合格通知からさらに五日が
「研磨!普段の勉強と同じくらいヒーロー科の授業頑張れよ!」
「応援してるからね研磨!萌絵画ちゃんのこともちゃんと見てあげてね!」
普段より一時間早く起床し、まだ日が顔を出したばかりの時間から身支度を整えた研磨はまだ玄関先に立っている。
父
「ああ……うん。行ってくるよ」
まだ登校前だと言うのに疲れきった心境のまま自宅を後にし、恐らくまだ登校準備中であろう萌絵画の自宅へと向かう。
進む道中、
「
日光に
「ごめんください、萌絵画起きてます?」
「ふわぁ~あ……まだ寝てるよう……」
扉を叩きながら呼び掛けると、萌絵画の父が眠そうな表情であくびをしながら出迎えた。ちなみに研磨の視界に映っているのは玄関の奥にある小綺麗な廊下と居間ではなく、すでに四十代後半という年齢にも関わらず幼児のように小柄な体格と少女のように
寝間着代わりの長袖のワイシャツの
「…………起こして来て頂いても良いですか?」
萌絵画の父、
「萌絵画ぁ、起きなさぁい。研磨くんがお迎えに来たよぅ……ふわ……」
萌絵画の自室の前に立ち、眠たげに間延びをした声で呼び掛けるとすぐにあくびをし、朝食の準備をしようと
色筆家の面々はなぜ
「萌絵……」
「研
扉を開けた瞬間、研磨と同じく紺を基調としたブレザーにワインレッドの長ズボンを穿いた萌絵画が弾丸の如く飛び出す。
「うわっ!」
いきなり飛びかかって来た萌絵画の姿に驚き、体当たりの勢いそのままに押し飛ばされて廊下の壁に体をぶつける。
「
壁に
「それをやめろって言ってるのが分からないのか?」
呆れを通り越してもはや興味すら失ったような冷たくドスを利かせた口調が萌絵画の鼓膜を震わせるが、彼女は全く反省の意思を見せず逆に甘えたがりの子猫のような仕草で研磨の胸に顔を擦り付けている。馬の耳に念仏とはまさしくこのことであろう。
「だってお父さんのエナジーだけじゃエナジーがぜーんぜん足りないんだもん!」
(ファザコンがここまでだと水墨さん“たち”も大変だな……)
その後、水墨が用意した朝食のマフィンをほくほく顔で頬張る萌絵画を
NAME:色筆水墨(いろふで みなすみ)
QUIRK:イマジナリーフレンド・憑依霊
WEIGHT:43.41kg
HEIGHT:142.19cm
PERSONALITY:温厚篤実
ヒロインの父親で、誰の目から見ても小学生男子にしか見えない見た目だけ幼児な中年親父。
変身や擬態ではなく本当に幼児のように小柄な体格であるために、夜中の帰宅中、または早朝の出勤中に家出と勘違いされ警察・ヒーローのお世話になることもしばしばある。
「自分以外の人間には姿が見えず、触れることもできず、意志疎通も不可能」な「個性に似た特異な能力を持つ空想上の存在」を生み出す“イマジナリーフレンド”と、「イマジナリーフレンドを自分自身に憑依させてその姿に変身できる」という“憑依霊”の二つの個性を持つ。
ちなみに