、両手で構えた拳銃を向けるも、どんどん近づいて来る機体にたじろぐ。
18メートル程度だと思っていた機体は、接近するたびに大きく感じる。
球体状の目が、黄色く不気味に輝き、見る者を畏怖させる。
丁度、レーニン広場の脇に立つハバロフスク地方庁舎の前に通りかかった時、彼等は実感した。
地方庁舎を睥睨する白亜の機体……、ゆうに30メートルはあろうか。
指揮官の号令の下、一斉に拳銃が火を噴くも、雷鳴の様な音と共に放たれた弾丸は、全て弾き返された。
止めてある
バリケード代わりに持ち込んだ囚人護送車は、左側面が潰れると同時に全ての窓が割れ、勢いに乗って右側に勢いよく横転した。
ボンネットより煙が立ち上がると同時に軋む様な音が聞こえる。
「逃げろ、燃料タンクが爆発するぞ」と、隊長格の男は、身の危険を感じると叫んだ。
尚も機体は止まることなく、彼等の方へ突っ込んでくる。
「逃げろ」と、恐れおののいた誰かがそう叫ぶ。
すると、その場は混乱の極みに至り、
ゼオライマーが接近し、激しい銃撃戦が始まった地方庁舎の裏口から車の一団が走り抜けていく。
前後をパトカーに警護された最新型の『ジル』115型*8が全速力で市街を抜け出そうとするも、ゼオライマーの出現によって、既に道路はすし詰め状態。
軍や交通警察が、無理やりに市街に入ってくる車を追い返すも混雑し、空港から市街に向かうカール・マルクス通りは、身動きが取れなかった。
渋滞の苛立ちから押される、引っ切り無しに聞こえるクラクションの音は、まるでジャズ音楽の様に感じさせるほどであった。
車内にいるソ連の最高指導者は、顔の青筋を太らせ、
「早く、追い払え」と、部下を一喝し、苛立ちを抑えるために、右の食指と中指に挟んだ口つきタバコを深く吸い込む。
紫煙を勢い良く吐き出すと、社内に設置された自動車電話を取り、
「ハバロフスク空港から有りっ丈の戦術機部隊を出せ。今すぐにだ」と
受話器を乱暴に置くと、後部座席に踏ん反り返った。
レニングラーツカヤ通りにある、エネルゴプラザ。
隣に立つ、労働組合文化宮殿と共に周囲には幾重もの厳重な警備が張り巡らされていた。
その建物の地下にある、KGBの秘密の避難所では、KGB長官と幹部達が密議を凝らしている最中。
彼等は、ゼオライマー接近の報を受け、首脳を見捨てる形で、一足先に逃げ込む。
核ミサイル発射装置の情報を囮にして、包囲陣に招き入れ、砲火を浴びせる。
ソビエトが戦場で幾度となく繰り返されてきた手法、包囲殲滅戦。
だが彼等の真の狙いはゼオライマーをおびき出し、核ミサイル攻撃で吹き飛ばす事であった。
『欧州の恥部』を集めたと称され
長年に渡って収集されたKGBの機密情報に、工作員名簿……ごく一部を除いて、すべてが失われた。
ソ連大使館に乗り込んできた、木原マサキという男によって。
シュミット排除の裏側に、ゼオライマーが居る。
KGB長官はそう考え、BETA用に準備された核ミサイルを持ち出し、撃ち込むことにしたのだ。
室内をゆっくりと歩きながら、
「核の炎で、ゼオライマーとファシストを焼き払う。
その衝撃をもってすれば、全世界を我がソビエト連邦の前へ、屈させる事も
と、言いやり、傍の護衛兵に、まるで話し掛けるかのように続け、
「愉しめる最高のショー、そう思わないかね」と、余りの感嘆に、思わず身を震わせた。
ゼオライマーが核の炎で灰燼に帰す……
その様を脳裏に浮かべて、一人哄笑した。
マサキ達は、赤軍参謀本部を脱出するべく行動した。
雲霞の如く湧き出て来る赤軍兵を打ち倒しながら、屋上に向かって進む。
窓を蹴割って脱出することも考えたが、無理であった。
東部軍管区司令部の建物を流用した、この場所からの脱出は至難の業。
ゼオライマーの居るレーニン広場までは、常識では考えられない事であった。
この建物の有る警備厳重なセルィシェフ広場から四つほど大通りを抜けねばならない。
仮に血路を開いて、カール・マルクス通りには行ったとしても無傷で辿り着けるであろうか。
「此の儘、屋上に向かってどうする気だね。
この建物は年代物だ。とてもヘリが止まれる造りをしているとは思えん」
機関銃を撃つ手を止め、鎧衣は怒鳴るような声で、マサキに問うた。
何時もの
幾度となく血路を開き、敵地奥深くから生還してきたとは言え、焦っているのであろうか。
マサキは、照星を覗き込みながら、
「まあ、任せて置け。隠し玉はある」と、素早く自動小銃を連射した。
鎧衣は、諦めたかのように肩を竦め、苦笑し、
「君のマジックショーとやらを、楽しみに待とうではないか」と、吐き捨てた。
オーバーコートより、M26手榴弾*9を取り出すや、安全ピンを抜き、下投げで勢い良く放つ。
空中で安全レバーが外れ、数秒の時差の後に爆発。哀れな兵士の
爆風を避ける為、その場に伏せている時、鎧衣は、懐中より深緑色の雑納を取り出す。
雑納のふたを開けると、四角い弁当箱の様な物を抜き出し、立掛け、紐をくっつけた。
マサキも、何時もの様な冷静さを失い、
「グズグズしていると、ソ連兵が来るぞ」と急き立てるも、鎧衣は不敵の笑みを浮かべ、
「カンボジアで習ったことがここで役に立つとはな……」と、言い放つ。
「お前は、一体何者なんだ」との疑問に対し、
「それはお互い様だよ」と、立ち上がった後、マサキを振り返った。
マサキ達は、階段に向かって逃げた。
時折振り返りながら、銃撃を浴びせるも、ソ連兵達は突き進んでくる。
だが兵達は、捕縛を焦るあまり、足元に仕掛けられた紐を見落としてしまう。
張り伸ばされた紐が切れ、勢いよく安全ピンが抜ける音がするや否や、
「仕掛け爆弾だ!」と、ソ連兵の悲鳴が、階下に響く。
米軍製の最新鋭
爆音が轟き、閃光が走るのを背後に感じ取りながら、彼等は屋上へ急いだ。
ご感想お待ちしております。
拙作18禁外伝のURLについて
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